散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

礼文島

2017-05-07 | Weblog
稚内からフェリーに乗って礼文島にきた。地図で見ると近いから、30分ぐらいで着くだろうと思ったら
2時間かかった。そうと知ってれば泊まったのに、ろくに下調べしてないので2時間かけて稚内の宿
まで今日は戻って、明日また利尻島と稚内をフェリーで往復しないといけない。小学校から利尻島、
すぐそこにあるように見える。


回転遊具の向こうに利尻島

風がすごい。まっすぐ歩けない。そのせいか海上も波が3mあってフェリーが揺れた。横になって本を
読んでたから船酔いはしてないが疲れた。2時間かけて稚内に戻るのが面倒になってきた。利尻島に
渡り直すのもおっくうだ。もしかしたら、やめるかもしれない。波が3mもあれば小舟で漁をする個人の
漁師は休むのに、フェリーは欠航しなくて結構だ。もっとも、食料や新聞や日用品のたぐいはフェリー
頼みなので、波が3mぐらいじゃ欠航してられないのだろう。


廃校になった麗端小学校岬分校

小学校の中に入る。吉永小百合のパネルが出迎える。『北のカナリアたち』という2012年製作の映画の
ロケ地だそうで、撮影の記録を展示してあるけど映画を見てないのでチンプンカンプンだ。玄関に白い
リスの剥製があった。白いフクロウの剥製も。


白いリスがくるよ


白いフクロウもくるよ

白いワニが見える前に小学校をあとにする。礼文島と利尻島には、北海道本島とちがってクマもシカも
いない。ヘビもトカゲもいない。爬虫類がいないそうだ。白いワニも出るはずないけど、それでも見える
のが幻覚ではないだろうか。これまで見えたことはないけれど。


ネズミだって島に元々いなかった

倭人がくるまでネズミもいなかった。倭人がきてから、はしかが流行してアイヌが減り、天然痘が流行
してアイヌがまた減り、この島は倭人のものになった。ネズミが増えてしかたないのでイタチを連れて
きたら、ようやく昭和になってネズミの害がおさまったと島の資料館で学んだ。


白いアザラシの親子がくるよ

トドだったりして。たぶんアザラシだと思う。海獣のトドやアザラシはほぼ1年じゅう見られる他、クジラ
が座礁することもある。鳥も多い。要するに海と空の生き物ばかりで陸の生き物が少ないのだ。


ウミネコとカモメがいっぱいいる

脚がピンクならカモメ、黄色ならウミネコだけど飛んでたら区別つかないし、何万羽もいると区別つける
意味ないから、このへんの人はまとめてゴメと呼ぶそうだ。


むやみやたらと歩きまわる


この先、道路状況が悪いため…

5月の初めともなれば札幌や旭川では桜が開花して、みなさん花見でジンギスカンしてるとニュースで
楽しそうな映像が流れるのをフェリーのテレビで見たけれども、このへん桜まだまだ咲かない。5月末
という話だ。桜は咲かないのに草花はもう咲いている。


高原に咲く花じゃないだろうか

これがもしニッコウキスゲだとしたら、標高は低いけど緯度が高いから咲いている? ニッコウキスゲは
このあたりでエゾカンゾウと呼ばれるらしいから、これがたぶんそうだろう。


神社がどこもかしこも真っ赤

赤いのは稲荷で白いのは八幡みたい。いちいち立ち寄らないけれど神社は多い。真っ赤か真っ白な鳥居
や社が多い。ここまでくると、いろいろ珍しい。


テトラポットが丸い

礼文島はウニが名産品で、5月の初めだとムラサキウニになる。島の人は正直だからバフンウニの方が
ムラサキウニより絶対うまいから6月に食べろという。そんなにバフンウニがうまいなら、ムラサキは丼で
食べるほどじゃないかもと思って軍艦にした。


ムラサキウニのにぎり3カン

これで十分うまい。バフンウニなら一体どんなことに? すし3カンじゃお腹すくから、太巻きを注文した。
このへんの太巻きは、きっと一風変わってるに違いない。


太巻きは普通の太巻きだった

まだフェリーの時間じゃないので、そのへんをふらふら歩き回ると町の施設で資料館があったので入る。
アザラシの剥製とか動物のパネルとかはここのだ。


続縄文文化とかの資料が多い

倭人の歴史では縄文文化のあと弥生文化、古墳文化、ヤマト朝廷、奈良、平安……という感じに続くが
このあたりでは縄文のあと続縄文文化、オホーツク文化、擦文文化……と続くらしい。


オホーツク文化の面白い遺物

縄文からこっちはみんなホモサピエンスで現代人と変わらないから作るものが器用だ。マッコウクジラの
歯を使って作られた。女性像が2体と、アルマジロみたいなのは礼文島にいないはずのクマ。


セルフサービスの休憩コーナー

ポットのお湯でインスタントコーヒーを入れて飲むことができる。『国指定重要文化財船泊遺跡出土品』と
いうオールカラーの図録を自由に持ち帰ってよいので、1冊もらってフェリーの時間まで読む。というか、
眺める。これで入館料300円はお得だ。


そろそろ稚内に戻らなければ

もう船には乗りたくないけど、他にどうしようもないので2時間揺られて帰る。明日も利尻島との往復で、
また船に揺られないといけない。だるい。


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