アップロード


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

毎日自宅に戻ると、まずは画像データのプライム・フォトへのアップロードを始める。
会社の環境では遅くてどうしようもないので、作業はもっぱら自宅のパソコンのみで行っている。
現時点で前半の途中までしか終わっておらず、まだまだ先は長い感じだ。

このバックアップサービスを使うに当たり、どうしても払拭できない不安がある。
それはデータの機密性が、本当に保たれるのだろうか、という不安である。
いい気になってどんどんアップロードするのはいいのだが、それは自分の所有していたデータを人手に渡してしまうことでもある。
実は危険なことをしているのではないか・・という思いが頭から離れない。

基本的に、プライバシーは保たれる前提になっているのだろう。(多分・笑)
だが少なくとも管理している会社には、データ内部を見ることの出来る仕組みがあるはずだ。
開発者やオペレーターが、さりげなく中身を覗き見することが、出来ないわけではない。
禁止されてはいても、人間である以上どのような事をするかわからない。

もちろんアップロードされたすべてのデータを、いちいちチェックすることは不可能であろう。
しかし人間ではなくAIにやらせれば、全データの監視も可能である。
顔部分の認識どころか、最近はその情報をもとに、個人の特定まで出来るという。

実際に犯罪者やスパイなど、ターゲットが固定された場合は、これらのデータが捜査に活用されてもおかしくはない。
ある特定の日付、特定の場所で撮られた写真を、膨大な画像データの中からピックアップして表示する・・なんてことは、簡単に出来る。
米国のドラマを見ていればわかるが、国家の諜報機関であれば、そういうことは朝飯前であろう。

何しろこちらからデータを提供しているのである。
それも無料という言葉につられて。
世の中には、すべてのデータをすべての人間が共有すること・・を理想に掲げている会社もあるわけで、そういう思想に基づいて、これは正しい事なのですと、勝手にデータを使われてしまう可能性が無いとは言えない。

例えば管理会社の経営が変わり、アジアの某国が資本に加わったらどうなるだろう。
当然これらのデータを有効に使おうと考えるはずだ。
慌てて消したって、どこかにしっかりバックアップが残っている。
それを想像すると薄ら寒く感じる。

またクラウド化することで、かえってハッカーの標的になりやすくなる場合もあるだろう。
会社で契約しているOA機器の管理会社の担当者に、クラウドサービスのことを聞いてみたが、1TBで1ヶ月数万円とけっこう料金が高い。
しかしそれも当然で、預かるデータを一度別のものに変換して、完全に噛み砕いてから保存するのだという。

保存用のサーバーとは別に管理用のコンピューターが用意されていて、データは必ずそこを通して、変換してからサーバーに送られる。
倉庫の番人がいて、その人を通さなければブツの出し入れが出来ないようになっているのだ。
ユーザーにクラウドを自由に開放してしまうと、ウイルスに感染したファイルをアップロードされてしまうことも当然ある。
つまり安いクラウドは、無法地帯になっているのだ。
言われてみれば確かにその通りだろうなと思う。

クラウドもそう簡単なものではない、ということだ。
アパート経営のようなもので、借主には問題児やならず者が混ざるし、逆に大家が非常識な人間である場合もある。
・・・なんて大袈裟なことを書いたが、実のところいつもここに載せている写真のもとデータを保存しているに過ぎないので、大したものがあるわけではないのだが・・・(笑)
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