酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

バラの薫りとエリモの春~オークスの楽しみ方

2005-05-20 22:49:35 | 競馬

 大井で出た1300万馬券は、ニュース番組でも大きく取り上げられた。70代の男性が出目に基づき購入したという。射幸心がズキズキ疼くが、スタンスを変えても仕方ない。オークスも「俺流」妄想予想で楽しむことにする。出馬表を眺め、サンデーサイレンスの威光に改めて驚かされた。サンデー一族(14頭)の運動会にゲストが交じった感じで、血統論など無意味に思えてくる。

 「武豊TV!」で明かされたエピソードを。桜花賞のレース直後、「あの馬、強いな」と横山典に話し掛けられ、福永は大いに焦ったらしい。「あの馬」とは、多くの不利を克服して2着に追い込んだシーザリオである。勘違いしたのは横山典だけではない。吉田稔を祝福する騎手までいたという。

 一流ジョッキーが早トチリするほど、桜花賞で強さを見せつけたシーザリオは、福永に手が戻って2枠4番。先行タイプにとって絶好枠だが、マイル戦で示した切れが、オークスでマイナスに作用しないだろうか。昨年は伏兵のダイワエルシエーロで逃げ切った福永だが、一本被りになると慎重に乗らざるをえない。ちなみに、01年テイエムオーシャン1・8倍→3着、03年アドマイヤグルーヴ1・7倍→7着、04年ダンスインザムード1・4倍→4着と、世紀が変わってから、断然人気馬はすべて連を外している。単勝2倍を切ったら、シーザリオに黄信号が灯る。

 東京芝はここ数週間、前残りの傾向がある。騎手のセンスや度胸が試されるが、その点で心強いのがジェダイト騎乗の藤田だ。シーザリオと前後する位置で先行し、仕掛けのタイミングを計るに相違ない。ジュダイトはエルフィンS、フィリーズRでエアメサイアと接戦を演じている。桜花賞上位組と差はないはずだ。

 サンデー系でもう一頭選ぶなら、母がオークス2着馬のエアメサイア。武豊の出方に注目だ。桜花賞では外枠ゆえ後手を踏んだが、もともとは先行タイプ。福永のオークス連覇、今季GⅠ4勝目を阻止すべく、早めにシーザリオをつつくかもしれない。

 シーザリオとは、シェイクスピアの「十二夜」に出てくる男装の麗人。翡翠の硬玉(ジェダイト)を発見したのは、ビルマに侵略した大英帝国軍である。メサイアとは、英国に居を移したヘンデルによる宗教音楽集とくれば、キーワードは英国だ。バラが咲き始めるのも今頃だし、ジェダイトはいつの間にか5月の誕生石に加えられている。

 都合のいい御託を並べたが、華麗な名を戴くお嬢たちが意地を張り合えば、ペースに関係なく消耗戦になる可能性もある。3頭揃っての失速は考えづらいが、非サンデー系から乱戦用にエリモファイナルを選んでみる。父がオペラグラス、母系がダイワエルシエーロと同じドクターデヴィアス、鞍上が内田博とくれば、一発やってくれそうな気がする。

 ということで、結論は◎⑱ジェダイト、○①エリモファイナル、▲④シーザリオ、△⑤エアメサイア。4頭の3連単と◎○の単勝で勝負する。完全な前崩れに備え、エリモファイナルから追い込み型への馬連も、少々買ってみたいが……。

 ピアノマンの話題で世界中が大騒ぎだ。ピアノマンといえばビリー・ジョエル、少しなまってジュエル(宝石)とくれば、ジェダイト……。お粗末でした。
コメント
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