NFLチャンピオンシップが行われ、スーパーボウルの組み合わせは49ers対チーフスに決まった。ホームであるにもかかわらずペナルティーで100yd近く罰退したことがレイヴンズの第一の敗因といえる。ライオンズはフィールドゴール圏内で4thギャンブルを2度失敗し、相手にモメンタムを与えてしまった。とはいえ、随所に煌めくプレーがちりばめられており、アメフトの面白さを堪能出来た2試合だった。シーズン全般の感想はスーパーボウル直後に記したい。
大統領選も着々と進行し、共和党ではトランプ前大統領がニューハンプシャー予備選でもヘイリー元国連大使を破り、指名に向けて前進する。だが、得票率の差は10%強だし、裁判を抱えている。ヘイリーにとって自身が知事を務めた来月下旬のサウスカロライナ州が正念場になるだろう。議会襲撃に関与したと思われる前大統領の復帰なんて狂気の沙汰で、民主主義を標榜する国とは思えないが、そこに日本人としての錯覚がある。
スウェーデンのテレビクルーが1960年代後半、アメリカのブラックパワーを取材したフィルムを再編集した「ブラックパワー・ミックステープ」を12年前、当ブログで紹介した。深刻な差別の実態、福祉や医療の遅れを詳らかにし、<アメリカは不自由で非人道的な後進国で、ベトナム戦争はナチスに匹敵する暴虐>と断じたことで、アメリカはスウェーデンと国交を断絶する。トランプ台頭を見る限り、当時の指摘は正しかったのだ。
一方のバイデンは1億㌦(141億円)の資金を既に調達し、全米自動車労組の支持も取り付けた。健康さえ維持出来れば指名は確実で、保守的なケンタッキー州知事選で妊娠中絶を唱える民主党候補が勝利を収めたことを考えると、トランプと一騎打ちになっても五分に戦える可能性はある。だが、イスラエル寄りの姿勢で、イスラム系団体から見限られた。若い層(18~39歳)の47%がパレスチナを支持していることを考えると、将来に向けた戦略も求められる。
不安定なのはアメリカだけではない。欧州では英仏独が政情不安を抱えているが、背景にあるのはコロナ禍とロシアのウクライナ侵攻だ。英国では物価高止まりや財政緊縮による景気低迷を打破するため、多くの国民が減税を求めている。応えようとしない保守党政権の支持率は大幅に低下し、総選挙では労働党に大敗北を喫する見通しだ。
フランスとドイツでは農民の反乱が起きている。エネルギーや燃料の価格は上昇しているのに販売価格を抑えられたことで、生活が成り立たなくなっているのだ。ドイツではシュルツ政権への不支持が80%を超えた。政権与党は〝財政トリック〟で公約として掲げた農家支援を反故にした。日本と景色が異なるのは大規模な抗議活動だ。数千台のトラクターが大都市に繰り出し、市民も理解を示している。民主主義は健在なのだ。
王将戦は藤井聡太八冠が菅井竜也八段に3連勝し、防衛に王手を掛けた。才能とAIを駆使した研究の深さで〝絶対王政〟を確立した藤井を慌てさせる棋士はいるのだろうか。ストイックで気合に満ちた菅井を応援していたが、王将戦では圧倒されている。となれば、竜王戦に続いて今週末に始まる棋王戦で藤井に挑戦する伊藤匠七段、18歳の藤本渚四段に期待を寄せるしかない。10歳前後で奨励会にも入会していない少年が、いずれ藤井の牙城を崩すかもしれない。
大統領選も着々と進行し、共和党ではトランプ前大統領がニューハンプシャー予備選でもヘイリー元国連大使を破り、指名に向けて前進する。だが、得票率の差は10%強だし、裁判を抱えている。ヘイリーにとって自身が知事を務めた来月下旬のサウスカロライナ州が正念場になるだろう。議会襲撃に関与したと思われる前大統領の復帰なんて狂気の沙汰で、民主主義を標榜する国とは思えないが、そこに日本人としての錯覚がある。
スウェーデンのテレビクルーが1960年代後半、アメリカのブラックパワーを取材したフィルムを再編集した「ブラックパワー・ミックステープ」を12年前、当ブログで紹介した。深刻な差別の実態、福祉や医療の遅れを詳らかにし、<アメリカは不自由で非人道的な後進国で、ベトナム戦争はナチスに匹敵する暴虐>と断じたことで、アメリカはスウェーデンと国交を断絶する。トランプ台頭を見る限り、当時の指摘は正しかったのだ。
一方のバイデンは1億㌦(141億円)の資金を既に調達し、全米自動車労組の支持も取り付けた。健康さえ維持出来れば指名は確実で、保守的なケンタッキー州知事選で妊娠中絶を唱える民主党候補が勝利を収めたことを考えると、トランプと一騎打ちになっても五分に戦える可能性はある。だが、イスラエル寄りの姿勢で、イスラム系団体から見限られた。若い層(18~39歳)の47%がパレスチナを支持していることを考えると、将来に向けた戦略も求められる。
不安定なのはアメリカだけではない。欧州では英仏独が政情不安を抱えているが、背景にあるのはコロナ禍とロシアのウクライナ侵攻だ。英国では物価高止まりや財政緊縮による景気低迷を打破するため、多くの国民が減税を求めている。応えようとしない保守党政権の支持率は大幅に低下し、総選挙では労働党に大敗北を喫する見通しだ。
フランスとドイツでは農民の反乱が起きている。エネルギーや燃料の価格は上昇しているのに販売価格を抑えられたことで、生活が成り立たなくなっているのだ。ドイツではシュルツ政権への不支持が80%を超えた。政権与党は〝財政トリック〟で公約として掲げた農家支援を反故にした。日本と景色が異なるのは大規模な抗議活動だ。数千台のトラクターが大都市に繰り出し、市民も理解を示している。民主主義は健在なのだ。
王将戦は藤井聡太八冠が菅井竜也八段に3連勝し、防衛に王手を掛けた。才能とAIを駆使した研究の深さで〝絶対王政〟を確立した藤井を慌てさせる棋士はいるのだろうか。ストイックで気合に満ちた菅井を応援していたが、王将戦では圧倒されている。となれば、竜王戦に続いて今週末に始まる棋王戦で藤井に挑戦する伊藤匠七段、18歳の藤本渚四段に期待を寄せるしかない。10歳前後で奨励会にも入会していない少年が、いずれ藤井の牙城を崩すかもしれない。