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郡遺跡・倍賀(へか)遺跡で大規模な方形周溝墓が発掘

2017年01月27日 08時49分47秒 | 大阪情報
弥生の墓140基発見=国内有数、人形も出土―大阪


上の写真は郡(こおり)遺跡・倍賀(へか)遺跡の位置を示しました。

大阪府茨木市の郡(こおり)遺跡と、隣接する倍賀(へか)遺跡で人を
かたどった弥生時代中期の人形(ひとがた)土製品(高さ6cm)や、
140基の方形周溝墓が見つかり、大阪府文化財センターが2017年1月26日に
発表した。昨年6月から工場跡地の約1万6500平方メートルを調査。
方形周溝墓群のすぐ東では22棟分の竪穴建物跡が見つかり、集落に墓域が
隣接していたことも分かった。近畿地方では滋賀県守山市の服部遺跡で
方形周溝墓360基以上が見つかっているが、今回はそれに次ぐ多さという。
最大の墓は長辺18メートル、短辺12メートル。別の墓からは碧玉製の
管玉(くだたま)3点が出土した。また、組み合わせ式木棺の底板が残って
いた墓もあり、人の歯も見つかった。
 現地説明会は1月29日午後0時半~午後3時。

年代は弥生中期

最近は佐倉市の国立歴史民俗博物館が2003年頃から提唱されている説で
500年くらい古い年代から弥生時代が始るということも言われています。
ここでは下記のように前期、中期、後期の年代を規定します。
また縄文晩期を弥生時代に入れるという説もあります。
  前期 2400年前~2200年前

  中期 2200年前~2000年前

  後期 2000年前~1700年前


郡遺跡は昭和29年(1954)郡神社内から弥生式土器が見つかったことから
スタートし10年後の名神高速道の建設時には同志社大学が発掘調査を実施。
さらに昭和48年(1973)20,000㎡の調査、その後も新しい施設ができる
たびに発掘調査され弥生時代、古墳時代、飛鳥、奈良、平安、近世の複合遺跡
である。

この地域に弥生時代に大規模な集落跡があったことが確認されています。

倍賀(へか)遺跡は平成4年(1992)に大規模な発掘調査が実施され弥生時代
中期の方形周溝墓や古墳時代の形象埴輪などが確認されています。


上の写真は神戸市東灘区北青木遺跡の方形周溝墓出土状況
 調査期間:2011年4月1日-2012年3月31日
弥生時代中期及び後期の方形周溝墓と円形周溝墓が出土

方形周溝墓に関する関連ブログ:
  神戸市埋蔵文化財センター夏季企画展「こうべ発掘ニュース 最新号」 on 2016-7-23

  神戸市埋蔵文化財センター 平成28年度春季企画展 見学録 on 2016-4-17

  神戸市埋蔵文化財センター2015年春の企画展「弥生時代のムラ・古墳時代のムラ」
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