陳舜臣著の「神戸わがふるさと」を神戸市立図書館から借りて読んでいる.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/5e/fbd0799a01ba4186ace4fd16ae3b4265.jpg)
上の写真が「神戸わがふるさと」の表装です。
著者:陳舜臣
発売日 : 2003年01月15日
出版社:講談社
上記本の中のPage32からPage34に「須磨寺と私」というエッセイがあり
本日の主題の陳舜臣氏の漢詩の石碑に関することが記載されていました。
以下は上記エッセイからの抜粋です。
華僑商館(海栄会)の家族として毎年4月3日の神武天皇祭には須磨寺の公園で
運動会に参加したのは小学校の低学年の頃であった。神戸市の小学生は
源平一の谷の合戦や大楠公の湊川の戦について詳しく教えられたこと
さらに小学唱歌で「青葉の笛」と「青葉茂れる桜井の・・・・」の二つの青葉
が特に懐かしいと語られています。
また、読売新聞に空海の在唐期を描いた『曼荼羅の人』を連載して、真言宗の
須磨寺とは縁が深い。
先日久しぶりに須磨寺を訪れた時に作った七言絶句の漢詩2首を記してこの稿を
結ぶことにする。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/dd/6a3705ee411d1cb1f7da095d53be87ec.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/bd/4bbe61e5f041fd3daab0ffac91175b3a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/f6/97c8bc91300d9f6a5c834c3605d60a8c.jpg)
上の3枚の写真が陳舜臣先生が1992年の夏に読まれた七言絶句の漢詩2首の
石碑の遠景と近景です。
石碑の内容は下記のとおりです。
須磨寺有感 其一 右手の石碑
龍華橋畔弔平郎
青葉笛聲餘韻長
底事海風吹到暁
吹殘蘭麝断人腸
【現代語訳】
須磨寺にて感有り その一
龍華橋の畔(ほとり)に 平郎(へいろう)を弔(とむら)う
青葉笛声(せいようてきせい) 余韻は長し
底事(なにごと)ぞ 海風吹いて 暁に到るも
蘭麝(らんしゃ)を吹き残して 人の腸(はらわた)を断つ
須磨寺有感 其二 左手の石碑
源家鐵騎捲塵征
警報頻傳青葉營
解否興亡棊一局
笛聲清雅白沙平
壬申 夏 三燈書室主人 陳舜臣
【現代語訳】
須磨寺にて感有り その二
源家の鉄騎 塵(ちり)を捲いて征す
警報頻りに伝(つた)う 青葉の営
解するや否や 興亡は棊(ただ)一局なるを
笛声 清雅にして 白沙(はくさ) 平かなり
壬申=1992年の夏 陳舜臣の作及び書
以前に書いた同じテーマのブログ
須磨寺 陳 舜臣氏の漢詩の石碑 on 2010-8-19
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/5e/fbd0799a01ba4186ace4fd16ae3b4265.jpg)
上の写真が「神戸わがふるさと」の表装です。
著者:陳舜臣
発売日 : 2003年01月15日
出版社:講談社
上記本の中のPage32からPage34に「須磨寺と私」というエッセイがあり
本日の主題の陳舜臣氏の漢詩の石碑に関することが記載されていました。
以下は上記エッセイからの抜粋です。
華僑商館(海栄会)の家族として毎年4月3日の神武天皇祭には須磨寺の公園で
運動会に参加したのは小学校の低学年の頃であった。神戸市の小学生は
源平一の谷の合戦や大楠公の湊川の戦について詳しく教えられたこと
さらに小学唱歌で「青葉の笛」と「青葉茂れる桜井の・・・・」の二つの青葉
が特に懐かしいと語られています。
また、読売新聞に空海の在唐期を描いた『曼荼羅の人』を連載して、真言宗の
須磨寺とは縁が深い。
先日久しぶりに須磨寺を訪れた時に作った七言絶句の漢詩2首を記してこの稿を
結ぶことにする。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/dd/6a3705ee411d1cb1f7da095d53be87ec.jpg)
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上の3枚の写真が陳舜臣先生が1992年の夏に読まれた七言絶句の漢詩2首の
石碑の遠景と近景です。
石碑の内容は下記のとおりです。
須磨寺有感 其一 右手の石碑
龍華橋畔弔平郎
青葉笛聲餘韻長
底事海風吹到暁
吹殘蘭麝断人腸
【現代語訳】
須磨寺にて感有り その一
龍華橋の畔(ほとり)に 平郎(へいろう)を弔(とむら)う
青葉笛声(せいようてきせい) 余韻は長し
底事(なにごと)ぞ 海風吹いて 暁に到るも
蘭麝(らんしゃ)を吹き残して 人の腸(はらわた)を断つ
須磨寺有感 其二 左手の石碑
源家鐵騎捲塵征
警報頻傳青葉營
解否興亡棊一局
笛聲清雅白沙平
壬申 夏 三燈書室主人 陳舜臣
【現代語訳】
須磨寺にて感有り その二
源家の鉄騎 塵(ちり)を捲いて征す
警報頻りに伝(つた)う 青葉の営
解するや否や 興亡は棊(ただ)一局なるを
笛声 清雅にして 白沙(はくさ) 平かなり
壬申=1992年の夏 陳舜臣の作及び書
以前に書いた同じテーマのブログ
須磨寺 陳 舜臣氏の漢詩の石碑 on 2010-8-19
返事が遅れて申し訳ありません。
写真使用の件、承諾します。