地震が続いています。一番の被害は津波による被害だと思いますが、今では原子力発電所(原発)の被害が最も恐れられているのではないでしょうか?
本当に考えさせられることがあるのですが、出来るだけ正しい情報を把握したいので、ニュースを見たり、原発のことをネットで調べて理解を深めています。
ちなみに、私は文系人間ではあるのですが、大学はこう見えても物理学科でして(全く勉強はしませんでしたが)、原発の問題に対する関心や、理解が出来る素地はありました。
そこで、素人の私なりにネットなどで調べたレベルですが、自分の情報の整理の為に、また情報共有の為に、まとめてみたいと思います。
ネット検索してみて、これが一番わかりやすいんじゃないかと思うので、福島原発は大丈夫なの?なんとかシーベルト(sv)って言っているけど、それってどうなのよ?と思っている人は、是非、これを見てくださいね。
よくわかる原子力
とはいっても、面倒くさい。。。という人に対して、情報発信するのもこのページの目的なので、私なりに解説します。まあ、いつもながら長くなりますが、是非お付き合い下さい。
■放射線は何が悪いの?
まず、放射線を浴びると何がまずいのか?というところから。
細胞には、DNAがありますよね?これがあることで、細胞が生まれ変わったり、怪我をしたときも体は治ります。また、遺伝子情報は子供へと受け継がれていきます。
放射線は、このDNAをずたずたに引き裂いたり、傷つけたりします。すると、細胞の修復がうまくいかなくなるわけです。
そうすると、血液の細胞を作る骨髄でも細胞が増えませんから、細菌と闘う白血球や血を止める働きをする血小板けっしょうばんもできなくなり、細菌による感染が起きたり、髪の毛が抜け落ちたり、吐血をしたり、血便が出たり、内臓も機能しなくなり死んでしまいます。
それほどひどくなくても、DNA異常が起きて白血病やガンになり、結果的に死亡リスクが高くなります。その他、一定以上浴びると、生殖不能になり子供が作れなくなります。できてもDNAは子供に受け継がれますので、子供にも異常が引き継がれる可能性が高いと言われています。だから、怖い。。。
■で、今の福島原発はどうなの?
放射線が怖い、、、ということがわかったところで、ニュースで放射線の量を「シーベルト」と言っていますが、何とかシーベルトって何なのよ?というのが一番知っておかないといけないことです。
このシーベルト、 要するに、放射能の影響をあらわした単位です。
ここできちんと頭の中で整理しておかなければいけないのは
①単位をきちんと把握する
②どのぐらいの量だとどのぐらい危険なのかを理解する
の2つです。
まず、このシーベルトっていうのは何かという「定義」が以下の図で表されています。細胞のDNAを傷つける程度、影響を表したのがシーベルト(Sv)の定義。具体的に言うと、細胞を通る放射線の本数ということですね。当然、1本より10本通れば、10倍やばい、、、ということです。
さてここで重要なのが「①単位をきちんと把握する」こと。
放射線の単位では、マイクロシーベルト(μSv)というものが一番多く言われていますが。μはマイクロと呼びます。
μ=マイクロ というのはミリの1000分の1です。
m=ミリ は1の1000分の1です。
私達が日常で使っている長さの単位のミリ(mm)で比較するとわかりやすいと思いますので、並べて書いてみますね。
・1メートル(m)=1,000ミリメートル(mm)=1,000,000マイクロメートル(μm)
・1シーベルト(Sv)=1,000ミリシーベルト(mSv)=1,000,000マイクロシーベルト(μSv)
わかります?1メートルは100センチですよね?1センチが10ミリ(mm)だから、1メートルは100×10=1000ミリ(mm)ですよね?
1メートルは1ミリメートル(mm)の1000倍。
1ミリメートル(mm)は1マイクロメートルの1000倍。
つまり、1メートルは1マイクロメートルの100万倍です。
同様に
1シーベルト(Sv)は1ミリシーベルト(mSv)の1000倍。
1ミリシーベルト(mSv)は1マイクロシーベルトの1000倍。
つまり、1シーベルト(Sv)は1マイクロシーベルトの100万倍です。
なんとなくわかりますか?
ニュースで100マイクロシーベルト(μSv)とか、0.1ミリシーベルト(mSv)とか2つの単位を使っているので、ややこしいのですが、そのぐらい小さな値で議論しないと、健康に被害をもたらすからなんですね。
そして、これまたややこしいのが、この単位が「1時間あたりなの?」それとも「1年間でなの?」ということです。
大体、テレビで言われているのは1時間あたりで放映しているようですが、今、福島原発で出ている放射能の量は1時間あたりで放映している一方で、私達の健康被害については、年間被ばく量(1年間で受ける放射線の量)の議論になっているので、よくよく注意して聞いてください。
さあ、一応、シーベルト(Sv)という単位が整理できた(?)としたら、「②どのぐらいの量だとどのぐらい危険なのかを理解する」ことが重要です。
いろいろ見ていると、一般的に放射線の被ばく許容量は、1年間で1ミリシーベルト(mSv)(マイクロであらわすと、1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)ですね)のようです。
これは、10万人がそれぞれ1年間で1ミリシーベルト(mSv )被ばくすると、その中から放射線によるがん死が1人から37人の割合でが発生する」と計算されているそうです。
本当にわかりにくいのですが、例えば、福島県は1時間あたり20マイクロシーベルト(μSv/h)が測定されているそうです。
1時間あたりなので、1日だと、24倍ですから480マイクロシーベルト(μSv)=0.48ミリシーベルト(mSv)です。
1ヶ月だとこの30倍なので1440マイクロシーベルト(μSv)=1.4ミリシーベルト(mSv)です。
わかりますか?よく「今すぐ健康に大きな害を与える放射線量ではない」という発表は「許容範囲内だ」ということで発表しているわけですが、今の状態が長く続くとだんだん「許容範囲を超える可能性がある」ということです。
だから、一刻も早く放射線の放出を止めなくてはいけないのです。
ここで一応「放射線作業従事者」の許容範囲は、「1年間で50ミリシーベルト(mSv)、5年間で100ミリシーベルト(mSv)」となっています。
また、1年を通してではなく、「1回で一気に受けて一時的に白血球は減るがきちんと回復できる」と言われている許容範囲は250ミリシーベルト(mSv)」となっています。
一般人の1年間の「許容範囲」が「1ミリシーベルト(mSv)」ですから、50倍が「許容範囲」とされているんですね。。。
長くなりましたが、
①「許容範囲」は「DNAが傷ついて何かしらの傷害が出る可能性は少ないが0ではない量」であり
②覚えるべきは、自分は「1年間で、1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)」を受けるかどうかを計算できるようになること、だと思います。
■危機的状況って、どういった状況?
既に長文になったので疲れている人も多いでしょうが、、、「やばい状態」ってどういった時?ということを私なりに整理したいと思います。
原発は、ウランなどの原子の中にある原子核が核分裂する時に発生するエネルギーを使っています。
それをゆっくり分裂させていっているのが原子力発電所です。日本の原発は、この軽水炉という大量の水で冷やしてゆっくりと分裂させている仕組みをとっているのですが、この水が無くなってしまっているわけです。
すると何が一番怖いか?それは「臨界状態」になることです。
この「臨界状態」とは、じっくりゆっくり核分裂が起きるのではなく、核分裂で出来たエネルギーが次の核分裂を起こし、そのスピードがどんどん増していってしまう状態です。
1999年に起きた東海村JCOの事故は、この臨界状態に入ってしまいました。起きてしまったら止めるしかなく、作業員が突入して措置を行ったため、臨界状態は翌日には停まったそうです。
ただ、福島は冷却装置が作動せず、投下できる水の量が限られている現状で、この臨界状態が起きたら、本当にやばいんじゃないか、、、と思います。ただニュースやネットの情報を見ている限り、既に核分裂反応は停止しており、核分裂で出来た生成物が発熱しているだけで、そういった状態にはならないとのこと。なので今すぐどうの、ということは無く、冷静に見ていても大丈夫のようです。
ただ、また福島の直下で大地震が起きたときは、どうなるかわかりません。。。
今回の事故も、「予想を超えた地震、予想を超えた津波」の影響とのことですから。。。
■でも、もし放射能が広がったら?
それでも、放射能がば~んと広がったら?ということも対応策を頭に入れておかなければいけません。
ここで事前に言葉の整理ですが、放射能と放射線の違いです。
放射能(ニュースでは「放射性物質」と言われています)
→放射能を発する物質と思ってください。
放射線
→放射性物質から発する放射線ですね。
で、放射線には、色々あります。
原子の中にある原子核が崩壊すると、放射線が出ます。
そこには、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、X線、中性子線です。
アルファ線は壁などを通過できず、X線などは壁を通過できます。色々あるのですが、まあここでは横においておきますが、このアルファ線が問題になります。
内部被ばくと外部被ばくという概念です。
簡単に言うと、アルファ線は原子核の一部がホコリなどと一緒に浮遊します、これは「放射線物質」で、放射線を出し続けます。
外からX線などを照射されたときは、その時だけ被ばくしますが、放射性物質を口から体内に入れると、体の外に排出されるまでの間ずっと、体の内部から放射線を浴び続けることになり、ずっと被ばくするのです。
ちなみに、自然に生活していても2.4ミリシーベルト(mSv)は1年間で被ばくする、と言われていますが、これは、外部被ばくと思ってよいです。
怖いのは、アルファ線などが魚や食べ物に入ったものを私達が食べたり、あるいは、空気中に漂っているものを吸ってしまうことです。
だからニュースで「服ははたいて、うがいをして顔を洗って手を洗って」といっているのは、「内部被ばく」を防ぐことを推奨しているのです。
原発周辺の地域の方は、この放射性物質のアルファ線がホコリとくっついて漂っているので、内部被ばくを起こしやすいので注意が必要です。
もちろん、放射能=放射性物質がもっと広がった、という事態になったら、マスクをするなど防御が必要です。
ニュースで流れている情報、政府が発表している情報は「1面」でしかありません。事実をどう解釈するかは、それぞれにかかっていますので、少しでも参考になればと思います。
また、今回の事故をきっかけに、原発について妻と夜遅く、話し合いました。そのことはまた書きますね。
原発について、色々知りたい人は、以下も参考になるかもしれません。
美浜の会
原発がどんなものか知ってほしい
本当に考えさせられることがあるのですが、出来るだけ正しい情報を把握したいので、ニュースを見たり、原発のことをネットで調べて理解を深めています。
ちなみに、私は文系人間ではあるのですが、大学はこう見えても物理学科でして(全く勉強はしませんでしたが)、原発の問題に対する関心や、理解が出来る素地はありました。
そこで、素人の私なりにネットなどで調べたレベルですが、自分の情報の整理の為に、また情報共有の為に、まとめてみたいと思います。
ネット検索してみて、これが一番わかりやすいんじゃないかと思うので、福島原発は大丈夫なの?なんとかシーベルト(sv)って言っているけど、それってどうなのよ?と思っている人は、是非、これを見てくださいね。
よくわかる原子力
とはいっても、面倒くさい。。。という人に対して、情報発信するのもこのページの目的なので、私なりに解説します。まあ、いつもながら長くなりますが、是非お付き合い下さい。
■放射線は何が悪いの?
まず、放射線を浴びると何がまずいのか?というところから。
細胞には、DNAがありますよね?これがあることで、細胞が生まれ変わったり、怪我をしたときも体は治ります。また、遺伝子情報は子供へと受け継がれていきます。
放射線は、このDNAをずたずたに引き裂いたり、傷つけたりします。すると、細胞の修復がうまくいかなくなるわけです。
そうすると、血液の細胞を作る骨髄でも細胞が増えませんから、細菌と闘う白血球や血を止める働きをする血小板けっしょうばんもできなくなり、細菌による感染が起きたり、髪の毛が抜け落ちたり、吐血をしたり、血便が出たり、内臓も機能しなくなり死んでしまいます。
それほどひどくなくても、DNA異常が起きて白血病やガンになり、結果的に死亡リスクが高くなります。その他、一定以上浴びると、生殖不能になり子供が作れなくなります。できてもDNAは子供に受け継がれますので、子供にも異常が引き継がれる可能性が高いと言われています。だから、怖い。。。
■で、今の福島原発はどうなの?
放射線が怖い、、、ということがわかったところで、ニュースで放射線の量を「シーベルト」と言っていますが、何とかシーベルトって何なのよ?というのが一番知っておかないといけないことです。
このシーベルト、 要するに、放射能の影響をあらわした単位です。
ここできちんと頭の中で整理しておかなければいけないのは
①単位をきちんと把握する
②どのぐらいの量だとどのぐらい危険なのかを理解する
の2つです。
まず、このシーベルトっていうのは何かという「定義」が以下の図で表されています。細胞のDNAを傷つける程度、影響を表したのがシーベルト(Sv)の定義。具体的に言うと、細胞を通る放射線の本数ということですね。当然、1本より10本通れば、10倍やばい、、、ということです。
さてここで重要なのが「①単位をきちんと把握する」こと。
放射線の単位では、マイクロシーベルト(μSv)というものが一番多く言われていますが。μはマイクロと呼びます。
μ=マイクロ というのはミリの1000分の1です。
m=ミリ は1の1000分の1です。
私達が日常で使っている長さの単位のミリ(mm)で比較するとわかりやすいと思いますので、並べて書いてみますね。
・1メートル(m)=1,000ミリメートル(mm)=1,000,000マイクロメートル(μm)
・1シーベルト(Sv)=1,000ミリシーベルト(mSv)=1,000,000マイクロシーベルト(μSv)
わかります?1メートルは100センチですよね?1センチが10ミリ(mm)だから、1メートルは100×10=1000ミリ(mm)ですよね?
1メートルは1ミリメートル(mm)の1000倍。
1ミリメートル(mm)は1マイクロメートルの1000倍。
つまり、1メートルは1マイクロメートルの100万倍です。
同様に
1シーベルト(Sv)は1ミリシーベルト(mSv)の1000倍。
1ミリシーベルト(mSv)は1マイクロシーベルトの1000倍。
つまり、1シーベルト(Sv)は1マイクロシーベルトの100万倍です。
なんとなくわかりますか?
ニュースで100マイクロシーベルト(μSv)とか、0.1ミリシーベルト(mSv)とか2つの単位を使っているので、ややこしいのですが、そのぐらい小さな値で議論しないと、健康に被害をもたらすからなんですね。
そして、これまたややこしいのが、この単位が「1時間あたりなの?」それとも「1年間でなの?」ということです。
大体、テレビで言われているのは1時間あたりで放映しているようですが、今、福島原発で出ている放射能の量は1時間あたりで放映している一方で、私達の健康被害については、年間被ばく量(1年間で受ける放射線の量)の議論になっているので、よくよく注意して聞いてください。
さあ、一応、シーベルト(Sv)という単位が整理できた(?)としたら、「②どのぐらいの量だとどのぐらい危険なのかを理解する」ことが重要です。
いろいろ見ていると、一般的に放射線の被ばく許容量は、1年間で1ミリシーベルト(mSv)(マイクロであらわすと、1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)ですね)のようです。
これは、10万人がそれぞれ1年間で1ミリシーベルト(mSv )被ばくすると、その中から放射線によるがん死が1人から37人の割合でが発生する」と計算されているそうです。
本当にわかりにくいのですが、例えば、福島県は1時間あたり20マイクロシーベルト(μSv/h)が測定されているそうです。
1時間あたりなので、1日だと、24倍ですから480マイクロシーベルト(μSv)=0.48ミリシーベルト(mSv)です。
1ヶ月だとこの30倍なので1440マイクロシーベルト(μSv)=1.4ミリシーベルト(mSv)です。
わかりますか?よく「今すぐ健康に大きな害を与える放射線量ではない」という発表は「許容範囲内だ」ということで発表しているわけですが、今の状態が長く続くとだんだん「許容範囲を超える可能性がある」ということです。
だから、一刻も早く放射線の放出を止めなくてはいけないのです。
ここで一応「放射線作業従事者」の許容範囲は、「1年間で50ミリシーベルト(mSv)、5年間で100ミリシーベルト(mSv)」となっています。
また、1年を通してではなく、「1回で一気に受けて一時的に白血球は減るがきちんと回復できる」と言われている許容範囲は250ミリシーベルト(mSv)」となっています。
一般人の1年間の「許容範囲」が「1ミリシーベルト(mSv)」ですから、50倍が「許容範囲」とされているんですね。。。
長くなりましたが、
①「許容範囲」は「DNAが傷ついて何かしらの傷害が出る可能性は少ないが0ではない量」であり
②覚えるべきは、自分は「1年間で、1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)」を受けるかどうかを計算できるようになること、だと思います。
■危機的状況って、どういった状況?
既に長文になったので疲れている人も多いでしょうが、、、「やばい状態」ってどういった時?ということを私なりに整理したいと思います。
原発は、ウランなどの原子の中にある原子核が核分裂する時に発生するエネルギーを使っています。
それをゆっくり分裂させていっているのが原子力発電所です。日本の原発は、この軽水炉という大量の水で冷やしてゆっくりと分裂させている仕組みをとっているのですが、この水が無くなってしまっているわけです。
すると何が一番怖いか?それは「臨界状態」になることです。
この「臨界状態」とは、じっくりゆっくり核分裂が起きるのではなく、核分裂で出来たエネルギーが次の核分裂を起こし、そのスピードがどんどん増していってしまう状態です。
1999年に起きた東海村JCOの事故は、この臨界状態に入ってしまいました。起きてしまったら止めるしかなく、作業員が突入して措置を行ったため、臨界状態は翌日には停まったそうです。
ただ、福島は冷却装置が作動せず、投下できる水の量が限られている現状で、この臨界状態が起きたら、本当にやばいんじゃないか、、、と思います。ただニュースやネットの情報を見ている限り、既に核分裂反応は停止しており、核分裂で出来た生成物が発熱しているだけで、そういった状態にはならないとのこと。なので今すぐどうの、ということは無く、冷静に見ていても大丈夫のようです。
ただ、また福島の直下で大地震が起きたときは、どうなるかわかりません。。。
今回の事故も、「予想を超えた地震、予想を超えた津波」の影響とのことですから。。。
■でも、もし放射能が広がったら?
それでも、放射能がば~んと広がったら?ということも対応策を頭に入れておかなければいけません。
ここで事前に言葉の整理ですが、放射能と放射線の違いです。
放射能(ニュースでは「放射性物質」と言われています)
→放射能を発する物質と思ってください。
放射線
→放射性物質から発する放射線ですね。
で、放射線には、色々あります。
原子の中にある原子核が崩壊すると、放射線が出ます。
そこには、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、X線、中性子線です。
アルファ線は壁などを通過できず、X線などは壁を通過できます。色々あるのですが、まあここでは横においておきますが、このアルファ線が問題になります。
内部被ばくと外部被ばくという概念です。
簡単に言うと、アルファ線は原子核の一部がホコリなどと一緒に浮遊します、これは「放射線物質」で、放射線を出し続けます。
外からX線などを照射されたときは、その時だけ被ばくしますが、放射性物質を口から体内に入れると、体の外に排出されるまでの間ずっと、体の内部から放射線を浴び続けることになり、ずっと被ばくするのです。
ちなみに、自然に生活していても2.4ミリシーベルト(mSv)は1年間で被ばくする、と言われていますが、これは、外部被ばくと思ってよいです。
怖いのは、アルファ線などが魚や食べ物に入ったものを私達が食べたり、あるいは、空気中に漂っているものを吸ってしまうことです。
だからニュースで「服ははたいて、うがいをして顔を洗って手を洗って」といっているのは、「内部被ばく」を防ぐことを推奨しているのです。
原発周辺の地域の方は、この放射性物質のアルファ線がホコリとくっついて漂っているので、内部被ばくを起こしやすいので注意が必要です。
もちろん、放射能=放射性物質がもっと広がった、という事態になったら、マスクをするなど防御が必要です。
ニュースで流れている情報、政府が発表している情報は「1面」でしかありません。事実をどう解釈するかは、それぞれにかかっていますので、少しでも参考になればと思います。
また、今回の事故をきっかけに、原発について妻と夜遅く、話し合いました。そのことはまた書きますね。
原発について、色々知りたい人は、以下も参考になるかもしれません。
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原発がどんなものか知ってほしい
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