19時ぐらいまではまだまだ明るい7月。日が高くなった証拠ですね。
そんな昨日の夕方、草刈りにでもと、会社帰りに田んぼに寄ってみました
会社から車で10分ほどの田んぼ。周りは相変わらず素敵な風景
しかし、私の田んぼは「予想通り」かわいそうな状態になっておりました。。。
黄色くなって小さい苗はそのまま、一部を除くと全体的にまばら。。。ほぼ今年の収穫は望めませんな。。。
道を隔てた向こう側の田んぼは、もうこんなになっています。
以前もそうだったのですが、湧き水がわいている山側は、全くといっていいほど成長がしていない状態。
一方、山側から離れてた端っこの苗は、収穫が見込めそうなほどには成長してくれていました。同じ時期に植えたのにこんなにも違うんですな~。
また、糠でも蒔くか~、と思いながら草を刈り始めると、赤い小さな可愛い車が田んぼの脇の道路に止まって、中からおじいちゃんが話しかけてきました。
おじいちゃん曰く
「苗が赤くなってしまっているのは、肥料が足りないんだよ。ワラとか全部もっていっちゃっているから。本当は収穫が終わったら還して還元してあげなくちゃ、硫黄とかが足りないんだよ~」
おっ、さすが田舎のおじいちゃん!詳しそう!
色々話をしている中、苗が生育していない理由をズバリ断言してくれました。
「肥料分もそうだけど、湧き水がどこかわいているべ?さわってみな。冷たいだろ?山際の湧き水が出てきていると水温があったまらないから生育しないんだ。うちの田んぼもほら、あそこの青い竹の先のでっぱってとこあるだろう?(どこかわかりませんが。。。)あそこも生育わるいんだ、湧き水わいているから」
と色々教えてくれました。
ちなみに、苗が黄色くなってしまうのは、「赤くなるっていうんだ」そうです。
そんなこんなで話していると「うちの田んぼもみっか?」といって成り行きで助手席にのって、おじいちゃんの田んぼに行くことに
田舎の田んぼは、これだからたまりません
大体、2時間もやっていれば、誰か現れて声をかけてくれます
田舎のいいところですね
さて、このおじいさん、お名前は「Tさん」と言うそうです。
「この辺では、一番うちがおっきかったんだよ。大体、農家は7反が普通だけど、うちは倍できかないぐらいやっていたんだよ。でもおっかあが病気になっちゃって、減らしちゃったんだ。。。でもおっかあが亡くなったんで、またやりはじめているんだよ」
と超プライベートな話を聞かせて頂きながら、Tじいさんの田んぼに到着~。
なんと、そこは竹やぶの下を切り開いたような1畝あるかないかぐらいの田んぼでした。写真の左側の50cmぐらい下には道路があって、盛り土をして水をせき止めている感じ。こんなところに田んぼって凄い
私が田んぼを借りているHさんとも知り合いで、Hさんからもらった「亀の尾」という品種(コシヒカリの先祖みたいな酒米・・・Hさんは寺田本家さんからもらったそうです)と、もう1つの品種をあわせて植えていました。ちなみにここは、不耕起栽培ですが、化学肥料はあげているそうです。
畦には、昔なら定番であった大豆が。Tじいさんは、丹波の黒豆を育てていました。
そんなこんなで1時間ぐらいたってしまって、周りはもう暗くなってしまいました。
取り急ぎ、Tじいさんのアドバイスに従って、湧き水が横の水路に流れるよう畦を切りました。これで少しでも生育してくれればいいんですが。。。
そして今朝、昨日できなかった草刈りと草取り、及び、湧き水対策をしに再び田んぼへ
朝の田んぼは相変わらず気持ちいい~
相変わらず、小さな赤かえるがいっぱいいました。2ヶ月前も同じぐらいの大きさのかえるがたくさんいた、ということは、ずっと卵から孵化したおたまじゃくしが、継続してかえるになっていっている、、、ということですかね?
田んぼの中には、ゲンゴロウの赤ちゃん?みたいな小さな虫が、気持ち悪いほどたっくさんいました
小さなアメンボも、互いにぶつかりあうぐらい、うじゃうじゃといましたよ。。。(ちなみに、彼らは肉食)
タニシもいました ジャンボじゃないので、イネは食べないでしょう。
雑草はこのぐらい。苗が良く生長している端っこのところでは、雑草も少し生えているって感じですね。
しっかし、山際から一番離れているところのイネは、よく分けつして、よく開帳しています
そして、一通り草取りをしていると
「あっ、確かに水路がある方の畦際は冷たい」
俯瞰して田んぼをみてみましょう。
まずは横から見ると、左側が小さくまばらで、右端っこは大きく密集しています。
つまり、左側の山際から湧き水がでています。
しかも、手前側には水路があって、幅50cmぐらいの畦を通り越して冷たい水が染み出していたのがわかりました。
つまり、左側と手前側、L字を書くように冷たい水が染み出していて、そこは極端に生育が悪いのです。
この写真の右側から左側にむかって写真をとると、こうなります。
左側の水路沿い、そして奥川の山沿いは湧き水が染み出して水温が低く、結果、苗の生育も悪いのです。
お隣さんの田んぼも、水際は確かに生育が悪いのがわかります。
ちなみに湧き水の源を1つみつけましたが、ここはあまり関係がありませんでした。
やはり、全体的に畦を通して染み出しているようです。
なんとなく水温が低いからかな、、、と思っていましたが、昨日のTじいさんの一言で、気にするようになったのか、草取りをしていて、長靴ごしで明らかに「ここは冷たい」「ここは温かい」というのがわかるようになりました。
もっといえば、苗が育っているところと育っていないところ、パッとした見た目でどこが水温が低いかわかっちゃうわけですね。
当たり前のようですが、「そうなんだろうな」という納得した上で動くと、何事も発見が多くなるものですね
田んぼに関わると、知らないおじさんに声をかけられ、たった15坪ほどの小さな田んぼの中では小生物の生態をたくさん観察でき、また苗が環境により色々な生育をしているのがわかる。。。まるで、小宇宙のようです。
ミラクルですね、田んぼは。
I LOVE JAPAN I LQVE 田んぼ
そんな昨日の夕方、草刈りにでもと、会社帰りに田んぼに寄ってみました
会社から車で10分ほどの田んぼ。周りは相変わらず素敵な風景
しかし、私の田んぼは「予想通り」かわいそうな状態になっておりました。。。
黄色くなって小さい苗はそのまま、一部を除くと全体的にまばら。。。ほぼ今年の収穫は望めませんな。。。
道を隔てた向こう側の田んぼは、もうこんなになっています。
以前もそうだったのですが、湧き水がわいている山側は、全くといっていいほど成長がしていない状態。
一方、山側から離れてた端っこの苗は、収穫が見込めそうなほどには成長してくれていました。同じ時期に植えたのにこんなにも違うんですな~。
また、糠でも蒔くか~、と思いながら草を刈り始めると、赤い小さな可愛い車が田んぼの脇の道路に止まって、中からおじいちゃんが話しかけてきました。
おじいちゃん曰く
「苗が赤くなってしまっているのは、肥料が足りないんだよ。ワラとか全部もっていっちゃっているから。本当は収穫が終わったら還して還元してあげなくちゃ、硫黄とかが足りないんだよ~」
おっ、さすが田舎のおじいちゃん!詳しそう!
色々話をしている中、苗が生育していない理由をズバリ断言してくれました。
「肥料分もそうだけど、湧き水がどこかわいているべ?さわってみな。冷たいだろ?山際の湧き水が出てきていると水温があったまらないから生育しないんだ。うちの田んぼもほら、あそこの青い竹の先のでっぱってとこあるだろう?(どこかわかりませんが。。。)あそこも生育わるいんだ、湧き水わいているから」
と色々教えてくれました。
ちなみに、苗が黄色くなってしまうのは、「赤くなるっていうんだ」そうです。
そんなこんなで話していると「うちの田んぼもみっか?」といって成り行きで助手席にのって、おじいちゃんの田んぼに行くことに
田舎の田んぼは、これだからたまりません
大体、2時間もやっていれば、誰か現れて声をかけてくれます
田舎のいいところですね
さて、このおじいさん、お名前は「Tさん」と言うそうです。
「この辺では、一番うちがおっきかったんだよ。大体、農家は7反が普通だけど、うちは倍できかないぐらいやっていたんだよ。でもおっかあが病気になっちゃって、減らしちゃったんだ。。。でもおっかあが亡くなったんで、またやりはじめているんだよ」
と超プライベートな話を聞かせて頂きながら、Tじいさんの田んぼに到着~。
なんと、そこは竹やぶの下を切り開いたような1畝あるかないかぐらいの田んぼでした。写真の左側の50cmぐらい下には道路があって、盛り土をして水をせき止めている感じ。こんなところに田んぼって凄い
私が田んぼを借りているHさんとも知り合いで、Hさんからもらった「亀の尾」という品種(コシヒカリの先祖みたいな酒米・・・Hさんは寺田本家さんからもらったそうです)と、もう1つの品種をあわせて植えていました。ちなみにここは、不耕起栽培ですが、化学肥料はあげているそうです。
畦には、昔なら定番であった大豆が。Tじいさんは、丹波の黒豆を育てていました。
そんなこんなで1時間ぐらいたってしまって、周りはもう暗くなってしまいました。
取り急ぎ、Tじいさんのアドバイスに従って、湧き水が横の水路に流れるよう畦を切りました。これで少しでも生育してくれればいいんですが。。。
そして今朝、昨日できなかった草刈りと草取り、及び、湧き水対策をしに再び田んぼへ
朝の田んぼは相変わらず気持ちいい~
相変わらず、小さな赤かえるがいっぱいいました。2ヶ月前も同じぐらいの大きさのかえるがたくさんいた、ということは、ずっと卵から孵化したおたまじゃくしが、継続してかえるになっていっている、、、ということですかね?
田んぼの中には、ゲンゴロウの赤ちゃん?みたいな小さな虫が、気持ち悪いほどたっくさんいました
小さなアメンボも、互いにぶつかりあうぐらい、うじゃうじゃといましたよ。。。(ちなみに、彼らは肉食)
タニシもいました ジャンボじゃないので、イネは食べないでしょう。
雑草はこのぐらい。苗が良く生長している端っこのところでは、雑草も少し生えているって感じですね。
しっかし、山際から一番離れているところのイネは、よく分けつして、よく開帳しています
そして、一通り草取りをしていると
「あっ、確かに水路がある方の畦際は冷たい」
俯瞰して田んぼをみてみましょう。
まずは横から見ると、左側が小さくまばらで、右端っこは大きく密集しています。
つまり、左側の山際から湧き水がでています。
しかも、手前側には水路があって、幅50cmぐらいの畦を通り越して冷たい水が染み出していたのがわかりました。
つまり、左側と手前側、L字を書くように冷たい水が染み出していて、そこは極端に生育が悪いのです。
この写真の右側から左側にむかって写真をとると、こうなります。
左側の水路沿い、そして奥川の山沿いは湧き水が染み出して水温が低く、結果、苗の生育も悪いのです。
お隣さんの田んぼも、水際は確かに生育が悪いのがわかります。
ちなみに湧き水の源を1つみつけましたが、ここはあまり関係がありませんでした。
やはり、全体的に畦を通して染み出しているようです。
なんとなく水温が低いからかな、、、と思っていましたが、昨日のTじいさんの一言で、気にするようになったのか、草取りをしていて、長靴ごしで明らかに「ここは冷たい」「ここは温かい」というのがわかるようになりました。
もっといえば、苗が育っているところと育っていないところ、パッとした見た目でどこが水温が低いかわかっちゃうわけですね。
当たり前のようですが、「そうなんだろうな」という納得した上で動くと、何事も発見が多くなるものですね
田んぼに関わると、知らないおじさんに声をかけられ、たった15坪ほどの小さな田んぼの中では小生物の生態をたくさん観察でき、また苗が環境により色々な生育をしているのがわかる。。。まるで、小宇宙のようです。
ミラクルですね、田んぼは。
I LOVE JAPAN I LQVE 田んぼ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます