半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

藤野電力 ソーラーパネル組立ワークショップ in幕張

2012年07月08日 | 素敵な空間・イベント
ついに、ミニ太陽光発電システム組立ワークショップに参加してきました

トランジション・運動が熱い神奈川県藤野市で立ち上がった「藤野電力」さん。

ここがワークショップをしていることを知って以来、「いいな~、やりたいな~」と思っていました。


そんなおり、私も籍を入れさせて頂いている「自然エネルギー千葉の会」と「トランジション京葉」に属する笹淵さんが、藤野電力さんを招いて、幕張でワークショップを開くことになったのです

本当は組み立てて家に持ち帰りたいのですが、キット代がねん出できず、「見学参加」ということで、参加してきました


組立の流れは以下に表しますが、今回の私が参加してよかったポイントは以下の2つ。


1つめが「食っていくこと」

6月10日に「トランジションの作り方」というイベントがありました。詳しくは→こちら

そこで、トランジション藤野の立ち上げメンバーの私が尊敬する榎本さんと、数年ぶりに会いました。
久々のお話の中で「こういった活動をしながら食っていくこと」が話題に上った際に「藤野電力でも1人が雇用できるようになったんだよ。それが大切だし、出来るはずだよ」ということをおっしゃっていました。


そして今回のワークショップで藤野電力の小田嶋さんにお会いすることができたので、そのことをちらりとお話したところ、小田嶋さんから「(榎本)ヒデさんからは、『食っていけるようにならなければいけないよ』と強く言われていましたので。みんなに食っていけることを示していかなければいけないんですよね。ヒデさん、厳しいですから(笑)」とおっしゃっていました。


トランジション運動も、私のみんなの農村ネットワーク運動も、形がNPOであろうとなんであろうと、地域でお金を回し、地域で経済を成立させ、「雇用を生み出す」ことは、本当に大切であることを改めて再認識しました。

「楽しく稼いで食っていく」これが最近の私のキーワードだったので、小田嶋さんが食っていけていることを知ることができて、とても良い刺激になりました


2つめが「発電の仕組みは簡単」
正確にいうと、どうして発電するのかとか、細かいことはわかりません
でも、組み立てていく作業そのものは、結構簡単です。

ワークショップなので3時間ぐらいかかりましたが、慣れている人がやれば、おそらく30分で組み立てられると思います

そして、今回見学させて頂いて「成田でもやれるな、やるぞ」と思いました。


「自分たちで発電システムを作れるという実体験を得る場」として、あるいは、「親子で参加、発電教室」とかでもいいです。

電気がついたときは、みんな「お~」という歓声と拍手が飛び交いますよ


さて、以下は、組み立ての流れです。
ご参考までに。

これが藤野電力さんが使っている「ソーラーパネル付きPC机」。
バッテリーなどがお手製の木製机の中に隠れていて、可愛いですね~



小田嶋さんと主催者の笹淵さん。


もろもろのキット。


これがバッテリー。
普通は「希硫酸」が入っているのですが、この会社のは「シリコン電解液」が入っていて、安全性や耐性が優れているそうです。


チャージコントローラー。ソーラーパネルからインプットした電気をバッテリーなどに流す仲介役を担います。


インバーター。ソーラーから来る電流は「直流」ですが、これを「交流」に変換します。普通の家電は「交流」対応なので。
ここには普通の「コンセント」の刺し口があります。



まずは、電線の被膜を外して中の銅線(ニクロム線?)をむき出しにして、接続していきます。


昔はニッパーでしたが、今は被膜の太さにあわせた窪みがあるので、中の銅線を切ってしまうことがありません。便利ですね~。



こんな感じ。


こういった金属のキャップをはめて



プラスチックのキャップをはめて


これをソーラーパネルに接続します。

小田嶋さん他、スタッフの方は詳しく説明してくれました


そしてもう片方をチャージコントローラーに接続します。


お~、ランプが点灯電気がきている


同様に、バッテリー、シガーソケットもチャージコントローラーにつなぎます。

これで、ソーラーパネルで取り入れられた電気がチャージコントローラーを通して、シガーソケットやバッテリーに流れます。

最後に、バッテリーとインバーターを接続することで、バッテリーに蓄電された電気が、交流に変わり、普通の家電も使えるようになります

システム完成



ライトも点灯するし


扇風機も回るし


携帯も充電できます


ちなみにインバーターを使って交流を直流にすると20%ぐらい電気効率が落ちるそうです。
しかし、シガーソケットは、直流電流を取り出せるそうで、直流用電球を使えば、シガーソケットから電気がつきます。こちらの方が効率がいいわけですね



最後は、ソーラーパネルから電気を取り出している扇風機をつけて質疑応答。



色々細かい注意事項はありましたが、どこのグループも、電気がついたり、扇風機が回ったりすると拍手と歓声で喜びに満ちていました

自分たちで電気を作ってみる、この体験自体が、それぞれの中に何かしらの種を蒔いたことになると思います。

「作ってどうなる?」ではなく、「まずは、楽しいから作ってみよう」というのがこのワークショップの良いところでしょうね


こういったイベントなどを通じて体験したこと、知り合った人、触れた情報から、また1人1人が一歩、自分たちで何が出来るのか?何をしたいのか?といった気持ちのエネルギーが高まってくると思います。


成田でもやりたいとおもいまーす

コメント
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