半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

土と平和の祭典!

2011年10月16日 | 素敵な空間・イベント
日曜日に「土と平和の祭典」に行ってきました

「土と平和の祭典」は、鴨川自然王国をベースにしている加藤とき子さんの娘のやえさんが実行委員長をしているイベント。

全国のオーガニック関係、フェアトレード関係の方々が集まる一大イベントです。

もう、4年ぐらいやっているらしいのですが、先日、稲刈りでお邪魔した岡野さん(ブログは→コチラ)や、寺田本家さんが出展すること、また、ピースボート仲間もダンスで出る、ということで、奥さんが乗り気だったので、初めて日々谷まで家族で、電車で出かけてみたのでした。
家族で電車に乗るのは、実は初めて
田舎は車が多いですからね~


さて、寺田本家さんと岡野さんは、仲良くお隣同士で出展していました。
寺田本家の優さんは、早速一杯やっているようで、私も一杯ご馳走になってしまいました



こちらは、こうざき自然塾さんのブース。鈴木さんが頑張っていましたよ


すると、岡野さんのイベントで、顔見知り(!?)になったアースデー東京の事務局長のなんとかさん(名前が覚えられない。。。すみません)とすれ違い「あ~、この前はありがとうございました~」とご挨拶。なんでも、養蜂家を集めたブースを誘致していて、ハチミツ入りのビールがある、みたいな話があったので、奥さんも乗り気で、そのブースに向いました。

すると、蜜蝋(みつろう)ろうそく、を作っているところがありました。蜜蝋をみたのは初めて
蜜蝋って何かと聞くと「蜂の巣を溶かしたもの」だそうです。ろうそく以外にも肌クリームとして古来から使っていたものだそうです。へ~。

奥さんは、シュタイナーの関係本で、蜜蝋ろうそくを見かけて「作ってみたい」と言っていたので、興味津々でした。

この蜜蝋がとけた窯に紐を垂らすと、ろうがついていく、っていう段取りです。



はちの巣箱もおいてありましたよ。お~、すごい。自家製ハチミツを作るのも、男のロマンですよね~。いつかチャレンジしてみたいと思います


そんでもって、ようやく見つけたのがはちみつのビール割りカクテルでした。美味しかったですよ



そしてそして、ピースボートの友人が踊る時間になったのでステージの方へ。
ピースボートに乗っている頃は、みんな若かったのですが、今や、中年のわれわれ世代。なのに、まあ、よく今の年で踊りを続けているな~、若いな~、と尊敬のまなざしを向けると同時に、自分の老け込み具合を実感しました


さて、ご飯を食べると子供達は「遊びたい」となったので、日々谷公園の中心にそびえ立つ「バンブータワー」へレッツゴー


子供もてっぺんまでいきましたよ私は、、、高いところは苦手なんです


畳の廃材を使ったコースター作りもやりました。素敵



木製おもちゃ屋さんも。お~、こういったこと、私もやっていきたいな~。



ビー玉が転がって当ることで音がでる楽器のおもちゃ。それぞれの板の長さでカラ、コロっと、音が変わるんですおもろい作りたい


これは箸作りの道具。カンナで削って自分好みの箸を作るんだって。わざわざ体験イベントの為にこの道具を作ったとか。これもおもろいね~


色々な面白い方々と触れ合えて楽しかったです。

一方、奥さんも今回興味津々だったのが「原発問題のトークセッション」。

色々聞いたことを書き連ねますと。。。

・福島の農家さん
→自分達の田んぼの近くでは放射線量が1500とか2000ベクレルといった高い値が出ていた。でも、出荷の時の数字は暫定基準値以下だったので、出荷するように言われた。自分達も飯を食っていくために出荷せざるを得なかったが、あのお米がどこに運ばれて、どういった人達の口に入るかと思うと、、、不安です。

・福島現地のお母さん
→怖いのは、放射能のことを語ることが、おかしい、という雰囲気が作られていること。県や国が「大丈夫だから、その後を考えよう」といった話をしているから、本当は怖くても改めてそれを思いたくないお母さん達が、暗に、放射能の話はもうしない、という雰囲気になってしまっている。だから、本当に大丈夫か聞いたり、自分で調べたり、話をしたり、ということが出来ない雰囲気になりつつある。それが、怖い。

・福島の幼稚園を応援している方
→ある幼稚園では、子供たちを守ろう!とお母さん達が自主的に除線に取り組んだ。専門家じゃないけど、子供達のために、色々なところの線量を図って、除線したが、どうしても屋根の線量が落ちなかった。本当は専門家に任せるべきなのだが、自分達で必死にやったがダメだった。園長先生は、決断して幼稚園を移転することにした。その費用を捻出するために、絵本を作って販売しています。絵本が少しでも移転費用の助けになればと思っています。

・ある運動家の方
→千葉のシュタイナー関係の幼稚園で、みんなで除線したが、どうしても屋根の線量が落ちなかった。おかしいと思って調べていたら、なんと屋根ではなく、天井のボードから放射線が出ていた。つまり、3.11の後の原発の問題ではなく、その前から、ボードからずっと放射線が出ていて、子供達は被ばくしていたということがわかった。原発問題だけでなく、そもそもの建材なども信用できないわけで、もう1つ1つ自分達で測っていくしかない。

・太陽電池(ソーラーパネル)を自分達で作って寄付している方
→私達が寄付したソーラーパネル5枚で、漁業組合の電気がついて、パソコンも使えるようになって、仕事が出来るようになったところがある。避難所も、ソーラーパネルがあればピンポイントで電気を使えるようにすることが出来た。しかし、国は、時間をかけて、三陸海岸沿いの道路に、1本1本電柱を建てて、電線をひいていった。恐らく、何十億というお金をかけているはず。しかし、そもそも海岸沿いは瓦礫の山で、電気を使う人もいないし電気を使う場所も無いんです。そして、そういった電線を延々とひいていって、必要とされるところに必要な電気が届くのが物凄く遅かった。しかも、まだ町をどう復興するかといったプランが決まっていないから、地元の人は海岸沿いに事務所を再度構えることも出来ない。恐らく、新しいプランでは、集落や居住地、事務所などは山側に新たに作られるはずで、そうするとそこに新しく道路を作るはず。すると、また新しい電柱や電線を何十億もかけてつくり、今ひいた海岸沿いの道路の電柱は廃棄することになるんだと思う。なぜ、政府は、そういったソーラーパネルを使う、といったように、迅速に必要なところに必要なだけの電力を提供する、という発想がわかなかったのか?


日比谷公園だけは、外界とは隔たれた空間として、熱気に溢れていました。

新聞やニュースで見るもの、あるいはネットで見る情報とは違い、具体的に現地に入り込んで活動をしてきた人達、あるいは生活に苦しんでいる方々の主張には、それぞれの実体験を基にしたお話ばかりで、説得力、また強い思いを感じました。

多分、経済優先の話ばかりしている人は「感情論でものを言うのじゃなくて、その前に、日本経済全体のことを考えなくてはいけない」と言うでしょう。

でも、人は感情の生き物。多くの人が「感情」を沸きたて、今回の問題だけは「意見」をいい「行動」をとっています。

私も、千葉県で子供が遊ぶ公園の放射線量を調べているお母さんの話を聞いて「そこまでやんなくても、まあ、大丈夫じゃない」と思っていました。

でも、今回のお話されている方々は、「そういった子供を守るために、動いているお母さんは偉い」というんです。
確かに。そういった行動を、何か恥ずかしい、あるいはそこまでやんなくても、、、とどうしても、なりがちでしたが、いやいや、それほどまでのことが起きているわけで、それを「事後」にしようとしている雰囲気に流されてはダメだな、と思いました。

また、首都圏の人で西に引っ越す人の話を聞いたときも「別にそこまでしなくても。風評被害を拡げるようなものなのでは?」と思っていました。

しかし、今回お話されている人の1人は、
「子供のことを考えて、西日本へ引っ越した人がいる、と聞きますが、そういった親は本当に偉い。だって、友人、親戚との関係も無い地に、仕事も無い地に子供の為に引っ越す、というのはどれだけ親が頑張った決断をしたのか。だから偉い。」
と言っていました。


少し、パラダイムシフトしました。


やっぱり、現地の人、現地の入って活動してきている人の話は、それぞれの「感情」が入っていますが、だからこそ、それは「真実」なんだと思います。

思いは伝播する。

また、これからの活動のエネルギーをチャージさせて頂きました。

行ってよかったです。


ちなみに、同じ名前のイベントが神崎でもあります。
土と平和の祭典in神崎

こちらは、原発問題というよりは、発酵関係、有機農業関係の中心イベントになります。
最近、神崎は毎月TVに取材されているぐらいですから、むっちゃ人が来るんでしょうね。
私も運営お手伝いしま~す

時間がある人は、是非起こし下さい
コメント (1)
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