麻場 色鉛筆
遅ればせながら明けましておめでとうございます。岩田です。今年も充実した授業をしていきたいと思っております!
新年一発目は麻場さんの作品。画材は色鉛筆です。真っ赤な布の上に香水、貝殻などを置いて見た目にはかなりインパクトの強いモチーフとなりました。こちらの香水瓶、ガラスの質感もさることながら蓋などに施してある装飾が緻密、貝もかなり細かい凹凸がありちょっと厄介な感じです。
色鉛筆は消しゴムで消えにくい上に、芯先も直ぐに丸くなってしまうのでこうした緻密なものは色鉛筆だけで処理しようとするよりも、最初に鉛筆でアタリを取る時にある程度描きこんでおいた方が上手くいきます。とは言え、鉛筆と色鉛筆が混ざってしまうと発色も悪くなるので下書きの後は練り消しを転がして余計な鉛筆の粉を取っておきましょう。
今回の麻場さんの作品、実際に見てみると発色がとても良いんです。勿論最初に鉛筆でアタリをつけたのですがその仕事が必要最小限に抑えられているので鉛筆と色鉛筆が画面上で混ざっていないのです。更に幾つかの色を混色してとても美しい色を出しています。形や質感なども良く観察しており、大変バランスが良い作品となりました。そして基本的なデッサン力もアップしていると感じました!