モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

構図と手数

2016-02-17 20:53:42 | 大人 油絵・アクリル

水曜 午前 大人クラス 鈴木

お待たせしました!今度こそしっかりと写してきました、鈴木さん特集2ndステージです。
こちらは人物画ではなく、三作品ともアトリエのモチーフを鈴木さんご自身がチョイスして描かれています(左端の造花のひまわりだけは私が一目惚れして買ってきたので、半ば強引におすすめしました)。
そして真ん中と右の絵は構図研究をしながら描かれたもので、どちらもこの構図に決めるまでにエスキースを10枚前後描かれているのですが、その甲斐あってどちらも構図がいいですね。真ん中の絵は最後に加筆したふた粒のマスカットによって安定した構図に、右の絵は大胆な横からのアングルによっておもしろい構図になっています。大胆に白で抜いている台のラインも一役買っていますね。

色に関しては、これは他の作品にも言えることなのですが、私は鈴木さんの緑がとても好きです。ひまわりの緑、マスカットの緑、ランプの緑、ぶどうの緑。全部違う緑なのですが、見事に画面にマッチしています。特にランプの緑はうっすらと錆びているように見えるのですが、色が汚くなっていません!
そして一方錆びていない金属のコーヒーミル、こちらも金属の硬さや、触ると少しひんやりしそうな感じがしっかりと出ています。
構図研究と並行して、手数とかさねる回数を減らすということも意識して制作されていたのですが、ひまわり、コーヒーミルと比べると、ランプは随分とすっきりかけているのではないでしょうか。

現在もこの手数を減らす、というテーマを持って制作されている鈴木さん、最新作のもう少し大きい作品も続々完成しているので、10月の展覧会が楽しみですね!
磯辺でした。
コメント
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