石神 日本画
庄司です。アトリエから見える渋川沿いの桜も平和公園の桜も、見事美しいですね!私の家の前は数年前植えられたばかりの若い桜が列をなしています。はじめの頃はひょろ~っとしていて花ついてる?くらいだったのが、幹も枝振りも年々立派になってきて成長過程が面白いです。
さてさて、2月に制作途中を赤尾先生がご紹介した水曜午前大人クラス石神さんの日本画、とうとう完成です!
以前飼われていらしたフェレットのおからちゃん(白)&あみちゃん(茶色)を描かれました。
石神さんは水曜午前クラスきっての拘り派。拘りすぎるのは苦しいですよ~とおっしゃいますが、拘りのない絵なんてつまらないです!(断言です!)何度も見返してじっくりと着実に筆を進めていく姿勢、その粘り強さが素晴らしい持ち味として表れていますよね。
是非、途中経過と見比べて見て下さい。何度も墨を入れ描き起こし、白の岩絵の具やチャイニーズホワイトを入れて、少し背景に埋もれていた体も浮かび上がってきました。それにより背景もふんわりとやわらかくなり、作者の暖かい視線が更に伝わってくるようになりました。3枚目ともなるともう流石の出来映え!
前作のブロッコリーは写真を見ながら描かれていたのですが、実際に触って一緒に暮らしていた頃を思い出しながらだとリアルさが違いますね。ご自身でも触り心地や動きがわかっているので表現しやすかったとおっしゃっていた通り、毛の質感も手の爪の描き込みもいまにもちょこちょこっと動き出しそうに感じます。
ちなみにあみちゃんの方は、なかなかのいたずらっ子だったとか…。それぞれ性格の違いが出ていて見ていても面白く温かい気持ちになる、飼い主さんじゃなければ描けない絵ですね!
そんな石神さん、次回の日本画4枚目のモチーフは花。そして金箔に挑戦です!丁寧な筆致と金箔の豪華さがどのような作品を編み上げるか、とっても楽しみです♪
ちなみに…この作品は先週完成したのですが、今週も少し手を入れていらっしゃいました。な、なんて妥協しない姿勢!