「レコード芸術」が2023年7月号で休刊となるそうだ。
レコード芸術ばかりではなく、出版業界の不況にともない、専門性の高い月刊誌の休刊が相次いでいる。
秋にコンサートに行くピアニストの内田光子さんを知ったのも、30年ほど前にレ―コード芸術の書評やオーディオ雑誌を読んだからだった。
当時このドビッシーのエチュードがレコードアカデミー賞に輝き話題であった、
五嶋みどりさんのパガニーニもこれらの書評で絶賛されていた。
雑誌の意見に振り回されるわけではないが、お二人の今に続く世界的活躍を見れば妥当な評論であったことが証明されている。
特にインターネットがまだ一般的でなかった30年ぐらい前までは、レ―コードやCDを店頭で見ても、どんな曲なのか、演奏が自分の気に入るのかさっぱり分からなかった。
それでよくハズレのレコードも買い込んだりした。
それで、そういった専門誌の評論は非常に参考になった。
今でもむろん参考になる。
今はレコードやCDは一般的な媒体でなくなってしまったかも知れないが、なにか別の方式で復活できないものかと思う。