新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

日大練馬病院後継問題;マスコミの書き方で受ける印象が違う

2012-03-15 19:09:40 | 複合記事

こんばんは

 

今日も一日無事に終わりました。ただ、相変わらずちょっとした医療相談だけは毎日のように来ております。その合間に結婚式の参加者名簿作りに励んでおります。

新婦側の正確な人数がわからないと、こちらもこれ以上増やせないのですけど・・・・。

 

さて、まず最初に今日は複数の同じことを書いた記事を載せます。書き方でこんなに印象が違うかなぁ…というところです。

 日大医学部付属練馬光が丘病院(練馬区)が31日に閉院し、4月1日から公益社団法人「地域医療振興協会」が引き継ぐ問題で、同協会が13日、新病院の開設手続きや開業以降の運営計画などを盛り込んだ「事前相談計画書」を都に提出した。
 都医療安全課によると、新病院の常勤医師は約70人、看護師は約180人で20診療科が置かれる一時、日大側との引き継ぎがスムーズに進まなかったことから、提出が遅れていた。受理をした同課は「ある程度の医師数も確保され、引き継ぎも進んでいる。新病院が問題なくやれると判断した」としている。【吉住遊】
〔都内版〕

3月14日朝刊
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この書き方だと、何とかなったのか…日大光が丘…と思ってしまいます。まぁ、なるわけないのですけど。
 
 日大医学部付属練馬光が丘病院(練馬区、342床)が31日に閉院し、公益社団法人「地域医療振興協会」が引き継ぐ問題で、新病院の小児科や産科の常勤医師数が現在の半分程度になることが分かった。14日の区議会医療・高齢者等特別委員会で区の担当者が答えた。4月1日の病院開設は「十分に間に合う」と改めて強調した。
 協会が都に13日に提出した病院継承の「事前相談計画書」によると、病院の名称は「地域医療振興協会 練馬光が丘病院」。常勤医師70人、常勤看護師180人が確定しているという。
 練馬区によると、常勤医師は小児科が15人から9人に、産科は5人から2人に減る。小児科は1日から24時間体制での救急を開始するが、産科は定期検診を受けずに出産する「飛び込み」は原則受け付けず、妊娠初期の検診からスタートする。
 医療安全の観点から、区は引き継ぎ直前の数日について、救急患者の受け入れ制限を日大側に要請するほか、開院時の入院患者も減らす。今後も医師の雇用を続け、開設1年をめどに現在と同等の1日あたりの入院患者272人、外来患者800人を目指す。
 14日の特別委では、委員が「開設時の新病院のあり方について、医師の数や救急体制など(昨年9月の)新病院公募時に約束したものが達成できていない」と指摘。区の室地隆彦健康福祉事業本部長は「日大が撤退を発表し、急いで公募要項を作ったため、修正せざるを得ない部分もあった。4月以降も協会と区で努力していきたい」と語った。【吉住遊】
 
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この書き方だと、医師が足りなくてこのままでは大変なことになりそうだという認識になります。
 
 
 東京・練馬区は14日、今月で撤退する「日大医学部付属練馬光が丘病院」にかわる後継医療機関の概要を明らかにした。後継医療機関を決定する際、乳幼児、小児などの医療体制について「現状の体制を維持する医師数を確保」などを条件としてきたが、公表された概要では、新病院の常勤医師数は50人減で4割削減診療科ごとの医師数など詳細は非公表のまま。新病院開設まで3週間を切ったが、具体像を示せない区の姿勢には不安の声も高まりそうだ。

■区は具体像示せぬまま

 区はこの日の区議会で、後継医療機関に決まっている地域医療振興協会(千代田区)がまとめた「事前相談計画書」の概要を初めて公表した。新病院の常勤医師数は70人で、日大病院の120人から大幅減となった。また、診療科ごとの内訳については、小児科と産婦人科のみ公表。小児科の常勤医師の人数は日大病院から7人減の9人、産婦人科は3人減の2人とした

 また、非常勤医師について、小児科で7人、産婦人科で2人をそれぞれ確保しているとした。これに対し、区では「常勤医師をそろえるのが簡単ではなく当初の計画を修正しているが、今後、さらに増やすよう努力してもらう」としている。

 一方、他の診療科の医師数について、区は非公表とした。理由について、区は「協会から『獲得交渉に影響する』などと言われている」などとした。

 新病院が設置する診療科は、内科、循環器内科など外来患者を受け付ける17科を含め、計20科となる。日大病院には設置されている、精神科、耳鼻咽喉科、病理診断科などは、常勤医師が確保できないため、当面は非常勤医師で対応する。

 病床数は、日大病院と同じ342床。入院患者の受け入れ数は1日あたり272人で、4月1日から受け入れられる態勢を整える。開院前に行われる救急受け入れ制限は、当初の12日間程度から数日間へと大幅に緩和された。

 事前相談計画書は13日に新病院側が都に提出、受理された。都が審査を行った上で、開設許可などが行われる。
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読売の記事だと詳細が不明な上に、病理などの重要な医師が不在ということがわかったりします。
マスコミさんの書き方で受ける印象はかなり違います。今後も情報収集が重要ですが、一つの情報だけでなく同じものを複数の方向から見ていくのは重要ですね。
 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

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