新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

スキーにいきました:ついでに腰を痛めました

2016-01-31 21:41:10 | Weblog

こんばんは

 

この土曜日、日曜日と血液内科の有志(というか、教授を含めたスキーをやる人)でスキーに行ってきました。

 

先ほど帰ってきましたが、顔がひりひり+腰が痛い~という悲惨な状況です。

 

不整地斜面をすすんでいたら、ぎっくり腰みたいになって転びました。あとは何かの拍子に腰が痛くなり(ヘルニアもちですが、ヘルニアの場合は左足に来るので、今回は違うと思います)、まともにスキーができず(汗

 

腰を痛める予定はなかったので、ボストンバックに荷物を詰めていたので帰宅するのも大変でした。

 

ということで、今日はこのあたりで・・・

 

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治療の選択で最も重要なことは「納得していること」だと思います:追加で新しい免疫療法の可能性

2016-01-12 22:09:50 | 医療

こんばんは

 

今日はすごく寒いですね。実は結構冷え症で研究室でパソコンでデータをまとめているだけでかなり手足が冷たくなりました(今もですが)。

先程「出版するのは良いのだけど・・・:近藤誠医師へお願い」へコメントを返信いたしましたが、多くの患者さんや家族が「がん」というものに向き合う際に、最良の治療を受けたいと思われるのは当たり前のことです

 

ただ、エビデンスと言われているものは「こういう患者さんたち」を集めた結果、こういう結果になりました・・・というものです。以前コメントにもいただきましたが90%の患者さんで治るとされていても、残りの10%に入ったら何にもならないとも言えます

ですので、個人個人にすべてを適応することはできません最良と思われるエビデンスを背景に患者さんに合わせて治療を行う。これが医師が行うことだと思います。

 

最良の治療を受けようと模索され、その結果がよい結果にしても、悪い結果にしても「たら、れば」がないのが人生であり、医療だと思っています。よって、治療を受けるという選択をするために必要な情報を医師からもらい、自分で調べ、納得ができたのであればその治療を信じて受けていただくことが一番だと思います。

 

悪い結果だったときに「あの治療を受けていたら」とか「なぜこんなことになったのだろう」というのではなく、納得したうえでベストを尽くすのが一番だと思います。いい結果だったのに「あの治療は不要な治療だった」といっても、誰にも何のメリットもないです。(がんだと思って手術したら、がんではなかったというのは医療側が謝罪する内容ですが、「がんもどき」だったからどうのこうのというのはあり得ない話です)

 

奇跡みたいなことも時折おきたりします。多くの患者さんを診ている側としては信じられないようなこともおきます。僕の患者さんでも急性骨髄性白血病の患者さんが標準治療は受けたくないし、その体力に自信がない、普通の抗癌剤治療は受けたくないと言っていた患者さんのうち二人だけですが、内服の抗癌剤で完全寛解に入り、一時的にでも輸血フリーになり1年ちょっとと2年ちょっと生きていらっしゃった方もいます

ただ、基本的には何もしなければ1か月、治療関連死もあり得るので治療を受けて短命になるかもしれないし、うまくいって70歳以上でも5年以上経過して経過観察もやめた患者さんもいます。最初の治療はうまくいきましたが再発した患者さんもいます。結果に関してはわかりません。

その奇跡みたいなことがおきると信じて、めったにない選択肢を取ることはお勧めはできませんし、医師としてはあくまで標準的と言われている、現在の一般的な医療をまず進めると思います

ですので「納得」して治療を受けられ、その治療にベストを尽くす。もし、結果が悪いものだったとしても、その中でさらにベストを尽くす。状況によっては引き際を考える。

 

ともかく、納得の上で患者さんや家族が望む治療を受けられるようにすることが医療従事者の務めであり、そのためにエビデンスはあるのだと思います

 

ここからは話が変わります。僕は学生時代から「がんは僕が生きているうちに駆逐される可能性が高いけど、感染症はなくならないだろうから、がんを相手に研究や治療を行いたい」と言っておりました。

がんは常に体の中でできていますが、いつのまにか免疫から逃げて広がっていきます。ですので、キーになるのは免疫です。敵の数が多いときに免疫で…といっても、そのうち逃げていく連中が増えてくると思いますが、最終的に免疫療法が終着駅になるだろうと思っています

慢性骨髄性白血病のように「bcr-abl」という必ず持つ異常があり、そのタンパク質をターゲットにすることができればよいのですが、なかなか共通する抗原(たんぱく質など)というのはないから困ったものです。

で、少し記事を紹介します。

 

iPS使い白血病治療

2016年1月11日 19時01分

白血病患者の細胞から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、がんを攻撃する免疫細胞を大量に作って治療に役立てようとする研究を、京都大の河本宏教授(免疫学)らのチームが今春から始めることが11日、分かった。

 チームによると、2019年度にも臨床試験(治験)を始め、数年後に実用化につなげるのが目標。実現すれば、iPS細胞を使ってがんを治療する初のケースとなる。

 河本教授は「これまでの治療法では効果がなかった白血病患者を救えるかもしれない。他のがんにも応用できる可能性がある」と話している。

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夢のある話ですよね。上で慢性骨髄性白血病を上げましたが、これはGVL効果があると言われている、すなわち免疫療法の有用性がしめされているという意味で上げました。他の癌腫ではなかなか「移植免疫」の確実な有用性を挙げられていませんが(一部はあるのですよ、移植をすることで成績が上がっているので。目的はそこにもありますし。ただ、再発してからとなると多勢に無勢で有効ではないのかもしれません。それゆえに抗癌剤で減らしてDLI(ドナーリンパ球輸注)というのも行われていますが)、特異免疫を使用してがんを駆逐できるようになれば合わせ技でよい効果が得られそうですよね。

 

今後もいろいろと医療は発展していくのだと思いますが、それに少しでも寄与できればよいと思います。

 

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患者さん視点で医療をしたら、時間も医師も足りないと思うけど・・・

2016-01-10 14:10:59 | 医療

こんにちは

 

2016年の仕事が始まりましたが、なかなか軌道には乗ってこない感じです。もしかすると研究も次の一手で一気に終わる(終わらせるつもりですが)かもしれませんが、なかなか最後の一つがうまくいかなくて困っている感じです。

 

臨床現場では相変わらずの新患大勢という構図は変わらず(笑

 

予約の患者さんたちもわかってくださっているのですが、後半に二時間も待たせると謝るしかないという感じです(前半の方々も検査結果待ちで1時間待っていることが多いですが)。

僕が望む医療をしようとするとどうしても時間が足りない。きちんと時間をかけて患者さん(家族)に説明すると、初診や2回目の患者さんには30~60分必要になってしまう

最後に5時少し前に3時の予約の人を呼び、6時くらいまで時間をかけて説明し、皆さん納得されて帰られるのですが、そこから僕は昼食を食べながらカルテをまとめたり(かなり短いです。しゃべっている内容に比べると。なので、僕は初診の患者さんたちから「録音していいか」と聞かれた場合、「是非とってください」といっています)、紹介状の返事を書いたり・・・・。

で20時になり~。

 

初外来からこうだったか・・・と、反省しているところです。

 

確かに5分、10分で話をしてもいいのですが、それでは患者さんは何も理解できないと思います。医学生(5年生)ですら「病気のイメージ」をほとんどつかめていないのに、一般の方が5~10分でつかめるわけがない。

 

そうすると最初の1,2回だけでもしっかり話をしないと。

 

普通はそのために初診の外来を別に分けるのでしょうけど、人手が少ないために1列しかないものだから大変です。

 

ついでに初診枠に制限を加えていない唯一の血液外来である僕のところには外からも中からも集中しています。おかげで時間はかかりますが、僕の経験値は上がっていくのですけど。

 

何とか、医師とか看護師が増えないかしらと思っている2016年(今までもそう思っていますが)の年始でした(笑

 

ということで、今年も頑張ります。

 

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P.S

僕がいなくなった後どうなるのかしらと思っていますが(笑

他の病院に患者さんが流れていくかな。受け手がないから。

それとも地域的に「血液難民」ができちゃうかしら。地域として血液内科医少ないし。

 

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あけましておめでとうございます:2016年もよろしくお願いいたします

2016-01-01 08:57:36 | Weblog

あけましておめでとうございます。

 

旧年中は大応援いただきまして、誠にありがとうございます。

 

このblogには学生さんからの質問、患者さんやご家族からもいろいろと質問をいただいております。それらのコメントが患者さんやご家族の思い、何がわからないのか、どういったことが心配なのかなどいろいろと教えていただく機会となっております。

 

それはおそらくですが僕が直接診ている患者さんや指導をする研修医、学生などにも良い影響を与えていると信じております。

 

今年も更新頻度は少ないかもしれませんが、応援をよろしくお願いいたします。

 

今年も一年よろしくお願いいたします。

 

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