新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医師も患者さんを待たせたいとは思っていません

2018-09-30 07:54:47 | 医療

おはようございます。

 

昨日は家に帰って来たのが19時半くらいでしたが、若干疲れていたので22時くらいには寝てしまいました。

 

外来の頻度が多いのもあり、思った以上に疲れているのだなぁと思った次第です。

 

今日はネットで少し気になった記事をご紹介します。思わず同意してしまいました。

意外でもなんでもなく、当たり前だろうと思ったのですが・・・。当たり前ではなかったということでしょうか(汗

 

<医療>日本の病院が患者を待たせる意外な理由

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180929-00000019-mai-soci

9/29(土) 9:30配信

 

 

 「なぜ日本の病院はこんなに患者を待たせて平気なのか?」という週刊誌記事で、大学病院の眼科を受診して待たされた著名な作家が「天罰が下るよ」と怒った話が紹介され、ネットやツイッター上で大きな話題になりました。英米の医療機関と比較し、日本の病院の「待ち時間」が長い理由や解消策について、救急医療のエキスパートで国際医療福祉大学三田病院救急部長の志賀隆医師が解説します。【毎日新聞医療プレミア】

 ◇日本は患者本位の医療を心がけている

 結論からいうと、私は「病院の待ち時間を減らすのは結構難しい」と考えています。なぜなら、日本の医療機関は諸外国と比べ、予約なしで当日外来を受診する患者さんを、その日のうちに診察しようと努力しているからです。

特に、都心の大学病院には専門性の高い医師が多くいるので、その医師の外来当日に受診したいという患者さんが多く訪れます。米国や英国では「緊急性」がない限り、予約なしの患者さんが当日専門医の診察を受けることはまず困難です。

 というのも、英米では日本よりも医師の働き方改革が進んでいて、長時間労働にならないようにきっちりとした「予約制」を採用しているからです。予約枠が埋まっている専門医に診察してもらうのは非常に難しく、私の勤務していた米国の「メイヨークリニック」でも、医師によっては数カ月程度の予約待ちがありました。

(中略)


 日本では、「緊急性がなく、予約もいっぱいなので診察は無理」と断ることをなるべく避けようとします。当日来院した患者さんをその日のうちに診察しようと努力する医師、医療機関が大多数ではないでしょうか? そのため、米国のような週単位、月単位の待ち時間は生じません。つまり、当日待ち時間の長さは、医療従事者が「患者さん本位」の姿勢を貫こうとする「日本型医療」の結果、と言えるのです。では、予約制を徹底したらどうなるでしょうか。

 ◇予約制の徹底で診断や治療が遅れる心配も

 病院の待ち時間を短くするために効果的な対策は、(1)予約制を徹底する(2)予約外でかつ緊急性のない患者さんには翌日以降の受診をお願いする(3)外来に十分な医療従事者を配置する--であろうと考えます。

(中略)


 ◇受診抑制につながる医療費の「人頭払い」

 待ち時間短縮のためにできることとして考えられるのは、大病院の外来受診の際、患者さんの経済的負担を増やすことで来院者を減らし、外来中心のクリニックや小規模病院を受診してもらうことでしょうか。実際、厚生労働省は紹介状のない初診患者が大病院を受診する際には、「選定療養費」を徴収するよう病院を指導しています。病院の医師の業務は外来だけでなく、入院管理、手術、検査、当直、研究、教育など多岐にわたり、すでにオーバーワークです。「がんばれ!」と叱咤(しった)激励するだけでは外来患者を抑制することが難しいのです。

 (以下略)


まぁ、その通りだろうと思います。日本の病院は患者さんを待たせて平気なのか・・・って、そんな記事書いている週刊誌があるのですね。それにはびっくりすると同時に、待たせて平気なわけないだろうと言いたくなります。どれだけこっちが頑張っていると思っているのかと・・・(怒


この記事に書いていることの1つにフリーアクセスの件があります。

1例ですが・・・大学の血液内科の新患担当で外来をしていた際、2週間続く発熱(というか37℃なので発熱ではないのですが)を主訴に受診された患者さんがいました。結論だけいうと、女性のホルモンバランスの変化で良さそうで、昨日から生理が来ている(妊娠していませんか・・・という質問に今日から生理と言われて・・・汗)ということでした。すなわち女性の高温期で、たまたまだるくて熱をはかったら37℃あり、いつもは36℃くらいだということで毎日測ったら、2週間続いたので受診したというものです。本人の症状もないことや検査結果、タイミングからは高温期で良さそうですが、仮に緊急性がなくても普通に初診として対応します(大学病院の紹介状なし、初診です)。確かに普通の初診患者よりささっと対応はしましたが、初診患者さんはそれなりに時間がかかります。

 

もちろん、緊急性の高い患者さんがいることもありますので、フリーアクセスが悪いというつもりではありません。緊急性がない患者さんも「大学病院がいい」ということで受診できることが日本の医療の良さでもあり、ダメなところでもあります。

 

また、「待たせて平気」も何も・・・・外来もオーバーフローしています。きちんと患者さんを診察するのに、僕は10分は必要だと思っていますが、患者さんの人数からは6分くらい(実際は待たせているので3分くらい?)にしなくてはならず、外来患者さん達の誰かが予想外の変化をしていればその対処に時間がかかります

 

その分だけ、他の患者さんの対応が遅れて行きます。先日、ある患者さんが言いました。

「先生、お疲れさん。昼食とか食べているのかい?」

「いえ、お待たせしているので、水分補給くらいですよ」

「だよな。病院ってブラックだよな」

といって、すぐに帰って行きました。

 

この患者さん、先日初めて会った時は1時間半以上待たせたため、怒っていた方なのです。2回目も待たせたため、怒るかなと思っていたら、上記のような反応でした。

 

医師も待たせたいと思っていません。少なくとも僕は時間は大事だと思っているので、待たせたいとは思っていないのですが、どうしても検査結果が出るまでの時間(ここで1時間遅れが発生している・・・汗)、対応が必要な患者さんなどで時間がかかります。(僕も早く終わらせて、入院患者さんの対応をしないといけなかったり、学生の患者サマリー指導などがあります・・・外来日の16時からなんです・・・。そのため外来日はだいたい朝ごはん食べて、夕御飯を21時ころ食べています)

 

今の僕に関しては他の先生からの患者さんを受け入れしております(しかも1日に15人くらい「初めまして」がいる)ので、今までの経過の確認と今後の治療方針や方針の説明でそれなりに時間を取られています。

 

だから長くなるわけですが・・・。

 

それをどうにかするためには患者さんの数を減らすのが一番ですが、僕も今は30人は外来日に担当しております。しかも、見切れないと判断して、できるだけ受診間隔を開けるようにしていますが、それで30〜40名/日です。

 

これを待たせないように15分間隔、もしくは20分ごとに患者さんを1人とすると1時間に3〜4人ですから9時から17時まで休みなく診療して、ギリギリくらいでしょうか?

(これだと他の仕事ができない)

 

それをどうにかするには外来担当医を増やす・・・ということになりますが、ない袖は触れません(医師が増えなくては外来担当医も増えません)。医療費抑制を目的に病院の収入を減らしていますので、一定以上医療従事者も増やしにくい。日本の医療が崩れるのは当たり前といえば当たり前です。

 

そのため時間的距離を減らして、医療従事者を集約化して対応せざるを得ないと思っていますが、それも難しいでしょうし。

 

そんなことをこの記事を見て思いました。

 

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風疹流行中:とりあえずマスクと手洗いをきちんとしましょう

2018-09-26 22:25:52 | 医療

こんばんは

 

広島カープが3連覇しましたね。

 

強いなぁと思いながら、ニュースを見ております。ちなみに僕はカープファンではありません。あえていうならば、セ・リーグは横浜、パ・リーグは日本ハムです。

 

影で応援しているところが優勝すると嬉しい。けど、負けたからと言って悔しがるほどではないという感じです(笑

 

カープの話はこの辺にして・・・・。

病院でも少し話が出ておりましたが、今日気になっているのは風疹の話です。短いので全引用になりますが、ご容赦ください。

 

<風疹>流行続く 患者127人増

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000028-mai-soci

9/26(水) 11:10配信

 

 国立感染症研究所は26日、風疹の患者が10~16日の1週間で127人増え、今年の累計で642人になったと発表した。患者報告は2週続けて100人以上となり、流行が続いている。

 都道府県別で新たな患者が多かったのは、東京39人▽千葉38人▽神奈川14人▽愛知、茨城8人▽埼玉7人--の順。患者の内訳は30~50代男性が多く、感染研は免疫の有無を調べる抗体検査や、ワクチン接種を呼びかけている。【野田武】


病院内でも風疹の疑いがある人に接触した「抗体を持たない」医療従事者は3週間の出勤停止などの処置が取られているようです(というか、そんな話だったような)

 

風疹に関してはやはり妊婦さんと胎児に大きな影響があります。僕ら血液内科領域だと治療中の患者さん・・・特に同種造血幹細胞移植を受けた患者さんでは抗体が消失している可能性が高いので(なお、移植から数か月後くらいが危ないと思います。直後はまだ移植前の抗体があると思いますが、時間が経てばそれも消えてしまいますので)、注意が必要です。

 

風疹は一般には感染して2〜3週くらい経過すると発熱、発疹、リンパ節腫脹で発症する病気です。不顕性感染と呼ばれる症状のない人が1〜3割くらいいますので、症状が出揃わない患者さんも結構います・・・。僕らの世代の男性は予防接種を受けていないので、30代の男性の罹患率が高いのでしょうね。

 

発熱、リンパ節腫脹だけで受診されたら、風疹と診断するのは難しいと思います。・・・最近、外勤先で紹介されてきた患者さんが発熱・リンパ節腫脹でした・・・。ふと「風疹ではないよね」と思いました。

 

まぁ、ただの風邪+リンパ節炎のはずですが・・・。

 

ということで、風疹が流行中です。飛沫感染ですので、手洗い・うがいが予防の基本です。急に予防接種は無理でしょうし・・・(妊婦さんがいるご家庭では、妊婦さん以外が予防接種を受けた方が良いです)。外出後は手洗い、うがいをきちんと行い予防に努めましょう・・・。

 

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コメント7999件: 読んでいただきありがとうございます

2018-09-24 06:32:42 | Weblog

おはようございます。

連続投稿ですが、現在コメント総数が7999です。

多くの方々に読んでいただき、コメントを頂いております。ありがとうございます。

皆様からのコメントがブログを続けるエネルギーになっております

 

引き続きblogを書き続けていきたいと思っております。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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自己研鑽は労働か:病院にいる間は仕事でも良いような・・・

2018-09-24 05:51:41 | 医療

おはようございます。

 

今日は名古屋に出張です。その移動間に頑張って、10月末締め切りの執筆依頼を進めて行き、可能であれば11月末締め切りの依頼も少しできたらと思っています。月曜日〜木曜日までなんらかの形で外来をやっており、看護学生の授業スライドも作らないといけない(2冊目の本をうまい感じで切りはりしてしまおうかとも思っていたりw)からあまり余裕がないのですが、ともかく隙間・隙間で仕事を終わらせます。

 

そんなことを思っているところですが、こんな記事がありました。

どこまでが仕事か・・・、難しいですね。

また、人口あたりの医師数が最も少ない埼玉県。そもそも医師が少なすぎて当直明けに休んで良いとできる病院は埼玉県ではほとんどないのではないだろうか?

 

メディウォッチからです

「医師の自己研鑽が労働に該当するか」の基準案をどう作成し、運用するかが重要課題―医師働き方改革検討会(2)

https://www.medwatch.jp/?p=22564

 宿日直の許可基準を「現代の医療現場」にマッチしたものに見直していくとともに、例えば「宿日直明けの勤務について、一定のインターバルを置く」などの勤務環境改善策を講じることで、医師の長時間・過重労働を是正していく必要がある。また、症例検討や学会準備などの、いわゆる「自己研鑽」について、近く厚生労働省が「労働に該当するのか、純粋な自己研鑽なのか」の切り分け案を示し、これに基づいて「切り分けの妥当性」や「運用の確保」などに関する議論を行っていく—。

 9月19日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)では、こういった点についても議論になりました。

宿日直の許可基準を現代版に見直すとともに、勤務環境改善もセットで議論

 お伝えしているように、医師の働き方改革の実現に向けて、(1)タスクシフトや患者の受診の仕方など「今後目指していくべき医療提供の姿」(2)応召義務など「医療の特殊性」(3)宿日直の取扱いや時間外労働の上限など「制度」—という3分野の議論を併行的・総合的に進めています。

(以下略)


労働に関しては本当に微妙なところです。僕が本(雑誌の記事含む)を書いているのは指示があったり、依頼が来たり(僕個人に来ているのもあります)です。確かに通常の仕事とは別物とは思っているのですが・・・。これを書くためにどれだけの労力がいるかといえば、かなり調べますし、自己研鑽に繋がる部分はあります。学会発表とかも発表のために調べることが多いので、そこからさらに何かをつかむことはあると思います。

 

土曜日の患者さんとの懇談で色々話をしましたが、その中には10月末に締め切りの執筆依頼を書いているから新しい論文に気がついているわけで、それは患者さんのメリットにもなりますし、僕の知識にもなるわけです。

 

ただ、直接患者さんを診ているわけでもないしなぁ〜と。けど、個人的には病院にいる間は仕事のような気がしますね。病院にいなくても色々やっていますから。

 

オンコールなどは完全に仕事だと思います。僕が5〜7年目の間はほとんど病院から2km以内の場所にいました(いつ呼ばれても良いように)。5年目は病院にいない日は1日だけでしたし、6年目は年末年始と夏休みを合わせて10日くらいでしょうか。それ以外は病院にいただけでなく、離れても2km圏内となっていましたので、生活的にはかなり制限されていました。

 

ある程度人数がいる病院は良いですし、カバーしあっていれば良いのです。ただ、専門性が高くカバーできない分野の医師が1人で診ている病院は大変です。常にオンコール体制になりますので、この話が進めばそこは診療科撤退にせざるを得ないと思います。

 

そういう意味では今後は「集約化」を進めざるを得ないのだろうと思います。

 

そんなことを思いながら、この記事を読みました。

 

簡単ですが、紹介させていただきます。

 

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世界CMLデー終了:緊張しました(笑

2018-09-23 07:03:28 | Weblog

おはようございます。

 

昨日、無事かどうかはわかりませんが講演会(セミナー?)が終わりました。あまり文献を引用せずに、患者さんがわかりやすいようにほぼ手作りでスライドを作りましたが、理解しやすかったかどうか・・・(汗

 

他の先生方は治療の話ということもあり、文献の引用が多かったのですが、「病態と診断」の話となるとなかなか文献引用・教科書の引用では患者さんたちには難しいだろうと自作しました。

 

よかったのか、悪かったのか・・・(笑

 

最後に患者さんたちと懇談していたときは一部余計なことを言ったかもしれない(どこでもできるわけではないので、主治医の先生にいきなりそんなこと言わないでね・・・とは言いましたが)

 

せめて、「患者会で情報を仕入れてきた」くらいで話をしてほしいものです。

 

初めて患者さん向けに話しましたので(これだけブログを長くやってはおりますが)、どんな感じでやれば良いか分からずに戸惑いましたが、教授からは「患者さんに話をするのは難しいよね。また、よろしくお願いします」というような話をいただいたので、悪くはなかったのだろうということにします・・・。

 

大学院にいた時以来、医学に関して大勢の方々の前で話をすることはなかったと・・・ふと思いました(環境が特殊でしたので)。少しずつ講演なども慣らしていきたいと思います。

 

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P.S くらげさん、わざわざ挨拶に来てくださりありがとうございます

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世界CMLデー

2018-09-22 06:59:53 | Weblog

おはようございます。

 

今から大学に出勤ですが、午後からは「世界CMLデー」ということで、講演会(セミナー)があります。

 

先ほどまでスライド見ながら内容を確認していましたが、15分から16分くらいで終わるかしらと思っております。少しゆっくり目に話す必要があると思いますが・・・。

 

患者さんやご家族が対象なので、ゆっくりゆっくりと思っております。

 

緊張して早口になるのだけはなんとか避けたい(汗

 

無事に終わって、患者さんたちの理解が深まりますように。

 

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医師復職支援の取り組み:重要だと思います

2018-09-17 22:18:08 | 医療

こんばんは

 

昨日、土地探しの話を書きましたが、新たな土地を探して下見をしてきました。数日前に出たばかりで、まだ買い手がいなさそうという話もあり、前向き検討中です。

 

そのあとは娘が「焼肉が食べたい」といったため、敬老の日でもあり親戚一同で夕食を食べました。

そこで土地の話などもしましたが、場所的には悪くないという話で落ち着きました。

 

今後は具体化していくだけですが、土地購入の話も含め、来週相談予定です。

 

さて、今日は・・・昔、復職支援で「off the job training」をやるOSCE型の訓練施設を作れたらという記事を書いたりしました。

医師の労働時間規制の話:必要だけど、難しいですよね

女性医療職、復職のための講習会:新潟県の無料講習会の話

アンフェタミンのOSCEセンター構想(看護師、女医・・復職対策)

 

off the jobではないかもしれませんが、復職支援という話が出ていたので紹介いたします。

出産、育児、介護などで医療現場を離れていた医師向けに、都立病院が復職支援―東京都

https://www.medwatch.jp/?p=22484

 

 「出産、育児、介護などで長期間、医療現場を離れていたが、都内の医療機関で復職したい」と希望する医師を対象に、東京都立病院において、▼臨床能力の向上▼最新知見の習得—のための復職支援プログラム「東京医師アカデミー・復職支援プログラム」を東京都がスタートさせます。9月12日から、申込が随時受け付けられています(都のサイトはこちらこちら)。
 

都立病院で、臨床能力向上や最新知見修得のための復職支援研修を開始

 東京医師アカデミーは、都立病院・公社病院が一体となった「専門医取得のための組織的な後期臨床研修システム」で、もちろん今年(2018年)4月から全面スタートした新専門医制度にも対応しています。

(以下略)


重要な話だと思います。

 

僕が色々やり権限がある人間だったら、真っ先に取り組んでいると思います。で、そういった人たちを吸収できる病院にする。

 

実際に重要なのは人ですし、医師の人数、看護師の人数、医療従事者が十分にいることは「医療の質」だけではなく、医療従事者のQOLにも大きな影響を与えると思います。そうしてそのような病院には人がさらに集まる。

 

研修の仕方も重要です。この記事の続きにも色々書いておりますが、復職する医師がどのような医師になりたいかで、研修内容は色々変える必要があります。今後、クリニックで一般内科勤務をする(もしくは開業する)のであれば、それに対応する形でなくてはいけません。一方専門性の高い分野(自分で書くのもなんですが、血液内科など)で活動するのであれば、その分野の最新知識は確実に必要になります。

 

記事を読んで、良い試みだと思いましたので紹介いたしました。 

 

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土地探し再開です

2018-09-16 23:04:55 | Weblog

こんばんは

 

昨日は当直でした。3年目の先生とペアで対応していましたが、日付が変わってしばらくするまで・・・いろいろ大変でした。

ただ、3年目の先生はいろいろ経験できたのではないかと思っております。

 

12時頃までは病院におりましたが、13時からトヨタの定期整備の予約をしておりまして、そちらに向かいました。その後は家族みんなで自転車の練習などをして、久しぶりに住宅展示場へ・・・。

 

ある土地を購入しようとずっと待っておりました。事前情報では坪60−70万(周囲の土地の坪単価が50万くらい)という話でしたが、蓋を開けたら坪単価100万だった(住宅展示場の方とも話をしてましたが、さすがに高すぎて・・・w 暴利取りすぎではないかw)ので、諦めて別の場所を探すことにしました。立地がよかっただけに残念ですが、もうしょうがないかなと思っております。

 

当直明けなので、今日はそろそろ寝たいかなと思っております。

 

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壊死性リンパ節炎の話:簡単な紹介用です

2018-09-12 05:28:03 | 医学系

おはようございます。

 

月曜日は当直でした。当直の日にいくつかの仕事をするようにしておりますが、患者さんの対応などもあり思うようには進みませんでした。あと、外来の予習など(代診する関係で)。

 

患者さんの顔と名前が一致し始める、3〜4回目からはいらなくなると思うのですが、まだどんな患者さんが来るのか確認しないと・・・という感じです。特に委員会や会議などに外来後に出席する場合は。

 

壊死性リンパ節炎の話がコメントでありましたので、少し書きたいと思ったのですが、昨日は眠さに負けました。少し紹介程度に書いてみたいと思います。

 

 

壊死性リンパ節炎は若い女性に多い病気で首のリンパ節が腫れてくる病気です。意外と硬めのリンパ節が数珠繋ぎになってくるので、悪性リンパ腫が疑われることはよくあります。

 

ただ、一般的には痛みを伴うこと、右か左の一方であることが多いことなどから専門医がみるとある程度推測可能だと思います(僕は診断確定のために生検したことは多分ないです。予測通りの臨床経過で改善されています)

 

壊死性リンパ節炎の9割は頸部のみのリンパ節腫脹ですが、1割ほどの方が全身のリンパ節が腫れるとも言われています。

 

こんな感じの経過になります。

 

紹介程度ですが、少しお役に立てればと思い記事にしました。

 

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時間外労働の上限:それをやると医師数が足りない→集約化などの対策は必要

2018-09-09 19:42:08 | Weblog

こんにちは

 

北海道の地震、色々と心配ですね。多くの人が亡くなられていますし、計画停電の話も出ております。実家からは昨日電気が通ったと連絡がありましたが、まだまだ混乱が続くだろうなと。ちょっと収入減のため、以前は月に3万くらいは仕送りしていたのですが、今は様子を見ております。今回の地震もありましたので、停電でダメになった食材の分だけでも仕送りしなくてはダメかしらと思っております(以前、フリーザーを送ったのですが、その中にある食材がダメになっただろうなと)。

 

今日は久しぶりに床屋に行く時間があり、行ってきました。7月中旬に床屋に行きましたが、8月下旬から9月上旬は少し忙しかったので、床屋に行く暇はなく髪が伸びてしまい・・・。

 

今はさっぱりしております。

 

さて、最近話題の時間外労働などに関してですが、なかなか厳しいですよね。ご家族の都合に合わせて説明などをすると、どうしても夜遅くになったりします。他にも18時にくると行っていた家族がなかなか来なくて、19時半に来るとかもありますし・・・(この場合、待っているしかないので・・・)

 

そんな時間外労働の上限、云々の話がメディウォッチに出ておりました。

 

「時間外労働の上限」の超過は、応召義務を免れる「正当な理由」になるのか―医師働き方改革検討会(2)

https://www.medwatch.jp/?p=22353

 メディ・ウォッチでもお伝えしているとおり、医師の働き方改革に向けては、(1)タスクシフトや患者の受診の仕方など「今後目指していくべき医療提供の姿」(2)応召義務など「医療の特殊性」(3)宿日直の取扱いや時間外労働の上限など「制度」—という3分野の議論を併行的・総合的に進めていくことになっています。

 9月3日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)では、(1)のタスクシフトや、(2)の応召義務について、関係学会や有識者を招き、構成員との意見交換も行われました。

(中略)

ところでタスクシフトに向けてハードルの1つとして「患者の意識」があげられます。例えば、医師からの説明1つをとっても「主治医自ら説明してほしい。しかし、私(患者の家族)は仕事があるので、夜の9時に説明の時間をとってほしい」などと要望するケースは、そう珍しくはありません。これを「主治医以外の、チームに所属する医師等の説明でよい」(これも重要なタスクシフトの1つ)と患者が意識を変えることが重要となるのです。厚労省は、「患者の医療のかかり方」に関する懇談会を近く設置する予定を明らかにしています

 


すでに記事の中にもあるのですが、集約化に関しては僕もずっとかき続けております。今の病院数を維持しながら勤務時間などをやりくりするのは事実上不可能だと思います。

 

常勤医が少ない病院は時間外の拘束時間が長くなりますし、On callにしたところで拘束時間には変わりないですし・・。

 

たぶん、病院ごとの役割分担を明確化して、集約化して行くしかないと思います。

 

集約化のためには「病院までの時間的距離の短縮」と「患者さんの意識」の2つの改革が必要になると思います。

今まで近くに病院があって便利だったのに、なくなって不便になった・・・という話では話が進んでいかないと思います。

 

また、この記事の本文には「医師以外の医療従事者でもできることを移管していく」という話が書かれていますが、ナースプラクティショナーのような制度を構築していかないといけないのでしょうね。

 

ちなみにナースプラクティショナーの制度はまだできてないと思いますが、やっている病院があるのでしょうか?先日受診された患者さんが

看護師の診察しかなく処方箋が出てきたので、その病院は信用できないと思ってこっちにきた

と、いっておりました。僕も風邪だと思いましたが・・・(汗

その方にはナースプラクティショナー制度のことを説明しましたが、実際に運用はまだのような・・・?

 

患者さんが言っていただけで、もしかすると女医さんだったのかもしれませんが・・・

 

今後日本の医療制度も変わって行くのだと思います。改革には痛みを伴うと思います。

「それまでと違う」と思う方が多いとは思いますが、より良い医療体制を作りには必要なものかもしれません。

 

まぁ、急な改革は歪みも大きくなるので、やり方は考える必要があるとは思います。

 

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