新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

壊死性リンパ節炎の話:簡単な紹介用です

2018-09-12 05:28:03 | 医学系

おはようございます。

 

月曜日は当直でした。当直の日にいくつかの仕事をするようにしておりますが、患者さんの対応などもあり思うようには進みませんでした。あと、外来の予習など(代診する関係で)。

 

患者さんの顔と名前が一致し始める、3〜4回目からはいらなくなると思うのですが、まだどんな患者さんが来るのか確認しないと・・・という感じです。特に委員会や会議などに外来後に出席する場合は。

 

壊死性リンパ節炎の話がコメントでありましたので、少し書きたいと思ったのですが、昨日は眠さに負けました。少し紹介程度に書いてみたいと思います。

 

 

壊死性リンパ節炎は若い女性に多い病気で首のリンパ節が腫れてくる病気です。意外と硬めのリンパ節が数珠繋ぎになってくるので、悪性リンパ腫が疑われることはよくあります。

 

ただ、一般的には痛みを伴うこと、右か左の一方であることが多いことなどから専門医がみるとある程度推測可能だと思います(僕は診断確定のために生検したことは多分ないです。予測通りの臨床経過で改善されています)

 

壊死性リンパ節炎の9割は頸部のみのリンパ節腫脹ですが、1割ほどの方が全身のリンパ節が腫れるとも言われています。

 

こんな感じの経過になります。

 

紹介程度ですが、少しお役に立てればと思い記事にしました。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

 

 

 

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4 コメント

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当方も外来待ちです (女王様)
2018-09-14 01:43:26
今日は混んでるのか はたまた時間かかる患者さんがいたのかわかりませんが 「予約から30分遅れています」の札が。
詰まってなくても検査結果が出るのを待つので 30分40分待ちは当たり前、となるとこりゃ一時間かなー。 することもないし 本屋や売店うろうろする元気もないし。
患者さんが使える図書室とかあればいいのに と思います。
予約が3時なので ボーッと外を眺めてたら講堂からちょうど大学生さんが楽しげに帰る時間で。
若いなあ 羨ましいなあ と見つめながら「真面目に勉強してちゃんとした医者になれよ君たち!」なんてつぶやいたりして。

実は市中病院の医師から
週2日二人の血液内科医が倒壊大からくるようになったから、こっちで診てもらえば? と。
喘息やアナフィラでずっと通っているし 腎臓もこの病院。経過データも画像も色々ある・ここで透析となったら 同じ病院のほうがCMLの追跡もしやすいのではないか、みたいな。
何の設備もないけれど ISはどのみち外注だしマルク検査もしないならここで充分だろう と言われ「血液の主治医の先生に聞いてごらん」「そこの医局から来てるんだからCMLの経過も渡してくれるはず」 ようなことを勧められました。
確かに 週3日透析に大学病院はスケジュールがハードです。
思いきって聞いて 失礼にあたらないか迷っているところです。主治医に不満があるわけではないし‥。
可能ならありがたいんですけどね。 片道30分運転していくのもしんどいし‥。

閑話休題。
順番が来ました。 何せ2か月も開いたので違和感ですが ISは0.04から0.033に微妙に減ってくれました。
体全体を考えたときにこれ以上叩かなくても このラインをキープできれば良しとしたほうがいいようです。
網状赤血球が27と高いですが ミルセラ増やしたからかもしれません。
それよりやはり クレアチニン8.9がねえ‥と医師と共にため息が出ました。
カリウムは3.6で低め ナトリウムが143でやや高め。
無理しないで透析始めたほうが良さそうだよ、と意見されました。 今急ぐべきはCMLより腎臓だと。

で恐る恐る転院に話しを向けたら 「あー、M先生とA先生が出向してるね、A先生に頼んでみたら?M先生は主に悪性リンパ腫とか専門だから」 だそうです。
話しが決まったらA先生に資料渡すから まあ次回もう一度予約を入れておくけど 、とまとまりました。

初診日が前の冬五輪の年だから まるまる4年通ったことになります。
ちょうどニュースで ガンの3年生存率とか出てましたね。
妹は 4年もたつのに治らないの?大丈夫なの? と聞いてきましたが 白血病で4年生きてたら充分成功ですよね。
あのデータ自体は「で?」としか思いませんが。
生存してるかどうかじゃなく 進行や転移のほうが気になるし、生存してりゃいいわけでもない。患者さんが不安なのはその間の医療費とか 仕事や家庭のことです。 外観的にどうなってしまうか とか。

1つ大病があると 小さな異変も気にしてしまいます。
粉瘤ではない何か の細胞検査は フィブリン血栓とかいうかたまりだったそうでした。
悪性のぐりぐりじゃなくてよかったのだけれど、 これって以前アンフェタ先生に教わったDICとかDダイマーとかですよね?
皮下のかたまりだからいいようなものの これが血管内にあったらとんでもないことじゃないか 心配になりました。
それで脚が浮腫んだのかとか 悪い方悪い方に考えがいきます。
案外 自分はヘタレで弱かった(笑)。

元気なうちは つらい修行僧みたいな食生活して生き延びるくらいなら、好きなものガバガバ食べてコロッと逝きたいとか思ってました。
今もケンタッキーをパクついたりしちゃいますけど、とはいえ 卵かけごはんに醤油かけて、濃い目な味噌汁すすって 漬物と梅干と おいしいアキアジかカマスの干物にまた醤油で 満腹になりたいけれど怖くで出来ないものだなぁ と。
ステーキに焼ハマグリに 結局タンバク質と醤油味が好きなのだから、病気になるのも当たり前だと自覚しました。
コンビニのおでん玉子の誘惑と格闘してます。
そういえば院内コンビニにおでんはなかったですね、やっぱり。
構内のスタバでランチしてるのは 学生さん。
院内コンビニでコロッケパン1つ買うのが研修医というシビアな現実を見ました。
そうやって倹約しながら頑張っていくんでしょう。

お嬢様 幼稚園始まりましたね。 始まった早々に台風がきたり秋雨だったり 急に朝冷え込んで起きるのがイヤになりそう。
もうすぐ運動会です。 見てあげてくださいね。
運動会 (アンフェタミン)
2018-09-16 22:47:41
>女王様さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

予約から30分・・・。僕はだんだん1時間待ちになります(汗
特に新患さんを見はじめたら遅くなります。問題ない方は良いのですが、血液疾患の可能性が高い患者さんの場合は時間がかかります。
新患をみる初心枠が別だと良いのですが。

病院を1つにまとめるのは良いことだと思います。特にCMLはISが0.1未満まで下がっているので、継続して飲めている限りはそうそう再発しないと思います。
他の病気を見ている医師との連携を図る意味では、良い選択肢かと思います。

粉瘤かと思われていたものはフィブリンの塊だったわけですね。なぜ皮下にあったかはわかりませんが、悪性のものでなくてよかったと思います。

僕も週に2回の外来では食事はウイダーインゼリーとかになります(汗
それすらない日も時々・・・(笑

娘の幼稚園の運動会。なんとか見に行きたいと思います。

また、コメントいただければと存じます
菊池病 (フミのママ)
2018-09-21 07:59:50
先日ナースプラクティショナーでコメントさせていただいた者です。
実は日本人私達家族が住んでいますアメリカで娘が以前菊池病になったことがありまして関心がありこちらのサイトに辿り着きました。
発症した年齢は22才ごろで頸部の腫れに気がついてから数日で38度以上の高熱が日々続くようになりました。
直ぐさま医者へ行き結核、猫引っ掻き病など疑わしい病気を検査で消去していき可能性が高いのは悪性リンパ腫のようでしたが、医師の方達は診断に苦慮されているように見受けられました。
そんな中、検査に同行していた若い医師がそういえば 悪性リンパ腫に似た症状でアジア人の若い女性がかかり易い 菊池病という病気に類似していると言い出し最終的に外科的生検で菊池病と診断されました。
アメリカでは稀で発症例も少ないのでしょうか、奇しくも当時娘は医学部の大学院生で、標本を残せたことが唯一学校に貢献できたと後で言っていました。
高熱で全身のリンパ腺が腫れ、血液の数値も良くなく体力も無くなっていく娘に直ぐ点滴か入院をと願いましたが病気の診断を下すまでは何もできないと寮の部屋でじっと耐えていました。
平熱に戻ったのが3週間後ぐらいでしょうか。
1度は私も主人も悪性リンパ腫だと決め込み娘と一緒に闘う覚悟をしましたが、病名を聞き世の中には不思議な病気があると知り驚きました。唯、熱が下がっても体力が回復するまでは時間がかかりました。
長々と失礼しましたが、私の周りでは菊池病を知っている方が殆どいなくお話もできなかったので
ついコメントをしたくなりました。
アメリカでは確かに稀かもしれません (アンフェタミン)
2018-09-22 06:57:25
>フミのママさん
おはようございます。コメントありがとうございます。

確かに「菊池病」と名前がつくようにアメリカなどでは稀な疾患かもしれません。論文は英語で出ていますが、遭遇頻度が少なければ鑑別にもあげにくくなります。

確かに悪性リンパ腫と鑑別が必要になりますが、日本の血液内科医であれば診断は比較的スムーズだったと思います。

アメリカだと入院というのはなかなかできないから、日本とは違い大変ですよね。

娘さんはアメリカの医学部の大学院生なんですね。僕は英語が苦手なので、すごいなぁと思いました。

また、コメントいただければと存じます

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