波打ち際の考察

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波屋山人

新宿コクーンタワーは虚空ーんタワーか黒雲か、あるいは林立する男性の中に屹立(きつりつ)する女性か

2008-08-05 07:23:53 | Weblog
西新宿の新都心に建設されていた新宿コクーンタワーも完成。
モード学園と、HALと、首都医校が入る。

建築中は曲線と鳥の巣のような網目が印象的だったけど、完成してみると、なんとなく
失礼ながら女性器の形状も連想させる。
逆にいえば、こういうコクーンタワーみたいな形を連想させる女性器もあるのではないだろうか。

露骨な形ではないけど、なんだか、縦長、包む、出ている、という印象が構造として共通しているのではないかと感じる。
そういうことをすでに指摘している人もいるかもしれないから、私はここでは発言を短めにしておく。

<参考>vagina bicycle taxi(ちょっとえげつないので要注意)
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-3254.html


コクーン(cocoon)というのは、繭(まゆ)。
つつみこむもの、はぐくむもの。女性的なイメージがある。

本来、超高層ビルは、男性的なものだった。
出たがってる。突き破りたがっている。目立ちたがっている。権威を求めている。
力強さをほしがっている。とんがっている。中心に、屹立している。

世界的には、新興都市に超高層ビルが多い。
かつてのニューヨーク。そして台北、クアラルンプール、上海、ドバイ等々。
超高層を競うのは、新興勢力。
浸み込んだ伝統のかわりに、ボリュームとインパクトのある超高層ビルで存在感を示そうとする。

新宿っていうのも極東の新興都市のひとつ。
歌舞伎町だって戦後、1940年代に生まれたばかり。


日本を代表する超高層ビル群は新宿御苑や赤坂御所を見下ろし、歌舞伎町を従え、副都心として存在感を示す。
社会の秩序を守り、世の中の価値観の中で評価を得ようとする公務員やビジネスマンが、
機能的なスーツをまとい、まっすぐに歩き、髪を整えている。

そんな中に、東京モード学園という、ビジネスマンと異なるスタイルの若者たちが集う場所が生まれる。
ファッションデザインやメイクなどのクリエイティブな世界を目指す若者たちが、
崩れそうな服をまとい、蛇行して歩き、髪をカールさせる。

権威や秩序を軽く超越してみせるには、男性器の象徴が林立する直線の中に、巨大な女性器の曲線を置くことが効果的だと、建築家は感じたのかもしれない。

ま、私の考えすぎかもしれません。
先日、ウエイトリフティングの三宅宏実選手加護亜衣に似ているのはないかと思ったけど、誰も賛同してくれませんでした。


追伸
名古屋駅の駅前の「モード学園スパイラルタワーズ」も斬新な建物。
何度か建築途中の姿を目にしたけど、うずまき、という言葉が浮かぶ。
モードの世界では、女性性とか生命力、といったことは重要なテーマなのでしょうか。
うずまきには、生命を感じる。
どの方向から見ても常に動きを持っている形というのは、うずまき運動。
また、うずまき運動は、入ってくるものがあり、出て行くものがあり、ひとつの形を維持している。
生命というのも、そういうものだ。
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