波打ち際の考察

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波屋山人

日本の有名大学は世界の無名大学?

2013-09-26 22:56:12 | Weblog
世界的に有名な「世界の大学ランキング」はいくつかあるらしい。
研究力や国際性などさまざまな指標をもとに分析している。

先日、「QS世界大学ランキング」が公表されて、東大が世界で何位かということがニュースになっていた。

しかし、いつも疑問に思うことがある。
どの記事も、GMARCHや関関同立などの有名私立大学が何位か、触れていないのだ。

そこで、QS世界大学ランキングに入っている日本の大学を書き出してみた。
今回38校がエントリーしている。
国公立大学が31校。私立大学が7校。
国内トップ20校に入っている私立大は、早慶と理科大だけ。

上智、学習院、明治、立教、中央、法政、関西学院、関西、日東駒専、産近甲龍、
そういった大規模な人気有名大学は、ランキング外。
地味な地方国立大学の後塵を拝している。

どうも、広告費が多い有名大学は国内でのイメージ戦略に成功しているようだけど、
実力が伴っているとは言いがたい。

人気の大学に行くのもいいけど、地味だけど実力のある地方の国立大や
都市部の公立大などに進むのもいい選択ではないかと思う。

マスコミの人も、有名私立大に都合のわるい事実を公表すると広告費減らされるかな、などと意識せず、目立たないけどがんばっている地方国立大を称えてもいいのではないだろうか。


■QS世界の大学ランキング2013(2013年9月発表)
http://www.topuniversities.com/university-rankings

32位  東京大学
35位  京都大学
55位  大阪大学
66位  東京工業大学
75位  東北大学
99位  名古屋大学
+++++++++ 世界的名門? +++++++++
133位 九州大学
144位 北海道大学
193位 ★慶應義塾大学
210位 筑波大学
+++++++++ 国内トップ10 +++++++++
220位 ★早稲田大学
276位 東京医科歯科大学
304位 神戸大学
307位 広島大学
441-450位 千葉大学
441-450位 ★東京理科大学
501-550位 金沢大学
501-550位 岡山大学
501-550位 首都大学東京
501-550位 横浜市立大学
+++++++++ 国内トップ20 +++++++++
551-600位 熊本大学
551-600位 長崎大学
551-600位 大阪市立大学
551-600位 東京農工大学
601-650位 岐阜大学
601-650位 新潟大学
601-650位 大阪府立大学
651-700位 群馬大学
651-700位 ★立命館大学
651-700位 山口大学
651-700位 横浜国立大学
+++++++++ 700位以内 +++++++++
700+位 ★青山学院大学
700+位 ★同志社大学
700+位 鹿児島大学
700+位 お茶の水女子大学
700+位 埼玉大学
700+位 信州大学
700+位 ★東海大学
+++++++++ ランクイン38校 +++++++++



追記 2013.10.6
「THE世界の大学ランキング」が400位まで公開された。
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2013-14/world-ranking

200位までに入っている日本の大学は5校。
400位までなら11校。旧帝大+東工大、首都大学東京、東京医科歯科大、筑波大。
日本の私立大学は1校もランクインしていない。この現実は報道されず、なぜか
東大がアジア1位、200位までに5校ランクイン、ということだけニュースになっている。

2013.10.3発表「THE世界大学ランキング2013-2014」より
23位    東京大学
52位    京都大学
125位   東京工業大学
144位   大阪大学
150位   東北大学
201-225位 名古屋大学
201-225位 首都大学東京
276-300位 東京医科歯科大学
301-350位 北海道大学、九州大学、筑波大学


ちなみにアジア各国の大学のランクイン校数。
日本11、中国10、台湾8、韓国7、香港6、
インド5、トルコ5、イスラエル3、シンガポール2、
サウジアラビア2、イラン1、タイ1

台湾や香港は人口が少ないのに健闘。
タイは意外にも名門チュラロンコーンやタマサートがランクインしていない。

日本の早慶、上智、東京理科大、GMARCH,関関同立などといった有名私立大学は1校もランクに入っていないけど、
韓国のSKYと言われる有力私大3校は190-225位の間に入っている。


アフリカ大陸は、南アフリカの大学が3校ランクインしているだけ。
オセアニアは、オーストラリアが24校、ニュージーランドが5校もランクイン。

ヨーロッパを見てみると、非英語圏のフランスは8校、ドイツは10校。
英語圏のイギリスは31校。オランダは12校、スイスは7校。


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新民藝運動(Common Art Movement)

2013-09-17 22:07:12 | Weblog
ジブリ映画『風立ちぬ』の予告編によると、1920年代は震災や不況があって、「まことに生きにくい時代であった」そうだ。
しかし、日本の歴史を見てみると、1920年代や30年代は海外からの新思想が広まり、工業技術も発達し、ダイナミックな時代であったとも感じる。

そんな1926年(大正15年)に、柳宗悦などによって民藝運動が提唱された。
芸術家が作った華美な装飾品ではなく、市井の職人が作った日用作品の中に美を見出す。
あたらしい価値観が多くの人に受け入れられ、陶芸、布製品、工芸品などのすぐれた作品が、人々の日常生活を豊かにした。

だが、現在「民藝」という言葉は、お土産物に使われていることが多い。
本来の「民衆的工芸」、「日常生活で使用する身近な製品の美」というような意味ではなく
「民俗的な工芸品」、「地方色豊かなお土産工芸品」という意味で使われていることが多い。

1920年代30年代に新鮮な視点を提供していた「民藝店」や「民藝館」も、
土産物屋や骨董品店と変わらないたたずまいになりつつある。

もういちど、美についての視点に新鮮さを取り戻すために、
新民藝運動を試みてもおもしろいのではないかと思う。

ただ、民藝界の重鎮が、すでに1960年代に「新民藝運動」を提唱している。
何か新しい名称が必要かもしれない。

世界的展開を考えるなら、「Common Art Movement」という表現はどうだろうかと想像する。
英語として正しいのかどうかわからないけど。

ニュアンス的には、日常生活芸術運動。
特別な装飾品ではなく、普段遣いの製品に見出す美。
Common Artは、Salon ArtやNoble Artと対照的な存在。
セレブの装飾品だけが美術品ではないのだ。

キッチン、ダイニング、文房具、おもちゃ、装飾品、道路脇、建築物、内装、工具、いろんなところに美的価値は見出せる。

殺人道具の刀にさえ美を見出した人々の子孫は、廃棄物や障害物にだって美を見出せるかもしれない。
まだまだ見いだされることなく埋没したままの美的構造は多く存在するはずだ。

現在の民藝は、地方の伝統的な手仕事を重視しているように見える。
だが、「貴族的な美」ではないところに美を見出した本来の民藝運動は、
新しい工芸品を否定してはいない。
工業製品に「民藝」を見出しても、見出すことが可能であるなら何の問題も無い。
美を見出すという一番大事な点において、あらゆる物に目を向けるのは当然の姿勢だ。
手仕事だけに美が宿るのではない。

そこで、Common Art Movementにおいては民俗的な東欧食器はもちろんモダンな北欧食器にも民芸的な美(Common Art Beauty)を見出す。
手作りの生活道具や生活雑貨だけが対象ではない。

ダイソンの扇風機やiRobotのルンバにも美を見出し、
ホンダの乗り物やオリンパスの医療機器にも美を見出す。
もちろんMacの製品もCommon Art Beautyと言っていいだろう。

あらゆるところに美やバランスの取れたデザインを見出す姿勢は、
ありふれたなんでもない世界をすばらしいものに変える。

それはデザイナーの視点と変わらないのでは、と言われるかもしれない。
たしかにデザイナーもありふれた日用品の中に美を盛り込む。美を見出す。

ただ、デザイナーは生産者(美を作り出す人)であり、
Common Art Movementに関わる人は消費者(美を楽しむ人)だ。
民藝運動は、美を味わう立場の人におけるものであるといえるだろう。
もちろん美を作り出す立場の人にとって参考となるものであってもいい。




などと妄想しているうちにまとまりがなくなったので中止。
民藝は手作りに限る、蕎麦は手打ちに限る、という人がいてもいい。
ただ、工業製品にもいいものがあることは、否定しなくてもいいと思う。


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