1429年、沖縄本島北半分にあった独立国、北山国は中南部の勢力に滅ぼされた。
沖縄本島を統一した勢力は琉球国を名乗ったが、1469年のクーデーターにより王統は変わった。
それから140年後、1609年、薩摩藩は琉球国に侵攻・制圧。支配下に置いた。
琉球が清と薩摩の双方に服属していたことはよく知られている。
薩摩=鹿児島県は、琉球=沖縄県の宗主国だった。
しかし、宗主国と従属国の立場が逆転する場合がある。
かつてイギリスの植民地だったアメリカは、1872年にイギリスを追い抜いてGDP世界一になった。今やイギリスの7倍以上のGDPを誇る。
インドも、かつての宗主国であったイギリスのGDPを2019年に追い抜いた。
イギリスの名車だったローバーやジャガーもインド企業が2008年に買収している。
今後、さらにインドは政治力を増し、工業力でもイギリスとの差を大きくしていくのではないだろうか。
近いうちに、沖縄も鹿児島を超える可能性が高い。
100年前は人口差が3倍近くあったが、どんどん差が縮まっている。
しかも、鹿児島県は人口減少を加速させているのに、沖縄県はまだ増加中。
私は、「10年後の2030年には沖縄県の人口が鹿児島県を超える」と予測している。
沖縄県は1920年から2020年の100年間で人口が2.54倍になっている。
人口150万人突破が目前。
それに対して鹿児島県は、100年間で1.13倍にしかなっていない。
間もなく150万人を割り込んでしまう見込み。
沖縄県は、2035年までには熊本県の人口も抜き、福岡県に次ぐ九州・沖縄地方第2の県になる可能性が高い。
2019年、沖縄県に来た観光客は1000万人を超えた。
国レベルで比較すると、オーストラリアやスイス、台湾などに匹敵する。
観光地にとってコロナウイルスの問題は深刻だが、2020年は那覇空港の滑走路も増え、各地を結ぶ便数も増加するので、今後の発展が期待できる。
<参考>人口比較 鹿児島/沖縄
1925年 鹿児島 147.2万人 沖縄 55.8万人 2.64倍
1955年 鹿児島 204.4万人 沖縄 80.1万人 2.55倍
1985年 鹿児島 181.9万人 沖縄 117.9万人 1.47倍
2015年 鹿児島 164.8万人 沖縄 143.4万人 1.15倍
2017年 鹿児島 162.6万人 沖縄 144.3万人 1.13倍
(推計)
2020年 鹿児島 160.0万人 沖縄 145.6万人 1.10倍
2030年 鹿児島 150.0万人弱? 沖縄 150.0万人強?
それにしても、薩長土肥(鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県)の存在感の低下が目立つ。
明治政府を支えたのは、薩長土肥と言われる鹿児島・山口・高知・佐賀。
1920年(大正9年)、日本の人口は5600万人と現在の半分弱だった。
その頃合計380万人ほどいた薩長土肥は全国の15分の1ほどの人口で、それなりに存在感があった。
しかし、2015年になると薩長土肥の人口は減少傾向。
合計460万人は、国民1億2700万人の36分の1以下。存在感が薄れている。
それに比べて、戦後は宮城、滋賀、奈良、沖縄といった県が大きく人口を増やしている。
新興勢力が伝統勢力を凌駕し、政治的にも経済的にも力を強めるかもしれない。
沖縄をはじめとする数少ない人口が増えている地域の動向には今度も注目したい。
<参考>薩長土肥エリアの人口の推移
1920年 1950年 1975年 2015年
鹿児島県 141.6万人 180.4万人 172.4万人 164.8万人
山口県 104.1万人 154.1万人 155.5万人 140.5万人
高知県 67.1万人 87.4万人 80.8万人 72.8万人
佐賀県 67.4万人 94.5万人 83.8万人 83.3万人
宮城県 96.2万人 166.3万人 195.5万人 233.4万人
滋賀県 65.1万人 86.1万人 98.6万人 141.3万人
奈良県 56.5万人 76.4万人 107.7万人 136.4万人
沖縄県 57.2万人 69.9万人 104.3万人 143.4万人
<過去の都道府県の人口一覧>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%A6%A7
<過去の都道府県の人口一覧>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%A6%A7#1920(%E5%A4%A7%E6%AD%A39)%E5%B9%B410%E6%9C%881%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%BA%81%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%A2%83%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BA%81%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%88%A5%E4%BA%BA%E5%8F%A3
沖縄本島を統一した勢力は琉球国を名乗ったが、1469年のクーデーターにより王統は変わった。
それから140年後、1609年、薩摩藩は琉球国に侵攻・制圧。支配下に置いた。
琉球が清と薩摩の双方に服属していたことはよく知られている。
薩摩=鹿児島県は、琉球=沖縄県の宗主国だった。
しかし、宗主国と従属国の立場が逆転する場合がある。
かつてイギリスの植民地だったアメリカは、1872年にイギリスを追い抜いてGDP世界一になった。今やイギリスの7倍以上のGDPを誇る。
インドも、かつての宗主国であったイギリスのGDPを2019年に追い抜いた。
イギリスの名車だったローバーやジャガーもインド企業が2008年に買収している。
今後、さらにインドは政治力を増し、工業力でもイギリスとの差を大きくしていくのではないだろうか。
近いうちに、沖縄も鹿児島を超える可能性が高い。
100年前は人口差が3倍近くあったが、どんどん差が縮まっている。
しかも、鹿児島県は人口減少を加速させているのに、沖縄県はまだ増加中。
私は、「10年後の2030年には沖縄県の人口が鹿児島県を超える」と予測している。
沖縄県は1920年から2020年の100年間で人口が2.54倍になっている。
人口150万人突破が目前。
それに対して鹿児島県は、100年間で1.13倍にしかなっていない。
間もなく150万人を割り込んでしまう見込み。
沖縄県は、2035年までには熊本県の人口も抜き、福岡県に次ぐ九州・沖縄地方第2の県になる可能性が高い。
2019年、沖縄県に来た観光客は1000万人を超えた。
国レベルで比較すると、オーストラリアやスイス、台湾などに匹敵する。
観光地にとってコロナウイルスの問題は深刻だが、2020年は那覇空港の滑走路も増え、各地を結ぶ便数も増加するので、今後の発展が期待できる。
<参考>人口比較 鹿児島/沖縄
1925年 鹿児島 147.2万人 沖縄 55.8万人 2.64倍
1955年 鹿児島 204.4万人 沖縄 80.1万人 2.55倍
1985年 鹿児島 181.9万人 沖縄 117.9万人 1.47倍
2015年 鹿児島 164.8万人 沖縄 143.4万人 1.15倍
2017年 鹿児島 162.6万人 沖縄 144.3万人 1.13倍
(推計)
2020年 鹿児島 160.0万人 沖縄 145.6万人 1.10倍
2030年 鹿児島 150.0万人弱? 沖縄 150.0万人強?
それにしても、薩長土肥(鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県)の存在感の低下が目立つ。
明治政府を支えたのは、薩長土肥と言われる鹿児島・山口・高知・佐賀。
1920年(大正9年)、日本の人口は5600万人と現在の半分弱だった。
その頃合計380万人ほどいた薩長土肥は全国の15分の1ほどの人口で、それなりに存在感があった。
しかし、2015年になると薩長土肥の人口は減少傾向。
合計460万人は、国民1億2700万人の36分の1以下。存在感が薄れている。
それに比べて、戦後は宮城、滋賀、奈良、沖縄といった県が大きく人口を増やしている。
新興勢力が伝統勢力を凌駕し、政治的にも経済的にも力を強めるかもしれない。
沖縄をはじめとする数少ない人口が増えている地域の動向には今度も注目したい。
<参考>薩長土肥エリアの人口の推移
1920年 1950年 1975年 2015年
鹿児島県 141.6万人 180.4万人 172.4万人 164.8万人
山口県 104.1万人 154.1万人 155.5万人 140.5万人
高知県 67.1万人 87.4万人 80.8万人 72.8万人
佐賀県 67.4万人 94.5万人 83.8万人 83.3万人
宮城県 96.2万人 166.3万人 195.5万人 233.4万人
滋賀県 65.1万人 86.1万人 98.6万人 141.3万人
奈良県 56.5万人 76.4万人 107.7万人 136.4万人
沖縄県 57.2万人 69.9万人 104.3万人 143.4万人
<過去の都道府県の人口一覧>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%A6%A7
<過去の都道府県の人口一覧>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%A6%A7#1920(%E5%A4%A7%E6%AD%A39)%E5%B9%B410%E6%9C%881%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%BA%81%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%A2%83%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BA%81%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%88%A5%E4%BA%BA%E5%8F%A3