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●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディアばかりでは第25回参議院議員通常選挙が思いやられる

2019年07月09日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の社説【週のはじめに考える アイシアッテルカイ?】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019062302000172.html)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/政治家の事情を知って手を貸すマスコミはただのお太鼓もち】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257059)。

 《ロックスター忌野清志郎。この世を去って、はや十年。でも今も、今だからこそ、あのフレーズが聞こえてきそう。みんな、アイシアッテルカーイ-。

 ♪何 言ってんだー/ふざけんじゃねぇー/核などいらねえ…。

おなかの底から“絞りたて”とでも言うような少ししゃがれたあの声が、真っすぐこちらへ向かってきます。伝説のロックバンド、RCサクセションが歌う「ラヴ・ミー・テンダー」。エルビス・プレスリーの代表曲に、ボーカルの清志郎さんが、日本語の“訳詞”をつけました》。
 《ほんとにみなさん騙されないでくださいよ。でもなぁ、テレビ局までグルになってあの方の一方通行な言い分を流しているようじゃなぁ。参議院選挙も騙される人が出てくるんだろうか。あのね、審議から逃げ回っているのは、安倍自民現に予算委員会を頑なに開こうとしない。そして、話し合いの材料となる事実の隠蔽をするのも安倍自民…事情を知ってるくせにそれに手を貸すマスコミは、報道じゃなくただのお太鼓もちじゃ。》

   『●これが民意なの?
   『●室井佑月さん:アベ様に「マスコミは甘すぎやしないか?…
              いっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害」
   『●「それは風評でなくて現実だ」: 東電核発電人災の
       「大地を受け継い」だ人々の葛藤、引き裂かれた心
   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
               …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●東京新聞社説: 「キナ臭い…現実の追認は未来への否認である。
                           …九条の精神を壊してはなるまい」
   『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
      9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」
   『●「忌野清志郎が示す進むべき道」=「戦争はやめよう。
            平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」
   『●《なんで日本がこんなに言いたいことが
     言えない国になっちゃったのか…もっと言いたいことを言いましょうよ》
    「アベ様の独裁が続き、言いたいことも言えないニッポンに。ホントに
     壊憲して、戦争できる国になっていいの? 
     《日本は何を目指しているのか》? 忌野清志郎さんは
     《「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう
     と説いた。彼こそ明確に進むべき道を示している》」

 アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール
 以前のリテラの記事…《金平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。「清志郎のことで言うと、これは僕も強く思っていることで、きっと清志郎もすごく言いたかったことだと想像するんだけど、なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。それをずっと清志郎は言っているんですよ。僕も本当にそう思う。なにが怖くてみんな言いたいことが言えないんだろうと。みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」》。
 室井佑月さんのコラムの〆の御言葉、《自分が政治家でいるときに物事が発覚しなければいい、という傲慢な考え方が見え見え。だとしたら、政治家でなく政治屋だ。事情を知ってるくせにそれに手を貸すマスコミは、報道じゃなくただのお太鼓もちじゃ》。〝息吐く様にウソをつきまくるアベ様のNHKや、アベ様広報紙、映画『新聞記者』での下足番新聞など。
 《ほんとにみなさん騙されないでくださいよ》…こんな「広報」状況では、来る2019年7月参院選でも自公お維に投票する人が居るのでしょうね…。「2/4」の眠り猫な皆さんが一人でも多く選挙に行き、「1/4」の野党側に投票してくれればねぇ。この社説の〆の言葉、《歌いたい歌を歌ってますか理不尽なものに怒ってますか忖度ばかりしていませんかおかしなことをおかしいと言えますか憲法を読んだことがありますか投票には行きますか日本は世界有数の地震国、福島の事故が怖くはないですか「愛と平和」が好きですか…

   『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
      メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…
   『●『官邸ポリス』と監視社会・警察国家と前川喜平さん…
        映画『新聞記者』と現独裁政権批判と望月衣塑子さん
   『●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…
     実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》
   『●映画『新聞記者』…《内閣情報調査室の暗躍》
      《ひとつは…マスコミへの警告、もうひとつは…当人への警告》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019062302000172.html

【社説】
週のはじめに考える アイシアッテルカイ?
2019年6月23日

 ロックスター忌野清志郎。この世を去って、はや十年。でも今も、今だからこそ、あのフレーズが聞こえてきそう。みんな、アイシアッテルカーイ-。

 ♪何 言ってんだー/ふざけんじゃねぇー/核などいらねえ…。

 おなかの底から“絞りたて”とでも言うような少ししゃがれたあの声が、真っすぐこちらへ向かってきます。

 伝説のロックバンド、RCサクセションが歌う「ラヴ・ミー・テンダー」。エルビス・プレスリーの代表曲に、ボーカルの清志郎さんが、日本語の“訳詞”をつけました。


◆原子力は欲しくない

 ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、ジョン・レノン…。洋楽のスタンダードナンバーを訳詞(といっても、ほとんど替え歌ですが)で歌う「COVERS(カバーズ)」というアルバムの中の一曲です。

 例えば、忌野版の「サマータイム・ブルース」(原曲はエディ・コクラン)は、チェルノブイリ原発事故に触発されたという、あまりにもストレートな反原発ソングです。

 ♪電力は余ってる/要らねえ/欲しくない/原子力は要らねえ/危ねえ/欲しくない…。

 こんな感じのリフレイン(繰り返し)が印象的で、発表当時は「過激」とされたこの歌も、福島の事故に向き合う今となっては、予言のようにも聞こえます

 「カバーズ」は一九八八年八月六日の広島原爆の日に発売されるはずでした。それが突然、中止になりました。レコード会社に原発の建設を手掛ける親会社への“忖度(そんたく)”があったといわれています。

 「素晴(すばら)しすぎて発売出来ません」-。六月二十二日付の全国紙に載ったレコード会社の「御知らせ」のこの見出し、今でもはっきり覚えています。

 皮肉なことに、それでかえって「聞きたい」という渇望の声が強くなり、十五日の終戦記念日に別のレコード会社から、世に出ることになりました。

 それから十一年ののち、忌野清志郎名義のミニアルバム「冬の十字架」が、またもや、発売中止の憂き目に遭いました。

 パンクロック風にアレンジされた「君が代」が収録されていたというのが、その理由。

 だれがダメだと言ったのか

 またしても正体不明の忖度でした。


◆ウソのない言葉の力

 放送も“自粛”される中、忌野版の「君が代」を、清志郎さんいわく「宇宙で初めて」電波にのせたのが、清志郎さんの友人で、タレントの矢野きよ実さん。「矢野印(じるし)」という、中部日本放送の夜のラジオ番組でした。

 矢野さんは今、こう言います。

 「ボス(清志郎さん)は、多くを語りません。でも、ある瞬間のひと言が、私たちの生きる力になるんです。ウソのない、壁のない、全部さらけ出しちゃう人だから-。この時代、この時期に、ボスがいてくれたなら…。そう思わずには、いられません」

 ウソのない彼の言葉は、どこから生まれてくるのでしょうか。

 ギタリスト、楽曲の共同制作者などとして最後まで清志郎さんに寄り添った、三宅伸治さんに聞いてみました。

 「清志郎さんって“文化人”ではないんです。感じたことを庶民目線で普通に歌っただけなんです。“ロックの基本は、ラブ・アンド・ピース(愛と平和)なんだ”と、よく言っていましたが、原発を歌うにしろ、憲法を語るにしろ、そこへつながっていく話。愛と平和を大切にしていただけなんです」

 そういえば清志郎さん、「瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋・完全版」という著書に、こんなことを書いています。

 <どーだろう、…この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう、平和に生きよう


◆自分自身のことだから

 憲法改正も原発事故も戦争も、ほかならぬ自分自身の問題だから、あの人は、歌わずには、語らずにはいられなかった-。

 翻って、私たちはどうですか。

 歌いたい歌を歌ってますか理不尽なものに怒ってますか忖度ばかりしていませんかおかしなことをおかしいと言えますか憲法を読んだことがありますか投票には行きますか日本は世界有数の地震国、福島の事故が怖くはないですか「愛と平和」が好きですか…

 “何 言ってんだー”“何 やってんだー”と、あの人に言われなくても済みそうですか。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257059

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
政治家の事情を知って手を貸すマスコミはただのお太鼓もち
2019/06/28 06:00

     (審議から逃げ回っているのは安倍自民(C)共同通信社

「今度の参議院選挙においては審議すらしない政党を選ぶのか、審議をする政党を選ぶのか、それを決めていただきたい」(安倍自民党総裁・首相)

 これは22日読売テレビの「ウェークアップ!ぷらす」に安倍首相が出演したときの発言だ。

 ひぇ~、びっくらこいちゃった。審議から逃げまわっているのは誰なのか?

 「(年金制度はほかに)どういう方法があるのかということですが、それを示した人はいません

 だって。恐ろしい人だなこんなに堂々と嘘をつくとは

 この国の超少子高齢化は、昨日や今日騒がれたわけじゃない。そんな中、自民が強く押すマクロ経済スライドに対し、不安の声はあがっている。

 各野党はそれぞれこうしたら良いという案を出しているし、学者や知識人もずいぶん前から意見をいったりしている。

 けど、5年に1度の調査報告書、財政検証も選挙前だからひたすら隠す。深い話し合いをしたくないのはどっちじゃ。

 ほんとにみなさん騙されないでくださいよ。でもなぁ、テレビ局までグルになってあの方の一方通行な言い分を流しているようじゃなぁ参議院選挙も騙される人が出てくるんだろうか

 あのね、審議から逃げ回っているのは、安倍自民現に予算委員会を頑なに開こうとしない

 そして、話し合いの材料となる事実の隠蔽をするのも安倍自民。財政検証を出さないのも問題だが、金融庁の老後資金の報告書をなかったことにするわ、財政制審が麻生財務相に提出した意見書から、「将来の年金給付水準の低下が見込まれる」「自助努力を促すことが重要」との文言を削除させたり。

 自分が政治家でいるときに物事が発覚しなければいい、という傲慢な考え方が見え見え。だとしたら、政治家でなく政治屋だ。事情を知ってるくせにそれに手を貸すマスコミは、報道じゃなくただのお太鼓もちじゃ。
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●《なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのか…もっと言いたいことを言いましょうよ》

2019年05月18日 00時00分22秒 | Weblog


リテラの記事【忌野清志郎10回忌にあらためて読みたい! 清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との戦いの軌跡と憲法9条への思い】(https://lite-ra.com/2019/05/post-4695.html)。

 《2019年5月2日、ロックミュージシャンの忌野清志郎の10回忌…。…〈この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言っているんだぜ。…〉》。

 《金平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。「…なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。…みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」》。
 アベ様の独裁が続き、言いたいことも言えないニッポンに。ホントに壊憲して、戦争できる国になっていいの? 《日本は何を目指しているのか》? 忌野清志郎さんは《「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」と説いた。彼こそ明確に進むべき道を示している》。

   『●『憲法くん』の誇りとは? 《私は六六年間、戦争という名前で
                  他国の人々を殺したことがない。それが誇り》

 リテラの他の記事【安倍首相が令和ブームで改憲に強気! 日本会議集会で「2020年新憲法施行」を宣言、「国民の審判を仰いだ」と大嘘まで】(https://lite-ra.com/2019/05/post-4698.html)によると、《改元の政治利用で内閣支持率を高めている安倍首相が、憲法改正に向けて大きく舵を切った。本日おこなわれた日本会議系の極右改憲集会に恒例のビデオメッセージを寄せた安倍首相は、そのなかでこう宣言したからだ。… 憲法を改正して来年施行する──。…だが、今年は再び「2020年施行」と期限を切ってきたのだ》。
 『憲法くん』(松本ヒロさん)…《私のことを自虐的とか言う人がいる。でも私は六六年間、戦争という名前で他国の人々を殺したことがない。それが誇りです》。『憲法くん』の誇りを踏みにじる愚者達。

   『●これが民意なの?
    《「地震の後には戦争がやってくる軍隊を持ちたい政治家が
     TVででかい事を言い始めてる国民をバカにして戦争にかり立てる
     自分は安全なところで偉そうにしてるだけ
」。昔、有名なロック歌手が
     そう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を
     持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった
     忌野清志郎さん。雑誌で連載していたエッセーをまとめた
     『瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋』(小学館文庫)に収録されている》

   『●室井佑月さん:アベ様に「マスコミは甘すぎやしないか?…
              いっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害」
   『●「それは風評でなくて現実だ」: 東電核発電人災の
       「大地を受け継い」だ人々の葛藤、引き裂かれた心
    《【今日が命日…忌野清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との闘い、
     そして憲法9条への美しすぎるメッセージ】
     (http://lite-ra.com/2016/05/post-2205.html)》

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
               …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●東京新聞社説: 「キナ臭い…現実の追認は未来への否認である。
                           …九条の精神を壊してはなるまい」
   『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
      9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」
   『●「忌野清志郎が示す進むべき道」=「戦争はやめよう。
            平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」
    《今も支持され続けているミュージシャンの忌野清志郎さんは、8年前の5月に
     他界した。彼は「この国の憲法9条はまるでジョン・レノンの考え方みたい
     じゃないか?」という言葉を残している…▼日本は何を目指しているのか。
     忌野さんは「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう
     と説いた。彼こそ明確に進むべき道を示している

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https://lite-ra.com/2019/05/post-4695.html

忌野清志郎10回忌にあらためて読みたい! 清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との戦いの軌跡と憲法9条への思い
2019.05.02 12:00

 本日2019年5月2日、ロックミュージシャンの忌野清志郎の10回忌を迎える。

 忌野清志郎は2009年5月2日に癌性リンパ管症のため逝去したが、その存在感は亡くなって10年経ってもまったく衰えることない。

 10回忌を迎えるにあたって、生前に未発表だった音源が発売されたり、生前に関わりのあった人々へのインタビュー本が刊行されたり、NHKの『SONGS』で特集番組が放送されるなど、忌野清志郎を振り返る企画が各メディアで組まれている。

 そんななか、2009年8月に太田出版から出版された『ロックで独立する方法』が新潮文庫で文庫化された。

 この本は、2000年から2002年にかけて「Quick Japan」(太田出版)で連載されていたものをまとめたもの。その連載では、ロックミュージシャンとしてキャリアを重ねてきた清志郎自身の体験を踏まえつつ、本人から「創作論」「ビジネス論」が語られていた。

 本サイトが、そのなかでも注目したいのは、清志郎が抱いていた「日本を渦巻く言論の閉塞感への怒りだ。彼は『ロックで独立する方法』のなかでこんなことを語っている。

デビューしたての頃は、逆にずいぶんと社会的・政治的発言を求められたこともあった。みんなが反戦歌を歌ってた時代だったから。「RCは反戦歌やらないんですか?」「ベトナム戦争については?」なんてね。
 ところが今は、そういう発言は完全にタブーになってしまった。まあ、別に特に発言したいわけじゃないが、ちょっと極端だね。いろんな質問や発言の中に、たまたまそういうジャンルが混じってたっていいと思うし、それだけが排除されてるのは逆に不自然なんじゃないか

 忌野清志郎は政治的メッセージを込めた歌を歌うことで度々、レコード会社と衝突を繰り返してきたミュージシャンだ。

 たとえば、1988年には〈何言ってんだー/ふざけんじゃねー/核などいらねー〉(「ラヴ・ミー・テンダー」)、〈熱い炎が先っちょまで出てる/東海地震もそこまで来てる/だけどもまだまだ増えていく/原子力発電所が建っていく/さっぱりわかんねぇ 誰のため?/狭い日本のサマータイム・ブルース〉(「サマータイム・ブルース」)といった反原発をテーマにした楽曲を収録したアルバム『COVERS』が急きょ発売中止となる騒動が起きている。

 その理由について詳細は明かされなかったが、収録曲の歌詞に対して親会社である東芝から所属レコード会社の東芝EMI上層部に圧力がかかっていたというのが通説だ。言うまでもなく、東芝は原発プラント企業である。この発売中止トラブルはメディアにも取り上げられて大きな議論となり、結果的にはRCサクセションが以前所属していたキティレコードから発売されることになる。

 この約10年後には「君が代」騒動が起きる。1999年、忌野清志郎 Little Screaming Revue名義のアルバム『冬の十字架』が「君が代」のパンクアレンジバージョンを収録していた。これは「君が代」パンクバージョンで「君が代」の権威を相対化しようとした試みだったが、当時所属していたポリドールは「政治的、社会的に見解が別れている重要事項に関して、一方の立場によって立つかのような印象を与える恐れがあり、発売を差し控えた」として、アルバムの発売を中止にした。

 これも大々的にニュースで取り上げられ、当時官房長官だった野中広務まで「君が代の演奏のあり方については、われわれがとやかく申し上げるべきことではないと考えている」と記者会見で発言するほどの騒動にまで発展する。結果として、このアルバムはポリドールからの発売は諦め、インディーズのSWI RECORDSから発売されることになる。


■清志郎「そういう歌が全然ないっていうのも、どこか異常」

 『COVERS』の場合も「君が代」の場合も、清志郎は「事なかれ主義」で表現を抹殺しようとするレコード会社の人間と徹底的に戦い、自分自身の表現の領域を守ってきた

 しかし、誰もが清志郎のように戦えるわけではない。彼のようなミュージシャンはどんどん希少な存在となっていき、政治や社会的なメッセージを発信することは「タブー」となっていく

 レコード会社はミュージシャンがそういった表現をすることを封殺しようとするし、ミュージシャンの側もそういった表現をすることを自分から避けるようになっていった。そういった状況に対し清志郎は『ロックで独立する方法』のなかでこのように綴っている。

ミュージシャン側からの仕掛けがもっとあっていいと思うんだ。「あえて物議をかもすような挑発的なことを歌う」とか「問題になることを見越してわざとタブーを犯してみる」とか、確かになんだかあざとい面もあるだろうけど、ロックにはそういう要素が確実にあったはずなんだ。「あえて誰かを怒らせるようなことを歌う」とか「だれかを名指しで、または名前は出さないけどわかるやつが聴けばわかるようにおちょくる」とか。そういう歌ばっかりになるのもイヤだけど、そういう歌が全然ないっていうのも、どこか異常なんだよ

 言うまでもなく、こういったことは日本でだけ起きている現象だ。清志郎は、マリリン・マンソンやギャングスタラップのラッパーたちを例に出し、アメリカでは180度逆の状況があると説明する。

アメリカなんかが今でもマリリン・マンソンみたいなんが出てきて、良識派が「子供に悪影響があるから放送禁止にしろ」とかカンカンガクガクやる環境がある。ラップにしても、保守的なやつらから危険視されることをガンガン歌ってる。それを業界側も煽って商売にしてる。ミュージシャンの周りの連中が止めたりしない。止めようとしている場合もあるんだろうけど、少なくともミュージシャン側が自己規制しちゃうことはほとんどないんじゃないか?

 マリリン・マンソンはアメリカ社会を牛耳る保守的なキリスト教系団体を「ファシズム」と罵倒したうえキリスト教自体を愚弄する発言を繰り返して大問題となっていたし、ギャングスタラップのラッパーたちは暴力的な歌詞表現を通じて黒人差別の問題に怒りをぶちまけた。そして重要なのは、こういった音楽が一部のマニアだけが聴くマイナーな音楽ではなく、メジャーど真ん中のポップカルチャーとして多くの若者を熱狂させていたということだ。

 清志郎はこの違いを挙げたうえで、〈そういうことが日本にもせめて少しはあっていいんじゃないか? これはレコ倫とか放送コードだけの問題じゃないと思う。まあ、そういうのもうざったいんだけど、それにあまりに素直に従っちゃう側の方が問題だよ〉と綴る。「表現者」なのであれば、「表現者」としての矜持があるだろう、ということだ。

 清志郎はキャリアを通じてこのことを訴え続けてきた。


■坂本龍一「なんでこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのか」

 そもそも、RCサクセションというバンドは、『COVERS』騒動の前まで政治的なメッセージを掲げているバンドではなかった。それがなぜ原発や核に関する歌を歌うことになったのか。その理由について、彼は後にこのように語っている。

70年代の途中から、反戦歌とかメッセージソングっていうのが一挙になくなったじゃないですか。で、フォークなんかもどんどん軟弱になってって、そのまんま延々きちゃったでしょ。ふと、それはおかしいと気づいたんですよね
外国ではスティングがレーガン大統領のことを名指しで歌ったり、とかいうことがたくさんあるのに、日本の音楽界はおかしいぞって思ったんですよね」(「Views」95年2月号/講談社)

 しかし、清志郎の活動が受け継がれることはなかった。

 たとえばアメリカではテイラー・スウィフトが「反ドナルド・トランプ」の姿勢を明確にして議論を促すような動きが起きたことは記憶に新しいが、一方日本では「音楽に政治を持ち込むな」などという馬鹿げた言説が一定の支持を得るようになってしまった。清志郎が危惧した差は1ミリも埋まることはなかったし、2019年のいまではよりいっそうひどくなっているともいえる。

 今回、清志郎を振り返る企画が各メディアで組まれているのは、10回忌であるという節目であると同時に、こうした物が言えない現状に対する忸怩たる思いがあるからではないか。

 もちろん、一部では政治的なメッセージを発信するミュージシャンもいるが、勇気をもって主張したとしても、上述のように音楽に政治を持ち込むななどと攻撃にさらされ黙らされてしまう

 だからこそ、「もしも清志郎が生きていたらこの時代にどんな表現をぶつけたのだろうか」と思う人は多い。

 ちなみに、2009年12月29日にTBSラジオで放送された特別番組でTBS報道局記者の平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。

「清志郎のことで言うと、これは僕も強く思っていることで、きっと清志郎もすごく言いたかったことだと想像するんだけど、なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。それをずっと清志郎は言っているんですよ。僕も本当にそう思う。なにが怖くてみんな言いたいことが言えないんだろうと。みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」

 残念なことに、この言葉は10年経ったいま、よりいっそう強く響く。

 それでも、忌野清志郎のことを思い出し、彼の言葉にふれたら、少しだけ勇気がわいてくる。明日は憲法記念日、清志郎はこんなメッセージも残している。

 〈この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言っているんだぜ。俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう平和に生きようそしてみんな平等に暮らそうきっと幸せになれるよ〉(『瀕死の双六問屋』/小学館)

(編集部)
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●「ト」な《自民党改憲条文案…憲法の平和主義を骨抜きにする表現が驚くほど多く盛り込まれている…》

2019年01月27日 00時00分12秒 | Weblog

[※自民党の改憲条文案「9条の2」 (東京新聞 2019年1月7日)↑]



東京新聞の清水俊介記者の記事【自民案 自衛隊明記「9条の2」逐語点検 平和主義骨抜き表現だらけ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/CK2019010702000123.html)。

 《さらに危ういのは「自衛の措置」。清水教授は、自民党憲法改正推進本部の資料に「自衛の措置(自衛権)」という説明があることに触れ「集団的自衛権も入っていると解釈できる」と指摘。他国を武力で守る集団的自衛権を巡り、安倍政権は安全保障関連法で「存立危機事態」に限って行使できるとしたが、自民党の条文案は限定しておらず「フルスペック(全面的)の集団的自衛権行使が憲法上可能」という》。

 「ト」な《自民党改憲条文案…憲法の平和主義を骨抜きにする表現が驚くほど多く盛り込まれている》。9条壊憲、何が何でも「我が軍」で戦争したくてしょうがないアベ様、狂気を感じるよ。正気じゃない。
 城山三郎さん曰く、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》。その戦争で唯一得た平和憲法をぶち壊す、自称「ホシュ」「ウヨク」。
 壊憲の前に、《戦争絶滅受合法案》を作り、アベ様やウルトラ差別主義者防衛相ミリタリーオタクらが「非戦闘地域」モドキな戦地・戦場に、まず、率先して行くべきだ。その覚悟も無く、壊憲など許されない。

   『●「ト」な新三原則「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」 
           「基本的人権の制限」…壊憲して本当にいいの?

 アベ様の《サディスティックな政治》に飼いならされてしまい、「ト」な新三原則国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限…壊憲して本当にいいの? 与党・自公、癒党・お維キト支持者の皆さん、眠り猫の皆さん、目を覚まして下さい。

   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
    《この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの
     安倍さんが総理だしな。…内容はミサイルが飛んで来たら
     「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急に
     ミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発を
     どうにかしなくていいのか? が、そういうことじゃない、きっと。
     このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに
     4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》

   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力
   『●要《戦争絶滅受合法案》!: 憲法9条第2項抹殺…
         戦争したくてしょうがないアベ様ら自公与党議員達
   『●パラノイアなディストピアで何を好き好んでアベ様の奴隷に
             成り下がりたい?…という人たちの気が知れない
   『●憲法99条無視で、違法に「#選挙妨害を暴力団に 
        発注するアベ様」が9条壊憲を口にする資格はあるのか?
   『●壊憲…《国民投票という劇薬》に最も求められる
        「公平・公正」とは、自公お維キトに最もほど遠い言葉

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/CK2019010702000123.html

自民案 自衛隊明記「9条の2」逐語点検 平和主義骨抜き表現だらけ
2019年1月7日 朝刊

 安倍晋三首相が、今年も改憲論議を国会に促していく姿勢を繰り返し示している。首相が国会への提示を目指す四項目の自民党改憲条文案のうち、首相が特に重視するのが、自衛隊の存在を明記する「九条の二」の新設。短い文章の中に、憲法の平和主義を骨抜きにする表現が驚くほど多く盛り込まれていると専門家は危ぐする。日本体育大の清水雅彦教授(憲法学)=写真=の指摘を基に「逐語点検」した。 (清水俊介


 自民党案は、戦争放棄をうたった現行の九条一項と、戦力不保持を定めた二項を維持した上で、九条の二の一項、二項を加える内容。一読すると、平和を守るため自衛隊を保持し、国会が統制するとだけ書いてあるように読めるが、清水教授は「非常に巧妙にできている条文」と注意を促す。

 一つは「国及び国民の安全を保つため」。自衛隊の任務を「国の安全を保つため」とした自衛隊法三条と違い、「国民」が加わっているのがミソ。清水教授は「海外にいる国民の安全を保つためにも使える組織ということ。海外派遣しやすくなる」と懸念を示す。

 さらに危ういのは「自衛の措置」。清水教授は、自民党憲法改正推進本部の資料に「自衛の措置(自衛権)」という説明があることに触れ「集団的自衛権も入っていると解釈できる」と指摘。他国を武力で守る集団的自衛権を巡り、安倍政権は安全保障関連法で「存立危機事態」に限って行使できるとしたが、自民党の条文案は限定しておらず「フルスペック(全面的)の集団的自衛権行使が憲法上可能」という。

 「実力組織」に関しても、自民党内の議論では当初「必要最小限度の実力組織」とする案もあったが、採用されなかった。「自衛隊の活動に歯止めがなくなる」と清水教授。仮に今後、他党との調整で復活することがあっても、何が最小限度なのかそもそも曖昧と首をひねる。

 自衛隊の最高の指揮監督者としての首相を「内閣の首長」と修飾したのも、自民党の意図が隠されているという。清水教授によると、首相が「内閣を代表して」自衛隊を指揮監督するとした自衛隊法七条は、閣議決定を前提とした表現。自民党の条文案は首相の権限を強化し、閣議決定を経ずに「首相の判断一つで自衛隊を動かせる」という。

 自衛隊が「国会の承認その他の統制に服する」と定めた二項についても、国会承認は例示にすぎないと問題視。「行政側の組織による統制だとしたら、ほとんど意味がない」という。国会承認にしても、事前承認が原則になっていない

 清水教授は、自衛隊を憲法に明記すること自体「自衛隊が公共性を帯び『徴用』がやりやすくなる」とも懸念。有事に国が民間の技術者や運輸業者を動員し、自衛隊や米軍に従うよう命じやすくなるとしている。



【自民党の改憲条文案「9条の2」】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/images/PK2019010702100061_size0.jpg


安全保障関連法> 安倍政権が閣議決定した憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認や、他国軍への後方支援拡大を盛り込んだ法律。2015年9月に成立、16年3月施行された。密接な関係にある他国が攻撃を受けて日本の存立が脅かされる場合を「存立危機事態」と認定。他に適当な手段がないなどの「武力行使の新3要件」を満たせば、他国を武力で守る集団的自衛権を行使できると定めた。
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●《アメリカから兵器を買い過ぎたために、安倍政権は防衛予算が不足し、日本企業への支払い》が不能に…

2018年12月02日 00時00分51秒 | Weblog


東京新聞のシリーズ「税を追う」の二つの記事。原昌志記者の【<税を追う>取材班から 1%枠と是清の信念】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112702000124.html)と、
「税を追う」取材班のスクープ記事【<税を追う>支払い延期要請 防衛業界 戸惑い、反発】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112902000131.html)。
そして、社説。【新大綱と中期防 専守防衛を逸脱するな】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018112902000165.html)。

 《米トランプ大統領は「同盟国はGDPの4%を国防費に回すべきだ」と主張。自民党は今年五月、「北大西洋条約機構(NATO)が2%達成を目標としていることも参考に、必要かつ十分な予算を確保する」と1%枠にとらわれない大幅増を政府に要求した…首相や蔵相を歴任した高橋是清は二・二六事件(一九三六年)で暗殺される二年前、貴族院予算委員会でこう答弁していた。「国防と経済との調和を取らなければならぬ。結局、外交が第一で、外交の背景、後援となるものが国防である。国防の程度は、国民の財力に堪(た)える程度のものでなければならぬ」》。
 《「米国から高額な兵器をいっぱい買った。その支払いがどんどん増え、しわ寄せが来ている」…安倍政権は毎年防衛予算を増やしており、一三年度からは、繰り延べはなくなっていた。だが、米政府を窓口にした対外有償軍事援助FMS)による兵器の輸入が進み、毎年返済額を超える新たな兵器ローンが発生》。
 《しかし、他国に脅威を与える装備を買いそろえたり、防衛費を際限なく増やすことで、憲法の趣旨である専守防衛を逸脱してはならない…「いずも」を空母化しても防衛目的に限れば、憲法が禁じる戦力には当たらない、という理屈なのだろう。しかし、これは詭弁だ。米軍の例を引くまでもなく、空母は打撃力を有する攻撃的兵器である。攻撃的兵器と防御的兵器の区別が困難であることは、政府自身が認めてきた。いくら防御型と言い募っても攻撃型性能を有することは否定できず、専守防衛を逸脱》。

 戦争法の頃から、「いずも」については、色々と問題があったんだね…。《海自艦「いずも」 初の米艦防護へ出港 安保法新任務》《初の米艦防護 本当に必要な任務か》《安倍首相と稲田防衛相は、日本の平和憲法を廃止しようとしているナショナリストだが、平和憲法の廃止はほぼ不可能だ。そのため安倍首相は、安保関連法を強引に成立させた
 アベ様の「我が軍」は戦争をやる気満々。悍まし過ぎる。壊憲へまっしぐら。《専守防衛》が聞いて呆れるよ。

   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
        アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる
   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を…
                   永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●壊憲…英BBC「安倍首相と稲田防衛相は、
      日本の平和憲法を廃止しようとしているナショナリスト」

 日刊ゲンダイの記事【戦闘機に1兆円…「防衛大綱」再改訂で専守防衛は葬られる】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/242648)によると、《1兆円分の戦闘機をお買い上げだそうだ。…海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を改修して戦闘機を搭載できるようにする事実上の空母化や、艦載する最新鋭ステルス戦闘機「F35B」の導入》…。
 東京新聞でも、【F35B、20機導入検討 空母化へ大綱明記調整】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201811/CK2018112902000134.html)によると、《政府は、空母による運用が可能な最新鋭ステルス戦闘機「F35B」を新たに導入する検討に入った…航空機を搭載し海上で航空基地の機能を果たす空母化に加え、一体的な運用を想定する艦載機を検討することで専守防衛を逸脱》。
 甲板上で垂直離着陸できる戦闘機「F35B」…1機100億円を気前よく、100機購入するそうだ。アタマオカシイでショ!? 


 さて、日刊ゲンダイの記事【防衛費増で財政は火の車 税を巡る“亡国政権”の支離滅裂】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/242758)によると、《なぜ、国会で取り上げないのか。いますぐ野党は問題にすべきだ。「東京新聞」が驚くべき話をスクープしている。29日付の東京新聞によると、アメリカから兵器を買い過ぎたために、安倍政権は防衛予算が不足し、日本企業への支払いが出来なくなっているというのだ…》。

 税金・血税の使い道が無茶苦茶だ。軍事費を削り、弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さいな。教育など、未来への投資を充実させるべき。害遊・害交でない、真の外交努力も含めて、それこそが、「安全保障」です。
 対外有償軍事援助FMS)で、《アメリカから兵器を買い過ぎたために、安倍政権は防衛予算が不足し、日本企業への支払いが出来なくなっている》…なんて、最早バカでしょ? アメリカへの巨額「援助」、狂気な「思いやり」。真の右翼や極右の皆さん、よく黙っていられますね。

   『●「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を与えるよう
               強く要求」されておきながらアベ様は平気で…
    《トランプ大統領は9月26日の記者会見で、こうも明言している。
     「日本は膨大な量の軍事装備品を買うことになる
     「(日本は)私のために尽くさなければいけない。われわれはこんな
      巨大な貿易赤字はいらない。もっと(米国製品を)買わなければいけない」
      (しんぶん赤旗9月29日付)
       トランプ政権は今年、厳しい規制をかけてきた攻撃型無人機輸出の
     規制を緩和する新方針を打ち出している。一方、安倍政権も、朝鮮半島の
     平和に向けた流れなどは一切無視し、防衛省の2019年度軍事費の
     概算要求においても過去最大となる53000億円を要求。ここには、
     トランプ大統領から強力なセールスがあった弾道ミサイル迎撃システム
     「イージス・アショア」の導入費なども含まれており、政府はこの導入理由を
     「北朝鮮のミサイル対処」としている。
       カジノに貿易、武器購入まで……。トランプに尻尾を振ることしかできない
     忠犬”の安倍首相によって、日本はどこまでも売り渡されつづけていく
     のだろう

   『●アベ様の《国民観、人間観には共通点が多すぎる…
       彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか…》
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
        弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
    「【室井佑月「次に巨大災害が起きたら?」】…《政府が災害対応に
     充てるつもりのお金は、ぜんぜん足りていないということだ。この先、
     年度末までもう災害は起きない保証もないのに。…お金は無尽蔵に
     あるわけではないから、災害対応費、どこをどう削ってもってくるかは
     とても重要なことだ》。軍事費を削れ。弱者救済や災害復旧、
     防災にこそ血税を。《オリンピックを辞退し、そのお金を被災者や、
     これから起こりえる災害の対応費にまわしたほうがいいんじゃないの?》
     とも、全く賛成」

   『●「FMSは武器取引を通じて、米国が他国を
     従属させるシステムでもある。日本の対米追従は強まる一方だ」
    「こんな情けないあり様。真の右翼の皆さんは、哀しくないのかね。
     アメリカ様に、こんなに尻尾フリフリなのに…。半田滋さんは、
     《FMSは…不公平な条件を受け入れる国にのみ武器を売却する仕組み
     米国に有利な一方的な商売》、《FMSは武器取引を通じて、
     米国が他国を従属させるシステムでもある。日本の対米追従は
     強まる一方だ》と指摘している」

   『●対外有償軍事援助FMS…《アメリカからの援助》? 
         アメリカへの「援助」、狂気な「思いやり」の一種?
    「《首相自身も、防衛費を「GDPと機械的に結びつけることは適切ではない」
     として、GDP比1%以内に収める必要はないと明言している》…
     2%なんて声も聞こえてくる。でも、軍事費を削り、弱者救済や災害復旧、
     防災にこそ血税を使って下さいな。
     教育など、未来への投資を充実させるべきだ」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112702000124.html

<税を追う>取材班から 1%枠と是清の信念
2018年11月27日 朝刊

 「当面、防衛費は国民総生産(GNP)の百分の一に相当する額を超えないことをめどとする」

 膨れ上がる防衛費に歯止めをかけようと、一九七六年に三木武夫内閣が閣議決定した防衛予算の「GNP比1%枠」。八六年に中曽根康弘内閣が撤廃した後も、防衛費抑制に一定の役目を果たしていた

 「予算をつくるときには気にしていた」と防衛省の元幹部。1%を超えたのは撤廃後の三年間と、GNPから国内総生産(GDP)に代わった後では二〇一〇年度だけだ。このときはリーマン・ショックでの景気の落ち込みが理由だ。

 その1%枠が、年末の防衛大綱や次期「中期防衛力整備計画(中期防)」の策定に向け、あらためて注目されている。国の内外から防衛費の増大を求める声が強まっているからだ。

 米トランプ大統領は「同盟国はGDPの4%を国防費に回すべきだ」と主張。自民党は今年五月、「北大西洋条約機構(NATO)が2%達成を目標としていることも参考に、必要かつ十分な予算を確保する」と1%枠にとらわれない大幅増を政府に要求した。

 GDPは景気次第で額が上下するため、もともと1%枠を指標に使うことに否定的な見方もあった。だが財政が危機的状況の今、枠にとらわれなくなったらどこまで膨らむのか

 首相や蔵相を歴任した高橋是清は二・二六事件(一九三六年)で暗殺される二年前、貴族院予算委員会でこう答弁していた。「国防と経済との調和を取らなければならぬ。結局、外交が第一で、外交の背景、後援となるものが国防である。国防の程度は、国民の財力に堪(た)える程度のものでなければならぬ」 (原昌志
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112902000131.html

<税を追う>支払い延期要請 防衛業界 戸惑い、反発
2018年11月29日 朝刊

 「防衛省から話を聞いて社内でも『大変だ』となった」。防衛省が国内の防衛企業六十二社に求めた装備品代金の「支払い猶予」が業界に大きな波紋を広げている。「支払いを遅らせてくれ、というのはつらい」「我々にメリットはない」。企業側は戸惑いや反発を強めており、年末の予算案作成に向け、どれくらいの企業が応じるのか、先行きは見えない。 (「税を追う」取材班)

 「防衛省から『今、厳しいからよろしくお願いします』という話があった。来年度に全部の後年度負担(兵器ローンを支払えないから、少しでも額を減らしたいのだろう。防衛省は本当に切羽詰まっている」

 支払い延期の要請を受けた防衛商社の幹部はそう証言する。十一月初めに防衛省で開かれた説明会は多数の企業関係者で埋め尽くされたという。

 席上、防衛省の担当者は「自衛隊の安定的な運用のため、必要な部品の追加発注をしたい」と説明したという。だが、部品の追加発注だけなら新たに契約すればいいはず。既に入札や契約を終えた部品の支払いを延ばす理由にはならない。

 「米国から高額な兵器をいっぱい買った。その支払いがどんどん増え、しわ寄せが来ている」と、この幹部は分析する。

 部品メーカーの担当者は「キャッシュ(現金)が入ってこない状況が厳しいのは、どこの会社も同じ。お金を借りなければいけなくなってしまうからだ」と戸惑いを隠せない。「うちだけでなく、どの会社も対応が難しいと言っている」

 別の防衛商社幹部は「入札して(納入する)数量が決まっているものを、『数を増やしてやるから代金を後払いさせてくれ』というのはあまり考えられない」と言う。この商社には支払いの延期要請は来ていないが、「数量や代金支払い時期の変更は、大きな契約変更で内々でやる話ではない。後日、公表しなければおかしい」と批判する。

 防衛省が予算不足で支払いを先送りする「繰り延べ」は、一九九七~二〇一二年度までは毎年繰り返されたが、今回のように最終期限を延ばしたり、追加発注を抱き合わせにすることはなかったという。

 安倍政権は毎年防衛予算を増やしており、一三年度からは、繰り延べはなくなっていた。だが、米政府を窓口にした対外有償軍事援助FMSによる兵器の輸入が進み、毎年返済額を超える新たな兵器ローンが発生。今回の支払い延期要請につながったとみられる。

 防衛省会計課の担当者は「歳出化経費(兵器ローン返済)の先送りではない」と否定するが、本紙記者が「企業側は先送りと受け止めています」とただすと、こう漏らした。

 「中には、そう受け止める方もいるでしょうね」

◇ご意見・情報を募集
 シリーズ「税を追う」へのご意見、情報を募集します。メールはshakai@tokyo-np.co.jp、郵便は〒100 8505(住所不要)東京新聞社会部「税を追う」取材班へ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018112902000165.html

【社説】
新大綱と中期防 専守防衛を逸脱するな
2018年11月29日

 国際情勢の変化に応じて防衛力を見直すことは必要だ。しかし、他国に脅威を与える装備を買いそろえたり、防衛費を際限なく増やすことで、憲法の趣旨である専守防衛を逸脱してはならない。

 安全保障や防衛力整備の基本方針を示す「防衛計画の大綱(防衛大綱)」と「中期防衛力整備計画(中期防)」の改定作業が大詰めを迎えている。安倍内閣は来月中旬の閣議決定を目指す、という。

 二〇一四年度から十年間程度を念頭に置いた現行の大綱を前倒しで見直す背景には、中国、北朝鮮など日本周辺の情勢が急速に変化しているとの認識があるのだろう。変化に即して防衛力を適切に見直す必要性は理解するが、それは憲法の趣旨である「専守防衛」の枠内であることが前提だ

 政府は新大綱に、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を、米国製ステルス戦闘機F35Bが離着陸できるよう「空母化」する方針を盛り込む方向で調整に入った、という。

 政府見解は大陸間弾道ミサイル(ICBM)や長距離戦略爆撃機などと同様「攻撃型空母」の保有は許されないとしてきた。「いずも」を空母化しても防衛目的に限れば、憲法が禁じる戦力には当たらない、という理屈なのだろう。

 しかし、これは詭弁(きべん)だ。米軍の例を引くまでもなく、空母は打撃力を有する攻撃的兵器である。攻撃的兵器と防御的兵器の区別が困難であることは、政府自身が認めてきた。いくら防御型と言い募っても攻撃型性能を有することは否定できず、専守防衛を逸脱する。

 防衛費の膨張も危惧する。一四年度から五年間の防衛費の総額を定めた現行中期防では、年平均四兆八千億円程度、国内総生産(GDP)比で1%未満だ。

 政府は、軍人恩給など防衛省以外の関連経費も含む新しいGDP比の目安を設けるという。北大西洋条約機構(NATO)の算定基準を使って1・3%程度へと上積みを図り、防衛費の増額を求めるトランプ米大統領の圧力をかわす狙いもあるのだろう。

 GDP比1%は法の定めではないが、専守防衛に徹する国際的メッセージになってきた。関連経費を含むとはいえ1・3%という数字は独り歩きしかねない

 防衛費は安倍晋三首相の政権復帰後、増額の一途だ。際限なく増やせば軍事大国化の意図を疑われかねない。新中期防ではむしろ防衛費の伸びを抑え、節度ある防衛力整備に努める意思を明確にすべきだそれが憲法の趣旨である
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●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」

2017年09月18日 00時00分04秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の社説【週のはじめに考える 桐生悠々と防空演習】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017091002000138.html)。

 《北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った桐生悠々なら何と評するでしょうか》。

   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
    《この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの
     安倍さんが総理だしな。…内容はミサイルが飛んで来たら
     「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急に
     ミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発を
     どうにかしなくていいのか? が、そういうことじゃない、きっと。
     このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに
     4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》

   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力

 北朝鮮による核実験やミサイル乱射、それに対する「国内に向けての圧力」としてのCMや「避難訓練」、Jアラート狂想曲。《かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った桐生悠々なら何と評するでしょうか》? 《悠々の評論の核心は、非現実的な想定は無意味なばかりか、有害ですらある、という点にある》。

   『●ガジュマル:瀬長亀次郎さん「不屈」の精神…
      「忖度政治を危ぶむ全国の多くの人々の心に響くに違いない」
   『●ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺:
        アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚
   『●石破茂氏「日本への核拡散」発言と山尾氏「私事」による離党の
                   事の軽重…マスコミはわきまえているか?
   『●トランプ氏、「私は、日本と韓国に対して、
     アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認める…」
   『●《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に
            持ち込む》(阿部岳さん)低民度…抗い続けねば
   『●人治主義国家ニッポンの人事考査: 証拠隠滅で国税庁長官、
                    犯罪揉消しで警察庁組織犯罪対策部長…
   『●「戦死を美化」することではなく、いま必要なことは
             「同じことを二度と繰り返さないという誓い」
   『●「日米の軍事一体化はますますエスカレート」し「兵站」
          =「イージス艦に給油」…「自衛隊は格好の餌食」

 「裸の王様」や自公政権、「我が軍」がやっていることを嗤う」《反骨のジャーナリスト》や《気骨の新聞人が少な過ぎやしまいか…。下足番新聞読売最早新聞と呼べない広報紙サンケイが幅をきかせているようではね。
 阿部岳記者は、《桐生悠々は訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた》と言います。いま、日米朝、《頭を冷やせ》と言いたい。そして、志位和夫さんの言う通り、ニッポンは《平和的努力こそ政府がすべきことだ》。挑発するな、挑発に乗るな…決して戦争の泥沼に足を踏み込んではいけない。朝韓日、いずこも《一挙に焦土たらしめるだろう》し、お互いに《阿鼻叫喚の一大修羅場》が待っているだけだ。本社説も、《外交努力を惜しんではなりません軍事的な対応は憎悪が憎悪を呼び、問題の根本的な解決にならないからです》…と。

   『●政権交代の意義が完全に消えた日
    《▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、「莞う」は感じよく
     ほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。軍国主義が台頭し、
     言論弾圧が厳しさを増していた一九三三年、軍の空襲への備えを
     嗤った新聞人がいた▼その人、桐生悠々が書いた
     「関東防空大演習を嗤ふ日本の新聞史上、特筆すべき名論説
     として、記憶される。首都上空で敵機を迎え撃つ作戦など滑稽極まる。
     数機撃ち漏らせば、木造家屋の多い東京は炎上すると、彼は書いた
     ▼<阿鼻叫喚(あびきょうかん)の一大修羅場を演じ、
     関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだらう…しかも、
     かうした空撃は幾たびも繰返へされる可能性がある>。
     この指摘が現実のものとなり、大空襲で東京の下町が壊滅、
     十万の犠牲者を出したのは、四五年三月十日のことだ》

   『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?: 
       自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い
    「先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの
     「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持
     示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、
      《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
       区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
       「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
       犠牲を伴う」と書き残している》
     ……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に
     取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任
     自らに課したい。それは私たちの新聞にとって
     「権利の行使」ではなく義務の履行だからである》と〆ています」

   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを
     訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》訳です。
       壊憲が進み、戦争できる国、戦争したい国へとひた走るニッポン。
     ジャーナリズムの劣化もそれに拍車をかける」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017091002000138.html

【社説】
週のはじめに考える 桐生悠々防空演習
2017年9月10日

 北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った桐生悠々なら何と評するでしょうか。

 きょう九月十日は明治後期から昭和初期にかけて健筆を振るった反骨のジャーナリスト、桐生悠々の命日です。太平洋戦争の開戦直前、一九四一(昭和十六)年に亡くなり、七十六年がたちます。

 本紙を発行する中日新聞社の前身の一つである新愛知新聞や、長野県の信濃毎日新聞などで編集、論説の総責任者である主筆を務めた、われわれの大先輩です。


◆非現実の想定「嗤う」

 新愛知時代には、全国に広がった米騒動の責任を新聞に押し付けようとした寺内正毅(まさたけ)内閣を厳しく批判する社説の筆を執り、総辞職に追い込んだ気骨の新聞人です。

 その筆鋒(ひっぽう)は軍部にも向けられます。信毎時代の三三(同八)年八月十一日付の評論「関東防空大演習を嗤う」です。

 掲載の前々日から行われていた陸軍の防空演習は、敵機を東京上空で迎え撃つことを想定していました。悠々は、すべてを撃ち落とすことはできず、攻撃を免れた敵機が爆弾を投下し、木造家屋が多い東京を一挙に焦土たらしめるだろうと指摘します。

 「嗤う」との表現が刺激したのか、軍部の怒りや在郷軍人会の新聞不買運動を招き、悠々は信毎を追われますが、悠々の見立ての正しさは、その後、東京をはじめとする主要都市が焦土化した太平洋戦争の惨禍を見れば明らかです。

 悠々の評論の核心は、非現実的な想定は無意味なばかりか、有害ですらある、という点にあるのではないでしょうか。

 その観点から、国内の各所で行われつつある、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた住民の避難訓練を見るとどうなるのか


◆ミサイルは暴挙だが

 まず大前提は、北朝鮮が繰り返すミサイル発射や核実験は、日朝平壌宣言や国連安保理決議などに違反し、アジア・太平洋地域の安全保障上、重大な脅威となる許し難い暴挙だということです。

 今、国連を主な舞台にして、北朝鮮に自制を促すさまざまな話し合いが続いています。日本を含む関係各国が「対話と圧力」を駆使して外交努力を惜しんではなりません軍事的な対応は憎悪が憎悪を呼び、問題の根本的な解決にならないからです。

 その上で、北朝鮮のミサイル発射にどう備えるべきなのか。

 政府は日本に飛来する可能性があると判断すれば、全国瞬時警報システム(Jアラート)を使って避難を呼び掛けます。八月二十九日早朝の場合、発射から四分後に北海道から関東信越までの十二道県に警報を出しました。

 とはいえ、日本の領域内に着弾する場合、発射から数分しかありません。政府は、屋外にいる場合は近くの頑丈な建物や地下への避難を呼び掛けていますが、そうしたものが身近にない地方の都市や町村では短時間では避難のしようがないのが現実です。

 八月の発射でも「どこに逃げるか、どのように身を隠せばいいか。どうしていいか分からない」との声が多く出ています。

 住民の避難訓練も同様です。ミサイル発射を想定した国と自治体による合同の避難訓練が今年三月以降、すでに全国の十四カ所で行われていますが、専門家からは訓練の想定や有効性を疑問視する声が出ています。

 北朝鮮は、在日米軍基地を攻撃目標にしていることを公言していますし、稼働中であるか否かを問わず、原発にミサイルが着弾すれば、放射線被害は甚大です。

 しかし、政府は米軍基地や原発、標的となる可能性の高い大都市へのミサイル着弾を想定した住民の避難訓練を行っているわけではありません。有効な避難場所とされる地下シェルターも、ほとんど整備されていないのが現状です。

 訓練の想定が現実から遊離するなら、悠々は防空大演習と同様、論難するのではないでしょうか。


◆原発稼働なぜ止めぬ

 戦力不保持の憲法九条改正を政治目標に掲げる安倍晋三首相の政権です軍備増強と改憲の世論を盛り上げるために、北朝鮮の脅威をことさらあおるようなことがあっては、断じてなりません。

 国民の命と暮らしを守るのは政府の役目です。軍事的な脅威をあおるよりも、ミサイル発射や核実験をやめさせるよう外交努力を尽くすのが先決のはずです。そもそもミサイルが現実の脅威なら、なぜ原発を直ちに停止し、原発ゼロに政策転換しないのでしょう

 万が一の事態に備える心構えは必要だとしても、政府の言い分をうのみにせず、自ら考えて行動しなければならない。悠々の残した数々の言説は、今を生きる私たちに呼び掛けているようです。
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●「日米の軍事一体化はますますエスカレート」し「兵站」=「イージス艦に給油」…「自衛隊は格好の餌食」

2017年09月16日 00時00分35秒 | Weblog


東京新聞の記事【米イージス艦に洋上給油 日米一体化把握できず 新任務非公表】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201709/CK2017091502000119.html)。
日刊ゲンダイの記事【米イージス艦に初補給 “米軍と一体”で自衛隊は格好の標的】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213629)。

 《海上自衛隊の補給艦が安全保障関連法に基づき、日本海で北朝鮮の弾道ミサイル防衛(BMD)に当たる米イージス艦に洋上給油…海自が五月に実施した「米艦防護」に続く安保法の新任務だが、政府は米軍の意向を踏まえ、いずれも公表していない国民が実情を把握できないまま自衛隊と米軍の一体化が加速度的に進み、専門家からはリスク増を懸念する声が上がる》。
 《海上自衛隊の補給艦が日本海で北朝鮮による弾道ミサイル発射の警戒に当たる米イージス艦に給油…安保関連法に基づく初の補給任務で、今年4月から、月1回程度のペースで洋上で給油活動を実施…米側の要請で非公表としていたが、今回、菅官房長官が認めた…日米の運用が一体化すればするほど、自衛隊のリスクは高まっていくことになる…政府は何かにつけて“後方支援”であることを強調しますが、米イージス艦への給油は紛れもない兵站です》。


 日刊ゲンダイの記事【北また弾道ミサイル発射 飛行距離3700kmでグアム射程実証】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213631)によると、9月《15日7時前に北朝鮮がミサイルをぶっ放した。先月29日同様、北海道の襟裳岬上空を通過し、太平洋上に落下したとみられる。飛行距離は前回から延びて3700キロと推定され、米領グアムが射程内に入った。北海道など12道県に全国瞬時警報システム「Jアラート」が出されたが、被害の情報はなく、「2回目なので慣れてしまった」という声も聞かれた》。
 「Jアラート」=「Aアラート」こそがニッポンへの「圧力」になり、社会を混乱させ、不安を煽っている。ミサイルのリスクよりも、アベ様暴発のリスクの方がはるかに高いのではないか。
 《兵站が(多国籍)部隊の指揮下に入るのは(軍事の)常識だ》…米イージス艦に洋上給油という「兵站」。「挑発」しているのは北朝鮮だけなのか? 頭を冷やすべきは米朝だけなのか?

   『●「平和」「安全」ラベル付き「戦争法案」:
      「非戦闘地域」で「後方支援したい。リスクとは関わりない」
    《首相は、自衛隊の活動地域で戦闘が起こった場合、活動の
     「一時中止、退避を定めている。安全が確保されている場所で
     しっかりと後方支援したい。リスクとは関わりない」と答えた。
     しかし、後方支援は、いわゆる「兵站(へいたん)」だ。今は戦闘が
     行われていなくても、武器・弾薬の輸送などを行えば戦闘部隊と
     一体とみなされて攻撃され、反撃する可能性もあるだろう》
    《安倍内閣は、これまで安保法制と呼んでいたものを法案提出に当たって
     「平和安全法制と呼びかえた。「戦争法案」との批判を避ける意図が
     あるのだろう》

   『●神浦元彰さん「後方支援がなければ
     前線の戦闘は成り立ちません。後方支援は紛れもない武力行使」
   『●立派な「戦争法案」!: 後方支援=兵站「武力行使と
         一体不可分の中心構成要素」、「リッパな戦闘行為」
    《志位委員長はまず、自衛隊が「後方支援」中に攻撃され、応戦する
     可能性についてただし、これが憲法に違反する「戦闘行為」に当たる
     のではないかと迫った》
    《これに対し、首相は「『任務遂行型』ではなく『自己保存型』の
     武器使用であり、(攻撃された場合は)ただちに退避する」と答弁したが、
     志位委員長は武器使用の定義や概念は国際法上、存在しない
     と畳み掛け、安倍首相がいう「自己保存型」であっても、
     明確な憲法違反――と指摘。その時、安倍首相は苦虫を噛み潰した
     ような顔をしていた》
    《さらに多国籍軍の兵站を担う自衛隊が勝手に「退避」できるのか
     
を問われた安倍首相は、「(自衛隊は多国籍軍の)指揮下に入らない」
     と胸を張ったが、志位委員長は呆れた様子で「兵站が(多国籍)部隊の
     指揮下に入るのは(軍事の)常識だ」とピシャリ。米海兵隊が兵站に
     ついて「武力行使と一体不可分の中心構成要素」と位置付けている
     ことも挙げて、答弁の“非常識ぶり”を厳しく指弾すると、安倍首相は
     シュンとした表情だった。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏がこう言う…》

   『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
       投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!
    《さらに、安倍首相が安保法制で法制化させようとする自衛隊による
     後方支援については、「要するに兵站でしょう」「その兵站を叩くのは
     戦争の常識です。そこらへんのシビアさというのは、戦時中の人間でない
     とわかりません。戦争ってそれぐらい卑劣なものですから」と断じて、
     さらにこう畳み掛けるのだ…》

 《政府は何かにつけて“後方支援”であることを強調しますが、米イージス艦への給油は紛れもない兵站です》…戦争法によりタガが緩みっぱなし。日米朝、《頭を冷やせ》。志位和夫さんの言う通り、《平和的努力こそ政府がすべきことだ》。

   『●「不戦を誇る国であれ」…2017年も、
      アベ様ら自公お維の議員や支持者の耳には届かず
   『●東京新聞社説「戦争に翻弄されない、
      平穏で豊かな暮らしを未来に引き継ぐことこそ、私たちの責任」
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力
   『●米朝に「本来は「揃って頭を冷やせ」
     と諭すべき立場にいるのが日本なのに」…火に油を注ぐニッポン
    「日刊ゲンダイの高橋乗宣さんのコラム【日本経済一歩先の真相/
     圧力一本やり 売られてもいないケンカを買って出る愚行】」

   『●青木理さん、逃れられない歴史的責任…
      「朝鮮半島が平和になるために日本は努力をしなくてはいけない」
   『●石破茂氏「日本への核拡散」発言と山尾氏「私事」による離党の
                    事の軽重…マスコミはわきまえているか?
   『●トランプ氏、「私は、日本と韓国に対して、
      アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認める…」
   『●「戦死を美化」することではなく、いま必要なことは
            「同じことを二度と繰り返さないという誓い」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201709/CK2017091502000119.html

米イージス艦に洋上給油 日米一体化把握できず 新任務非公表
2017年9月15日 朝刊

 海上自衛隊の補給艦が安全保障関連法に基づき、日本海で北朝鮮の弾道ミサイル防衛(BMD)に当たる米イージス艦に洋上給油をしていることが、政府関係者への取材で明らかになった。海自が五月に実施した「米艦防護」に続く安保法の新任務だが、政府は米軍の意向を踏まえ、いずれも公表していない国民が実情を把握できないまま自衛隊と米軍の一体化が加速度的に進み、専門家からはリスク増を懸念する声が上がる。

 昨年三月の安保法施行で、自衛隊から米軍への物品提供や輸送任務の対象が拡大。こうした任務の前提となる改定日米物品役務相互提供協定(ACSA)も今年四月に発効し、給油を実施した。

 河野(かわの)克俊統合幕僚長は十四日の記者会見で、改定日米ACSAに基づく物品供与は認めたが、「米国の行動に関わる」として、洋上給油をしたかどうかも明かさなかった

 五月に太平洋上で実施した米艦防護でも、政府は公式には認めておらず、政府関係者は米国が公表しないよう強く求めていると強調する。しかし、政府が自衛隊と米軍の動向を説明しないまま安全保障を巡る情勢が緊迫化し、集団的自衛権を行使する事態となる可能性もあり得る

 学習院大法科大学院の青井未帆教授(憲法学)は「国民の知らないところで、後戻りができないぐらい米国との深いつながりができている。軍事的な緊張が強調される中、情報を持たない国民が正しい判断ができるのか自衛隊員だけでなく国民のリスクも増してしまう」と訴えた。


◆共産・志位氏が批判「国民知らず発動は危険」

 共産党の志位和夫委員長は十四日の記者会見で、海上自衛隊補給艦による米イージス艦への安全保障関連法に基づく洋上給油に関し「国民に全く知らされないまま発動された一部のメディアが報道し後から分かってくる大変危険な動きだ」と批判した。

 同時に「万が一、米国と北朝鮮が軍事衝突し日本が当事国に引き入れられれば、日本に戦禍が及ぶ」と指摘。「平和的努力こそ政府がすべきことだ」と強調した。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213629

米イージス艦に初補給 “米軍と一体”で自衛隊は格好の標的
2017年9月15日

     (03年、テロ特措法に基づき米艦船(右)に洋上給油する
      海上自衛隊の補給艦「ときわ」(C)共同通信社)

 14日、海上自衛隊の補給艦が日本海で北朝鮮による弾道ミサイル発射の警戒に当たる米イージス艦に給油をしていることが明らかになった。昨年3月に施行された安保関連法に基づく初の補給任務で、今年4月から、月1回程度のペースで洋上で給油活動を実施しているという。米側の要請で非公表としていたが、今回、菅官房長官が認めた。

   「海自と米軍のイージス艦は現在、24時間態勢で北朝鮮の動向を
    警戒監視しています。補給活動の場所と時期を明かすことは、
    北朝鮮にイージス艦の位置を特定されて作戦に支障をきたし
    かねません。それでも今回、政府が認めたのは、隠蔽しよう
    としていると疑われるのを避けるためでしょう。4月の任務から半年が
    経過し、今、米軍の運用に影響が出る可能性は低い。米軍の了承を
    得たうえでのことだと思います」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)

 しかし、半年間も正確な情報を国民に知らせてこなかった事実は変わらない。海自が今年5月に米補給艦に行った米艦防護もいまだに正式に公表されていない。しかも、日米の軍事一体化はますますエスカレートしている。今年6月には米空軍特殊作戦機が航空自衛隊のヘリコプターに対し、初の夜間空中給油訓練も行った。

   「『チーク・ジェット』と名付けられた夜間演習は、暗視ゴーグルを
    使用するなど実戦さながらのハイレベルな訓練でした。空中給油を
    行ったのは米側ですが、演習の目的は米軍の作戦に自衛隊を
    動員すること。15年4月に日米両政府が締結した
    『新たな日米防衛協力のための指針(新ガイドライン)』に
    基づくものです」(自衛隊関係者)

 日米の運用が一体化すればするほど、自衛隊のリスクは高まっていくことになる。

   「政府は何かにつけて“後方支援”であることを強調しますが、
    米イージス艦への給油は紛れもない兵站です。北朝鮮は自衛隊を
    米軍と同じ集団と見なしているはずです。米軍に対して軍事行動に
    出る時は真っ先に自衛隊に矛先を向けるでしょう。例えるなら、
    狙いやすい騎兵の馬が狙われるようなものです」(世良光弘氏)

 燃料補給中は艦船が最も防御しにくいタイミングとされる。このまま米軍と行動を共にしていたら、自衛隊は格好の餌食だ。
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●米朝に「本来は「揃って頭を冷やせ」と諭すべき立場にいるのが日本なのに」…火に油を注ぐニッポン

2017年08月29日 00時00分07秒 | Weblog

[報道特集 (2017年7月8日)↑]



日刊ゲンダイの高橋乗宣さんのコラム【日本経済一歩先の真相/圧力一本やり 売られてもいないケンカを買って出る愚行】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210733)。

 《金正恩委員長の暴走に対し、安倍政権の対応といえば、首相がトランプ米大統領との“ホットライン”を通じて何やら会話。その後、日米同盟の強化と北朝鮮への圧力を強めるというワンパターンである。朝鮮が軍事的挑発を仕掛けるたび、圧力を強め、また挑発を仕掛けたら、さらに圧力を強める繰り返し。これでは堂々巡り。どちらかが降りるまで延々と挑発合戦を続ける、危ういチキンレースとなるだけだ売られてもいないケンカを買いにいくほど愚かなことはない。安倍政権は米軍との一体化で国民を危険にさらす前に、米朝両国を対話路線に導くための橋渡し役になるように努めるべきだ》。

 本当にそうだ。《軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割》ではないのか?
 半田滋さん曰く、《北朝鮮に対する政府方針は「対話と圧力」。圧力を国内に向けてどうするのか》?

 桂歌丸さんは、《戦争なんて本当に愚の骨頂》と(【落語家 桂歌丸さん/桂歌丸が語る戦争】『報道特集』、2017年8月5日)。以前のアサヒコムの記事【涙や怒りはあっても笑いがない、それが戦争 桂歌丸さん】によると、《今、日本は色んな…。戦争の『せ』の字もしてもらいたくないですよねあんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》。

 日刊ゲンダイの記事【米朝緊迫で前のめり 安倍政権「存立危機事態」を自作自演】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211628)によると、《田舎の暴走族レベルの“威嚇の応酬”はエスカレートするばかり。そんな米朝に対し、本来は揃って頭を冷やせと諭すべき立場にいるのが日本なのに、積極的に“参戦”する姿勢を見せているから狂っている。…こんな仰天発言をしていたのが佐藤正久外務副大臣だ…何をトンチンカンなことを言っているのか》。
 ニッポンの役割を完全に見失っている…狂気。米朝に《本来は「揃って頭を冷やせ」と諭すべき立場にいるのが日本なのに》…火に油を注ぐニッポン。そんなに戦争したいものかね?

   『●「不戦を誇る国であれ」…2017年も、
      アベ様ら自公お維の議員や支持者の耳には届かず
   『●東京新聞社説「戦争に翻弄されない、
      平穏で豊かな暮らしを未来に引き継ぐことこそ、私たちの責任」
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力
   『●米中戦争の「防波堤」: 与那国駐屯地による「活性化」? 
                        「島民との融和」か分断か?

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210733

高橋乗宣 エコノミスト
日本経済一歩先の真相
圧力一本やり 売られてもいないケンカを買って出る愚行
2017年8月4日

     (圧力路線に展望なし(C)日刊ゲンダイ)

 「さらに圧力を強化していくほかない」「強固な日米同盟の下、防衛態勢向上の具体的行動を進める」――。安倍首相は毎度おなじみのセリフを繰り返していた。

 核開発にミサイル発射実験と、北朝鮮が凄まじい勢いで軍事開発に猛進している。先月28日深夜にも、いよいよ米国の首都・ワシントンを射程に収めた可能性のある大陸間弾道ミサイル「火星14」を打ち上げたばかりだ。

 金正恩委員長の暴走に対し、安倍政権の対応といえば、首相がトランプ米大統領との“ホットライン”を通じて何やら会話。その後、日米同盟の強化と北朝鮮への圧力を強めるというワンパターンである。

 北朝鮮が軍事的挑発を仕掛けるたび、圧力を強め、また挑発を仕掛けたら、さらに圧力を強める繰り返し。これでは堂々巡り。どちらかが降りるまで延々と挑発合戦を続ける、危ういチキンレースとなるだけだ。

 金正恩委員長の強硬路線は筋金入り。ちょっとやそっとの圧力でへこたれるようなやわな人物とは思えないし、北朝鮮のターゲットはあくまで米国であって日本ではない。在日米軍基地が攻撃対象となる恐れはあるが、今のところは日本国をどうこうしたいワケではないのだ。朝鮮戦争の休戦から64年。米国に対する積年の怨念を晴らし、核保有国として同等の関係を築き上げたいだけに違いない。

 それなのに安倍政権ときたらどうだ。先月末には、集団的自衛権容認の安保法制施行で新たに可能となった「米艦防護」の実施を初めて公表。火星14の発射直後には、空自のF2戦闘機が朝鮮半島の空域で、米空軍B1戦略爆撃機と共同訓練を行った。いずれも北朝鮮を牽制するのが狙いで、米国の軍事行動と一体化し進んで先兵役を買って出ている印象だ。

 売られてもいないケンカを買いにいくほど愚かなことはない。安倍政権は米軍との一体化で国民を危険にさらす前に、米朝両国を対話路線に導くための橋渡し役になるように努めるべきだ

 東アジアの地政学的観点や米国との対話力を考慮すれば、本来、日本こそ対話路線に引き込む役割を果たせる立場にあると思う。幸いにも韓国の文在寅大統領は、北朝鮮との対話路線を標榜している。米国の同盟国である日韓両国が一緒に連携し、金正恩委員長を対話の場に引っ張り出すことはできないものか。実現すれば、安倍首相は大いなる歴史的外交成果をあげることができる。日米が一体となって軍事行動を続けても、平和には貢献できない

 それなのに、安倍首相の飽くなき軍事路線への拡大は戦前の軍国主義に加担した岸信介の孫という立場がそうさせるのだろうか。この調子だと、支持率回復を狙った内閣改造も、やるだけムダだ。圧力一本やりの外交路線を改めない限り、安倍政権に未来はない
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●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」…メディア買収と国内に向けての圧力

2017年08月01日 00時00分10秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】「備えよ」とあおる政府】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017071902000135.html)。

 《何の説明もないまま、「ミサイルに備えよ」との政府広報はテレビCMに進出した。自治体による避難訓練も続出している。北朝鮮に対する政府方針は「対話と圧力」。圧力を国内に向けてどうするのか。 (半田滋)》。

 《日本政府は民間施設への落下を想定して警戒を呼びかける》…《危機が迫っているあおり、時の政権の求心力を高める手法》。
 《北朝鮮に対する政府方針は「対話と圧力」》だそうですが、《対話》の「た」の字も無く、一方で、国内に向けて「圧力」を掛け、危機感をあおり、しかも、マスコミへの賄賂。

   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
    《この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの
     安倍さんが総理だしな。…内容はミサイルが飛んで来たら
     「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急に
     ミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発を
     どうにかしなくていいのか? が、そういうことじゃない、きっと。
     このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに
     4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017071902000135.html

【私説・論説室から】
「備えよ」とあおる政府
2017年7月19日

 「Jアラートで緊急情報が流れたら、慌てずに行動を」。弾道ミサイルの落下に備えるよう呼びかける政府広報が先月二十三日、新聞各紙に掲載された。

 この日は東京都議選の告示日。危機が迫っているあおり、時の政権の求心力を高める手法は、古くから政治のイロハのイ。それにならったのかは不明だが、結局、自民党は歴史的大敗を喫した

 北朝鮮は、米国に攻撃されたリビアやイラクの二の舞いにならないよう強力な抑止力を持てば、米国との交渉に臨めるとして核兵器とミサイル開発を進めてきた。度重なるミサイル発射は米国へ向けたメッセージである

 そのミサイルがなぜ、日本に落ちるのか政府の説明はゼロに等しい

 教えてほしい。米国による北朝鮮攻撃が迫っているのか、一兆四千億円かけた自衛隊の迎撃システムは無力なのか、原発に被害が出た場合、どこへ避難するのか

 北朝鮮はわが国同様、軍事行動の対象は軍事目標のみとするジュネーブ条約第一追加議定書の締約国だが、日本政府は民間施設への落下を想定して警戒を呼びかける

 何の説明もないまま、ミサイルに備えよとの政府広報はテレビCMに進出した。自治体による避難訓練も続出している。北朝鮮に対する政府方針は「対話と圧力」。圧力を国内に向けてどうするのか。 (半田滋
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●「好戦国…日本に対する大なる疑惑」(吉田茂元首相)…「だから、九条を定め、この誤解を正さねば…」

2017年05月30日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の社説【日本の平和主義 不戦が死文化しないか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017051602000133.html)。

 《自衛のための戦争なら何でも許される-、そう考えるのは誤りである。振り返れば、日本に限らず「自衛」の名を借りて、侵略戦争を引き起こしてきたからだ》。

 この社説の…《安倍首相は九条一項、二項はそのまま残し、三項以降に自衛隊を書き込む改憲案を提唱している。もともと不意の侵入者に対する自衛権だったのではなかったか。もし米軍とともに他国まで出掛けていく自衛隊に変質していくのなら九条の精神は死文化すると言わざるを得ない》…の一言に尽きる。支離滅裂なアベ様。

 「…ヤケクソ? 言ってることが支離滅裂。「我が軍」を、9条、および、その第2項とどう整合性をとるのか?? 戦争法の強行採決では多くの憲法学者が反対していたのですが、そして、共謀罪もしかり。憲法9条の壊憲に対して《自衛隊について…憲法学者の7、8割が違憲》と言ってるので、9条を壊憲…一体どんな論理? 普通、「違憲」なことの方(=「我が軍」的自衛隊の存在)をまずは《そういう状況を変えていく》、何とかするのが先じゃないのかね。「違憲」な状況を「合憲」にする努力をせずに、憲法の方を「壊憲」するって、何なんだ? おまけに、共産党に責任転嫁するハチャメチャぶり。…」

 このままでは、《「自衛」の名を借りた、自衛戦争をまた引き起こす》ニッポンへと堕ちていくこと必定…。

   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

    《小池 それと、安倍首相は2020年に新憲法施行するという宣言を
     したでしょう。改憲は国会が発議するもので行政の長である
     総理大臣が具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反
     そんなことまでわからなくなってるのか、と思いました》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017051602000133.html

【社説】
日本の平和主義 不戦が死文化しないか
2017年5月16日

 自衛のための戦争なら何でも許される-、そう考えるのは誤りである。振り返れば、日本に限らず「自衛」の名を借りて、侵略戦争を引き起こしてきたからだ

 一九四六年六月。新憲法制定の帝国議会における吉田茂首相の答弁を振り返ってみよう。<近年の戦争は多く自衛権の名において戦われたのであります。満州事変しかり、大東亜(太平洋)戦争しかりであります。今日わが国に対する疑惑は、日本は好戦国である。いつ再軍備をなして復讐(ふくしゅう)戦をして世界の平和を脅かさないともわからないということが、日本に対する大なる疑惑であり、また誤解であります>

 だから、九条を定め、この誤解を正さねばならないという吉田の主張である。導き出されるのは、九条は自衛戦争も含めた一切の戦争と戦力を放棄したという、憲法の読み方である。

 もっとも主権国家である以上、自衛権をも否定するものではないと解されてきた。そして、政府は自衛のため必要最小限度の実力を保持することは憲法上認められるとしてきた。その実力組織こそが自衛隊だった。

 学問の上では違憲・合憲のやりとりは今も続くが、国民の生命や自由を守るための実力組織としての存在は、国民から支持を得ているのは間違いない。

 ところが、安倍晋三政権下で他国を守る集団的自衛権の行使の問題が起きた。歴代の内閣法制局長官が「憲法改正をしないと無理だ」と述べたのに、一内閣の閣議決定だけで押し通した。「憲法の破壊だ」と声が上がったほどだ。安全保障法制とともに「違憲」の疑いが持たれている。

 今までの個別的自衛権は自国を守るためであったし、自衛隊は「専守防衛」が任務であった。それなのに任務が“突然変異”してしまった。他国や同盟国の艦隊などを守る任務は明らかに九条の枠内から逸脱している。歴代の法制局長官もそう指摘してきた。

 安倍首相は九条一項、二項はそのまま残し、三項以降に自衛隊を書き込む改憲案を提唱している。もともと不意の侵入者に対する自衛権だったのではなかったか。もし米軍とともに他国まで出掛けていく自衛隊に変質していくのなら九条の精神は死文化すると言わざるを得ない。

 平和憲法を粗末にすれば、「自衛」の名を借りた、自衛戦争をまた引き起こす恐れが出てくる。
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●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を失うだけで、代わりに得るものは何もない」

2017年05月26日 00時00分28秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



日刊ゲンダイの高橋乗宣さんのコラム【日本経済一歩先の真相/失われる戦後遺産…9条改変でこの国は世界から孤立する】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205137)。

 《核ミサイルがいつ飛んでくるかも分からないという脅威をあおって、自衛隊の存在を憲法に明記する。そうすれば、国民も「国防のためのしかるべき対処だ」と納得するだろうとの思惑が透けて見える》。

 《武力による威嚇や武力の行使を…永久に放棄した日本の役割》を破壊しようとしている。《軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割》なはずで、アベ様らは、あの戦争で唯一得られた平和憲法を破壊しようとしている愚か者。城山三郎さん曰く、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》。

   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?


 《1項の「戦争放棄」と、2項の「戦力不保持」をそのままにして、実質的な戦力である自衛隊を憲法に書き込めば矛盾が生じる》…その「矛盾解消」のために、《まず9条に自衛隊の存在を明記し、将来的には1項と2項を抹消する。そんな政権サイドの2段構えのヨコシマな発想を疑わざるを得ない》。どこまで、悪辣なのか。

 あの悲惨な戦争で唯一得た平和憲法を壊憲する愚…《日本は自由と民主主義を失うだけで、代わりに得るものは何もない》。《改憲にしろ、共謀罪にしろ、五輪を口実にすれば何でもカンでも通ると思ったら大間違いだ。「戦時体制よ、もう一度蠢きを絶対に許してはいけない》。同感だ。《戦後の貴重な遺産》を守らねば。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205137

高橋乗宣 エコノミスト
日本経済一歩先の真相
失われる戦後遺産…9条改変でこの国は世界から孤立する
2017年5月12日

     (唐突に「改憲宣言」(C)日刊ゲンダイ)

 せっかくの黄金週間だったのに、和やかな気持ちにはなれなかった。平和憲法の施行から70年を迎えた5月3日、安倍首相が唐突にブチ上げた「改憲宣言」のせいだ。東京五輪が開かれる2020年の「施行」を目標に憲法を書き換えるという。

 具体的には憲法9条に自衛隊の根拠規定を設けるなどの改変は、明らかに北朝鮮の挑発に便乗したものだ。核ミサイルがいつ飛んでくるかも分からないという脅威をあおって、自衛隊の存在を憲法に明記する。そうすれば、国民も「国防のためのしかるべき対処だ」と納得するだろうとの思惑が透けて見える

 それにしても納得しがたいのが、9条の1項、2項を残しつつ、3項に自衛隊を明文化するとの主張である。1項の「戦争放棄」と、2項の「戦力不保持」をそのままにして、実質的な戦力である自衛隊を憲法に書き込めば矛盾が生じる。整合性を保つには、従来以上に難しい解釈が必要となる。

 ましてや、すでに集団的自衛権の行使容認のために解釈改憲。安倍政権は自衛隊の活動範囲を飛躍的に拡大させただけに、なおさら解釈は困難である。1項と2項に並べて、9条に自衛隊の存在を置けば戦力不保持は確実に有名無実化する。まず9条に自衛隊の存在を明記し、将来的には1項と2項を抹消する。そんな政権サイドの2段構えのヨコシマな発想を疑わざるを得ない。

 9条改変の動きと、五輪のテロ対策に名を借りた共謀罪とが一体化していけば、「自由」と「民主主義」という戦後日本の活力の源が、いよいよ失われるのではないか。国民は常に監視下に置かれる一方で、戦争放棄の理念をないがしろにする9条改変は、先の大戦時を想起させる。

 改憲にしろ、共謀罪にしろ、五輪を口実にすれば何でもカンでも通ると思ったら大間違いだ。「戦時体制よ、もう一度蠢きを絶対に許してはいけない

 安倍政権は北朝鮮の脅威を散々、政治利用する腹積もりだが、お隣の韓国では対北融和派の新大統領が誕生。安倍政権は中国の習近平体制とも関係はしっくりいっていない。さらに安倍首相の頭越しにトランプと金正恩が和解に動き出せば、世界から孤立するのは日本である国外では「あの国は何を息巻いているのか」と白い目で見られ、国内では国民が権力の網に縛り上げられていく日本は自由と民主主義を失うだけで代わりに得るものは何もない

 かくなるうえは野党に頑張ってもらうしかない。遠くない将来、総選挙は必ず行われる。安倍自民党を権力の座から追い落とさなければ、もはや、この国の未来は真っ暗だ

 安倍首相の祖父・岸信介氏がA級戦犯とされるような活動をしていた時代にまで、日本を先祖返りさせていいのか。国民も戦後の貴重な遺産を守るつもりで、そろそろ立ち上がらなければいけない。
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●「忌野清志郎が示す進むべき道」=「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」

2017年05月22日 00時00分21秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>忌野清志郎が示す進むべき道】(http://ryukyushimpo.jp/column/entry-491192.html)。

   『●これが民意なの?
    《「地震の後には戦争がやってくる軍隊を持ちたい政治家が
     TVででかい事を言い始めてる国民をバカにして戦争にかり立てる
     自分は安全なところで偉そうにしてるだけ
」。昔、有名なロック歌手が
     そう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を
     持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった
     忌野清志郎さん。雑誌で連載していたエッセーをまとめた
     『瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋』(小学館文庫)に収録されている》

   『●室井佑月さん:アベ様に「マスコミは甘すぎやしないか?…
              いっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害」
   『●「それは風評でなくて現実だ」: 東電核発電人災の
       「大地を受け継い」だ人々の葛藤、引き裂かれた心
    《【今日が命日…忌野清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との闘い、
     そして憲法9条への美しすぎるメッセージ】
     (http://lite-ra.com/2016/05/post-2205.html)》

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
               …永久に放棄した日本の役割」を見失っている

 《今も支持され続けているミュージシャンの忌野清志郎さんは、8年前の5月に他界した。彼は「この国の憲法9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?」という言葉を残している…▼日本は何を目指しているのか。忌野さんは「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」と説いた。彼こそ明確に進むべき道を示している》。

 (岸井成格さん、『サンデーモーニング』2017年5月7日)「どんどん好機到来…危機を煽れば何でもできる」、とデンデン王国「裸の王様」は思っているらしい。
 「機は熟した」? 「国民的な議論に値する」? 「我が軍」をつくり、アベ様は《「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」》したい、が本音ではないのか? 
 民意なき(と、ブログ主は信じたい、内閣支持率が5割を超える異常下でも…)、アベ様の壊憲の「道」は破滅へと繋がる。《忌野清志郎が示す進むべき道》から、大きく踏み外していることに、市民は気付い欲しいけれども…。《彼こそ明確に進むべき道を示して》くれているというのに。
 
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
      「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
    《それは、自民党の憲法改正草案とはずばり「国民主権、平和主義、
     基本的人権の尊重」の3つをことごとく否定する中身だからだ
      先日発売された自民党改憲草案の批判本『あたらしい憲法草案のはなし』
     (太郎次郎社エディタス)は、〈憲法草案、すなわちあたらしい憲法の三原則〉
     について、その本質をこう指摘している。
      〈一、国民主権の縮小
       一、戦争放棄の放棄
       一、基本的人権の制限〉》

   『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
       当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」
   『●花森安治さんの「「武器を捨てよう」は
      憲法押し付け論を批判し、9条の意義を説く一編」
   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
       「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                  ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●壊憲反対の不断の声を:  
     「戦後の歴史の岐路かもしれません。不断の努力こそ求められます」
   『●「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…
      「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」
   『●「ト」な《党の公式文書》自民党壊憲草案… 
      「言論の府」で議論する価値など全く無し、を自ら認めた?
   『「環境権」を「お試し壊憲」に悪用しつつ、
     一方で、畏敬の念も無く、何の躊躇もなく「海を殺す」人達の愚

   『●答えは「壊憲にNo!」。代案・対案など不要。
       自公の「お試し壊憲」になど、絶対に与してはイケナイ!


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http://ryukyushimpo.jp/column/entry-491192.html

<金口木舌>忌野清志郎が示す進むべき道
2017年5月7日 06:00

 今も支持され続けているミュージシャンの忌野清志郎さんは、8年前の5月に他界した。彼は「この国の憲法9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?」という言葉を残している

▼平和を希求する「イマジン」を歌ったレノンさん。かっこいい9条に、安倍晋三首相は自衛隊の存在を明記し、2020年に施行する方針を示した。「戦争の放棄」「戦力の不保持」をうたった9条に、自衛隊をどう位置付けるのか

▼折しも憲法違反と批判を受けた安保関連法に基づき、海上自衛隊の護衛艦が米補給艦を防護する「武器等防護」が太平洋で実施された。政府は新任務の実績づくりを進める

▼去る大戦で、日本軍の被害を受けたアジアの人たちに今の動きはどう映るだろうか。改憲は日本だけの問題ではなく、アジア各国も注視する国際問題でもある

▼終戦から7年後、作家の坂口安吾さんは「拙者は戦争はしませんというのは、この1条に限って全く世界一の憲法」と記した。さらに「軍備や戦争を捨てたって、1等国にも2等国にも3等国にも立身するはずはないが、軍備や戦争を捨てない国は永久に1等国にも2等国にもなるはずがない」とも

▼日本は何を目指しているのか。忌野さんは「戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」と説いた。彼こそ明確に進むべき道を示している
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●壊憲…英BBC「安倍首相と稲田防衛相は、日本の平和憲法を廃止しようとしているナショナリスト」

2017年05月15日 00時00分02秒 | Weblog


日刊スポーツのカラム【政界地獄耳/憲法施行70年の“歴史的1歩”】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1817275.html

 《★この動きを国内メディアではなく、英BBCは「安保関連法事実上憲法を無視し、自衛隊は同盟国を守ることができる」とし、「安倍首相と稲田防衛相は、日本の平和憲法を廃止しようとしているナショナリストだが、平和憲法の廃止はほぼ不可能だ。そのため安倍首相は、安保関連法を強引に成立させた」…。今日3日は憲法施行70年だ》。

 「平和憲法」が風前の灯火。

   『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
      武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」
    「「戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、
     また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた
     憲法9条があったからにほかならない」。一方、壊憲はどんどんと進み、
     沖縄の高江辺野古では沖縄差別、沖縄イジメ、沖縄破壊が進む。
     番組中でダグラス・ラミスさんは述べています、
     「(沖縄)…米軍基地はアメリカという帝国の単なる手段ではなく 
     米軍基地は植民地です アメリカの占領する縄張りなのです」。
      アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること…
     「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」。アベ様、
     自公議員や翼賛野党議員が好き放題に壊憲させていていいのか?
     そんな議員に投票する人たちは、そんなに「人殺し」に行きたい
     のだろうか?、そんなに「大量殺人」に行きたいのだろうか?」

   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
      「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
   『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
            失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は  
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない
     ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している。
     (阿部岳)》
      東京新聞のコラム【筆洗】では、この「関東防空大演習を嗤(わら)ふ
     という論説は「日本の新聞史上、特筆すべき名論説」と言っています」

   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
               …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
   『●大見得を未だに実行しないウソ吐き…
     森裕子さん「安倍首相の存在そのものが、私は憲法違反だと思います」

    「立憲主義を理解せず、壊憲を公言するアベ様ら、与党・自公や
     「癒」党・お維が唱える《国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、
     基本的人権の制限》ななニッポンで良い訳がない。アベ様らが破壊して
     おきながら「環境権」や「教育無償化」で「お試し壊憲を提案する矛盾、
     いい加減さ、そんなものに騙されて憲法改「正」という名の改「悪」を
     一歩でもアベ様らに許せば、あとは、壊憲の坂道を一気に駆け下るだけ。
     さんざん憲法を蔑にし、無視し、強行採決で戦争できる国へと変貌していく、
     今のアベ様のやり方を見れば、「お試し壊憲」など絶対許してはならない
     ことは自明」

 「お試し壊憲」など以ての外、騙されてはいけない。《国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限》でいいのか?
 東京新聞の記事【憲法施行70年】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050302000138.html)によると、《改憲勢力は、国会議員の任期延長特例や教育無償化など、比較的国民の理解を得やすい分野から改憲を目指す方針》…だそうです。騙されてはいけない。


   『●あざとい「“味見”」・お試し壊憲=「憲法の自殺」:
         「小さく産んで」、九条壊憲へと「大きく育てる」

 《九条のリアリズム》を怖れないアベ様ら。自分たちは安全地帯に居て、市民の子や孫を「人殺し」に行かせる…《国を滅ぼす》愚行。
 東京新聞の社説【憲法70年に考える 9条の持つリアリズム】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017050302000156.html)によると、《日本国憲法が施行されて七十年。記念すべき年ですが、政権は憲法改正を公言しています。真の狙いは九条で、戦争をする国にすることかもしれません。七十年前の一九四七年五月三日、東京新聞(現在の中日新聞東京本社)に憲法担当大臣だった金森徳次郎は書いています。<今後の政治は天から降って来る政治ではなく国民が自分の考えで組(み)立ててゆく政治である。国民が愚かであれば愚かな政治ができわがままならわがままな政治ができるのであって、国民はいわば種まきをする立場にあるのであるから、悪い種をまいて収穫のときに驚くようなことがあってはならない>》《「戦後、首相にもなったジャーナリストの石橋湛山には、こんな予言があります。  軍拡なら国を滅ぼす  <わが国の独立と安全を守るために、軍備の拡張という国力を消耗するような考えでいったら、国防を全うすることができないばかりでなく、国を滅ぼす> これが九条のリアリズムです。「そういう政治家には政治を託せない」と湛山は断言します。九条の根本にあるのは国際協調主義です。不朽の原理です》。

 そして、もっとストレートに9条に第三項を追加し、「我が軍」的自衛隊の存在を明記するそうです。前項とどのように矛盾なく追記するのか、支離滅裂です。いずれ、いや、すぐさま、そのアベ様の自ら生みだした破壊的「矛盾」を解消するために、壊憲に壊憲を重ね、「戦争放棄」「戦力不保持」は消し去られ、「世界の平和と安全のために積極的に貢献する」(岸井成格さん、『サンデーモーニング』2017年5月14日)ために「我が軍」は米国のための戦争に出兵…。

   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1817275.html

政界地獄耳
2017年5月3日8時36分
憲法施行70年の“歴史的1歩”

 ★防衛省、海上自衛隊にとっては歴史的な1歩といえる。海上自衛隊のヘリコプター搭載型の護衛艦「いずも」が、米軍の補給艦「リチャード・E・バード」防護(米艦防護)任務に就いたのだ。昨年3月に施行された安保関連法の自衛隊法改正で認められた、他国軍の武器等防護を初めて実行したことになる。米軍と陸海空の各自衛隊は、日米合同演習などでも共同歩調を取ることの制限を課せられており、軽微な任務であっても「ここまで来たか」と感慨にふけるOBや現役の幕僚も多いだろう。

 ★だが、なぜそれがままならなかったのか。憲法と自衛隊法によって戦争を放棄し、自衛権にせよ、戦争につながるものを徹底的に放棄した結果だ専守防衛に徹することを義務付けられた自衛戦力は、空母の保有や航続距離の長い航空機にも制限が設けられた。「いずも」は他国では軽空母とみなされる場合もあるが、日本では護衛艦として就航。また他国と共同で作戦行動を行うことは集団的自衛権の行使とみなされ、運用には慎重さが必要だった。今回の任務は集団的自衛権の行使とは言わない。

 ★この動きを国内メディアではなく、英BBCは「安保関連法は事実上憲法を無視し、自衛隊は同盟国を守ることができる」とし、「安倍首相と稲田防衛相は、日本の平和憲法を廃止しようとしているナショナリストだが、平和憲法の廃止はほぼ不可能だ。そのため安倍首相は、安保関連法を強引に成立させた」との解説付きの記事を書いた。政権による新しい解釈と関連法改正が憲法を超える事態を容認した結果が、「いずも」の作戦につながったわけだ。今日3日は憲法施行70年だ。(K)※敬称略
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●大見得を未だに実行しないウソ吐き…森裕子さん「安倍首相の存在そのものが、私は憲法違反だと思います」

2017年05月14日 00時00分26秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



産経ニュースの記事【【憲法施行70年】自由党・森裕子参院会長 「安倍首相の存在そのものが憲法違反だ」「自由党はどんな憲法改正にも反対する!」】(http://www.sankei.com/politics/news/170503/plt1705030079-n1.html)。

 《安倍晋三首相の存在そのものが、私は憲法違反だと思います》。
 《人権をないがしろにするその最たるものが戦争であります。…最後に、自民党があの醜悪な憲法草案で削除した、憲法第97条。本当にすばらしい文章です》。

 「つぶやき」で知りました。産経系のアベ様宣伝に目を通すことはありませんので、気付きもしませんでした。森裕子森ゆう子)さんのスピーチ。

   『●今が「辞任」させる秋であり…市民に「忖度」する
      政治家や政党はどちらか?、いま、理解するべき
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

 いつになったら大見得・啖呵を実践するのでしょうか。壊憲なんてしている場合ではないはずですが? 与党・自公からも何の声も上がらない不思議。一体何を怖れているのでしょうか。

 さて、デンデン王国「裸の王様」の「政」でいいのでしょうか? 立憲主義を理解せず、壊憲を公言するアベ様ら、与党・自公や「癒」党・お維が唱える《国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限》なニッポンで良い訳がない。アベ様らが破壊しておきながら「環境権」や「教育無償化」で「お試し壊憲」を提案する矛盾、いい加減さ、そんなものに騙されて憲法改「正」という名の改「悪」を一歩でもアベ様らに許せば、あとは、壊憲の坂道を一気に駆け下るだけ。さんざん憲法を蔑にし、無視し、強行採決で戦争できる国へと変貌していく、今のアベ様のやり方を見れば、「お試し壊憲」など絶対許してはならないことは自明。

   『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
      武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」
    「「戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、
     また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた
     憲法9条があったからにほかならない」。一方、壊憲はどんどんと進み、
     沖縄の高江辺野古では沖縄差別、沖縄イジメ、沖縄破壊が進む。
     番組中でダグラス・ラミスさんは述べています、
     「(沖縄)…米軍基地はアメリカという帝国の単なる手段ではなく 
     米軍基地は植民地です アメリカの占領する縄張りなのです」。
      アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること…
     「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」。アベ様、
     自公議員や翼賛野党議員が好き放題に壊憲させていていいのか?
     そんな議員に投票する人たちは、そんなに「人殺し」に行きたい
     のだろうか?、そんなに「大量殺人」に行きたいのだろうか?」

   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
      「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
   『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
            失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は  
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない
     ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している。
     (阿部岳)》
      東京新聞のコラム【筆洗】では、この「関東防空大演習を嗤(わら)ふ
     という論説は「日本の新聞史上、特筆すべき名論説」と言っています」

   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
               …永久に放棄した日本の役割」を見失っている

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http://www.sankei.com/politics/news/170503/plt1705030079-n1.html

2017.5.3 20:05
【憲法施行70年】
自由党・森裕子参院会長 「安倍首相の存在そのものが憲法違反だ」「自由党はどんな憲法改正にも反対する!」

     (憲法集会であいさつする自由党の森裕子氏
       =3日午後、東京都江東区(飯田英男撮影))

 自由党の森裕子参院会長は3日、東京・有明で護憲派が開いた集会に出席し、「安倍晋三首相の存在そのものが憲法違反だ」と訴えた。

 発言全文は次の通り。



 憲法制定70周年の記念すべき本日、皆さんとともに確認させていただきたい。自由党は平和憲法を守り、国民の生活が第一の政治を実現する。そのために皆さんとともに闘ってまいりたいと思います。

 安倍晋三首相の存在そのものが、私は憲法違反だと思います

 平成25年6月26日の参院本会議の議事録、後でネットで検索してみてください。あの時に憲法違反のかどで参院では(生活、社民、みどりの風3党が首相の問責決議案を提出し)、安倍首相は(旧民主党など野党の賛成多数で)問責決議、可決されました。

 憲法63条では、内閣総理大臣はじめ閣僚は国会で説明を求められたら、会議に出席しなければならない。そして質問に答えなければならないんです。でも皆さん、今の国会も、安倍首相の答弁見ていかがですか思い上がりも甚だしい

 この間も、民進党の蓮舫代表の(参院)予算委員会の質問の時に「午前中の質問を聞いていないんですか。何度も言ったじゃないですか」と、そういう言い方をしています。おかしいんですよ。これ。何度、質問されてもきちんと答える。なぜならば、国会は憲法に規定された選挙で正当に選ばれた国民の代表がつどっているところですその国会をないがしろにする

 3年前にも問責決議可決をされましたが、今こそ、この大切な憲法を踏みにじっている安倍内閣に対してNOを突きつけなければならないと。皆さんとともに確認をさせていただきたいと思います。

 先ほどNHK、収録だったのですが、憲法70周年の特集番組に私も出席しました。驚いたのは自民党です。あの自民党の(24年の)憲法草案、「あれは野党の時にたまたま作っただけだと言っていました。「もう、4分の3国会議員が替わったのでもう、あまり意味がない」とそのようなことも発言していました。とんでもありません。みなさん。あの自民党憲法草案の思想そのものは変わっていない97条基本的人権尊重これを削除した。ここが一番問題です。

 人権をないがしろにするその最たるものが戦争であります。私たち自由党は、日本国憲法の国民主権基本的人権の尊重平和主義、そしてもう一つ、国際協調。この4つの原則を踏みにじる、どんな憲法改正にも反対をしてまいりたいと思います。

 昨年の新潟県知事選。みなさん、ありがとうございました。初めて新潟で、原発再稼働を最大の争点にして、市民と野党の共闘で大勝利をいたしました。市民と野党がともに闘えば、必ず勝てるということを証明しました。

 権力の暴走はとどまることを知りません。その権力の暴走を食い止め、国民の生活が第一の政治を実現する。そして子供たちの未来に平和、そのために皆さん、どうかともに闘ってください。評判の悪い小沢一郎自由党代表が進めてきた、評判の悪い小選挙区制度なんですが、実はこれは、政権交代をまるでオセロゲームのように、政権交代を実現できる制度なんです。本当ですよ、これ。

 とにかく野党が一つになって、そして市民の皆さんと一緒に闘う。必ず政権交代を実現できる。そうでなければもう、この権力の暴走をくい止めることはできません。最後に、自民党があの醜悪な憲法草案で削除した憲法第97条。本当にすばらしい文章です。みなさんと一緒に共有し、ごあいさつとさせていただきたいと思います。


   日本国憲法第97条
      この憲法が国民に保障する基本的人権は、
      人類の多年にわたる自由獲得の成果であって、
      これらの権利は過去幾多の試練に耐え、
      現在および将来の国民に対し、
      侵すことのできない永久の権利として信託されたものである


 みなさん、ともにがんばりましょう。ありがとうございました。
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●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

2017年05月11日 00時00分36秒 | Weblog


リテラの記事【安倍首相が国会質疑で「俺の改憲の考え方を知りたいなら読売のインタビュー読め」エスカレートする憲法違反と傲慢】(http://lite-ra.com/2017/05/post-3143.html)。

   『●「国会という言論の府」「神聖な国会」「国権の最高機関
          と憲法にうたわれている神聖な場所」…虚しい響き

 《傲岸不遜にも「それを読め」と言ったのだ。この総理にとってみれば、国民への説明の場である国会の答弁は、インタビュー記事よりずっと軽く、蔑ろにしていいものらしい。まったく思い上がりも甚だしいが、だいたい新憲法の施行を国民の信任もなく宣言したこと自体が大問題》。

 一体全体どうしてしまったのか…。あまりにも酷すぎやしまいか。森友問題等を隠すための策略ですか。そんなものに「壊憲」を使わないでほしい。

 そして、議論・言論・答弁などとはとても呼べない、国会での恐ろしい「やり取り」。東京新聞の記事【首相、改憲は9条優先 「まず自衛隊位置付け」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017050901001100.html)によると、《安倍晋三首相は9日の参院予算委員会で、憲法9条に自衛隊を位置付ける憲法改正案の検討を優先させる意向を表明した。「まずやらねばならないのは自衛隊についてだ。憲法学者の7、8割が違憲としているそういう状況を変えていくのは私たちの世代の責任だ」と述べた。自民党として改憲項目を取りまとめ、衆参両院の憲法審査会に提出する決意も強調。民進党など野党に具体案を出すよう迫った。今後の改憲項目の絞り込みに関し、首相は「自民党内の議論を加速して憲法審査会への提案を、いかに苦しくてもまとめ上げる決意だ」と強調した》……!? これまでの長い国会での議論は一体何だったのだろう。内閣法制局に骨のある人はいないのか? 御得意のオトモダチ人事による、骨抜き済みか。
 ヤケクソ? 言ってることが支離滅裂。「我が軍」を、9条、および、その第2項とどう整合性をとるのか?? 戦争法の強行採決では多くの憲法学者が反対していたのですが、そして、共謀罪もしかり。憲法9条の壊憲に対して《自衛隊について…憲法学者の7、8割が違憲》と言ってるので、9条を壊憲…一体どんな論理? 普通、「違憲」なことの方(=「我が軍」的自衛隊の存在)をまずは《そういう状況を変えていく》、何とかするのが先じゃないのかね。「違憲」な状況を「合憲」にする努力をせずに、憲法の方を「壊憲」するって、何なんだ? おまけに、共産党に責任転嫁するハチャメチャぶり。
 またしても、疑問なのが公明。公明の大好きな「加憲」的壊憲ですが、9条壊憲で大丈夫なのね? 納得済み?


   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
    「《★元民進党議員・山内康一は…この発言を「普通の日本語に
     翻訳すると『米国の軍事力行使を日本は支持する』という意味。
     『米国の戦争に巻き込まれる』というレベルではなく
     戦争を積極的に肯定しているレベル
です。サラッと報道している
     メディアはどうかしていると思います。重大かつ危険な発言です。
     嘆かわしいことです」》とのこと。
      アベ様らときたら、もう既に大きく一線を越えようとしている。
     《あくまでも非軍事的解決の道を探るべき》はずなのに…」

   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」
     ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している。
     (阿部岳)》
      東京新聞のコラム【筆洗】では、この「関東防空大演習を嗤(わら)ふ
     という論説は「日本の新聞史上、特筆すべき名論説」と言っています」

   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

   『●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を
                …永久に放棄した日本の役割」を見失っている
    ---------------------------------------------------------------------------
    【http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM

    日本国憲法

    第2章 戦争の放棄 

    第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
             国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
             国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。


         前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
             これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
    --------------------------------------------------------------------------


==================================================================================
http://lite-ra.com/2017/05/post-3143.html

安倍首相が国会質疑で「俺の改憲の考え方を知りたいなら読売のインタビュー読め」エスカレートする憲法違反と傲慢
2017.05.09

     (首相官邸ホームページより)


安倍首相の「2020年に新憲法を施行する」宣言は憲法違反だ

 2020年に新憲法を施行する──憲法記念日に合わせて勝手にそう宣言した安倍首相だが、昨日の衆院予算委員会でこれについて信じられない答弁を行った。
 それは民進党の長妻昭議員の質疑でのこと。安倍首相は自民党憲法改正草案で現行憲法の97条「基本的人権の尊重」が削除されている点などについて国会でたびたび質問を受けてきたが、ずっと一貫して「憲法審査会で議論されること」として自身の考えは言いはぐらかしてきた。長妻議員はあらためてこうした問題を言及したのだが、安倍首相の答弁は、無責任極まりないものだった。

   「自民党総裁としての考え方は相当詳しく読売新聞に書いてある
    ぜひそれを熟読していただいてもいい」

 安倍首相は2020年新憲法施行を、3日に開催された日本会議系の改憲イベントでのビデオメッセージと同日の読売新聞朝刊に掲載されたインタビューで揚言したが、傲岸不遜にも「それを読め」と言ったのだ。この総理にとってみれば、国民への説明の場である国会の答弁は、インタビュー記事よりずっと軽く、蔑ろにしていいものらしい
 まったく思い上がりも甚だしいが、だいたい新憲法の施行を国民の信任もなく宣言したこと自体が大問題だ。しかも、国会などではなく自分の支持者で固められた集会や御用メディアで一方的に憲法改正を明言したのである。当然、こうした安倍首相の傍若無人な態度には「憲法違反ではないのか」という声もあがっている。
 たとえば、ジャーナリストの岸井成格氏は、7日放送の『サンデーモーニング』(TBS)で、「これは総理が主導してやってはいけないことですよね。総理自身がごく最近までですよ、国民の熟議が必要であって、そのため国会で各党が考えを全部出し合って、そして十分議論して国民とともに進める、それが憲法改正だと安倍総理自身がおっしゃってきた。それが急にこういうかたちでポーンで出して、そしてスケジュールまで決めて、中身まで決めて。これは総理大臣の権限を越えて、憲法違反の疑いが出てきたんですよね」と批判した。


安倍首相と萩生田官房副長官は「総理ではなく総裁の発言」と詭弁

 さらに、安倍首相への批判は自民党内部からも起こっている。憲法審査会メンバーで自民党憲法改正推進本部長代行である船田元衆院議員は、8日に自身のメールマガジンで安倍首相の“独断行為”について、〈内容以上に厳しいのは、この時期に総理が踏み込んだ改憲発言をしたこと自体だ〉〈深く改憲議論に関わってきた我々としては、第一義的には憲法制定権力を有する、国民を代表する国会が発議すべきものというのが常識だ〉〈行政の長たる総理大臣には、もう少し慎重であっていただきたかったというのが本音である〉と非難。〈この発言は国会での議論の行く末や期間を、行政の長が規定することにつながりかね〉ないと、安倍首相に苦言を呈している。
 船田議員は〈国会の3分の2の勢力だけでどんどん進められるものではな〉いと述べるが、こんなことは民主主義に則った手続きを考えれば当たり前の指摘だ。だが、こうした当然の批判をかわすために、安倍首相の側近である萩生田光一官房副長官は7日に出演した『新報道2001』(フジテレビ)で、安倍首相の新憲法施行発言を「憲法審査会がなかなか動かないなかで一石を投じたというのが正直なところ」と責任転嫁。「あくまでも自民党総裁としての個人的提案」などと言い出した。
 つまり、「新憲法施行に言及したのは総理としてではなく自民党総裁としてだから問題はない」と、逃げ道をつくりはじめたのだ。
 それはもちろん、萩生田官房副長官の親分たる安倍首相本人も同じだ。昨日の衆院予算委では、白々しくも「この場に立っているのは自民党総裁としてではない」「ここで党総裁としての考えを述べるべきではないというのが私の考え方だ」と言い張って2020年新憲法施行発言をはぐらかし、「どうぞ憲法審査会で活発な議論をされたらどうか」と発言者としての責任を案の定、放り出してしまった


国会で逆ギレする安倍首相のほうがはるかに「品が悪い」

 しかも安倍首相は「憲法審査会において(改憲の)議論が佳境に入っていくときを迎えている」などとも言ったが、今国会で憲法審査会での審議はたったの3回。また、安倍首相は読売のインタビューで“9条は違憲だから改憲で合憲化するのが使命”などと言ったが、今国会の憲法審査会では9条の議論などほぼ行われていない。いや、そもそも昨日の集中審議でも、安倍政権の顔色を伺ってばかりの内閣法制局のトップである横畠裕介長官でさえ「自衛隊は憲法に違反していない」と答弁したように、内閣法制局の判断は「自衛隊は合憲」なのだが、安倍首相はそれさえねじ曲げて改憲の材料に仕立て上げようとしているのだ。
 憲法違反も疑われる新憲法施行をぶち上げながら「自民党総裁として言っただけ」と逃げ、NHKで中継される国会では自民党改憲草案の危険な本質を悟られないようにとしらばっくれてはぐらかす。さらに昨日の国会では、森友学園問題を追及され昭恵夫人と森友学園が「ずぶずぶの関係」と指摘を受けると、安倍首相は「『ずぶずぶの関係』とか、そんな品の悪い言葉を使うのはやめたほうがいい。それが、民進党の支持率に出ている」などといつものように逆ギレし、野党批判に話をすり替えたのだった。──品が悪いのは、自分の妻に向けられた疑惑を本筋から逸らして他人の批判に転嫁する安倍首相のほうだ
 だが、こんな具合に国民の声を無視し、国会を軽視し、いい加減かつ行き当たりばったりのスタンドプレーを連発する人間が、いま、権力が自分に集中するかたちに憲法を変えようとしているのだ。集中審議は本日も行われるが、この国の総理のいい加減な態度をしかと目に焼き付けてほしい。

(編集部)
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●戦争法なんて要らない! 「武力による威嚇や武力の行使を…永久に放棄した日本の役割」を見失っている

2017年05月04日 00時00分49秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の社説【初の米艦防護 本当に必要な任務か】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017050202000167.html)。

 《もう一つは日本の軍事的役割を強化する安倍政権の狙いである。…そもそも必要性に乏しい米艦防護に踏み切った背景には、憲法学者ら多くの専門家が憲法違反と断じた安保法を既成事実化し、自衛隊と米軍との軍事的一体化を加速する狙い…「日米同盟」の誇示でなく、外交努力を尽くすこと。それが、武力による威嚇や武力の行使を、国際紛争の解決手段としては永久に放棄した日本の役割である

   『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
      武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」
    「「戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、
     また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた
     憲法9条があったからにほかならない」。一方、壊憲はどんどんと進み、
     沖縄の高江辺野古では沖縄差別、沖縄イジメ、沖縄破壊が進む。
     番組中でダグラス・ラミスさんは述べています、
     「(沖縄)…米軍基地はアメリカという帝国の単なる手段ではなく 
     米軍基地は植民地です アメリカの占領する縄張りなのです」。
      アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること…
     「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」。アベ様、
     自公議員や翼賛野党議員が好き放題に壊憲させていていいのか?
     そんな議員に投票する人たちは、そんなに「人殺し」に行きたい
     のだろうか?、そんなに「大量殺人」に行きたいのだろうか?」

   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止:
      「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
    ---------------------------------------------------------------------------
    【http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM

    日本国憲法

    第2章 戦争の放棄 

    第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
             国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
             国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。


         前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
             これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
    --------------------------------------------------------------------------



 「平和憲法」は風前の灯火。壊憲の坂道を転がっていく。

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
   『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
            失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は  
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
    「《★元民進党議員・山内康一は…この発言を「普通の日本語に
     翻訳すると『米国の軍事力行使を日本は支持する』という意味。
     『米国の戦争に巻き込まれる』というレベルではなく
     戦争を積極的に肯定しているレベルです。サラッと報道している
     メディアはどうかしていると思います。重大かつ危険な発言です。
     嘆かわしいことです」》とのこと。
      アベ様らときたら、もう既に大きく一線を越えようとしている。
     《あくまでも非軍事的解決の道を探るべき》はずなのに…」

   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない
     ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している。
     (阿部岳)》
      東京新聞のコラム【筆洗】では、この「関東防空大演習を嗤(わら)ふ
     という論説は「日本の新聞史上、特筆すべき名論説」と言っています」

   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる


 トンデモない「ラクダの鼻」の御話。やがて、「戦争へ」=《取り返しのつかぬ事態》に。戦争法なんて要らない! 《武力による威嚇や武力の行使を…永久に放棄した日本の役割》を見失っている。
 東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017050202000142.html)より。《▼ある男が一頭のラクダを連れて、砂漠を旅していた。ある夜、疲れたラクダは男にこう頼み込んだ。「鼻だけテントの中に入れてもいいですか」。男は快く応じるが、その日を境にラクダはどんどん大胆になっていく。顔を、首を、脚を…。テントに入れてくる部分がどんどん大きくなる。結局、ラクダはテントの中で眠るようになり、男が出て行けといっても聞かない▼小さく、無害に見えてもそれをいったん認めれば、既成事実となり、やがて取り返しのつかぬ事態につながる。「ラクダの鼻」とはそういうたとえである▼「ラクダの鼻」になる危険は本当にないのか。海上自衛隊の護衛艦「いずも」が米海軍の補給艦防護のために、横須賀基地から出港した。安全保障関連法に基づく新任務が初めて実行に移された》。

 アベ様や与党自公のやっていることは、《地域の軍事的な対立がさらに加速》させる大愚行。それを阻止できない、国会の無力。戦争法に埋め込まれた、恣意的な欠陥。アベ様らのやりたい放題。
 東京新聞の記事【安保法任務を初実施 海自が米艦防護説明ないまま】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050202000141.html)。《海上自衛隊が安全保障関連法に基づく「平時の米艦防護」を初めて実施した一日、命令を出した稲田朋美防衛相は防衛省に登庁せず公式に説明する場面はなかったアナウンスなき安保法の発動は、北朝鮮情勢の展開によっては、国民が知らないまま自衛隊の米軍支援が進んでいく可能性を示した》、《◆政府「実績作り」狙う…米艦防護では武器を使った反撃が可能で、状況次第では武力衝突に発展する危険性をはらむ。こうした任務が国民への情報公開も国会のチェックもなく実施される安保法の問題点が、鮮明になった》。 

 5月2日が命日だった…《「地震の後には戦争がやってくる軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる国民をバカにして戦争にかり立てる自分は安全なところで偉そうにしてるだけ」。昔、有名なロック歌手がそう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった忌野清志郎さん》。このコラムは、以下の様に続く。

   『●これが民意なの?
    《【コラム】筆洗…▼衆院の代表質問で安倍晋三首相はきのう、
     憲法九六条の改正に強い意欲を示した。反発の強い九条は
     後回しにして、発議の要件を緩める既成事実をつくり、
     外堀から埋める戦術だ▼「五十年以上もの間、戦争の無かった国は
     世界でも珍しいのだ。その点だけでも日本はすばらしい国ではないか」
     とも清志郎さんは書いていた。それを誇りに思えない人たちが、
     残念ながら増えているらしい


 琉球新報の【<社説>米艦防護開始 安保関連法を廃止せよ】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-488747.html)によると、《「米艦防護」が初めて実施された。米国と北朝鮮との軍事的緊張が高まっている中で、日本が他国との戦争に自ら巻き込まれに行くような行為は厳に慎むべきだ》と主張。同感。
 安保関連法案戦争法)を廃止せよ! アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる。《東アジアの軍事的緊張には米軍と自衛隊が共同で対処するというメッセージ》なんて、冗談じゃない。《日本の軍事的役割を強化する安倍政権の狙い》なんて、トンデモナイ。


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017050202000167.html

【社説】
初の米艦防護 本当に必要な任務か
2017年5月2日

 稲田朋美防衛相が自衛隊に「米艦防護」を初めて命令した。米国と北朝鮮との軍事的緊張が高まる中、日米の連携強化を誇示する政治的な意味合いが強く、本当に必要な任務なのか、疑問が残る。

 米艦防護は自衛隊が平時に米国の艦艇などを守る「武器等防護」の活動で、安倍政権が成立を強行し、昨年三月に施行された安全保障関連法に基づく新しい任務だ。

 海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」がきのう、横須賀基地(神奈川県)を出港し、東京湾を出た太平洋上で米海軍の補給艦と合流。四国沖まで一緒に航行して護衛する、という。

 米艦防護活動中に、米軍への攻撃や妨害行為があった場合、阻止するための武器使用が認められているため、自衛隊が紛争の引き金を引きかねない任務でもある。

 とはいえ、今回の米艦防護は、軍事的合理性よりも政治的な思惑が先行している感が否めない。

 一つは、東アジアの軍事的緊張には米軍と自衛隊が共同で対処するというメッセージある。

 弾道ミサイル発射を繰り返し、核開発を進める北朝鮮をけん制するだけでなく、東アジアで軍事的存在感を増している中国やロシアにも向けられているのだろうが、日米連携をことさら強化することは、逆に東アジアの緊張を高めることになりかねない。

 もう一つは日本の軍事的役割を強化する安倍政権の狙いある。

 米補給艦は、米原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群などが展開する朝鮮半島沖へ向かうとみられるが、「いずも」が護衛するのは四国沖までだ。

 北朝鮮が太平洋側で米艦を攻撃する能力を持っている可能性は低く、他の国やテロ組織による米艦攻撃も想定しづらい。

 そもそも必要性に乏しい米艦防護に踏み切った背景には、憲法学者ら多くの専門家が憲法違反と断じた安保法既成事実化し、自衛隊と米軍との軍事的一体化を加速する狙いがあるのだろう。

 北朝鮮の挑発行動に、米トランプ政権は軍事攻撃を含む「あらゆる選択肢が机上にある」としているが、安倍政権がすべきは米国に同調して軍事的圧力を強めることではなく緊張緩和に向けて関係国に対し、対話や国際協調を粘り強く働き掛けることだ。

 「日米同盟」の誇示でなく外交努力を尽くすこと。それが、武力による威嚇や武力の行使を、国際紛争の解決手段としては永久に放棄した日本の役割である。
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