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●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」

2017年12月11日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 『NNNドキュメント’17記憶の澱』(2017年12月3日(日))↑]



【記憶の澱/NNNドキュメント’17】(http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-73.html)。

 《先の大戦の記憶を、今だからこそ「語り、残したい」という人々がいます。…心の奥底にまるで「」のようにこびりついた記憶には「被害」と「加害」、その両方が存在しました》。

   『●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…
      「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」
   『●加害者性と被害者性の両面…
     米兵に《「ゴーホーム」と言ったが、「ご両親が待ってるよ」と付け加えた》
    《息子は元米兵。4回のイラク戦争派遣の合間に、名護市辺野古の
     キャンプ・シュワブに駐留した。そのゲート前で、米国在住の
     長島志津子さん(67)は1カ月間、戦争の愚かさを訴え続けた。
     「政治家にだまされないで」。息子の後遺症という被害者性と、
     歓迎されないまま沖縄に駐留した加害者性と》

 「強姦…、強姦…、強姦…、姦淫…」「殺さなくてもいい中国人を殺した…」「自分の子どもが、もしあんな殺され方をしたら、と思うと…」「22~23歳、25歳までの若い者が、戦車に対して急造の爆弾で飛び込む…これが沖縄戦の戦い」。
 そんな人殺しに、子や孫を行かせたいという親の気持ちを理解できない。戦争などという最悪な愚かな行為を肯定する政治屋の気が知れない。《戦争がもたらすもの》に何の想像も働かせない人達。

   『●自公お維キト支持者、「どうして、危険を回避してくれるような
                    リーダーがほしいとならないのだろうか?」

 リテラの記事【明石家さんまが「戦争のために税金を納めてるんじゃない!」「武器に金使うなら税金収めない」と国税局に抗議】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3636.html)によると、《戦争に予算を使う政府に憤り、税務署に文句を言いに行ったことがあるというエピソードを語った。「一度、俺は税務署に文句言いに行ったことあるから。湾岸戦争のときにね、日本が何億って、アメリカに武器をつくる代金として渡したことがあるんですけど、そのときは税務署行って、『俺はね、人殺しのアシストしたくて働いてるんじゃない』と。『こんなもんに金使うんだったら、俺は納めません』って言うて。ほんなら、コーヒー出してくれはって、『それはうちじゃなくて、違うところに言ってください』って。で、コーヒーいただいて、『お疲れさーん』言うて帰ってきた。それは、もっと上のほうに、法律をつくる人に言わなあかんから」》。
 証拠隠蔽・虚偽答弁で昇格された佐川宣寿国税庁長官殿に聞かせてやりたいよ、全く。

 偽ウヨクや偽極右がいくら否定しても拭えぬ「加害者性」と、ロシア兵にによる《性の接待》による「被害者性」…。樹木希林さんの重いナレーションは…「私たち一人一人が被害者となり、加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も続いています…」。
 《戦争がもたらすものとは―。人々の記憶から、反戦を訴えます》。《記憶の澱》な歴史を正視せず、何の教訓も得ず、「加害者性」に対する反省も無く、《反戦を訴え》ることもしない…。

   『●『本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』読了
    「斎藤貴男さんの、少し悲壮感漂うエッセイ「囚われだらけの時代に」。
     『カルト資本主義』。『誘拐』や『不当逮捕』、『』。立松和博
     斎藤さんや本田さんがなぜ文春にという疑問?が・・・、《文春論調も
     体質も、しかし明確な保守であり、どうしても相容れない一線があるのを、
     本田さんは知っていた。鈴木明氏の「『南京大虐殺』のまぼろし」が
     一九七三年の大宅壮一ノンフィクション賞さえ受賞するに及んで
     彼は文春を離れていく》」

   『●「こりゃ違憲!」『週刊金曜日』
      (2012年11月23日、921号)についてのつぶやき
   『●原発推進: 国民が見えているとは思えない政権
    《また、行政改革相に就いた稲田朋美氏は「南京大虐殺」を否定し、
     東京裁判を「不法無効な裁判」と批判してきた。河野談話や
     村山談話の見直しは「戦後レジームからの脱却」を
     唱える安倍氏の持論だ》

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
   『●「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」
    《河村たかし市長は、友好都市である南京市の共産党幹部が
     訪問した際に南京大虐殺は無かったのではないかと発言した
     その問題意識について、市長は記者会見で「子孫のため(歴史認識を)
     真実へと正すのは六十三歳のじいさま(市長)の社会的、政治的使命だ
     と思っとります」と述べた。…
      二〇〇六年の安倍晋三・胡錦濤首脳会談の合意を受けて
     スタートした日中歴史共同研究委員会は二年前、南京事件について
     「虐殺行為に及んだ日本側に責任があるとの認識では一致した」
     との報告を公表した。一方、犠牲者数は、中国側の「三十余万人」、
     日本側の「二十万人を上限に四万人、二万人などさまざまな推計がある」
     と両論を併記し》

   『●『自然と人間』(2013年12月号、Vol.210)についてのつぶやき
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
    《…と語ったのは、作家の百田尚樹氏だ。南京大虐殺については
     「そんなことはなかった」と否定もした。しかも、東京都知事選の
     立候補者の応援演説の場だった》

   『●一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、
            羞恥心の無さと自覚の無さという救いの無さ
    「《1937年の日本軍による南京大虐殺がなかったといまだに主張
     という記事に対して反論したそうです。ここの部分については
     歴史修正主義者ではないのかもしれません。世界に向けて
     発せられたその点のみは良かった」

   『●首相からして歴史修正主義者な国の文科大臣の「食言」
   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                    「信奉」される議員が取り巻くアベ様
    《第2次安倍内閣の命取りになりかねないのが女性大臣や党幹部と
     極右活動家とのつながりだ。高市早苗総務相と稲田朋美政調会長が
     「国家社会主義日本労働者党」の代表者・山田一成氏と撮った
     ツーショット写真が海外メディアに報じられてしまった
      山田氏はヒトラーを崇拝する活動家。「民族浄化を推進しなければ
     ならない」「在日朝鮮人殲滅」など、ナチそっくりのスローガンを掲げ
     HPにカギ十字によく似たマークを掲げている。ユダヤ人への
     ホロコーストを「日本の南京大虐殺とまったく同じで、戦勝国がつくったデマ」
     と否定している。まさに日本版「ネオナチ」だ。一体、どんな人物なのか》

   『●『朝日』の「誤報」よりも、 
      誰が国際社会の印象を落としているでしょうか?

   『●「吉田調書と原発」 『週刊金曜日』
       (2014年10月10日、1011号)についてのつぶやき
   『●「「慰安婦」問題と言論弾圧」 『週刊金曜日』
          (2014年11月14日、1016号)について
   『●「業界の失いつつある信頼」の回復への第一歩:
         NNNドキュメント’15『南京事件 兵士たちの遺言』
   『●『超・反知性主義入門』の小田嶋隆さんインタビュー、
             「そういう政権を選んだ国民にも危険な兆候」
    《ユネスコの記憶遺産に南京大虐殺が登録された時、菅官房長官は
     分担金を減らすことを示唆しました。驚天動地の発言で、昔だったら
     クビが飛んでいると思う。虐殺した数についての議論はあってしかるべき
     だが、虐殺の事実そのものを否定したり、分担金を減らしてユネスコに
     圧力をかけるのは別次元の話でしょう。しかし、菅官房長官がああ言うのは、
     国民の方に『ユネスコはケシカラン』という応援の声があるのを感じたから
     だと思う。ああいう発言ができちゃう空気が、すでに存在しているんですよ》

   『●アレらの「ウヨク雑誌」「ウヨク広報機関」と比較にならぬほど、
      この真っ当な「左翼雑誌」=『通販生活』

   『●ウヨクが「揶揄」した《赤い宮様》の死…、
      血で「赤」く汚れた歴史修正主義者は、いま、何を思う?
    「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』…の宮島みつや氏の記事
     【逝去した三笠宮が語っていた歴史修正主義批判! 日本軍南京での行為を
     「虐殺以外の何物でもない」と】」

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http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-73.html

NNNドキュメント’17
2017年12月3日(日) 25:05【拡大枠】
記憶の澱



先の大戦の記憶を、今だからこそ「語り、残したい」という人々がいます。性暴力、捕虜の殺害、民間人の殺害、性の接待―。心の奥底にまるで「」のようにこびりついた記憶には「被害」と「加害」、その両方が存在しました。日本人女性が性暴力を受ける現場を目の当たりにした人にも、大陸を侵攻した元日本兵にも、性の接待をせざるを得なかった満洲開拓団の人々にも。戦争がもたらすものとは―。人々の記憶から、反戦を訴えます

語り/樹木希林 制作/山口放送 放送枠/55分

再放送
 BS・CSの再放送なし
 ※10/8放送の「放射能とトモダチ作戦」を再放送します。
   12月10日(日)11:00~ BS日テレ
   12月10日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24」
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●「EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに多くの言葉はいらない…愚民教育」と一刀両断

2017年02月08日 00時00分12秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団TOSS」の正体】(http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html)。

 《「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」…〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる〉》。

 《セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き》…虚構新聞社の『虚構新聞』に、かつて、出ていた記事です。「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)へのオマージュ。

   『●EM菌に感謝状
   『●都知事選展望
   『●「水伝(みずでん)」へのオマージュ ~ニセ科学を嗤う~
   『●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや
       放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」

 あらゆる手段を使って教育破壊ニセ科学まで持ち出すオカルトぶり。嘆かわしい。とあるところで、以下の様に引用させて頂いた斎藤貴男さんの鋭い指摘。

   「ジャーナリスト斎藤貴男著『カルト資本主義』(文春文庫) によると、
    『TOSS (Teachers Organization of Skill Sharing = 教育技術法則化運動。
    向山洋一氏が推進) に参加する小学校教師たちは……EMは超能力を
    持っている』と子供たちに教えているそうである。また、『EMは800度でも
    死なないからセラミクスに焼き込めて超能力を発揮できる』そうである。
    斎藤貴男氏は本書で、『EMを超能力だと教える向山氏のやり方の本質を
    表現するのに、多くの言葉は必要ない……愚民教育』と喝破している」

   『●『カルト資本主義』読了
    「ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の”波動”を発する
     そう…。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。
     その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。
     宗教との親和性が強い。オカルト志向」
    《…彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆく
     われわれ日本人が、…》
    《…売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車…記事や番組を
     流し続ける媒体は、犯罪的…》

 本記事でも、《たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断》。
 そして、巨額な兵器研究費というで、いまや、最高学府の教育までが歪められようとしている。大学人に矜持は無いのか?

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!

   『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・
   『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
      たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい
   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?
   『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を
     支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
        「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
      「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●「10・23通達」と教育破壊: 
     「石原都政では、教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」

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http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html

「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団「TOSS」の正体
2017.01.31

     (「TOSSランド」より、安倍首相の応援メッセージ
      掲載されたセミナーのチラシ)

 今国会で自民党が提出する「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」だ。
 この「家庭教育支援法案」は、〈保護者が子に社会との関わりを自覚させ、人格形成の基礎を培い、国家と社会の形成者として必要な資質を備えさせる環境を整備する〉〈保護者が子育ての意義を理解し、喜びを実感できるようにする〉(毎日新聞2016年11月2日付)などと規定し、それに沿った基本方針を国や自治体が協力する、という内容。公権力が家庭内の教育に介入することを定める法案なのだ。
 しかも、この法案は、安倍首相が会長となり2012年4月に発足させた「親学推進議員連盟」が立法化を宿願としてきたもの。実際、安倍氏は当時のメルマガで、同議連についてこう記している。

   〈教育は本来「家庭教育」「学校教育」「社会教育」の三本柱で
    行われなければなりません。しかし戦後「家庭教育」が消され、
    家族の価値すら、危うくなっています〉
   〈子供に輝宙(ピカチュウ)愛猫(キティー)礼(ペコ)とまるでペットに
    つける様な名前をつける親が増えています。(中略)こうした現状は
    子供をどう育てるかわからない親が増えている結果と言えます〉
   〈私達の議連は改正基本法を基に、「家庭教育支援法」を制定し、
    子供達の為に子育て家庭を支援していきたいと思います〉

 だが、安倍首相が必要であると強調する「戦前の伝統的な子育て」の中身は、トンデモと差別的思想で固められたシロモノだ。
 本サイトでは何度も俎上に載せてきたが、「親学」とは極右団体「日本会議」の中心メンバーである高橋史朗氏が提唱する教育理論で、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などと提唱。さらには「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」と主張し、“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を展開。当然ながら、大きな反発を受けてきた。
 さらに、高橋氏が会長を務める「親学推進協会」は日本会議の別働隊であり、「家庭教育支援法」は日本会議がめざす憲法24条改正のための布石であるとも目されている。事実、日本会議の椛島有三事務総長は「『親学』は男女共同参画に対する対案の意味を持つ。ジェンダーフリーに対する保守の側の回答であり対策であります」「親学は父親母親の違いを明確にし、結果として男らしさ女らしさを育みます」などと日本会議福岡の総会で述べたとされる(朝日新聞16年6月17日付)。
 つまり、根拠もない非科学的なものを「伝統的な家庭教育」と呼び、母親である女性に強制して家庭に縛り付ける戦前の「家制度」下の思想が、極右の運動によっていまや法制化されそうになっているのである。
 もはや背筋が凍るような法案だが、しかも、この「家庭教育支援法」の制定には、日本会議だけではなく、教師が会員となったある巨大組織が関わっているという。
 その団体とは、TOSS」(Teacher’s Organization of Skill Sharing/教育技術法則化運動)。全国1万人超の小中学校の教師がTOSSの会員であるとされ、代表者は元小学校教諭の向山洋一氏。向山氏は「モンスターペアレンツ」などの命名者であるとされ、一部の教育関係者のあいだでは「カリスマ」と呼ばれる人物だ。
 そして、TOSSの公式サイト「TOSSランド」には、昨年開催した「TOSSサマーセミナー2016」に対し、安倍首相と山谷えり子議員からの「応援メッセージ」を掲載。そのなかで安倍首相は、こんな言葉を寄せている。

   〈TOSSの指導法が全国に広まるように、支援して参る所存であります〉
   〈教育は国の礎であります。そして、教育は皆様教師の力にかかって
    います。(中略)休日を返上し、自費でTOSSのセミナーに参加される
    皆様方のますますのご活躍を祈念いたします〉

 公的でもない教師の一団体に内閣総理大臣としてメッセージを送る──。それだけでも親密さが見て取れるが、じつは12年10月に地元・山口県下関市で開かれた「親学推進セミナー」においても、安倍首相はわざわざ「TOSSのみなさんの活動に敬意を持っています」と名指しでエールを送っている。
 なぜ、親学のセミナーに教師の教育団体の名が出てくるのか。じつはTOSS代表の向山氏は「親学推進協会」の顧問であり、「親学推進議員連盟」の事務局長として同連盟の立ち上げに関与。前述の「TOSSランド」においても、〈日本の伝統的な子育てを再度見直し、その子育て方法を学ぶシステムが、今、求められています。それがTOSSの取り組む「親学(おやがく)」です〉と説明するなど、親学を現場の教師たちに推進しているキーマンでもあるのだ。
 トンデモ理論の親学を取り入れているという事実だけでもTOSSに怪しさを感じずにいられないが、疑惑はこれだけではない。TOSSを「安倍教育親衛隊」としてその関係にスポットを当てた「FACTA」17年1月号の記事によれば、TOSSの教えには以下のようなものがあるという。

   〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる
   〈人間の身体は70%が水で出来ているのでお友達にも優しい言葉をかけよう
   〈米のとぎ汁で作るEMI溶液をプールや川に流すと水質浄化になる
   〈「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」など「江戸しぐさ」という公共マナーが
    江戸時代からあった

 「水からの伝言」に「EM菌」、「江戸しぐさ」……まさにオカルト教育の役満といったラインナップだが、実際、こうしたTOSSの教育題材に対して、以前から批判の声が上がってきた。
 たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断。
 同様に、教育学者である左巻健男氏も、「水からの伝言」授業をおこなう向山氏のことを〈科学リテラシーが弱いのではなく、彼は確信的オカルティスト〉〈彼らにとって異端である教育方法は切り捨て、オカルトやニセ科学教育を広めている。会員は、いわば新興宗教の信者のように代表を崇拝しているようだ〉と批判している(「論座」07年1月号/朝日新聞出版)。
 こんなオカルト教育に、なんと安倍首相は「TOSSの指導法が全国に広まるように」などと支援を表明しているのである。しかも、このTOSSは、非科学的な教育題材を取り上げるだけでなく、安倍首相と同様の「歴史教育」「戦前の教育」を推奨する。
 事実、「TOSSランド」では、〈TOSSは、「日本の正しいすがた」を教える教育を推進しています〉と打ち出し、〈正しい日本の領土・領海、日本の歴史、世界からの評価などを教え、子どもたちが「日本にうまれて良かった」と、日本人であることを誇りに思える教育に取り組んでいます〉と説明。また、靖国神社についても〈教育界ではそれを取り上げることはある種のタブーとされていました。そこに斬り込んだのがTOSSです〉と誇り、「靖国神社の授業」も展開しているのだという。
 向山氏も、インタビューでこう語っている。

   「歴史的背景から政府として遠慮する部分もあったと思いますが、
    今後は尖閣諸島や北方領土など、本来の日本の姿をきちんと
    教える必要があるでしょう。古事記、日本書紀をはじめ、日本の歴史も
    きちんと教える必要があります。そうして、日本に誇りを持てる子どもを
    育てることが重要だと思います」
   「今後は家庭教育支援法の制定など、さまざまな取り組みをおこないながら、
    明治時代のようなやさしい家庭教育を取り戻していきたいと考えています」
    (「月刊私塾界」2013年12月号)

 非科学的なオカルト教育を取り入れ、同じくオカルティックな親学を「伝統的な子育て」と呼び、明治期の家族観、子育てを肯定する──このような組織に1万人超もの教師が会員としてかかわっている事実には愕然とさせられるが、問題は、こうした団体と安倍政権の蜜月関係だろう。
 前述したように、安倍首相はTOSSに対して熱心にラブコールを送るが、前掲「FACTA」によると、一方のTOSS側は、安倍首相の側近だった下村博文・元文科相が代表を務める自民党支部に対し、「NPO法人TOSS」として15年11月に10万円の献金をおこなっていたことが発覚。TOSSは「そもそも法人の代表の献金である、個人の献金として訂正してもらうよう要請している」とコメントしているが、〈その「法人の代表」こそ向山だった〉(同誌より)だったのだ。
 オカルトと結びつき、背後で極右が成立に向けて暗躍する「家庭教育支援法案」。こんなとんでもない法案を、しかし、いま安倍政権は押し通そうと画策しているのである。常套手段である「強行採決」をさせないためには、この法案の危険性を広めるしか方法はない。本サイトでは今後も同法案に注視していくつもりだ。

(編集部)
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●ウヨクが「揶揄」した《赤い宮様》の死…、血で「赤」く汚れた歴史修正主義者は、いま、何を思う?

2016年11月01日 00時00分42秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の宮島みつや氏の記事【逝去した三笠宮が語っていた歴史修正主義批判日本軍南京での行為を「虐殺以外の何物でもない」と】(http://lite-ra.com/2016/10/post-2651.html)。

 《右派の“南京大虐殺なかった”という歴史修正主義に対する強い批判…こうした“数字”の論に対して“むごたらしく殺せば人数は関係ありません”と、はっきりと批判…満州にいた日本の舞台の実写映画…ほんとうに目を覆いたくなる場面でした。これこそ虐殺以外の何ものでもないでしょう》。

 ウヨクが《「左翼」と批判》し、「揶揄」した《い宮様》の死、鮮血で「」く汚れた歴史修正主義者は、いま、何を思う?
 『サンデーモーニング』(2016年10月30日)の「風をよむ」のコーナー、《偽りを述べる者が/愛国者とたたえられ/真実を語る者が/売国奴とののしられた世の中を/私は経験してきた (中略)/それは過去のことだと/安心してはおれない/つまりそのような先例は/将来も同様な事象が/起こり得ることを示唆している/「日本のあけぼの」より》。さて、《い宮様》は、現在進行形のキナ臭いアベ様の「政」を、どう思っておられたのだろう?

   『●『本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』読了
    「斎藤貴男さんの、少し悲壮感漂うエッセイ「囚われだらけの時代に」。
     カルト資本主義』。『誘拐』や『不当逮捕』、『立松和博
     斎藤さんや本田さんがなぜ文春にという疑問?が・・・、《文春論調も
     体質も、しかし明確な保守であり、どうしても相容れない一線があるのを、
     本田さんは知っていた。鈴木明氏の「『南京大虐殺』のまぼろし」が
     一九七三年の大宅壮一ノンフィクション賞さえ受賞するに及んで
     彼は文春を離れていく》」

   『●「こりゃ違憲!」『週刊金曜日』
      (2012年11月23日、921号)についてのつぶやき
   『●原発推進: 国民が見えているとは思えない政権
    《また、行政改革相に就いた稲田朋美氏は「南京大虐殺」を否定し、
     東京裁判を「不法無効な裁判」と批判してきた。河野談話や
     村山談話の見直しは「戦後レジームからの脱却」を
     唱える安倍氏の持論だ》

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
   『●「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」
    《河村たかし市長は、友好都市である南京市の共産党幹部が
     訪問した際に「南京大虐殺は無かったのではないかと発言した
     その問題意識について、市長は記者会見で「子孫のため(歴史認識を)
     真実へと正すのは六十三歳のじいさま(市長)の社会的、政治的使命だ
     と思っとります」と述べた。…
      二〇〇六年の安倍晋三・胡錦濤首脳会談の合意を受けて
     スタートした日中歴史共同研究委員会は二年前、南京事件について
     「虐殺行為に及んだ日本側に責任があるとの認識では一致した」
     との報告を公表した。一方、犠牲者数は、中国側の「三十余万人」、
     日本側の「二十万人を上限に四万人、二万人などさまざまな推計がある」
     と両論を併記し》

   『●『自然と人間』(2013年12月号、Vol.210)についてのつぶやき
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
    《…と語ったのは、作家の百田尚樹氏だ。南京大虐殺については
     「そんなことはなかった」と否定もした。しかも、東京都知事選の
     立候補者の応援演説の場だった》

   『●一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、
            羞恥心の無さと自覚の無さという救いの無さ
    「《1937年の日本軍による南京大虐殺がなかったといまだに主張
     という記事に対して反論したそうです。ここの部分については
     歴史修正主義者ではないのかもしれません。世界に向けて
     発せられたその点のみは良かった」

   『●首相からして歴史修正主義者な国の文科大臣の「食言」
   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                    「信奉」される議員が取り巻くアベ様
    《第2次安倍内閣の命取りになりかねないのが女性大臣や党幹部と
     極右活動家とのつながりだ。高市早苗総務相と稲田朋美政調会長が
     「国家社会主義日本労働者党」の代表者・山田一成氏と撮った
     ツーショット写真が海外メディアに報じられてしまった
      山田氏はヒトラーを崇拝する活動家。「民族浄化を推進しなければ
     ならない」「在日朝鮮人殲滅」など、ナチそっくりのスローガンを掲げ
     HPにカギ十字によく似たマークを掲げている。ユダヤ人への
     ホロコーストを「日本の南京大虐殺とまったく同じで、戦勝国がつくったデマ
     と否定している。まさに日本版「ネオナチ」だ。一体、どんな人物なのか》

   『●『朝日』の「誤報」よりも、
      誰が国際社会の印象を落としているでしょうか?

   『●「吉田調書と原発」 『週刊金曜日』
       (2014年10月10日、1011号)についてのつぶやき
   『●「「慰安婦」問題と言論弾圧」 『週刊金曜日』
          (2014年11月14日、1016号)について
   『●「業界の失いつつある信頼」の回復への第一歩:
         NNNドキュメント’15『南京事件 兵士たちの遺言』
   『●『超・反知性主義入門』の小田嶋隆さんインタビュー、
             「そういう政権を選んだ国民にも危険な兆候」
    《ユネスコの記憶遺産に南京大虐殺が登録された時、菅官房長官は
     分担金を減らすことを示唆しました。驚天動地の発言で、昔だったら
     クビが飛んでいると思う。虐殺した数についての議論はあってしかるべき
     だが、虐殺の事実そのものを否定したり、分担金を減らしてユネスコに
     圧力をかけるのは別次元の話でしょう。しかし、菅官房長官がああ言うのは、
     国民の方に『ユネスコはケシカラン』という応援の声があるのを感じたから
     だと思う。ああいう発言ができちゃう空気が、すでに存在しているんですよ》

   ●アレらの「ウヨク雑誌」「ウヨク広報機関」と比較にならぬほど、
      この真っ当な「左翼雑誌」=『通販生活』


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http://lite-ra.com/2016/10/post-2651.html

逝去した三笠宮が語っていた歴史修正主義批判 日本軍南京での行為を「虐殺以外の何物でもない」と
宮島みつや 2016.10.28

 昭和天皇の末弟で、今上天皇の叔父にあたる三笠宮崇仁親王が、昨日27日、心不全により逝去した。享年100歳だった。一部メディアは、崇仁親王の先の戦争に対する反省の念や、戦争反対への思いなどを伝えているが、その発言は、マスコミが報じている以上に踏み込んだものだった。崇仁親王は、いまこの時代を支配している右傾化に対して、早くから警鐘を鳴らしてきたとさえ言える。
 それを象徴するのが、右派の“南京大虐殺はなかった”という歴史修正主義に対する強い批判だろう。
 1915年生まれの崇仁親王は、陸軍士官学校に進み、軍人となり、日中戦争時の1934年1月から1年間、「若杉参謀」の名で参謀として中国・南京に派遣された。このとき崇仁親王は「支那派遣軍総司令部」で「支那事変に対する日本人としての内省」という文書を書き、日本の侵略主義を批判したのだが、その文書が発見された1994年には、月刊誌のインタビューで“南京大虐殺はなかった”という論についてどう思うか聞かれ、このように述べている。

   「最近の新聞などで議論されているのを見ますと、なんだか人数のことが
    問題になっているような気がします。辞典には、虐殺とはむごたらしく殺すこと
    と書いてあります。つまり、人数は関係ありません。私が戦地で強いショックを
    受けたのは、ある青年将校から『新兵教育には、生きている捕虜を目標にして
    銃剣術の練習をするのがいちばんよい。それで根性ができる』という話を
    聞いた時でした。それ以来、陸軍士官学校で受けた教育とは一体なんだった
    のかという疑義に駆られました」(読売新聞社「This is 読売」94年8月号)

 このインタビューが収録された当時は、羽田内閣の永野茂門法相が毎日新聞のインタビューで南京大虐殺はでっち上げだと思う」「太平洋戦争を侵略戦争というのは間違っているなどと発言するなど、戦中日本の戦争犯罪を公然と否定する流れが、すでに一部の右派だけでなくかなりの勢いを持ち始めていた時期である。
 とくに、日中戦争初期の1937年12月の首都・南京陥落以降に日本軍が行った捕虜や民間人の殺害行為については、論者・研究者によってその人数に20万人から数百人、そしてそもそも虐殺は存在しなかったといういわゆるマボロシ論まで論じられていた。その“数字”をとりたてる流れは現在も続き、現日本政府もまた「被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難である」としている。
 だが、崇仁親王はこうした“数字”の論に対して“むごたらしく殺せば人数は関係ありません”と、はっきりと批判したのだ。さらに同インタビューでは、自身の南京での従軍経験としてこうも述べている。

   「また、南京の総司令部では、満州にいた日本の舞台の実写映画を
    見ました。それには、広い野原に中国人の捕虜が、
    たぶん杭にくくりつけられており、そこに毒ガスが放射されたり、
    毒ガス弾が発射されたりしていました。ほんとうに目を覆いたくなる
    場面でした。これこそ虐殺以外の何ものでもないでしょう」

 言うまでもなく、崇仁親王が戦争犯罪を正視し、歴史修正主義をけん制したのは、再びこの国が戦争をすることがないようにという強い思いがあったからだ。1956年の著書『帝王と墓と民衆』(光文社)に付した「わが思い出の記」のなかでも、南京に配属された当時を振り返り、こう記している。

   〈わたしの信念が根底から揺りうごかされたのは、じつにこの一年間であった。
    いわば聖戦というものの実態に驚きはてたのである。罪もない中国の
    人民にたいして犯したいまわしい暴虐の数かずは、いまさらここに
    あげるまでもない。かかる事変当初の一部の将兵の残虐行為は、
    中国人の対日敵愾心をいやがうえにもあおりたて、およそ聖戦とは
    おもいつかない結果を招いてしまった〉

   〈わたしがここで言いたいのは、聖戦という大義名分が事実とはおよそ
    かけはなれたものであったこと、そして内実が正義の戦いでなかったからこそ、
    いっそう表面的には聖戦を強調せざるを得なかったのではないか
    ということである〉

 昨年、ユネスコ世界記憶遺産に「南京大虐殺」が登録されたことに対して、ユネスコへの分担金を留保するという報復に出た安倍首相にこそ聞かせたい言葉だ。だが、そうした誠実な態度を貫き通した崇仁親王に対し、これまで右派はい宮様などと揶揄し、「左翼」と批判してきた。前述した著書の一部が新聞で紹介されたときには、“これは日本軍を傷つけるものだ”という趣旨の脅迫まがいの手紙が当時品川区にあった三笠宮邸に届いたこともあったという。
 しかし、崇仁親王はイデオロギーから発言したわけではない。崇仁親王がオリエント史などの歴史研究を愛し、大学の教壇にも立ったことはよく知られているが、その根本には、たとえそれがどれほど自分にとって正視し難い事実であったとしても、歴史には真摯に向き合わなければならないという覚悟があった。そしてなにより、崇仁親王自身が皇族という極めて特殊な立場にありながら、“権威”が大衆を惑わすことそして自由な言論が封鎖されることこそ民主主義にとって一番の障壁であると、60年以上前から指摘してきた。
 マスコミはあまり取り上げないが、崇仁親王の思いが、皇室と国民の垣根を越える“民主主義”にあったことは明らかだ。たとえば1952年の「婦人公論」(中央公論社、当時)2月号に掲載された「皇族と自由」と題した聞き書きのなかで、崇仁親王は、昭和天皇の地方巡幸の際に警官が万歳しない人に対して叱りつけたという話を受けて、「これでは少しも人間と人間との感情が流れてきません。こんなとき号令をかけられた人がなぜ抗議しないのでしょう」「同じ人間同しなのですからハダカとハダカでぶつかり合ってほしい」としたうえで、「これが民主主義の基礎であることはいうまでもありません」と語っている。
 あるいは1966年の「女性自身」(光文社)のインタビューでは、皇室の民主化の停滞を嘆きながら、侵略戦争の認識についてこう述べている。

   「太平洋戦争が終わったときには、もうこれで地球上から悲惨な戦争は
    いっさいなくなったのだと思いましたが、現状をみると、まことにあさはかな考え
    だったことがわかります。
      どんな大義名分をつけてもしょせん戦争は殺人です。人を殺すこと
    最大の罪悪です。戦争放棄を明記した新憲法の精神は、いつまでも大切に
    しなければなりません
 

 しかし、2016年の日本はどうか。安倍政権はメディアに圧力を加え、言論弾圧まがいの行為を繰り返し、さらに憲法を変えてこの国を戦争へと導こうとしている。そして、天皇の「生前退位」についても一代限りの特別法でお茶を濁し、抜本的な天皇や皇族の人権問題には決して触れようとしない。さらには、国民の多くはそんな安倍政権を支持し続け歴史修正やその強権政治への国内外の批判に対しては、束になって反日だと襲いかかる。まるで、みずから民主主義を手放そうとしているかのようだ
 非民主的な存在である皇族のほうが国民や政治家よりよっぽど自由や人権、民主主義について考えを巡らし、また、負の歴史を正面から見据えていた。その歪な現実を、わたしたちはよく受け止めなくてはならない。

(宮島みつや)
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●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」

2015年10月25日 00時17分16秒 | Weblog


かなり前の記事。nikkan-gendaiの記事【「海の日」に全国の海に投入される“謎の泥団子”の正体は?】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161906)。

 「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物・・効果がないだけで、特段、害があるわけでもないようですが」

 いまだにEM菌、EM団子とはね。呆れます。「特段、害があるわけでもない」って・・・・・・イヤ~、害は大ありでしょうに。教育破壊で、「愚民化教育」。カネ儲けのためなら何でもやる「カルト資本主義」者達。

   『●『カルト資本主義』読了
   『●『科学と神秘のあいだ』読了
   『●EM菌に感謝状
   『●都知事選展望

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161906

「海の日」に全国の海に投入される“謎の泥団子”の正体は?
2015年7月19日

     (水質浄化のためというが…(C)日刊ゲンダイ)

 毎年「海の日」に、全国で「EM団子投げ」なるイベントが開催される。白い菌糸がびっしりの泥団子を海や河川に投げ込んで、水質を浄化しようというのだ。これはいったい何なのか。

   「EM団子とは、“EM菌”を混ぜて発酵させた泥団子のこと。
    EM菌は、乳酸菌や酵母をブレンドした細菌で、
    もともとは土壌改良のために開発されたものです」

 こう言うのは、EM菌に詳しいフリーライターの藤倉善郎氏。ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する疑似科学の産物だという。

   「EM菌の推進団体は、団子を海や河川に投げ込む
    と水質が浄化されると主張しています。ところが、
    かつて福島県は、『かえって水質汚濁の原因になる
    との報告を発表。税金を投じてEM菌で海水浴場の
    浄化事業を行ってきた逗子市は『効果が確認できない
    として、今年度からEM菌事業を完全廃止しました」

 都内でも、日本橋の保存会や地元ロータリークラブが日本橋川にEM団子を投入していた。これも、“科学的根拠がない”との外部からの指摘を受け、昨年で中止。

   「にもかかわらず、今年も全国で、EM推進団体
    中心となって海の日に“EM団子投げ”が
    予定されています。効果がないだけで、特段、
    害があるわけでもないようですが……」

 もっとも、無意味に菌の塊を放り込まれた海水浴場で泳ぐのは、気持ちがいいものではない。
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●EM菌に感謝状

2011年01月11日 05時04分29秒 | Weblog


kikulogに載っていた記事の一部。『カルト資本主義』で指摘されている通り、まさにカルト化しています。様々な人に感謝状を出しているようですが、よりによって、とい感じ。いろいろな地域で、いろいろな人々が安易にEM団子などを適用しており、無駄というより環境を悪化する懸念もある。

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http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1293641866

宮崎県の口蹄疫対策でEMに農水大臣から感謝状

 宮崎県の口蹄疫騒ぎの際、比嘉さんが無責任にも「EMを使えば大丈夫」発言をしていたわけですが、あろうことかその件で農水大臣から感謝状が出たのだそうです。
 EM
のサイトで比嘉さん自身が書いています。


   http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru40.html


 読んでまず驚かされるのはこれ


.....................
 
私はなぜ、「絶対に大丈夫」という発言をしたのか、ということです。
EM関係者の間では広く知れ渡っているように、EMは結界をつくる性質があります。畑の4隅に、EMセラミックスやEM1号の活性液をペットボトルに入れてつり下げておくと、カラスはまったく来なくなり、ヒヨドリ等もほとんど侵入しなくなります。同時に、その内側にある作物がいつの間にか安定的に生育するようになります。もちろん、4隅だけでなく、畑を囲むように4~5m間隔につり下げるとさらに効果的です。
 
畜産農家でEMを使い悪臭が外部に広がらなくなると、かって悪臭が感じられた範囲にEMのバリア(防護帯)が形成され、その中には口蹄疫のウイルスをはじめ鳥インフルエンザなどの有害な微生物の侵入をくい止める場が形成されます。EMを使っている農家は絶対に大丈夫と発言したのは、そのためです。
.......................


 うーん、ペットボトルにいれて吊り下げておくと結界ができるというのは、完全にオカルトの世界ですが、もし本当になんらかの効果があるのだとすると、中身はただの水でもいいのでしょう。猫よけにペットボトルというのは現代の迷信らしいのですが、カラス除けにCDを吊るすなんてのもあります。そのたぐいの効果はあるのかもしれません。EMが「場」を作るというくだりは、ニューエイジの典型的な説明を借りてきた感じです。
 
いや、笑っている場合ではなく、驚くべきなのは、これほど薄弱な根拠で口蹄疫対策ができると断言してしまったこと、そして、それを信じた人たちがいることです。これ、オカルトでしょう。というと、儀式の手順もなにもきちんと決まっていませんから、本当のオカルトの人には怒られそうですが。


 (中略)・・・・・・

[追記]
 
まあ、感謝状は結構たくさん出てるんだということではあると思います。ボランティアで協力したかたがたとか、さまざまな企業とか。そういう意味ではボランティア活動に対する感謝状なのでしょう。ただ、どんな感謝状であれ、このように利用される危険はいつだってあるわけですね
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●『本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』読了

2010年10月24日 07時31分40秒 | Weblog

本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』、10月に読了。KAWADE夢ムック、文藝別冊、河出書房新社。2010年7月初版。

 黄色い血」キャンペーン(p.8、32、)。「ミドリ十字731部隊の残党によって作られた会社」。「・・・山谷の労務者を相手に不法採血を重ねる民間血液銀行」(p.61)。本田さん自身が「そこでB型肝炎をもらってしまう」(p.110)。

 随所に黒田清さん(p.14)。
 筑紫哲也さん(p.44)。「黒田さんは2000年、本田さんは2004年に、そして筑紫哲也さんは2008年に、まるで五輪開催の年に合わせたように他界されてしまった」(p.70)。
 鎌田慧さん(p.82、54)。本多勝一さん(p.150)。

 今西錦司、西堀栄三郎(p.99)。

 斎藤貴男さんの、少し悲壮感漂うエッセイ「囚われだらけの時代に」(pp.26-29)。『カルト資本主義』。『誘拐』や『不当逮捕』、『』。立松和博。斎藤さんや本田さんがなぜ文春にという疑問?が・・・、「文春の論調も体質も、しかし明確な保守であり、どうしても相容れない一線があるのを、本田さんは知っていた。鈴木明氏の「『南京大虐殺』のまぼろし」が一九七三年の大宅壮一ノンフィクション賞さえ受賞するに及んで、彼は文春を離れていく」、「違和感を覚える場面はあっても、駆け出し時代からの仲間意識で結ばれた分だけ自分は特別なんだと思い込んでいたし、ある時期まではそのように扱われてもいた。/本田さんのように自ら離れたのではない。・・・『カルト資本主義』や・・・『機会不平等』(いずれも文芸春秋)まではよかったのだが、そこまで。/石原慎太郎・東京都知事の非道を書いた『空疎な小皇帝』や・・・『ルポ 改憲潮流』・・・文春にはっきりと距離を置かれ始めた。靖国問題や中国脅威論で勢いづいていた時期の『諸君!』には、ネット右翼もかくやの罵言雑言を浴びせかけられた。組織も時代も恐ろしいものだと、つくづく思い知った」。「二〇一〇年五月下旬現在、日本のジャーナリズムはほとんど荒野と化した。辛うじて生き長らえている雑誌も新聞も、反骨精神とは対極の世界を志向している」。
 「本田 ・・・『文藝春秋』には書く気がなくなったんです。『諸君!』にはそのもッと前から書いていませんが、一時期、私は文春系列の右よりライターと目されて、松浦総三さんがお書きになった本の中に、私の名が出てましたね。/和多田 晩聲社の『文藝春秋の研究』かな」(p.148)。

 (昨夜、読売巨人軍を見事に撃破した現ドラゴンズ監督)落合博満氏のインタビューで氏を絶句させる(p.41)。

 本書の随所に「作品の中でも、社会の底辺にいる人々に対する目線が常にあたたかい・・・」(p.45)。

 最も印象に残る部分。「〈回想〉夫・本田靖春のこと」、本田早智さん(pp。42-53)。『我、拗ね者として生涯を閉ず』の裏側。「頭が残された、ありがたい」、「俺飲めないから代わりに呑んで」。

 本田靖春単行本未収録作品「政治的「政治記者」の体質」(pp.65-77)。西山事件。「この場合の「新聞記者」とは、・・・反権力の姿勢を堅持して、国民の「知る権利」にこたえるべく、日常の取材活動を続けている人びと、・・・」。「Aは、物故した自民党の某党人派実力者のブレーンを自任していた」って、ナベツネ氏(p.117)? 「・・・記者が集まると、Aは「これから××先生の会見を始めます」といって、中央にどっかり座る。だが、実力者××先生は・・・会見の場に現れない。記者連中の質問にこたえるのは、なんとAなのである」。
 「Aは某有力者から三千万円を預かって、ある派閥の首領のことろへ手渡しに行った。・・・/・・・買収された首領に渡ったのは、一千万円だったという」(p.74)。
 「私が勤めていた新聞社では、明らかに誤った紙面製作を編集局に押しつける上層部に対して、知るかぎり、これを改めさせようと意見具申したものは、ただの一人もいない」(p.68)。
 「国有地の払い下げ」、「政府に直接、首根っこを押さえられてしまっている」、「紙面に直ちに反映する」(pp.72-73)。
 西山事件。「・・・何より、例の秘密文書を紙面に載せなかったことは、ノー・エクスキューズである」(p.75)。
 「わけ知りふうにいうと、社会に各種のウソはつきものである。しかし、現実の泥沼にまでつかっても、が水面に出ているかぎり、たまにはホントもいえる。だが、までつかると、物をいえない。までつかると、何もきこえなくなる。までつかると、すべて真っ暗闇である」(p.77)。
 「本田 ・・・超タカ派の渡邊恒雄氏が編集の実権を握ってから、紙面に彼の主観が強く押し出されているでしょう。彼の独裁を許すのかどうか。記者個々人には彼と立場を異にする主観はないのか。社内民主主義が問われている・・・」(p.152)。

 『誘拐』(p.90)。「魂を揺さぶられる本」、「本から受け取った無形のもの」、「己が惚れた作品を一人でも多くの読者へ届けようとした・・・」。

 魚住昭×元木昌彦「対談 ジャーナリズム遺産としての本田靖春」(pp.102-113)。「魚住 ・・・『不当逮捕』・・・。読書する幸せを強烈に感じたんです。・・・」。『渡邉恒雄 メディアと権力』、「元木 ・・・「・・・これはしないって決めたことがいくつかあって、読売巨人軍のことは書かないというのもそのひとつなんです。・・・」・・・」。「魚住 ・・・亡くなる二ヶ月前くらいでした。僕が『野中広務 差別と権力』で講談社ノンフィクション賞をもらったときで、「自分がもらったときより嬉しい」と喜んでくださった。・・・。「魚住君ね、君は僕の書いたものを読んでこうなりたいと思ってノンフィクションの仕事を始めたんだろう。ならば、君がまたいい仕事をすれば、君のようになりたいと思ってフリーになる新聞記者が陸続と出てくる、だから頑張れよ」と」。「元木 本田さんは「声にならない民衆の胸の内を掬いあげて、権力に叩き付けるキャンペーンこそ新聞の原点」という言い方をしています」。
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●『科学と神秘のあいだ』読了

2010年10月10日 04時44分15秒 | Weblog


科学と神秘のあいだ』、8月に読了。菊池誠著。筑摩書房、双書ZeRO、2010年3月、初版第1刷。

 帯より。「神秘は人の心の中にある。だから、科学的で客観的なものの見かたと神秘とは決して両立しないものじゃない。だいじなのは神秘の領分と科学の領分に折り合いをつけること。少しでもそれが伝わっていれば、うれしい」。

 ファラデーコックリさん。「合理精神に基づく懐疑主義の好例」(p.31)。

 ニセ科学疑似科学似非科学)と陰謀論(p.39)。アポロ。9・11アメリカ同時多発テロ。「荒唐無稽な妄想」(p.40)。
 「「9・11陰謀説」の理論的指導者」スティーブン・ジョーンズ氏は常温核融合〝ブーム〟にも関連(p.70、106)。ジョーンズ氏やきくちゆみ氏らに乗せられて、オッチョコチョイにも9・11陰謀説を鵜呑みにして「国会で質問してしまった恥ずかしい議員もいる」(p.106)。
 「永久機関に夢を持っちゃうようでは、科学者としてまったく駄目」、「永久機関に人生を賭けてしまった人たち」(p.72)。

 「・・・スピリチュアル・・・。・・・江原啓之氏にオーラだとか前世だとかの話をされて・・・。・・・でも、それはかなり危ない」(p.60)。「・・・江原啓之氏などの俗流スピリチュアルやオカルト・・・」(p.140)。

 アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフ(p.61)。

 「・・・環境運動にニューエイジ思想を持ちこまれるのは迷惑でしかないに違いない。環境問題は科学なので、根拠のない「思想」だけではどうしようもないから。極端な例では、水に感謝すれば湖がきれいになるなんていう活動もあって、・・・」(p.141)。人工雪研究のパイオニア中谷宇吉郎博士(p.167)。

 ホメオパシー(同種療法)のニセ科学と危険さ(p.141)。

 木村資生(もとお)博士の「分子進化の中立説」(p.95)。「・・・生存にとって有利でも不利でもない突然変異が遺伝子にたまっていく・・・。現在の進化学はこれなしには成り立たないといっていいい」。コドン縮退
 神なき宗教、知的デザインID(p.97)。「・・・これは宗教の教義だから、科学的な事実とは関係ない。事実じゃなく、あくまでも物語だ」。初等理科教育の破壊と洗脳。「アメリカで創造論科学を支持する人たちは、それを学校の理科の時間に教えさせようと運動して、少なくとも一部の州ではいっときそれに成功した。宗教の時間に教えるんじゃなくて、理科の時間に科学として教えるというのがポイント」(p.98)。

 EM菌。「万能なものの夢」(pp.146-147、158)。元琉球大学農学部教授比嘉照夫氏。トンデモ話カルト資本主義。EM団子投入でむしろ水質汚濁。「たとえば、浄化槽のような小さなタンクに溜まった水で効果があったとしても」という仮定も疑わしく、EMを使わずとも活性汚泥でも同じ効果(生物学的選択圧に従い、環境に応じた微生物種が集積)。

 「グレーゾーン問題」(p.182)。

 『謎解き 超常現象』(ASIOS)(p.208)。

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●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)

2009年08月24日 07時52分02秒 | Weblog

【佐高信著、『抵抗人名録 私が選んだ77人』
 朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに怒りを露わにする彼女」(p.81)。兄貴分は梁石日。「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の鶴見警察署長、大川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」(p.83)。
 
「弱者切り捨て」の小泉元首相や、小皇帝都知事については鳥取県の片山義博さん(p.84)の項でも批判。ピーコさんの項でも(p.90)。井筒和幸も、小皇帝知事プロデュースの特攻映画について「・・・美化するのは「ゴッツイ気持ち悪い」と反発」(p.211)。

 内橋克人さんは、「「あなた方の得く改革論、グローバリズム宿命論に、いったい何の正統性と根拠があるのか」と怒りをこめて問い・・・」、FEC自給圏の形成を呼びかけてきた(p.107)。

 「〝強い者イジメ〟」に対して「武富士のドン、武井保雄が盗聴した」山岡俊介さんは、大道寺将司さんらについての「松下竜一の『狼煙を見よ―――東アジア反日武装戦線〝狼〟部隊』に惹かれた」(p.129)。武富士については、三宅勝久さんも(p.177)。

 緒形拳さんの項でも松下センセのことが。『砦に拠る』の蜂ノ巣城主・室原知幸を演(や)りたいと。

 石坂啓さんについて、「辛淑玉が激辛派、辻元清美が大甘派、そして石坂が激甘派」(p.156)。「辻元が突然逮捕された後の彼女の義侠心に感心した」。「「お金の思い出」は出色の面白さだった」。石坂さんのお母さんの話が出色。

 斎藤貴男さんの『絶対禁止!』(p.190、144)には松下竜一さんや神坂直樹さんら十八人の人物スケッチらしいが、まだ未読。『カルト資本主義』や『夕焼けを見ていた男 評伝梶原一騎』、小林よしのりのひどいデッチアゲ中傷などについても。

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●『国家に隷従せず』読了(2/2)

2008年10月23日 07時57分30秒 | Weblog


言論の自由に対する勘違いが多すぎる。国会議員、果ては司法まで。「権力者やその代弁者ら・・・それは「言論の自由」の名に値しない。・・・国家権力や多数派、強者に対して反対を表明する野党的存在の自由、少数派の自由、弱者の自由でなければならない」(p.343) (1: 4回目)。「直方・・・証生さん・・・殺された。・・・それでも怒りも悲しみも口にしてはならない銃後の教訓が存分に生かされた言葉を聞いて、・・・菜穂子さんたちを叩き続けた人々マスメディア小泉政権の面々らは、さぞや狂喜乱舞していることだろう」(2) (p.361)

『カルト資本主義』(3)・『機会不平等』(4) で述べられている通りに事態は悪化 (pp.26-28)

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●『カルト資本主義』読了

2008年01月16日 09時57分34秒 | Weblog

昨年12月に読了。『カルト資本主義』、文春文庫、20006月。斎藤貴男。近所はどこも在庫切れだったが、出張の際に漸くH町で購入。

20071228日記事 (資料の在庫状況) の資料を準備する際にこの本に気付く。ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の波動を発するそう・・・。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。宗教との親和性が強い。オカルト志向。

「・・・彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆくわれわれ日本人が、・・・」
(p.449)。「・・・売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車・・・記事や番組を流し続ける媒体は、犯罪的・・・」(p.446)
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