Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに多くの言葉はいらない…愚民教育」と一刀両断

2017年02月08日 00時00分12秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団TOSS」の正体】(http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html)。

 《「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」…〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる〉》。

 《セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き》…虚構新聞社の『虚構新聞』に、かつて、出ていた記事です。「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)へのオマージュ。

   『●EM菌に感謝状
   『●都知事選展望
   『●「水伝(みずでん)」へのオマージュ ~ニセ科学を嗤う~
   『●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや
       放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」

 あらゆる手段を使って教育破壊ニセ科学まで持ち出すオカルトぶり。嘆かわしい。とあるところで、以下の様に引用させて頂いた斎藤貴男さんの鋭い指摘。

   「ジャーナリスト斎藤貴男著『カルト資本主義』(文春文庫) によると、
    『TOSS (Teachers Organization of Skill Sharing = 教育技術法則化運動。
    向山洋一氏が推進) に参加する小学校教師たちは……EMは超能力を
    持っている』と子供たちに教えているそうである。また、『EMは800度でも
    死なないからセラミクスに焼き込めて超能力を発揮できる』そうである。
    斎藤貴男氏は本書で、『EMを超能力だと教える向山氏のやり方の本質を
    表現するのに、多くの言葉は必要ない……愚民教育』と喝破している」

   『●『カルト資本主義』読了
    「ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の”波動”を発する
     そう…。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。
     その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。
     宗教との親和性が強い。オカルト志向」
    《…彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆく
     われわれ日本人が、…》
    《…売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車…記事や番組を
     流し続ける媒体は、犯罪的…》

 本記事でも、《たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断》。
 そして、巨額な兵器研究費というで、いまや、最高学府の教育までが歪められようとしている。大学人に矜持は無いのか?

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!

   『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・
   『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
      たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい
   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?
   『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を
     支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
        「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
      「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●「10・23通達」と教育破壊: 
     「石原都政では、教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」

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http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html

「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団「TOSS」の正体
2017.01.31

     (「TOSSランド」より、安倍首相の応援メッセージ
      掲載されたセミナーのチラシ)

 今国会で自民党が提出する「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」だ。
 この「家庭教育支援法案」は、〈保護者が子に社会との関わりを自覚させ、人格形成の基礎を培い、国家と社会の形成者として必要な資質を備えさせる環境を整備する〉〈保護者が子育ての意義を理解し、喜びを実感できるようにする〉(毎日新聞2016年11月2日付)などと規定し、それに沿った基本方針を国や自治体が協力する、という内容。公権力が家庭内の教育に介入することを定める法案なのだ。
 しかも、この法案は、安倍首相が会長となり2012年4月に発足させた「親学推進議員連盟」が立法化を宿願としてきたもの。実際、安倍氏は当時のメルマガで、同議連についてこう記している。

   〈教育は本来「家庭教育」「学校教育」「社会教育」の三本柱で
    行われなければなりません。しかし戦後「家庭教育」が消され、
    家族の価値すら、危うくなっています〉
   〈子供に輝宙(ピカチュウ)愛猫(キティー)礼(ペコ)とまるでペットに
    つける様な名前をつける親が増えています。(中略)こうした現状は
    子供をどう育てるかわからない親が増えている結果と言えます〉
   〈私達の議連は改正基本法を基に、「家庭教育支援法」を制定し、
    子供達の為に子育て家庭を支援していきたいと思います〉

 だが、安倍首相が必要であると強調する「戦前の伝統的な子育て」の中身は、トンデモと差別的思想で固められたシロモノだ。
 本サイトでは何度も俎上に載せてきたが、「親学」とは極右団体「日本会議」の中心メンバーである高橋史朗氏が提唱する教育理論で、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などと提唱。さらには「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」と主張し、“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を展開。当然ながら、大きな反発を受けてきた。
 さらに、高橋氏が会長を務める「親学推進協会」は日本会議の別働隊であり、「家庭教育支援法」は日本会議がめざす憲法24条改正のための布石であるとも目されている。事実、日本会議の椛島有三事務総長は「『親学』は男女共同参画に対する対案の意味を持つ。ジェンダーフリーに対する保守の側の回答であり対策であります」「親学は父親母親の違いを明確にし、結果として男らしさ女らしさを育みます」などと日本会議福岡の総会で述べたとされる(朝日新聞16年6月17日付)。
 つまり、根拠もない非科学的なものを「伝統的な家庭教育」と呼び、母親である女性に強制して家庭に縛り付ける戦前の「家制度」下の思想が、極右の運動によっていまや法制化されそうになっているのである。
 もはや背筋が凍るような法案だが、しかも、この「家庭教育支援法」の制定には、日本会議だけではなく、教師が会員となったある巨大組織が関わっているという。
 その団体とは、TOSS」(Teacher’s Organization of Skill Sharing/教育技術法則化運動)。全国1万人超の小中学校の教師がTOSSの会員であるとされ、代表者は元小学校教諭の向山洋一氏。向山氏は「モンスターペアレンツ」などの命名者であるとされ、一部の教育関係者のあいだでは「カリスマ」と呼ばれる人物だ。
 そして、TOSSの公式サイト「TOSSランド」には、昨年開催した「TOSSサマーセミナー2016」に対し、安倍首相と山谷えり子議員からの「応援メッセージ」を掲載。そのなかで安倍首相は、こんな言葉を寄せている。

   〈TOSSの指導法が全国に広まるように、支援して参る所存であります〉
   〈教育は国の礎であります。そして、教育は皆様教師の力にかかって
    います。(中略)休日を返上し、自費でTOSSのセミナーに参加される
    皆様方のますますのご活躍を祈念いたします〉

 公的でもない教師の一団体に内閣総理大臣としてメッセージを送る──。それだけでも親密さが見て取れるが、じつは12年10月に地元・山口県下関市で開かれた「親学推進セミナー」においても、安倍首相はわざわざ「TOSSのみなさんの活動に敬意を持っています」と名指しでエールを送っている。
 なぜ、親学のセミナーに教師の教育団体の名が出てくるのか。じつはTOSS代表の向山氏は「親学推進協会」の顧問であり、「親学推進議員連盟」の事務局長として同連盟の立ち上げに関与。前述の「TOSSランド」においても、〈日本の伝統的な子育てを再度見直し、その子育て方法を学ぶシステムが、今、求められています。それがTOSSの取り組む「親学(おやがく)」です〉と説明するなど、親学を現場の教師たちに推進しているキーマンでもあるのだ。
 トンデモ理論の親学を取り入れているという事実だけでもTOSSに怪しさを感じずにいられないが、疑惑はこれだけではない。TOSSを「安倍教育親衛隊」としてその関係にスポットを当てた「FACTA」17年1月号の記事によれば、TOSSの教えには以下のようなものがあるという。

   〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる
   〈人間の身体は70%が水で出来ているのでお友達にも優しい言葉をかけよう
   〈米のとぎ汁で作るEMI溶液をプールや川に流すと水質浄化になる
   〈「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」など「江戸しぐさ」という公共マナーが
    江戸時代からあった

 「水からの伝言」に「EM菌」、「江戸しぐさ」……まさにオカルト教育の役満といったラインナップだが、実際、こうしたTOSSの教育題材に対して、以前から批判の声が上がってきた。
 たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断。
 同様に、教育学者である左巻健男氏も、「水からの伝言」授業をおこなう向山氏のことを〈科学リテラシーが弱いのではなく、彼は確信的オカルティスト〉〈彼らにとって異端である教育方法は切り捨て、オカルトやニセ科学教育を広めている。会員は、いわば新興宗教の信者のように代表を崇拝しているようだ〉と批判している(「論座」07年1月号/朝日新聞出版)。
 こんなオカルト教育に、なんと安倍首相は「TOSSの指導法が全国に広まるように」などと支援を表明しているのである。しかも、このTOSSは、非科学的な教育題材を取り上げるだけでなく、安倍首相と同様の「歴史教育」「戦前の教育」を推奨する。
 事実、「TOSSランド」では、〈TOSSは、「日本の正しいすがた」を教える教育を推進しています〉と打ち出し、〈正しい日本の領土・領海、日本の歴史、世界からの評価などを教え、子どもたちが「日本にうまれて良かった」と、日本人であることを誇りに思える教育に取り組んでいます〉と説明。また、靖国神社についても〈教育界ではそれを取り上げることはある種のタブーとされていました。そこに斬り込んだのがTOSSです〉と誇り、「靖国神社の授業」も展開しているのだという。
 向山氏も、インタビューでこう語っている。

   「歴史的背景から政府として遠慮する部分もあったと思いますが、
    今後は尖閣諸島や北方領土など、本来の日本の姿をきちんと
    教える必要があるでしょう。古事記、日本書紀をはじめ、日本の歴史も
    きちんと教える必要があります。そうして、日本に誇りを持てる子どもを
    育てることが重要だと思います」
   「今後は家庭教育支援法の制定など、さまざまな取り組みをおこないながら、
    明治時代のようなやさしい家庭教育を取り戻していきたいと考えています」
    (「月刊私塾界」2013年12月号)

 非科学的なオカルト教育を取り入れ、同じくオカルティックな親学を「伝統的な子育て」と呼び、明治期の家族観、子育てを肯定する──このような組織に1万人超もの教師が会員としてかかわっている事実には愕然とさせられるが、問題は、こうした団体と安倍政権の蜜月関係だろう。
 前述したように、安倍首相はTOSSに対して熱心にラブコールを送るが、前掲「FACTA」によると、一方のTOSS側は、安倍首相の側近だった下村博文・元文科相が代表を務める自民党支部に対し、「NPO法人TOSS」として15年11月に10万円の献金をおこなっていたことが発覚。TOSSは「そもそも法人の代表の献金である、個人の献金として訂正してもらうよう要請している」とコメントしているが、〈その「法人の代表」こそ向山だった〉(同誌より)だったのだ。
 オカルトと結びつき、背後で極右が成立に向けて暗躍する「家庭教育支援法案」。こんなとんでもない法案を、しかし、いま安倍政権は押し通そうと画策しているのである。常套手段である「強行採決」をさせないためには、この法案の危険性を広めるしか方法はない。本サイトでは今後も同法案に注視していくつもりだ。

(編集部)
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●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」

2015年10月25日 00時17分16秒 | Weblog


かなり前の記事。nikkan-gendaiの記事【「海の日」に全国の海に投入される“謎の泥団子”の正体は?】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161906)。

 「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物・・効果がないだけで、特段、害があるわけでもないようですが」

 いまだにEM菌、EM団子とはね。呆れます。「特段、害があるわけでもない」って・・・・・・イヤ~、害は大ありでしょうに。教育破壊で、「愚民化教育」。カネ儲けのためなら何でもやる「カルト資本主義」者達。

   『●『カルト資本主義』読了
   『●『科学と神秘のあいだ』読了
   『●EM菌に感謝状
   『●都知事選展望

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161906

「海の日」に全国の海に投入される“謎の泥団子”の正体は?
2015年7月19日

     (水質浄化のためというが…(C)日刊ゲンダイ)

 毎年「海の日」に、全国で「EM団子投げ」なるイベントが開催される。白い菌糸がびっしりの泥団子を海や河川に投げ込んで、水質を浄化しようというのだ。これはいったい何なのか。

   「EM団子とは、“EM菌”を混ぜて発酵させた泥団子のこと。
    EM菌は、乳酸菌や酵母をブレンドした細菌で、
    もともとは土壌改良のために開発されたものです」

 こう言うのは、EM菌に詳しいフリーライターの藤倉善郎氏。ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する疑似科学の産物だという。

   「EM菌の推進団体は、団子を海や河川に投げ込む
    と水質が浄化されると主張しています。ところが、
    かつて福島県は、『かえって水質汚濁の原因になる
    との報告を発表。税金を投じてEM菌で海水浴場の
    浄化事業を行ってきた逗子市は『効果が確認できない
    として、今年度からEM菌事業を完全廃止しました」

 都内でも、日本橋の保存会や地元ロータリークラブが日本橋川にEM団子を投入していた。これも、“科学的根拠がない”との外部からの指摘を受け、昨年で中止。

   「にもかかわらず、今年も全国で、EM推進団体
    中心となって海の日に“EM団子投げ”が
    予定されています。効果がないだけで、特段、
    害があるわけでもないようですが……」

 もっとも、無意味に菌の塊を放り込まれた海水浴場で泳ぐのは、気持ちがいいものではない。
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●都知事選展望

2011年01月13日 05時05分01秒 | Weblog

東京新聞の記事です。

 現都知事が立候補しなければ、(祝日に自身は国旗を掲揚しない〝非国民〟との噂があるにもかかわらず)国旗・国歌問題での教員差別などなどなどなど、現都知事より悪い方向には行きようが無いのですが・・・、候補に挙がっている名前が「最後の切り札」議員や「ヤルヤル教の教祖議員(現在、ブログ主は、ポットチャンネルで見た「おいおい教」教祖のドクにやられてます・・・。教祖の口から「EM菌」という言葉まで出る始末で・・・。あっ、でも、「EM」は宗教なのでオッケーなのか!?)では、まっ、私は都民じゃないので誰でもかまいませんけど、傍目に見てて哀しい気分にはなります。このどうしようもない老人(ブログ主は決して年齢差別するつもりはありませんが、この方のみは例外です)さへ4期目を務めなければ、取りあえずは最悪の選択は回避できるでしょうかね? でもこの御両名や、石原氏のお気に入り〝副都知事〟猪瀬氏や、都知事選に色気を見せてる、ビートたけし氏の最初の弟子〝そのまんま東〟氏・・・が天下の東京の選択すべき都知事候補では都民の皆さんはどう感じているのでしょう? 長妻昭氏の名前がすごく立派に見え、都政に対する手腕は全く未知数、かつ、おそらく高くはないとは思われますが、すごく期待の持てる名前に見えてしまうのが不思議です。「公務員絶対批判主義者」に見えてしまう部分は残念ですが、後藤雄一元都議が立候補されないですかね。これまでの過去3回の都知事選を見る限り、他のオルタナティブの候補でも当選は覚束ないでしょうね。

 
現都知事の進める「非実在青少年都条例」を梃子に、子どもを守るために必要などと虚偽で父兄の気を引き、石原支持への選挙行動につながりはしないかという懸念があります。実際には、思想統制につながる、現都知事の差別丸出しの発想から出てきた都条例で、かつ、警察権力・権限の拡大と強化につながるだけの、どうとでも解釈可能な無意味でかつ危険な条例でしょう。こんな条例が支持され、他の都市にまで波及されてはたまったものではありません。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011011002000027.html

都知事選見えぬ構図  投開票まで3カ月

2011110日 朝刊

統一地方選最大の注目となる東京都知事選の投開票日まで十日で三カ月となった。しかし、候補者の顔触れはいまだに決まらない。その要因は、三期目の任期満了を迎える石原慎太郎知事(78)の去就がはっきりしないためだ。政権与党として初の都知事選に挑む民主党も、党内の混乱で候補者擁立が難航する。浮かんでは消え、再び浮上する著名人も。各陣営のにらみ合いは直前まで続きそうだ。
 
「去就は物事の流れの中で決まること」。七日の定例記者会見でも、石原知事はけむに巻いた。
 
東京都の二〇一一年度の予算規模は十一兆七千億円、韓国やノルウェーの国家予算に匹敵する。「国家の中の国家」ともいえ、石原知事も「都知事の権力は絶大。東京でなければ知事なんてやらない」と椅子の重さを公言して、はばからない。
 
今月二十日で宮崎県知事を退任する東国原英夫氏(53)も、次の選択肢に国政進出と並び、都知事を挙げるのもそれが理由だ。
 
しかし、明確に出馬へ名乗り出る人はまだいない。「石原知事が引退を表明した途端、乱戦模様になる。知事の人気を重しにして出方をけん制する、いわば抑止力だ」。知事与党の自民党都連幹部はそう解説する。
 
そもそも今期限りの引退は既定路線のはずだった。前回選挙で「最後のご奉公」と一六年夏季五輪の招致を公約に掲げ、失敗。直後に「三期でやらない。いい年ですから」とも発言していた。
 
去就表明の節目は、来月八日に始まる都議会定例会になる。ただ、築地市場移転をめぐって都議会最大会派の民主党と対立しており、予算案審議の難航は必至だ。このため「定例会最終日の三月十一日以降にずれ込む」との観測すらある。
 
こうした知事の「あいまい戦術」に、他の陣営も戸惑いを隠せない。独自候補の擁立を目指すある陣営幹部は「石原都政の転換か継承かを問う選挙なのに、知事の去就表明なしには対立軸が定まらない」とこぼす。
 
一方、逆風にあえぐ民主党の菅直人首相は都知事選の勝利を支持率回復のきっかけにしようと「とにかく勝てる候補を」とげきを飛ばしているという。
 
党内からは長妻昭前厚生労働相(50)らの名前も挙がる中、「最後の切り札」と注目されるのが、蓮舫行政刷新担当相(43)だ。昨年七月の参院選東京選挙区では過去最高の百七十一万票を集め、圧倒的な人気を見せつけた。蓮舫氏は当初「可能性はない」ときっぱり否定していたが、七日の会見では「要請があれば検討するのは政治家として当然」と微妙な変化を見せている。
 
とはいえ、党内には「政権が弱体化した今、人気者を手放すわけにはいかない。他党をけん制しつつ候補者選びを進める時間稼ぎだ」との意見もある。
 
最後は知名度が物を言う都知事選では、手の内を明かさない「後出しじゃんけん」が有利との見方もある中、新党改革の舛添要一代表(62)の名前も取りざたされるほか、勢いづくみんなの党や、共産党が参加する市民団体も独自候補の擁立を検討している。
 
選挙は三月二十四日告示、四月十日に投開票される。
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●EM菌に感謝状

2011年01月11日 05時04分29秒 | Weblog


kikulogに載っていた記事の一部。『カルト資本主義』で指摘されている通り、まさにカルト化しています。様々な人に感謝状を出しているようですが、よりによって、とい感じ。いろいろな地域で、いろいろな人々が安易にEM団子などを適用しており、無駄というより環境を悪化する懸念もある。

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http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1293641866

宮崎県の口蹄疫対策でEMに農水大臣から感謝状

 宮崎県の口蹄疫騒ぎの際、比嘉さんが無責任にも「EMを使えば大丈夫」発言をしていたわけですが、あろうことかその件で農水大臣から感謝状が出たのだそうです。
 EM
のサイトで比嘉さん自身が書いています。


   http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru40.html


 読んでまず驚かされるのはこれ


.....................
 
私はなぜ、「絶対に大丈夫」という発言をしたのか、ということです。
EM関係者の間では広く知れ渡っているように、EMは結界をつくる性質があります。畑の4隅に、EMセラミックスやEM1号の活性液をペットボトルに入れてつり下げておくと、カラスはまったく来なくなり、ヒヨドリ等もほとんど侵入しなくなります。同時に、その内側にある作物がいつの間にか安定的に生育するようになります。もちろん、4隅だけでなく、畑を囲むように4~5m間隔につり下げるとさらに効果的です。
 
畜産農家でEMを使い悪臭が外部に広がらなくなると、かって悪臭が感じられた範囲にEMのバリア(防護帯)が形成され、その中には口蹄疫のウイルスをはじめ鳥インフルエンザなどの有害な微生物の侵入をくい止める場が形成されます。EMを使っている農家は絶対に大丈夫と発言したのは、そのためです。
.......................


 うーん、ペットボトルにいれて吊り下げておくと結界ができるというのは、完全にオカルトの世界ですが、もし本当になんらかの効果があるのだとすると、中身はただの水でもいいのでしょう。猫よけにペットボトルというのは現代の迷信らしいのですが、カラス除けにCDを吊るすなんてのもあります。そのたぐいの効果はあるのかもしれません。EMが「場」を作るというくだりは、ニューエイジの典型的な説明を借りてきた感じです。
 
いや、笑っている場合ではなく、驚くべきなのは、これほど薄弱な根拠で口蹄疫対策ができると断言してしまったこと、そして、それを信じた人たちがいることです。これ、オカルトでしょう。というと、儀式の手順もなにもきちんと決まっていませんから、本当のオカルトの人には怒られそうですが。


 (中略)・・・・・・

[追記]
 
まあ、感謝状は結構たくさん出てるんだということではあると思います。ボランティアで協力したかたがたとか、さまざまな企業とか。そういう意味ではボランティア活動に対する感謝状なのでしょう。ただ、どんな感謝状であれ、このように利用される危険はいつだってあるわけですね
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●『科学と神秘のあいだ』読了

2010年10月10日 04時44分15秒 | Weblog


科学と神秘のあいだ』、8月に読了。菊池誠著。筑摩書房、双書ZeRO、2010年3月、初版第1刷。

 帯より。「神秘は人の心の中にある。だから、科学的で客観的なものの見かたと神秘とは決して両立しないものじゃない。だいじなのは神秘の領分と科学の領分に折り合いをつけること。少しでもそれが伝わっていれば、うれしい」。

 ファラデーコックリさん。「合理精神に基づく懐疑主義の好例」(p.31)。

 ニセ科学疑似科学似非科学)と陰謀論(p.39)。アポロ。9・11アメリカ同時多発テロ。「荒唐無稽な妄想」(p.40)。
 「「9・11陰謀説」の理論的指導者」スティーブン・ジョーンズ氏は常温核融合〝ブーム〟にも関連(p.70、106)。ジョーンズ氏やきくちゆみ氏らに乗せられて、オッチョコチョイにも9・11陰謀説を鵜呑みにして「国会で質問してしまった恥ずかしい議員もいる」(p.106)。
 「永久機関に夢を持っちゃうようでは、科学者としてまったく駄目」、「永久機関に人生を賭けてしまった人たち」(p.72)。

 「・・・スピリチュアル・・・。・・・江原啓之氏にオーラだとか前世だとかの話をされて・・・。・・・でも、それはかなり危ない」(p.60)。「・・・江原啓之氏などの俗流スピリチュアルやオカルト・・・」(p.140)。

 アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフ(p.61)。

 「・・・環境運動にニューエイジ思想を持ちこまれるのは迷惑でしかないに違いない。環境問題は科学なので、根拠のない「思想」だけではどうしようもないから。極端な例では、水に感謝すれば湖がきれいになるなんていう活動もあって、・・・」(p.141)。人工雪研究のパイオニア中谷宇吉郎博士(p.167)。

 ホメオパシー(同種療法)のニセ科学と危険さ(p.141)。

 木村資生(もとお)博士の「分子進化の中立説」(p.95)。「・・・生存にとって有利でも不利でもない突然変異が遺伝子にたまっていく・・・。現在の進化学はこれなしには成り立たないといっていいい」。コドン縮退
 神なき宗教、知的デザインID(p.97)。「・・・これは宗教の教義だから、科学的な事実とは関係ない。事実じゃなく、あくまでも物語だ」。初等理科教育の破壊と洗脳。「アメリカで創造論科学を支持する人たちは、それを学校の理科の時間に教えさせようと運動して、少なくとも一部の州ではいっときそれに成功した。宗教の時間に教えるんじゃなくて、理科の時間に科学として教えるというのがポイント」(p.98)。

 EM菌。「万能なものの夢」(pp.146-147、158)。元琉球大学農学部教授比嘉照夫氏。トンデモ話カルト資本主義。EM団子投入でむしろ水質汚濁。「たとえば、浄化槽のような小さなタンクに溜まった水で効果があったとしても」という仮定も疑わしく、EMを使わずとも活性汚泥でも同じ効果(生物学的選択圧に従い、環境に応じた微生物種が集積)。

 「グレーゾーン問題」(p.182)。

 『謎解き 超常現象』(ASIOS)(p.208)。

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