Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに多くの言葉はいらない…愚民教育」と一刀両断

2017年02月08日 00時00分12秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団TOSS」の正体】(http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html)。

 《「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」…〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる〉》。

 《セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き》…虚構新聞社の『虚構新聞』に、かつて、出ていた記事です。「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)へのオマージュ。

   『●EM菌に感謝状
   『●都知事選展望
   『●「水伝(みずでん)」へのオマージュ ~ニセ科学を嗤う~
   『●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや
       放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」

 あらゆる手段を使って教育破壊ニセ科学まで持ち出すオカルトぶり。嘆かわしい。とあるところで、以下の様に引用させて頂いた斎藤貴男さんの鋭い指摘。

   「ジャーナリスト斎藤貴男著『カルト資本主義』(文春文庫) によると、
    『TOSS (Teachers Organization of Skill Sharing = 教育技術法則化運動。
    向山洋一氏が推進) に参加する小学校教師たちは……EMは超能力を
    持っている』と子供たちに教えているそうである。また、『EMは800度でも
    死なないからセラミクスに焼き込めて超能力を発揮できる』そうである。
    斎藤貴男氏は本書で、『EMを超能力だと教える向山氏のやり方の本質を
    表現するのに、多くの言葉は必要ない……愚民教育』と喝破している」

   『●『カルト資本主義』読了
    「ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の”波動”を発する
     そう…。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。
     その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。
     宗教との親和性が強い。オカルト志向」
    《…彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆく
     われわれ日本人が、…》
    《…売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車…記事や番組を
     流し続ける媒体は、犯罪的…》

 本記事でも、《たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断》。
 そして、巨額な兵器研究費というで、いまや、最高学府の教育までが歪められようとしている。大学人に矜持は無いのか?

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!

   『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・
   『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
      たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい
   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?
   『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を
     支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
        「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
      「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●「10・23通達」と教育破壊: 
     「石原都政では、教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」

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http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html

「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団「TOSS」の正体
2017.01.31

     (「TOSSランド」より、安倍首相の応援メッセージ
      掲載されたセミナーのチラシ)

 今国会で自民党が提出する「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」だ。
 この「家庭教育支援法案」は、〈保護者が子に社会との関わりを自覚させ、人格形成の基礎を培い、国家と社会の形成者として必要な資質を備えさせる環境を整備する〉〈保護者が子育ての意義を理解し、喜びを実感できるようにする〉(毎日新聞2016年11月2日付)などと規定し、それに沿った基本方針を国や自治体が協力する、という内容。公権力が家庭内の教育に介入することを定める法案なのだ。
 しかも、この法案は、安倍首相が会長となり2012年4月に発足させた「親学推進議員連盟」が立法化を宿願としてきたもの。実際、安倍氏は当時のメルマガで、同議連についてこう記している。

   〈教育は本来「家庭教育」「学校教育」「社会教育」の三本柱で
    行われなければなりません。しかし戦後「家庭教育」が消され、
    家族の価値すら、危うくなっています〉
   〈子供に輝宙(ピカチュウ)愛猫(キティー)礼(ペコ)とまるでペットに
    つける様な名前をつける親が増えています。(中略)こうした現状は
    子供をどう育てるかわからない親が増えている結果と言えます〉
   〈私達の議連は改正基本法を基に、「家庭教育支援法」を制定し、
    子供達の為に子育て家庭を支援していきたいと思います〉

 だが、安倍首相が必要であると強調する「戦前の伝統的な子育て」の中身は、トンデモと差別的思想で固められたシロモノだ。
 本サイトでは何度も俎上に載せてきたが、「親学」とは極右団体「日本会議」の中心メンバーである高橋史朗氏が提唱する教育理論で、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などと提唱。さらには「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」と主張し、“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を展開。当然ながら、大きな反発を受けてきた。
 さらに、高橋氏が会長を務める「親学推進協会」は日本会議の別働隊であり、「家庭教育支援法」は日本会議がめざす憲法24条改正のための布石であるとも目されている。事実、日本会議の椛島有三事務総長は「『親学』は男女共同参画に対する対案の意味を持つ。ジェンダーフリーに対する保守の側の回答であり対策であります」「親学は父親母親の違いを明確にし、結果として男らしさ女らしさを育みます」などと日本会議福岡の総会で述べたとされる(朝日新聞16年6月17日付)。
 つまり、根拠もない非科学的なものを「伝統的な家庭教育」と呼び、母親である女性に強制して家庭に縛り付ける戦前の「家制度」下の思想が、極右の運動によっていまや法制化されそうになっているのである。
 もはや背筋が凍るような法案だが、しかも、この「家庭教育支援法」の制定には、日本会議だけではなく、教師が会員となったある巨大組織が関わっているという。
 その団体とは、TOSS」(Teacher’s Organization of Skill Sharing/教育技術法則化運動)。全国1万人超の小中学校の教師がTOSSの会員であるとされ、代表者は元小学校教諭の向山洋一氏。向山氏は「モンスターペアレンツ」などの命名者であるとされ、一部の教育関係者のあいだでは「カリスマ」と呼ばれる人物だ。
 そして、TOSSの公式サイト「TOSSランド」には、昨年開催した「TOSSサマーセミナー2016」に対し、安倍首相と山谷えり子議員からの「応援メッセージ」を掲載。そのなかで安倍首相は、こんな言葉を寄せている。

   〈TOSSの指導法が全国に広まるように、支援して参る所存であります〉
   〈教育は国の礎であります。そして、教育は皆様教師の力にかかって
    います。(中略)休日を返上し、自費でTOSSのセミナーに参加される
    皆様方のますますのご活躍を祈念いたします〉

 公的でもない教師の一団体に内閣総理大臣としてメッセージを送る──。それだけでも親密さが見て取れるが、じつは12年10月に地元・山口県下関市で開かれた「親学推進セミナー」においても、安倍首相はわざわざ「TOSSのみなさんの活動に敬意を持っています」と名指しでエールを送っている。
 なぜ、親学のセミナーに教師の教育団体の名が出てくるのか。じつはTOSS代表の向山氏は「親学推進協会」の顧問であり、「親学推進議員連盟」の事務局長として同連盟の立ち上げに関与。前述の「TOSSランド」においても、〈日本の伝統的な子育てを再度見直し、その子育て方法を学ぶシステムが、今、求められています。それがTOSSの取り組む「親学(おやがく)」です〉と説明するなど、親学を現場の教師たちに推進しているキーマンでもあるのだ。
 トンデモ理論の親学を取り入れているという事実だけでもTOSSに怪しさを感じずにいられないが、疑惑はこれだけではない。TOSSを「安倍教育親衛隊」としてその関係にスポットを当てた「FACTA」17年1月号の記事によれば、TOSSの教えには以下のようなものがあるという。

   〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる
   〈人間の身体は70%が水で出来ているのでお友達にも優しい言葉をかけよう
   〈米のとぎ汁で作るEMI溶液をプールや川に流すと水質浄化になる
   〈「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」など「江戸しぐさ」という公共マナーが
    江戸時代からあった

 「水からの伝言」に「EM菌」、「江戸しぐさ」……まさにオカルト教育の役満といったラインナップだが、実際、こうしたTOSSの教育題材に対して、以前から批判の声が上がってきた。
 たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断。
 同様に、教育学者である左巻健男氏も、「水からの伝言」授業をおこなう向山氏のことを〈科学リテラシーが弱いのではなく、彼は確信的オカルティスト〉〈彼らにとって異端である教育方法は切り捨て、オカルトやニセ科学教育を広めている。会員は、いわば新興宗教の信者のように代表を崇拝しているようだ〉と批判している(「論座」07年1月号/朝日新聞出版)。
 こんなオカルト教育に、なんと安倍首相は「TOSSの指導法が全国に広まるように」などと支援を表明しているのである。しかも、このTOSSは、非科学的な教育題材を取り上げるだけでなく、安倍首相と同様の「歴史教育」「戦前の教育」を推奨する。
 事実、「TOSSランド」では、〈TOSSは、「日本の正しいすがた」を教える教育を推進しています〉と打ち出し、〈正しい日本の領土・領海、日本の歴史、世界からの評価などを教え、子どもたちが「日本にうまれて良かった」と、日本人であることを誇りに思える教育に取り組んでいます〉と説明。また、靖国神社についても〈教育界ではそれを取り上げることはある種のタブーとされていました。そこに斬り込んだのがTOSSです〉と誇り、「靖国神社の授業」も展開しているのだという。
 向山氏も、インタビューでこう語っている。

   「歴史的背景から政府として遠慮する部分もあったと思いますが、
    今後は尖閣諸島や北方領土など、本来の日本の姿をきちんと
    教える必要があるでしょう。古事記、日本書紀をはじめ、日本の歴史も
    きちんと教える必要があります。そうして、日本に誇りを持てる子どもを
    育てることが重要だと思います」
   「今後は家庭教育支援法の制定など、さまざまな取り組みをおこないながら、
    明治時代のようなやさしい家庭教育を取り戻していきたいと考えています」
    (「月刊私塾界」2013年12月号)

 非科学的なオカルト教育を取り入れ、同じくオカルティックな親学を「伝統的な子育て」と呼び、明治期の家族観、子育てを肯定する──このような組織に1万人超もの教師が会員としてかかわっている事実には愕然とさせられるが、問題は、こうした団体と安倍政権の蜜月関係だろう。
 前述したように、安倍首相はTOSSに対して熱心にラブコールを送るが、前掲「FACTA」によると、一方のTOSS側は、安倍首相の側近だった下村博文・元文科相が代表を務める自民党支部に対し、「NPO法人TOSS」として15年11月に10万円の献金をおこなっていたことが発覚。TOSSは「そもそも法人の代表の献金である、個人の献金として訂正してもらうよう要請している」とコメントしているが、〈その「法人の代表」こそ向山だった〉(同誌より)だったのだ。
 オカルトと結びつき、背後で極右が成立に向けて暗躍する「家庭教育支援法案」。こんなとんでもない法案を、しかし、いま安倍政権は押し通そうと画策しているのである。常套手段である「強行採決」をさせないためには、この法案の危険性を広めるしか方法はない。本サイトでは今後も同法案に注視していくつもりだ。

(編集部)
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●IAEAと脱原発を決めた福島県・県民: 「福島の安全」「原子力安全」

2013年01月22日 00時00分03秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/fukushima/0001_5/002621.php)。

 危機を煽るつもりはないが、原発人災が収束したような言説はいかがなものか??
 9・11陰謀論や「水伝」(「水からの伝言」)など、ニセ科学を批判してきたものとして、安全側に考えておくべきことは当然としても、3.11東京電力原発人災のニセ情報に踊らされないような対応を心がけたいのだが・・・・・・、なかなか難しい。「温度計」の問題や「放射線量急増」の問題など、過剰な反応も心情的に理解できるし、「予防措置原則」で対処すべきであるけれども、でも、揚げ足を取られて、反原発派・脱原発派が推進派に「付け入」られないようにしたいものだ。
 その上でもやはり、危機を脱し、東京電力原発人災が解決したかのように、「「福島の安全が確認できれば、できるだけ早く自国に原発施設を建設したい」と考える出席者」が出るような現状認識、あるいは、IAEAや日本政府のその認識への誘導は間違っている。

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http://www.videonews.com/fukushima/0001_5/002621.php

福島報告 (2012年12月21日)
IAEA国際会議に福島の住民が反発
報告:藍原寛子氏(医療ジャーナリスト)

 総選挙まっただ中の12月15日、日本政府とIAEA(国際原子力機関)による国際会議「原子力安全に関する福島閣僚会議」が原発事故の被災地である福島県郡山市で開催された。IAEA加盟120か国が参加した。福島県や福島県立医大、外務省が除染、放射線モニタリング、健康の3分野でIAEAの協力を受けることで合意。今後IAEAは福島県内に拠点を置いて、支援活動を展開する。
 この国際会議は2011年5月、当時の菅直人首相が提唱。今年8月に佐藤雄平福島県知事がウィーンのIAEA本部を訪れ、天野之弥事務局長に福島への支援を要請して開催が決まった。表向きは原発震災に遭った福島県民への支援だが、実際には別の側面もあった。
 会議に先立って、来日した各国の出席者は福島第一原発を視察したが、天野事務局長が「防護服は着ずに、マスクと手袋だけで回れるようになった」と話したことが報じられたり、日本産食品の試食会が開かれるなど、海外の出席者に安全性をアピールする内容も盛り込まれた。
 福島県・福島県立医大・外務省とIAEAがそれぞれ取り交わした覚書の内容は、県民健康管理調査に関して、県民の個人情報保護やインフォームド・コンセント(説明と同意)の確認など不明確な点が多い。本来は県民の健康のために分析されるデータについて、どこまで第三者がチェックできるのか具体的な説明は行われていない。
 もう一つの課題は、脱原発を決めた福島県が、「原子力の平和利用」を掲げるIAEAの協力を仰ぐことが、本当に県民の意思に沿っているのか議論の余地がある。原発に関する立場が異なる組織による協力関係は、「利益相反」の可能性もあるからだ。
 会議には、今後、原発事業を導入したいアジアの新興国の代表、各国の電力会社の代表なども参加、新興国で電力不足が顕著になるなかで、「福島の安全が確認できれば、できるだけ早く自国に原発施設を建設したい」と考える出席者もいて、関係者による情報交換やロビー活動が盛んに行われた。
 会場の外では、住民を中心として反原発を訴える人々による抗議活動が展開された。IAEAの活動をウォッチするグループ「フクシマ・アクション・プロジェクト」や、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの代表者らは、「福島原発事故はまだ終わっていない。事故を過小評価しないでほしい」「福島県内の原発を全て廃炉にするよう日本政府に働き掛けてほしい」「子どもや若者の被害の最小化に努めてほしい」などとする要請書をIAEA報道官に手渡した。
 会議の映像を交えながら、神保哲生とジャーナリストの藍原寛子氏がレポートする。


プロフィール
藍原 寛子 あいはら ひろこ
(医療ジャーナリスト)

1967年福島県生まれ。1990年千葉大学文学部行動科学科卒業。同年福島民友新聞社入社。マイアミ大学医学部移植外科、フィリピン大学哲学科などの客員研究員、国会議員公設秘書を経て、2011年よりフリー。
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●兵庫県警調書捏造など諸々についてのつぶやき

2013年01月15日 00時00分31秒 | Weblog


 兵庫県警調書捏造など諸々についての最近のつぶやき。脈絡無し。

 リツイートを受け、和歌山カレー事件林眞須美林真須美)氏についてもつぶやく。

 中谷宇吉郎博士・・・ついでなので、東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)を末尾に。キルヒホフの名前から、全く意味は無いのですが、ハーバーや、また、ニセ科学との関係でファラデーの名前が思い出されました。

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■『英キャスター退去の請願認めず 表現の自由は「根本原則」』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011401001401.html)/「ホワイトハウスは・・・小学校で子供ら26人が死亡した銃乱射事件・・・個人の武装の権利を認めた合衆国憲法を攻撃したとして英国人キャスターの国外退去を求めた請願を採択しない・・・」

■『河口慧海の日記帳発見 中くりぬき遺書入り箱の鍵隠す?』(http://www.asahi.com/culture/update/0110/OSK201301100066.html)/「・・・19世紀末、鎖国下のチベットに日本人として初めて入った堺市出身の禅僧、河口慧海(えかい・・・)・・・。・・・研究者は「命がけの旅と覚悟していた慧海の心境がわかる資料だ」」

魚住昭さんの『魚の目』(http://uonome.jp/)に『橋下政治資金の不可解』という記事が3本出ている。「8割強がパーティー券あっせん 」、「秘書一族がパーティー券大量あっせん 」、「橋下市長特別秘書の奥下氏 業務内容記録ゼロ」

■『[CML 022051] 本日1/13(日) 第94回街頭行動:新宿アルタ前 午後3時 のお報せ:長岩』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021884.html)/「・・・2013年、初アピールです。「原発廃炉」「戦争放棄」そして「子供たちの日本を取戻す」・・・」

■『[CML 022044] 「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021876.html …)/「・・・落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さん・・「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」についての記者会見・・・http://sayonara-nukes.org/2013/01/130110/

冤罪 死刑執行飯塚事件についてCMLの記事。やはり飯塚事件について黒塗りでしか公開されず。やましいことが満載なのでしょう!! 『[CML 022031] 過去5年間に執行された死刑について朝日新聞が法務省に情報公開請求したところ・・・』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021864.html

ニセ科学としての「水伝」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BF%E5%A4%AB%A4%E9%A4%CE%C5%C1%B8%C0)を思い出す  「東京新聞コラム「筆洗」」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)/「・・・中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた・・・」

■アオコや赤潮植物プランクトンには応用できないのかな?? 『プラスチック主原料にミドリムシ 家電製品などに利用へ』(http://t.asahi.com/9cqf

■一体どういう発想なの?? 『国支払いの除染事業 健診・講習費 作業員持ち』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013011302000086.html …)「・・・採用の際に健康診断や講習を受け、その場で費用を自分で支払ったり、いったんは業者が支払った後に「立て替え金」として給料から天引きされた人が多くいた・・・」

■これまでの原発推進の責任は? 単に原発推進したいがため! 『首相、宮城の被災地視察 復興加速へ決意』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011201001316.html …)/「亘理町の仮設住宅入居者ら約30人と懇談し、復興の加速化へ重ねて決意・・・首相就任後の被災地訪問は昨年12月29日の福島県に続き・・」

■常態化? 何でもやっていいと勘違い?? 『家宅捜索狙い調書捏造か 警部補らの動機解明へ』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011301001106.html …)/「・・・調書捏造事件で、虚偽有印公文書作成容疑で逮捕された容疑者・・・が、捏造した調書を基に暴力団関係者の関係先を家宅捜索しようとしていた・・・」

■「・・・書類送検などの対象になったのは2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)

■「・・・しかし『週刊朝日』は、この研究員は一連の捜査で、カレー事件の捜査時期に当たる98年から03年にかけての19件でも捏造があったことが発覚しているとして疑義を呈している・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)」

■『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d41aa6ea58527c073c25b924c2ad55b5 …) 「・・・2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/ ・・・)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html

【コラム】
筆洗
2013年1月13日

 「雪は天から送られた手紙である」とは、中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた。それにより、雪の結晶を見れば、遥(はる)か上空の様子が分かるようになった▼雪が天からの手紙なら、星からの手紙は光だ。光をプリズムに通すと、虹色の帯が見える。科学者はこの帯を読み解くことで、星はどんな物質でできているか、どう動くかを解き明かしてきた▼英国の作家サイモン・シンの好著『宇宙創成』によると、十九世紀ドイツの物理学者キルヒホフは、太陽の大気に金など重金属があることを確かめようとした。だが、取引先の銀行家は研究に理解を示さない。「地球にもって来られないというのに、太陽に金があったところで、何の役に立つのです?」。後に、その成果で金メダルを贈られたキルヒホフは銀行を訪れ言ったそうだ。「太陽から得た金です」▼宇宙創成理論の権威・佐藤勝彦さんが率いる自然科学研究機構が、ハワイに巨大な望遠鏡を造って地球外生命体の探査に乗り出すことになった。地球と似た環境の惑星を探し出し、その星が反射した光を分析すれば、そこに光合成をする生物がいるか分かるのだという▼惑星からの手紙は、宇宙のかなたで生命が育まれていることを知らせてくれるだろうか。便りが、待ち遠しい。
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●内部被爆: 何の対応も取らなくて本当に大丈夫なのか?

2011年12月26日 00時09分02秒 | Weblog


THE JOURNALの記事(http://www.the-journal.jp/contents/jimbo/2011/12/post_135.html)。videonewscomからの神保哲生さんの転載記事。

 危険を煽るつもりはない。一方、ニセ科学と非難するつもりもない。
 何の対策も打たなくてよいかどうかを判断できない。安全側に対処しておかなくてよかったのか、ということにならないか。たとえ無駄と将来判断されることになったとしても、可能性を否定できないのであれば、実施しておくべきではないのか。あとで後悔しないために。無駄だったという反省は、あとでも出来る。地球温暖化の場合の「予防措置原則」(*1)(『疑似科学入門』、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B5%BF%BB%F7%B2%CA%B3%D8%C6%FE%CC%E7)と同じである。「脆弱性(社会の弱いところ)」や「回復性強化(復興を早める)」。原発技術は不完全であり〝脆弱〟そのもので、また、被爆無しには成り立たない原発労働者や都会から遠く離れた僻地という〝社会的弱者〟に押しつけている。放射性物質をぶちまけてしまえば、〝回復性〟など無理な話。

       *1: 池内了氏『疑似科学入門』。複雑系の未来予測不定性に対する
           新しい原則としての「予防措置原則」。たとえその予想が
           間違っていたとしても、人類にとってマイナス効果を及ぼさない。


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http://www.the-journal.jp/contents/jimbo/2011/12/post_135.html

内部被曝を避けるために今こそ広島・長崎の教訓を活かそう

マル激トーク・オン・ディマンド
556回(20111210日)
内部被曝を避けるために今こそ広島・長崎の教訓を活かそう
ゲスト:肥田舜太郎氏(医師、全日本民医連顧問)

プレビュー

 
126日、大手食品メーカー明治の粉ミルクから1キロあたり最大30.8ベクレルの放射性セシウムが検出された。前週には福島市のコメからもセシウムが検出されており、福島第一原発事故によって放出された放射性物質による食品の汚染の深刻さがあらためて明らかになっている。
 政府はいずれも基準値を下回るため健康には影響はないと繰り返すが、乳児が摂る粉ミルクやわれわれが毎日食するコメの放射能汚染は、それがたとえ基準値以下であっても、真剣に受け止める必要があるだろう。
 特に、食品の放射線基準については、現在の政府の規制値が内部被曝を無視したものであることを念頭に置く必要がある。放射能に汚染された食品を摂取すれば、放射性物質が体内に入る内部被曝が避けられないからだ。言うまでもないが、体内に放射性物質を取り込めば、それが体外に出るまで長期にわたり放射線の被曝を受けることになる。
 自身も広島で被爆した経験を持つ医師の肥田舜太郎氏は、原爆投下直後から広島の被爆者の治療・救援にあたった経験から、福島原発事故でわれわれは内部被曝にもっとも気を付けなければならないと警鐘を鳴らす。
 肥田氏は、広島に原爆が投下された直後こそ、原爆の熱と放射線の直射によって火傷や急性放射線障害を受けた患者の治療に追われたがその後しばらくして、原爆投下後に救援や親類の捜索のために広島や長崎に入ったいわゆる入市者たちの間で、鼻血、下痢、内臓系慢性疾患などの症状を訴える人が続出していることに気がついた。中でも「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる、疲れやすく慢性的な倦怠感に見舞われる症状は、放射線の内部被曝が原因と思われるが、どんなに検査しても異常が発見されないため、単なる怠け者であるとみなされ、仕事も続けられず、周囲に理解されないまま多くの患者が苦しんでいたと肥田氏は言う。
 肥田氏が強調する広島、長崎の失敗、そしてその教訓は、直接原爆に被爆しなくても、その後降ってきた放射性物質を体内に取り込むことで、大量の内部被曝者を出してしまったこと。そして内部被曝はその原因が確認できないために、多くの人が長期にわたる原因不明の健康被害に苦しむことになることだと、肥田氏は言う。
 広島、長崎で大量の内部被曝者を出しながら、依然として内部被曝に対する政府や社会の認識が甘い原因として、肥田氏は、戦後、アメリカの圧力によって原爆の被害状況を調査できないような状態を強いられたことを挙げる。アメリカは原爆の被害は機密情報であるとして、患者や医師に対して、それを他人に話したり、論文や写真などの形で記録に残すことを禁じた。さらに、アメリカが設置した調査機関ABCC(原爆傷害調査委員会)は、内部被曝の存在を知りながら、事実を隠蔽し続けたと肥田氏は批判する。
 しかし、米軍の占領下ならいざ知らず、今日にいたっても内部被曝に対する隠蔽体質はあまり変わっていない。そもそも日本の食品の暫定規制値は、原子力を利用する国々が主導するICRP(国際放射線防護委員会)基準に準拠しているため、内部被曝の危険性を軽視、もしくはほとんど無視している。内部被曝の危険性をまともに考慮に入れると、核開発や原発の正当化が難しくなるからだ。
 例えば、チェリノブイリの苦い経験から内部被曝を重視するようになったドイツの放射線防護協会による食品の放射性セシウムの規制値は、乳児・子ども・青少年が4 Bq/kg、成人は8 Bq/kgだが、日本では成人、子供に関係なく200500 Bq/kgまで容認されている。内部被曝のリスクをまともに考慮に入れると、今の何十倍、あるいは何百倍の厳しい規制が必要になってしまうのだ。
 しかし、肥田氏はどんなに微量であっても放射性物質は病気を誘発する可能性がゼロではない以上、食品の規制値にこれ以下なら安全という数値は存在しないことを常に念頭に置かなければならないとしたうえで、今の政府の基準や検査体制では内部被曝から子供を守れないと主張する。
 実際、福島原発事故の後、肥田氏のもとに鼻血や下痢を訴える人が出ており、内部被曝の初期症状が現れ始めたのではないかと肥田氏は懸念していると言う。既に今年の61日付の東京新聞で、福島県内で鼻血や下痢、倦怠感といった症状が見られる子どもが増えていることが報道されているが、政府はその後、特に内部被曝の基準を強化するなどの対策はとっていない。
 自身が広島で被爆し、その後臨床医として長年にわたり多くの内部被曝の患者を見てきた肥田氏に、福島原発事故を抱えたわれわれが、広島、長崎の苦い経験を活かすために今、考えなければならないことなどを聞いた。(今週はジャーナリストの神保哲生、医療ジャーナリストの藍原寛子両氏の司会でお送りします。)

<ゲスト プロフィール>
肥田舜太郎 (ひだ しゅんたろう)医師、全日本民医連顧問
1917
年広島県生まれ。43年日本大学専門部医学科卒業。44年陸軍軍医学校卒業。軍医として広島陸軍病院に赴任。国立柳井病院(現独立行政法人国立病院機構柳井病院)、西荻窪診療所、医療生協さいたま行田協立診療所、全日本民医連理事、埼玉民医連会長などを経て、2011年より現職。著書に『広島の消えた日被爆軍医の証言』、共著に『内部被曝の脅威原爆から劣化ウラン弾まで』など。

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●政策決定の場から追放

2011年07月26日 01時00分56秒 | Weblog


CMLに出ていた前田朗さんの論考(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-July/010491.html)。

 ニセ科学似非科学という視点。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-July/010491.html

[CML 010622] 科学という名の犯罪に抗して/四国電力が10日に予定していた伊方原発再稼働
                      2011 7 8 () 15:25:10 JST

前田 朗です。

7月8日

四国電力が10日に予定していた伊方原発再稼働を断念しました。

  http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/electric_companies/?1310099541

玄海、伊方と一喜一憂が続きます。原発推進派・再開派はそう簡単に断念しま
せん。彼らには、金力、権力があり、御用学者と御用メディアがあります。巨大原発でなりふり構わず利潤を追求することは資本主義社会では 正当な経済活動だというニセの名分もありますし。

最近の朝日新聞を見ると、ブレがよくわかります。以前とは違って、かなり脱原発的な記事が増えましたが、原発推進の記事も出ますし、今朝の記事では、脱原発派が代替案を提示してこなかったから問題なのだ、といったトンデモな論調まで。まだまだブレるでしょう。それだけ厳しい綱引き状態だということです。サンケイは少しもブレてませんが(笑)。

私たち市民にとっての基本問題は、「科学という名の犯罪」「権力としての科」にだまされずに、原発推進政策の御臨終を見届け、御用学者、マッド・サイエンティストを政策決定の場から追い出すことです。

岩波新書の『宇宙論への招待』で知られ、その他多くの新書で「科学」案内をしてきた佐藤文隆さんの 『職業としての科学』(岩波新書、2011)は、これからの科学政策の方向性を探るために、近代西欧科学と科学者の展開過程をトレース し、日本の科学と科学者の歴史も踏まえて、現在を転換期と位置づけ、今後の日本では「科学技術エンタープライズ」で科学者の雇用を拡大 し、子どもたちが科学に夢を持てるような政策をとるべきとしています。著者は「制度としての科学」と特徴づけています。私の言葉では「権力としての科学」です。なぜなら、議論の実態は、科学のための予算獲得(税金からの分捕り合戦)だからです。

そのこと自体を私は批判しません。研究のために必要な経費ですから。しかし、税金分捕り科学者たちが、特権の座に胡坐をかいて、科学の名における犯罪を遂行しても、だれも責任を取ろうとしません。彼らが「<科>学者」であるというの は、「前<科>者」であるというのとイコールです。生命を尊重せず、他者を侮蔑する「ニセ科学者」です。

(水素爆発が起きて、科学者ならだれでもレベル7と予測できる事態になっても)レベル4です。大丈夫です」「放射能が漏れても、ただちに人体に影響はありません」「放射能100ミリシーベルトでも子どもを外で 遊ばせなさい福島の事故はたいしたことない。チェルノブイリを引き合いに出すな」「プルトニウムは飲んでも安全です」・・・これが我 が国の「<科>学者」です。の生命にかかわる問題について発言する資格がまったくないことがよくわかります。

迷走する菅直人政権ですが、エネルギー政策の転換のためにそれなりに頑張っています。財界やニセ科学による恫喝に負けないよう期待しながら、市民は自分たちにできることを続けましょう。風向きは確かに変わりつつ あるのですから。
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●『科学と神秘のあいだ』読了

2010年10月10日 04時44分15秒 | Weblog


科学と神秘のあいだ』、8月に読了。菊池誠著。筑摩書房、双書ZeRO、2010年3月、初版第1刷。

 帯より。「神秘は人の心の中にある。だから、科学的で客観的なものの見かたと神秘とは決して両立しないものじゃない。だいじなのは神秘の領分と科学の領分に折り合いをつけること。少しでもそれが伝わっていれば、うれしい」。

 ファラデーコックリさん。「合理精神に基づく懐疑主義の好例」(p.31)。

 ニセ科学疑似科学似非科学)と陰謀論(p.39)。アポロ。9・11アメリカ同時多発テロ。「荒唐無稽な妄想」(p.40)。
 「「9・11陰謀説」の理論的指導者」スティーブン・ジョーンズ氏は常温核融合〝ブーム〟にも関連(p.70、106)。ジョーンズ氏やきくちゆみ氏らに乗せられて、オッチョコチョイにも9・11陰謀説を鵜呑みにして「国会で質問してしまった恥ずかしい議員もいる」(p.106)。
 「永久機関に夢を持っちゃうようでは、科学者としてまったく駄目」、「永久機関に人生を賭けてしまった人たち」(p.72)。

 「・・・スピリチュアル・・・。・・・江原啓之氏にオーラだとか前世だとかの話をされて・・・。・・・でも、それはかなり危ない」(p.60)。「・・・江原啓之氏などの俗流スピリチュアルやオカルト・・・」(p.140)。

 アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフ(p.61)。

 「・・・環境運動にニューエイジ思想を持ちこまれるのは迷惑でしかないに違いない。環境問題は科学なので、根拠のない「思想」だけではどうしようもないから。極端な例では、水に感謝すれば湖がきれいになるなんていう活動もあって、・・・」(p.141)。人工雪研究のパイオニア中谷宇吉郎博士(p.167)。

 ホメオパシー(同種療法)のニセ科学と危険さ(p.141)。

 木村資生(もとお)博士の「分子進化の中立説」(p.95)。「・・・生存にとって有利でも不利でもない突然変異が遺伝子にたまっていく・・・。現在の進化学はこれなしには成り立たないといっていいい」。コドン縮退
 神なき宗教、知的デザインID(p.97)。「・・・これは宗教の教義だから、科学的な事実とは関係ない。事実じゃなく、あくまでも物語だ」。初等理科教育の破壊と洗脳。「アメリカで創造論科学を支持する人たちは、それを学校の理科の時間に教えさせようと運動して、少なくとも一部の州ではいっときそれに成功した。宗教の時間に教えるんじゃなくて、理科の時間に科学として教えるというのがポイント」(p.98)。

 EM菌。「万能なものの夢」(pp.146-147、158)。元琉球大学農学部教授比嘉照夫氏。トンデモ話カルト資本主義。EM団子投入でむしろ水質汚濁。「たとえば、浄化槽のような小さなタンクに溜まった水で効果があったとしても」という仮定も疑わしく、EMを使わずとも活性汚泥でも同じ効果(生物学的選択圧に従い、環境に応じた微生物種が集積)。

 「グレーゾーン問題」(p.182)。

 『謎解き 超常現象』(ASIOS)(p.208)。

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●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(1/3)

2010年04月11日 05時14分32秒 | Weblog

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』、4月に読了。町山智浩著。太田出版。2009年1月刊(第2刷、2009年1月第1刷)。

 銃撃事件について「アーミッシュが犯人を許したことは、テロへの報復戦争を続けるアメリカに衝撃を与えた」(p.14)。
 〝レイア姫〟キャリー・フィッシャーの衝撃(pp.50-53)。
 「晴れた日に洗濯物を干す自由を我等に!/外に洗濯物を干すと訴えられるアメリカ」(pp.54-56)。洗濯機と乾燥機が無く外に物干しがあるような場所の不動産価値を気にするらしい・・・。日本もそういうことをいう馬鹿が居るな。「アメリカは石油をバカバカ燃やして世界で最も二酸化炭素を放出しているだけじゃなく、各家庭でも乾燥機で電気やガスを無駄遣いしている」。京都議定書の失敗を言う資格があるの?
 レリジュラス宗教Religion+アホらしいRidiculous)。「天国は素晴らしい? じゃ、今、死ねば?/信心深い人々にポーカーフェイスで突っ込みまくる宗教 ドキュメンタリー」(pp.61-65)。天国に行けるのはキリスト教徒だけ? 聖書原理主義福音派 キリスト教徒宗教が人々を救わず、狂わすばかり。進化論を教えさせないばかりか、「キリスト教右派は創世記を科学っぽく理論武装して「高度な知性(神)が生物をデザインした」とする「創造説」で進化論に対抗」している。つまり、IDという疑似科学ニセ科学似非科学。「聖書以外、何も知らない、知ろうとしない福音派の独善はブッシュよりもひどい」。
 フィル・スペクターの暴走(p.117、185)。
 マルコムX(p.124)。

 「大企業をおちょくるお笑いテロイエスメン」」(pp.138-142)。「・・・ハリケーンカトリーナで破壊されたニューオリンズの復興事業をブッシュ政権から請け負ったのは、石油業者のハリバートンだ。/・・・イラクの戦後復興もブッシュ政権から受注している」。新自由主義者どもの醜い姿。「イエスメンは偽サイト・・・、よく読むとブッシュ石油業界の癒着、コカイン使用、飲酒運転での検挙歴などが褒め殺し口調で書かれている。これに怒ったブッシュはテレビで「表現の自由は規制する必要がある」と発言して物議をかもした」。さらに偽善者の真の姿を暴露。「・・・グローバリズムの牙城WTO(世界貿易機関)の偽サイト、Gatt.org(GattとはWTOの前身)を作って、発展途上国の奴隷労働や環境破壊を告発した。/面白いことに、これを本物のWTOと勘違いしたマスコミや学界からイエスメンに取材や講演の依頼が飛び込んだ。・・・ケーブルてTV局・・・に出演してグローバリゼーションに反対する運動家を口汚く論破した!/・・・「発展途上国の人間を家畜だとでも思っているのか!」。・・・WTOとして答えた。「思ってません。すでに彼らは家畜として扱われていますから」/そしてついに偽WTOのイエスメンはオーストラリアの学会でこう発表した。/「我々WTOは今までの非人間的な行為を反省して解散し、国連の人権宣言を実現するための団体として生まれ変わります」/これは大ニュースとして報道され、・・・信じて・・・。インドの工場で有毒ガスを漏出させ、数万の命を奪っておきながら補償を拒んできたダウ化学のスポークスマンのふりをしてイエスメンが「数十億ドルの賠償をします」と宣言した時もBBCが大ニュースとして世界に配信した」。最後に、「イエスメンは08年11月12日、ニューヨークの路上で「イラク戦争終結」「ブッシュ元大統領を国家反逆罪で起訴」といった見出しを打った本物そっくりの『NYタイムズ』紙120万部を配った。社説も広告も全部ニセモノで、配るために数千人のボランティアが協力した。取材に対してイエスメンは「こうなったらいいなって願望さ」と答えた」。
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●左らしき「反戦平和」主義者の9・11陰謀論とその迷惑(1/2)

2010年04月02日 04時50分15秒 | Weblog

9・11」について、『週刊金曜日(2009.12.11(779号))』(p.66)の「金曜日から」のトップに成澤宗男氏の〝愚痴〟が出ていました。

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「金曜日から」
▼来日した米国の建築家リチャード・ゲイジに会った。彼は職業人としての良心から、「9・11」での世界貿易センター第一、第二、第七ビル(WTC1、2、7)の崩壊原因に関する政府発表に異議を申し立て、現在再調査を求める建築家・技術者グループを率いている。だが日本での講演会を告知する催しを、某右翼 ゴロツキ雑誌は「陰謀史観」などと揶揄した。似たような反応は、「反戦平和」主義者たちにも共通して見られる。だが、WTC1、2の崩壊を厳密に分析したゲイジは「陰謀論」者か。そう思うなら、ブッシュが言うようにあれが火災を主原因とする自重崩壊ならば、両ビル下層部を押しつぶしたのだというその上層部の存在をまず立証して見せよ。ろくに知りもしない癖に、レッテル貼りだけで批判したつもりになっている「左右」の愚劣さには付き合いかねる。(成澤宗男)
=======================================

 
この雑誌を悪い方向に誘導するとしか思えない一連の氏の記事には参ります。この件に関しては既に手遅れで、取り返しがつかない状況です。読者やウォッチャーに、『週刊金曜日』への悪印象を与え過ぎです。ニセ科学疑似科学似非科学を扱う雑誌として。「買ってはいけない」の負の側面以上の悪影響でしょう。信じ込む読者が居ないことも祈ります。氏の記事や関係者の記事が出るたびに憂鬱になります。
 ゲイジ氏が職業人としての良心から異議を申し立てているのか、また、建築家・技術者グループを率いているのかどうかには興味はありませんし、知りたくもありません。知る必要もありません。「某右翼ゴロツキ雑誌から「陰謀史観」」などと揶揄されるようなことをしている成澤氏やきくちゆみ氏、藤田幸久議員、一連の関係者には、〝真に左〟の「「反戦平和」主義者」の人々に如何に迷惑をかけているのかを考えて欲しい(msqさんこの記事この記事
天木直人さん元木昌彦氏までが・・・)。成澤氏が「レッテル貼りだけで批判」されて迷惑をこうむるのは氏自身の問題であり、責任ですが、〝真に左〟の「「反戦平和」主義者」や〝真の意味での極右〟に迷惑をかけるのはいい加減にやめて欲しい。言っても無駄でしょうが、「両ビル下層部を押しつぶしたのだというその上層部の存在」が立証されていないことを、成澤氏がまず立証すべきである。自身の愚劣さや、「信じることが目的」化している自身の姿に気付いてほしい。WTC以外の陰謀論も含めて、遺族を貶めるのは直ぐに止めるべきだ。ブッシュやその取り巻きを批判したければ、もっと他にやるべき事象があるはず。
 最後に、以下を引用させてもらう。
マット・タイッビ「9/11陰謀論の望みゼロのバカさ加減」」(邦訳)の一部をコピペしたものです。この前段(中盤)部分の「三人」の架空対話、また、この後段部分については原文を是非ご覧ください。Skeptic‘s Wikiのページ(http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=FrontPage)も大変参考になりますし、「きくちゆみらの招きで来日」したゲイジ氏の記事もアップされていました。
              ●左らしき「反戦平和」主義者の9・11陰謀論とその迷惑(2/2)へ
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●UFO現る

2010年03月25日 05時16分23秒 | Weblog

ニセ科学似非科学疑似科学」批判者に痛烈な反撃が・・・・・・。何と云ってもUFOが確認されたのですから!

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ブルガリアの円錐型UFO
Circular conic UFO in Bulgaria

◀伝説▶ 2010年1月3日、ブルガリアを流れるデビン川のほとりで、光沢を放った円錐型のUFOが偶然、旅行者の撮影していたビデオに映り込んでいた。

この映像は車内を走行中に撮られたもので、実際に映像を見るとUFOは完全に宙に浮いていることがわかる。しかもかなり鮮明だ。

UFO研究家による映像分析によれば、問題のUFOは窓についた水滴の後ろにあることがわかり、これによって単純な合成などではあり得ないという結果が出ている。つまりこのUFOは合成ではなく、現場に実在した本物だったのである。

【http://www.nazotoki.com/
                  bulgaria_ufo.html】
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矢追氏その他が泣いて喜びそう。映像内のおじさんも、言葉を理解はできませんが、得意げ。何を説明してるんでしょうね?

 でも、オチは単純明快。(ASIOS本城さんの◀謎解き▶をどうぞ。興味をもたれた方は、こちらもどうぞ。続編が出るらしいですよ、楽しみです。
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●『思考停止社会 ―「遵守」にむしばまれる社会―』読了(1/3)

2010年02月14日 14時06分56秒 | Weblog

思考停止社会 ―「遵守」にむしばまれる社会―』、2月に読了。郷原信郎著。講談社現代新書。2009年2月刊(2009年4月第六刷)。

 本の帯から。「日本の経済と社会を覆う閉塞感の正体/相次ぐ食品企業の「不祥事」、メディアスクラム、年金記録「改ざん」問題、裁判員制度・・・・・・/コンプライアンス問題の第一人者が、あらゆる分野の問題に切り込み再生への処方箋を示す!」 相次ぐ種々の不祥事に対して、メディアの扇動に同調して批判するだけで思考停止しているのではないか、自省する・・・。

 「法令、規則、規範、あらゆるものの「遵守」を押しつけられ、思考停止状態に陥っている現在の日本の社会と組織・・・。/・・・/今こそ、何も考えないで遵守するという姿勢から脱却して、起きている物事の本質、根本を理解し、認識し合い、めざすべきものを明確にした上で、・・・。/・・・様々な分野で法令・規則や「偽装」「隠蔽」「改ざん」「捏造」の禁止という印籠が思考停止を招いている現実について・・・。・・・「遵守」による思考停止のプロセスを検証・・・。・・・「遵守」という考え方から脱却するために・・・」(pp.9-10)。

 「無理解や誤解」に基づく「不正確」な不二家報道で、「特にひどかったのは、TBS系の情報番組「みのもんた朝ズバッ!」」(pp.22-23、p.41、163,166)。「・・・単なる形式的な社内基準違反に過ぎず、しかも、作為的な隠蔽を図ったわけでもないのに、不二家は「隠蔽」を理由に猛烈なバッシングを受け、企業としての存亡にかかわる事態に・・・」(p.23)。
 「食品企業として最も基本的な義務」である「食品を安定供給する社会的義務」を負う伊藤ハム。「社会全体の利益という観点から」考える必要があり、「客観的にみて健康被害の恐れがない程度の問題でただちに工場の生産を全面的に止めることが、本当に社会の要請に応えることと言えるのでしょうか」(p.39)。
 「このような日本の食品をめぐる報道の異常性を指摘し、問題提起しているジャーナリストもいます(松永和紀『メディア・バイアス ―あやしい健康情報とニセ科学』光文社新書、・・・)」(p.40)。

 一級建築士による「耐震強度偽装問題」。「建築確認申請の手控えや審査手続きの大幅な遅延」や「建築が一時的にストップし、住宅着工件数が激減、建築、不動産をはじめ関連業界は大変なダメージ」、「ビジネスの機会を奪う」、「建築不況」(p.46、47)。「建築確認が形骸化していたからと言って、日本の大規模建築物の安全性が低かったということではありません。・・・設計者、施工会社の信用が大切にされ、技術者の倫理観がしっかりしていたからです。/つまり日本の建築物の安全性は、従来から、建築基準法という「法令建築確認という「制度ではなく、会社の信用と技術者倫理によって支えられてきたのです」(p.49)。
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●「水伝(みずでん)」へのオマージュ ~ニセ科学を嗤う~

2010年02月13日 05時11分13秒 | Weblog

いつも楽しませてもらっている虚構新聞社の『虚構新聞』(http://kyoko-np.net/)のサイトに以下の〝記事〟が載っていましたので、紹介します。言わずもがなですが、「嘘ニュース」ですので、良い子の皆さんは信じてはいけません。

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【http://kyoko-np.net/2010020901.html】
セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き これは嘘ニュースです

 「ありがとう」「大好き」など、セミの幼虫に毎日肯定的な言葉で呼びかけると、普通のセミの4倍以上長生きすることが、千葉電波大学・日暮和義教授(昆虫学)の研究で明らかになった。論文は英科学誌「フェノメノン」3月増刊号(電子版)に掲載される。
 日暮教授は1981年、ニイニイゼミの幼虫2匹をそれぞれ自然界の環境を再現した大型飼育ケースに1匹ずつ入れて飼育。その際、一方のケースには「ありがとう」「好き」「がんばって」など肯定的な言葉を書いた紙を、もう一方のケースには「死ね」「バカ」「消えろ」など否定的な言葉を書いた紙をそれぞれ貼り付けた。また同様にして、一方には「がんばれ」、もう一方には「死ね」と、飼育ケースに向かって毎日同じ時刻に声をかけた。
 その結果、否定的な言葉を投げかけたセミの幼虫は7年後の1988年、地上に出て羽化。そのまま脱皮して成虫に育った。体長や外見などは普通のセミと変わらず、羽化後8日目に死亡した。
 一方、肯定的な言葉をかけて育てたセミの幼虫は飼育開始から30年近く経った2010年現在もまだ地上に出ておらず、幼虫の状態が続いていると考えられる。生存が確かなら、否定的な言葉で育ったセミの4倍以上土の中で生き続けていることになる。
 日暮教授は、セミがこの先何年生き続けるか分からないため、研究の中間報告というかたちで研究論文を執筆。論文では「セミAはすでに30年近く土の中にいることから、肯定的な言葉に含まれる波動の意志がセミの寿命に働きかけを行っているのは明白である」とし、「今後はこの成果を日常に応用することで、寿命におけるメリットだけでなく、教育・道徳的にも有用な効果が期待される」と結んでいる。
 「セミの生存は確認できているのか」という本紙の取材に対し、日暮教授は「飼育ケース内の環境を維持するため、実際に土を掘って確認することはできないが、私にはセミの生命力の波動が毎日ひしひしと伝わってきている」と話し、セミの生存を確信しているとの認識を示した。
=======================================

 はい、「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)のパロディーです。元々の虚構(ニセ科学・似非科学・疑似科学)を、こういう〝記事〟にできる虚構新聞〝記者〟の発想(以前、麻生元首相のおちょくり〝記事〟を紹介しました)に、いつもながら、大層感心しています。「肯定的な言葉に含まれる波動」や「生命力の波動が毎日ひしひし」といった部分の味わい深さ。某所で言いましたが、国歌を聞かせたらどうなるのでしょうね、氷の結晶の形は?「教育・道徳的にも有用な効果が期待」など、ポエムとしての「水伝」の罪深さ・・・。
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●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(5/5)

2010年01月17日 16時16分49秒 | Weblog

【浜田和幸著、ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲/The Water Money:Japan Strikes Back ~石油高騰・食糧危機も恐くない~

 「シャープ・・・マイクロナノバブル技術・・・廃水中に直径が0.1マイクロメートル程度の微細な泡を発生させ、希釈することなく泡の酵素の力で微生物の働きを活性化させる・・・。・・・汚泥が発生しない・・・」(pp.122-128)。「酵素」?? 「酸素」の誤植。コピペしないけど、この辺、随分ニセ科学の匂いが・・・。
 「・・・ポリシリカ鉄凝集剤PSI)の導入である。・・・(PAC)が広く使われてきた。/しかし、アルミニウムが人体に悪影響を及ぼす恐れが指摘されるようになり、特にアルツハイマー病との関連性・・・。その結果、開発されたのが鉄とケイ酸を主成分とする無機系・・・高分子凝集剤PSIである。・・・/・・・PSIを使った水処理で発生した汚泥・・・稲や野菜の収穫量が飛躍的に高まることも明らかになってきた」(p.140)。

 第6章では、再び中国について。「・・・河川や湖沼の水が飲料水としても農業用水としても使い物にならなくなってしまっている。/・・・下水の97%が何ら浄化処置をされないまま河川や湖沼に放出されているからである。風光明媚の代表的存在であった太湖(タイフー)の水も異臭を放つほど汚れてしまい、今では環境汚染の代名詞となってしまった」(p.144)。
 「気象改変の技術」(p.151)。「ロケットを使いヨウ化銀を打ち込んだり」って、大丈夫か?
 「・・・インドやバングラディシュなど周辺国にとっては、国家の存亡national survivalに関わる暴挙と受け止められている。・・・核保有国nuclear powerである中国とインドの間で第3次世界大戦が勃発することもあり得ない話ではない」(p.164)。正に『水戦争』。
 「涸れゆく長江」(p.164)。「水質汚染が止まらない」(p.167)。「長江と黄河の大汚染」(p.169)「中国の海産物は安全か」(p.173)。

 懐かしき偽ユダヤ人の名が! 「イザヤ・ベンダサンは『日本人とユダヤ人』」(p.194)。今時、こんなイカサマ人間が引用されるとは。

 
「水の年齢を計測」とか、「水パワーだけで動く車」とか、「マイナス電子を帯びた水」とか、・・・大丈夫か?

 「水という人類の共通財産commom assetはまさに宇宙からのプレゼントといっても過言ではない。そのような公共財産を一握りのウォーター・バロンや投資ファンドが、自らの利益their own benefitsのために独占しようとする動きはいかがなものか。ネスレユニリーバコカ・コーラアンハウザー・ブッシュダノンという世界の5大飲料メーカーだけで、年間5750億リットルの水を商品化している」(p.223)。日本もそれに乗り遅れるなー、って言ってるように聞こえるのだけれども・・・。
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●『創(2009年6月号)』(1/2)

2009年07月21日 07時33分04秒 | Weblog

『創』(2009年6月号)、6月に読了。

 マッド・アマノさん「風刺天国 No.30」。〝完全無所属〟で見事当選した森田健作千葉県知事について、「元気モリモリタ 偽装無所属 自民党支部代表とは無関係?」(p.1)。

 魚住昭さん、「問題山積! されど大事な雑誌ジャーナリズム」(pp.46-51)。リード部は、「『月刊現代』休刊、『週刊新潮虚報など様々な問題が噴出する雑誌ジャーナリズムだが、検察批判などで新聞にはない役割を果たしてもいる。雑誌ジャーナリズムの意義を改めて考えてみたい」。「赤報隊虚報、『僕パパ』・・・編集者は基本的な作法を」。「編集部は、そういうのをおかしいと思わないのでしょうか。・・・基本的な裏取りが出来ていませんね。・・・/さらに驚いたのは、「こうして騙された」という検証記事の見出しです。「騙されたはないだろうと思うけれど。騙されることのすごく多い世界なんだから、引っかからないようにするのがプロの仕事。それをあたかも新潮社が被害者であるかのように書いている。/そしてまた驚いたのは、「疑惑の段階でも報道するのが週刊誌の役割だ」なんていうね。あれは・・・週刊誌文化の誤りだと思います。/僭越な言い方ですが、ものを書くときには、必ず書かれる側の人がいる。書かれた人は、誤った報道をされたら人生がメチャクチャになる恐れが十分にあるのです。疑惑の段階で報道するのが出版社の役割だ、なんてことは言ってはいけない。・・・やはり負けが多すぎます。少なくとも引き分けぐらいまで持っていけるような、あるいは負けるにしても完敗はしないような取材をして書くべきだろうと思います」。『僕パパ』事件ついても、「著者の草薙厚子さんはほとんど素人だから、・・・少なくとも編集者は、あんなに大量に調書を引用したら犯人探しが始まる、犯人探しが始まったらすぐ特定されるということに気付くべきですよ。・・・『週刊新潮』の場合も『僕パパ』の場合も、編集者の基本的な作法の欠落を見せつけられましたよね」。「小沢一郎秘書逮捕は検察の暴走」。「・・・それほど今度の捜査はひどかったということ・・・」。「検察が流す情報に従って記事を書いていくという、このシステムは変わるわけがありません。三井環さんの事件のときなど、本当にひどかったですよ。あんなに明々白々な口封じ逮捕を、きちんと批判できなかった」。

 元木昌彦さん、「『週刊新潮』虚報事件と週刊誌の弱体化」(pp.52-55)。「・・・編集部としては前代未聞のみっともないこと・・・」。「・・・という見出しではなく「島村と共謀してこうして読者を騙した」にしなくてはいけない」。いつものこの会社の体質だが、「取材が浅いなどという程度の問題ではなく、初めに「何が何でもこの記事をやる」というのがあったように思う」。「・・・この件に関しては何を言われてもしょうがない。この場合、あまりにも杜撰過ぎる・・・。/・・・部数を落としているところに、信頼性まで落とすような大きなミスを犯してしまった」。信頼性がそもそもこの雑誌にあったのであれば。だから、権力につけ込まれる。一連の相撲の八百長疑惑についての『週刊現代』の記事について、「私から言わせれば、あれはずさんな取材ではない。記者は相当取材している。・・・/・・・あまりにも一方的に、『週刊現代』に対してあのような判決を出すのは、いくらなんでもおかしいと思う。/・・・裁判員制度をにらんで雑誌に対して厳罰を課すという流れがあるような気がする。・・・/裁判員制度に批判的な論陣を張る雑誌ジャーナリズムに、司法の集中的攻撃がなされているような状態だ」。だから、言わんこちゃない!

 江川昭子さん、「保守系『諸君!』にも及んだ雑誌休刊ラッシュ」(pp.56-60)。「編集部員の数を減らせば、雑誌の質を落とすことにもなる」って、そもそも「質が高い」という前提? 「若い書き手や新進の学者」? 誰のことを指してんだろう? 「・・・その手の主張で充ち満ちている」のに、「・・・斎藤貴男さんも、しばしば同誌に寄稿した時期があった」からといって、免罪されるのかな? 「・・・冤罪事件を取り上げ、警察の無理な取り調べや、自白を安易に採用する裁判所の実態なども、具体的に報告してきた」そうだけれども、それが巻頭を飾り、この雑誌の主題的扱いで、主張となっていたのでしょうかね? あくまでも刺身のつま的、ごく僅かに残された良心的な編集者の罪滅ぼし的なもの?? 「ノンフィクションの若き書き手を発掘して育てる場として活用してきた」って、誰のことだろう? 「〝愛国的〟もの言いがやたらと受けるご時世では、『諸君!』のように、「まっとうな」保守系論檀誌・・・」、思わず噴き出す。まっとうには、一応、「 」がついてはいるが。「・・・秦郁彦氏と、田母神氏を擁護する評論家の西尾幹二氏の討論を掲載した。/・・・編集部が工夫した形跡が見て取れる」ね~、人選がすごく悪いと思いますが。両氏こそ、ネット世界と変わらず、「理屈や事実抜きで感情むき出しのナショナリスティックな発言」が多いのではないでしょうか?

 編集部、「『僕パパ』事件でついに判決! 奈良少年調書流出事件/判決と鑑定の証言」(pp.72-77)。「・・・内部資料の写真がカバーに使われていた・・・」のを見た時、医師は真っ青になったことでしょう。「講談社に対してジャーナリストとして主体的な立場を貫けなかった草薙さんの問題で、そういう人に渡したのが間違いだったということですね」。「ところが、できあがった本は、広汎性発達障害についての記述はほんの一部で、全体としては、調書をそのまま掲載したセンセーショナルな本になっていた。しかもそういう手法をとったために情報源が容易に特定されることになった」。

 香山リカさん、「「こころの時代」解体新書/「うつ病ビジネス」にご用心」(pp.88-91)。サプリメントによる詐欺的なビジネス。「「セロトニン不足がうつ病の原因」という部分は間違いではないだけに、完全なニセ科学と断定することは難しい。しかし現実的には、葉酸やアミノ酸をちょっと口から摂っただけで、それが脳内のセロトニンやその代謝経路に直接、何らかの影響を与え、うつ症状を改善されることはほぼ期待できない」。GABAが含まれたチョコレートについても、「いくら口から有効成分を摂ったとしても、そのほとんどは脳には送られずに排泄されてしまう」。
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●『夢を操る ~マレー・セノイ族に会いに行く~』読了(4/4)

2008年12月15日 07時58分14秒 | Weblog
【大泉実成著、『夢を操る ~マレー・セノイ族に会いに行く~』
文庫版のためのあとがきにて、ステファン=ランバージュなる博士の論文を紹介。「明晰夢 (Lucid Dreaming)」という現象を科学的 (??) に証明、実証。「彼は自分が夢の中で夢だと気づいたら、必ず左から右へと大きく目玉を動かす、という合図を決め、レム睡眠中に本当にその合図を送ってみせた」(p.302)ニセ科学を批判するブログ主としては・・・。
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●『カルト資本主義』読了

2008年01月16日 09時57分34秒 | Weblog

昨年12月に読了。『カルト資本主義』、文春文庫、20006月。斎藤貴男。近所はどこも在庫切れだったが、出張の際に漸くH町で購入。

20071228日記事 (資料の在庫状況) の資料を準備する際にこの本に気付く。ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の波動を発するそう・・・。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。宗教との親和性が強い。オカルト志向。

「・・・彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆくわれわれ日本人が、・・・」
(p.449)。「・・・売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車・・・記事や番組を流し続ける媒体は、犯罪的・・・」(p.446)
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