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●EM菌に感謝状

2011年01月11日 05時04分29秒 | Weblog


kikulogに載っていた記事の一部。『カルト資本主義』で指摘されている通り、まさにカルト化しています。様々な人に感謝状を出しているようですが、よりによって、とい感じ。いろいろな地域で、いろいろな人々が安易にEM団子などを適用しており、無駄というより環境を悪化する懸念もある。

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http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1293641866

宮崎県の口蹄疫対策でEMに農水大臣から感謝状

 宮崎県の口蹄疫騒ぎの際、比嘉さんが無責任にも「EMを使えば大丈夫」発言をしていたわけですが、あろうことかその件で農水大臣から感謝状が出たのだそうです。
 EM
のサイトで比嘉さん自身が書いています。


   http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru40.html


 読んでまず驚かされるのはこれ


.....................
 
私はなぜ、「絶対に大丈夫」という発言をしたのか、ということです。
EM関係者の間では広く知れ渡っているように、EMは結界をつくる性質があります。畑の4隅に、EMセラミックスやEM1号の活性液をペットボトルに入れてつり下げておくと、カラスはまったく来なくなり、ヒヨドリ等もほとんど侵入しなくなります。同時に、その内側にある作物がいつの間にか安定的に生育するようになります。もちろん、4隅だけでなく、畑を囲むように4~5m間隔につり下げるとさらに効果的です。
 
畜産農家でEMを使い悪臭が外部に広がらなくなると、かって悪臭が感じられた範囲にEMのバリア(防護帯)が形成され、その中には口蹄疫のウイルスをはじめ鳥インフルエンザなどの有害な微生物の侵入をくい止める場が形成されます。EMを使っている農家は絶対に大丈夫と発言したのは、そのためです。
.......................


 うーん、ペットボトルにいれて吊り下げておくと結界ができるというのは、完全にオカルトの世界ですが、もし本当になんらかの効果があるのだとすると、中身はただの水でもいいのでしょう。猫よけにペットボトルというのは現代の迷信らしいのですが、カラス除けにCDを吊るすなんてのもあります。そのたぐいの効果はあるのかもしれません。EMが「場」を作るというくだりは、ニューエイジの典型的な説明を借りてきた感じです。
 
いや、笑っている場合ではなく、驚くべきなのは、これほど薄弱な根拠で口蹄疫対策ができると断言してしまったこと、そして、それを信じた人たちがいることです。これ、オカルトでしょう。というと、儀式の手順もなにもきちんと決まっていませんから、本当のオカルトの人には怒られそうですが。


 (中略)・・・・・・

[追記]
 
まあ、感謝状は結構たくさん出てるんだということではあると思います。ボランティアで協力したかたがたとか、さまざまな企業とか。そういう意味ではボランティア活動に対する感謝状なのでしょう。ただ、どんな感謝状であれ、このように利用される危険はいつだってあるわけですね
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