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ネーミング・ライツの正体は公共の私物化。「拝金主義もここに極まれり」(p.178)。小泉首相の下、竹中大臣が何事かを始めると、「いつもこの点が穿き違えられてしまうから、本当に困りものだ」(p.179)。「TOKYO」からの切り替えでは、「金で優勝を買い続けてきた球団にたったひとつだけ残されていた美徳がわざわざ打ち捨てられていく光景」(p.179)。そのオーナーが、近鉄問題で、「他人様のやり方を云々できるほどには、彼自身が立派な球団運営をしているとは思えない」(p.182)。
戦前生まれの二人の新聞記者 (藪下彰治朗・刀禰館正久) の共著の以下の一節が引用されている。「権力者やその代弁者らが自由勝手に発言できるのは、大昔から至極当たり前のことで、それは「言論の自由」の名には値しない。その「自由」とは、国家権力や多数派、強者に対して反対を表明する野党的存在の者の自由、少数派の自由、弱者の自由でなければならない」(p.203)。これに類した言葉は3回目(※9・※10)。だからこそ、調査報道(※11)の重要さを最後の砦として斎藤さんは強調。記者クラブによる宣伝活動では、自由は守れない。
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