『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団「TOSS」の正体】(http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html)。
《「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」…〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる〉》。
《セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き》…虚構新聞社の『虚構新聞』に、かつて、出ていた記事です。「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)へのオマージュ。
『●EM菌に感謝状』
『●都知事選展望』
『●「水伝(みずでん)」へのオマージュ ~ニセ科学を嗤う~』
『●「ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや
放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物」』
あらゆる手段を使って教育破壊。ニセ科学まで持ち出すオカルトぶり。嘆かわしい。とあるところで、以下の様に引用させて頂いた斎藤貴男さんの鋭い指摘。
「ジャーナリスト斎藤貴男著『カルト資本主義』(文春文庫) によると、
『TOSS (Teachers Organization of Skill Sharing = 教育技術法則化運動。
向山洋一氏が推進) に参加する小学校教師たちは……EMは超能力を
持っている』と子供たちに教えているそうである。また、『EMは800度でも
死なないからセラミクスに焼き込めて超能力を発揮できる』そうである。
斎藤貴男氏は本書で、『EMを超能力だと教える向山氏のやり方の本質を
表現するのに、多くの言葉は必要ない……愚民教育』と喝破している」
『●『カルト資本主義』読了』
「ニセ科学関連で「万能」微生物EMの項に興味が。独特の”波動”を発する
そう…。こちらも初等教育の場に持ち込む方がいるそうで、困ったもの。
その他、ソニーや京セラ、科技庁。ヤマギシ会、アムウェイなど。
宗教との親和性が強い。オカルト志向」
《…彼らの扇動にたやすく操られ、一定方向に突っ走ってゆく
われわれ日本人が、…》
《…売れ筋を狙ったマスコミが、カルト資本主義の浸食に拍車…記事や番組を
流し続ける媒体は、犯罪的…》
本記事でも、《たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断》。
そして、巨額な兵器研究費という飴で、いまや、最高学府の教育までが歪められようとしている。大学人に矜持は無いのか?
『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)』
『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~』
『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!』
『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・』
『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい』
『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?』
『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を
支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」』
『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ』
『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し』
『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ』
『●「10・23通達」と教育破壊:
「石原都政では、教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」』
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【http://lite-ra.com/2017/01/post-2886.html】
「家庭教育支援法案」の裏にも…安倍政権と一体化する極右オカルト教師集団「TOSS」の正体
2017.01.31
(「TOSSランド」より、安倍首相の応援メッセージが
掲載されたセミナーのチラシ)
今国会で自民党が提出する「共謀罪」と並び、多くの人たちのあいだから「危険法案」「戦前回帰の体制づくりでは?」としていま注目を集めているのが、「家庭教育支援法案」だ。
この「家庭教育支援法案」は、〈保護者が子に社会との関わりを自覚させ、人格形成の基礎を培い、国家と社会の形成者として必要な資質を備えさせる環境を整備する〉〈保護者が子育ての意義を理解し、喜びを実感できるようにする〉(毎日新聞2016年11月2日付)などと規定し、それに沿った基本方針を国や自治体が協力する、という内容。公権力が家庭内の教育に介入することを定める法案なのだ。
しかも、この法案は、安倍首相が会長となり2012年4月に発足させた「親学推進議員連盟」が立法化を宿願としてきたもの。実際、安倍氏は当時のメルマガで、同議連についてこう記している。
〈教育は本来「家庭教育」「学校教育」「社会教育」の三本柱で
行われなければなりません。しかし戦後「家庭教育」が消され、
家族の価値すら、危うくなっています〉
〈子供に輝宙(ピカチュウ)愛猫(キティー)礼(ペコ)とまるでペットに
つける様な名前をつける親が増えています。(中略)こうした現状は
子供をどう育てるかわからない親が増えている結果と言えます〉
〈私達の議連は改正基本法を基に、「家庭教育支援法」を制定し、
子供達の為に子育て家庭を支援していきたいと思います〉
だが、安倍首相が必要であると強調する「戦前の伝統的な子育て」の中身は、トンデモと差別的思想で固められたシロモノだ。
本サイトでは何度も俎上に載せてきたが、「親学」とは極右団体「日本会議」の中心メンバーである高橋史朗氏が提唱する教育理論で、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などと提唱。さらには「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」と主張し、“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を展開。当然ながら、大きな反発を受けてきた。
さらに、高橋氏が会長を務める「親学推進協会」は日本会議の別働隊であり、「家庭教育支援法」は日本会議がめざす憲法24条改正のための布石であるとも目されている。事実、日本会議の椛島有三事務総長は「『親学』は男女共同参画に対する対案の意味を持つ。ジェンダーフリーに対する保守の側の回答であり対策であります」「親学は父親母親の違いを明確にし、結果として男らしさ女らしさを育みます」などと日本会議福岡の総会で述べたとされる(朝日新聞16年6月17日付)。
つまり、根拠もない非科学的なものを「伝統的な家庭教育」と呼び、母親である女性に強制して家庭に縛り付ける戦前の「家制度」下の思想が、極右の運動によっていまや法制化されそうになっているのである。
もはや背筋が凍るような法案だが、しかも、この「家庭教育支援法」の制定には、日本会議だけではなく、教師が会員となったある巨大組織が関わっているという。
その団体とは、「TOSS」(Teacher’s Organization of Skill Sharing/教育技術法則化運動)。全国1万人超の小中学校の教師がTOSSの会員であるとされ、代表者は元小学校教諭の向山洋一氏。向山氏は「モンスターペアレンツ」などの命名者であるとされ、一部の教育関係者のあいだでは「カリスマ」と呼ばれる人物だ。
そして、TOSSの公式サイト「TOSSランド」には、昨年開催した「TOSSサマーセミナー2016」に対し、安倍首相と山谷えり子議員からの「応援メッセージ」を掲載。そのなかで安倍首相は、こんな言葉を寄せている。
〈TOSSの指導法が全国に広まるように、支援して参る所存であります〉
〈教育は国の礎であります。そして、教育は皆様教師の力にかかって
います。(中略)休日を返上し、自費でTOSSのセミナーに参加される
皆様方のますますのご活躍を祈念いたします〉
公的でもない教師の一団体に内閣総理大臣としてメッセージを送る──。それだけでも親密さが見て取れるが、じつは12年10月に地元・山口県下関市で開かれた「親学推進セミナー」においても、安倍首相はわざわざ「TOSSのみなさんの活動に敬意を持っています」と名指しでエールを送っている。
なぜ、親学のセミナーに教師の教育団体の名が出てくるのか。じつはTOSS代表の向山氏は「親学推進協会」の顧問であり、「親学推進議員連盟」の事務局長として同連盟の立ち上げに関与。前述の「TOSSランド」においても、〈日本の伝統的な子育てを再度見直し、その子育て方法を学ぶシステムが、今、求められています。それがTOSSの取り組む「親学(おやがく)」です〉と説明するなど、親学を現場の教師たちに推進しているキーマンでもあるのだ。
トンデモ理論の親学を取り入れているという事実だけでもTOSSに怪しさを感じずにいられないが、疑惑はこれだけではない。TOSSを「安倍教育親衛隊」としてその関係にスポットを当てた「FACTA」17年1月号の記事によれば、TOSSの教えには以下のようなものがあるという。
〈水に「ありがとう」「優しいね」といういい言葉をかければ美しい結晶ができる〉
〈人間の身体は70%が水で出来ているのでお友達にも優しい言葉をかけよう〉
〈米のとぎ汁で作るEMI溶液をプールや川に流すと水質浄化になる〉
〈「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」など「江戸しぐさ」という公共マナーが
江戸時代からあった〉
「水からの伝言」に「EM菌」、「江戸しぐさ」……まさにオカルト教育の役満といったラインナップだが、実際、こうしたTOSSの教育題材に対して、以前から批判の声が上がってきた。
たとえば、日本企業内にオカルト思想がいかに浸食しているかを告発したジャーナリスト・斎藤貴男氏のノンフィクション『カルト資本主義』(文藝春秋)にもTOSSは登場し、〈EMを超能力だと教える向山のやり方の本質を表現するのに、多くの言葉はいらないと思った。わずか一言で足りる。愚民教育〉と一刀両断。
同様に、教育学者である左巻健男氏も、「水からの伝言」授業をおこなう向山氏のことを〈科学リテラシーが弱いのではなく、彼は確信的オカルティスト〉〈彼らにとって異端である教育方法は切り捨て、オカルトやニセ科学教育を広めている。会員は、いわば新興宗教の信者のように代表を崇拝しているようだ〉と批判している(「論座」07年1月号/朝日新聞出版)。
こんなオカルト教育に、なんと安倍首相は「TOSSの指導法が全国に広まるように」などと支援を表明しているのである。しかも、このTOSSは、非科学的な教育題材を取り上げるだけでなく、安倍首相と同様の「歴史教育」「戦前の教育」を推奨する。
事実、「TOSSランド」では、〈TOSSは、「日本の正しいすがた」を教える教育を推進しています〉と打ち出し、〈正しい日本の領土・領海、日本の歴史、世界からの評価などを教え、子どもたちが「日本にうまれて良かった」と、日本人であることを誇りに思える教育に取り組んでいます〉と説明。また、靖国神社についても〈教育界ではそれを取り上げることはある種のタブーとされていました。そこに斬り込んだのがTOSSです〉と誇り、「靖国神社の授業」も展開しているのだという。
向山氏も、インタビューでこう語っている。
「歴史的背景から政府として遠慮する部分もあったと思いますが、
今後は尖閣諸島や北方領土など、本来の日本の姿をきちんと
教える必要があるでしょう。古事記、日本書紀をはじめ、日本の歴史も
きちんと教える必要があります。そうして、日本に誇りを持てる子どもを
育てることが重要だと思います」
「今後は家庭教育支援法の制定など、さまざまな取り組みをおこないながら、
明治時代のようなやさしい家庭教育を取り戻していきたいと考えています」
(「月刊私塾界」2013年12月号)
非科学的なオカルト教育を取り入れ、同じくオカルティックな親学を「伝統的な子育て」と呼び、明治期の家族観、子育てを肯定する──このような組織に1万人超もの教師が会員としてかかわっている事実には愕然とさせられるが、問題は、こうした団体と安倍政権の蜜月関係だろう。
前述したように、安倍首相はTOSSに対して熱心にラブコールを送るが、前掲「FACTA」によると、一方のTOSS側は、安倍首相の側近だった下村博文・元文科相が代表を務める自民党支部に対し、「NPO法人TOSS」として15年11月に10万円の献金をおこなっていたことが発覚。TOSSは「そもそも法人の代表の献金である、個人の献金として訂正してもらうよう要請している」とコメントしているが、〈その「法人の代表」こそ向山だった〉(同誌より)だったのだ。
オカルトと結びつき、背後で極右が成立に向けて暗躍する「家庭教育支援法案」。こんなとんでもない法案を、しかし、いま安倍政権は押し通そうと画策しているのである。常套手段である「強行採決」をさせないためには、この法案の危険性を広めるしか方法はない。本サイトでは今後も同法案に注視していくつもりだ。
(編集部)
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神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/fukushima/0001_5/002621.php)。
危機を煽るつもりはないが、原発人災が収束したような言説はいかがなものか??
9・11陰謀論や「水伝」(「水からの伝言」)など、ニセ科学を批判してきたものとして、安全側に考えておくべきことは当然としても、3.11東京電力原発人災のニセ情報に踊らされないような対応を心がけたいのだが・・・・・・、なかなか難しい。「温度計」の問題や「放射線量急増」の問題など、過剰な反応も心情的に理解できるし、「予防措置原則」で対処すべきであるけれども、でも、揚げ足を取られて、反原発派・脱原発派が推進派に「付け入」られないようにしたいものだ。
その上でもやはり、危機を脱し、東京電力原発人災が解決したかのように、「「福島の安全が確認できれば、できるだけ早く自国に原発施設を建設したい」と考える出席者」が出るような現状認識、あるいは、IAEAや日本政府のその認識への誘導は間違っている。
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【http://www.videonews.com/fukushima/0001_5/002621.php】
福島報告 (2012年12月21日)
IAEA国際会議に福島の住民が反発
報告:藍原寛子氏(医療ジャーナリスト)
総選挙まっただ中の12月15日、日本政府とIAEA(国際原子力機関)による国際会議「原子力安全に関する福島閣僚会議」が原発事故の被災地である福島県郡山市で開催された。IAEA加盟120か国が参加した。福島県や福島県立医大、外務省が除染、放射線モニタリング、健康の3分野でIAEAの協力を受けることで合意。今後IAEAは福島県内に拠点を置いて、支援活動を展開する。
この国際会議は2011年5月、当時の菅直人首相が提唱。今年8月に佐藤雄平福島県知事がウィーンのIAEA本部を訪れ、天野之弥事務局長に福島への支援を要請して開催が決まった。表向きは原発震災に遭った福島県民への支援だが、実際には別の側面もあった。
会議に先立って、来日した各国の出席者は福島第一原発を視察したが、天野事務局長が「防護服は着ずに、マスクと手袋だけで回れるようになった」と話したことが報じられたり、日本産食品の試食会が開かれるなど、海外の出席者に安全性をアピールする内容も盛り込まれた。
福島県・福島県立医大・外務省とIAEAがそれぞれ取り交わした覚書の内容は、県民健康管理調査に関して、県民の個人情報保護やインフォームド・コンセント(説明と同意)の確認など不明確な点が多い。本来は県民の健康のために分析されるデータについて、どこまで第三者がチェックできるのか具体的な説明は行われていない。
もう一つの課題は、脱原発を決めた福島県が、「原子力の平和利用」を掲げるIAEAの協力を仰ぐことが、本当に県民の意思に沿っているのか議論の余地がある。原発に関する立場が異なる組織による協力関係は、「利益相反」の可能性もあるからだ。
会議には、今後、原発事業を導入したいアジアの新興国の代表、各国の電力会社の代表なども参加、新興国で電力不足が顕著になるなかで、「福島の安全が確認できれば、できるだけ早く自国に原発施設を建設したい」と考える出席者もいて、関係者による情報交換やロビー活動が盛んに行われた。
会場の外では、住民を中心として反原発を訴える人々による抗議活動が展開された。IAEAの活動をウォッチするグループ「フクシマ・アクション・プロジェクト」や、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの代表者らは、「福島原発事故はまだ終わっていない。事故を過小評価しないでほしい」「福島県内の原発を全て廃炉にするよう日本政府に働き掛けてほしい」「子どもや若者の被害の最小化に努めてほしい」などとする要請書をIAEA報道官に手渡した。
会議の映像を交えながら、神保哲生とジャーナリストの藍原寛子氏がレポートする。
プロフィール
藍原 寛子 あいはら ひろこ
(医療ジャーナリスト)
1967年福島県生まれ。1990年千葉大学文学部行動科学科卒業。同年福島民友新聞社入社。マイアミ大学医学部移植外科、フィリピン大学哲学科などの客員研究員、国会議員公設秘書を経て、2011年よりフリー。
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『謎解き 超常現象Ⅱ』(Investigating the Supernatural Ⅱ)、7月に読了。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)編。彩図社。2010年5月刊、第1刷。著者名と目次は以前にご紹介済み。続編。
竜巻の強さを示す藤田スケール(p.50)。
自称FBI超能力捜査官の透視能力のいい加減さと、「そこまでやるか」の司会者みのもんた(pp.98-106)。
あの江原啓之氏が〝本物〟と認めた霊能力者は本物か?(pp。107-117)。そのネラ・ジョーンズの実力が分かる検証番組で、ジェイムズ・ランディが検証。本城さんアップのYouTubeで是非。
バーナム効果(p.120)。フォアラー効果とも。フォアラーが考案した文章は、だれしも自分のことを言い当てていると思い込む。実は星占いから抜き出した文章の適当な組み合わせに過ぎない。
あの江本勝氏が「国際波動友の会」を主催、会報は『HADO』(p.138)。第25章は、「「水からの伝言」の真実」(pp.193-200)。菊池誠さんや田崎晴明さんらによる科学者たちの批判。一方で、トホホな・・・「日本物理学会・・・九州大学大学院の高尾征治氏らによる「言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響」という発表」(p.196)。
「イオンド大学教授」の矢追純一氏について、「・・・基本的なデータや間違いや歪曲があまりにも多く、信憑性は極めて低い」(p.162)。
「サイエントロジーなどの似非科学で商売している団体」(p.189)。
日本学術会議会長の批判声明や朝日新聞の批判報道でそのいい加減さと危なさが世間に知れ渡り始めたホメオパシー問題。その先取りとしての第27章「【日本でも密かに浸透しつつある代替療法の恐怖】実は危険なホメオパシー」(pp.205-211)。
「何者かに人類が創造されたとする説」、つまりIDと、「ミトコンドリア・イブ」(p.222)。
【つづき】
【第3章】空飛ぶ円盤の襲来「UFO事件」の真相
19.自衛隊の戦闘機と衝突したUFO【自衛隊機が未確認飛行物体と接触】(山本)
20.遊園地上空に出現したリング状UFO【某アニメの使徒が米国に襲来】(山本)
21.ワームホールから出現するUFO【異空間から現れた未確認飛行物体】(山本)
22.「残りもの」のUFO事件【解明不能の奇妙な事件(1)】(秋月)
23.UFO事件最大の謎『ジル神父事件』【解明不能の奇妙な事件(2)】(秋月)
【第4章】科学という名の落とし穴「疑似科学」の真相
24.脳は10%しか使われていない?【人間の脳に隠された未知の力】(山本)
25.「水からの伝言」の真実 【水が人間の意識を理解する?】(長澤)
26.マイナスイオンの真っ赤な嘘【人間に癒しをもたらす自然の力】(長澤)
27.実は危険なホメオパシー【日本でも密かに浸透している代替療法】(長澤)
28.グリセリンの結晶化【シンクロニシティの代表例】(蒲田)
29.フリーエネルギーは存在するか?
【無尽蔵に取り出せる理想のエネルギー】(長澤)
30.人類の母『ミトコンドリア・イブ』
【全人類はたった1人の女性の子孫だった】(横山)
【第5章】 怪奇、未知なる生物の発見「UMA騒動」の真相
31.「ニューネッシー」の正体【トロール船が引き揚げた謎の死骸!】(横山)
32.謎の生物、エイリアンフィッシュ【食べられてしまった宇宙人】(横山)
33.幻の怪蛇ツチノコ伝説【賞金もかけられたUMA界の人気者】(横山)
34.パナマの怪生物 「ゴラム」【実在したファンタジー世界の怪物】(横山)
35.南米の怪物『獣人モノス』【奥深い峡谷に潜む謎の生物】(横山)
【第6章】太古に栄えた驚異の文明「超古代文明」の真相
36.超古代文明は核戦争で滅びた【古文書に残された核の痕跡】(原田)
37.アンティキテラの機械【紀元前に作られた脅威の精密機械】(原田)
38.『ピリ・レイスの地図』の正体
【未到達のはずの南極大陸が描かれた古地図】(原田)
39.古代エジプトの電球【今から2000年以上前に電球が存在した】(原田)
40.大ピラミッド・クフ王建造説は嘘?【古代史の常識は間違いだった】(原田)
41.ギザの大ピラミッド建造法の謎【王墓に秘められた神秘の技術】(原田)
42.『をのこ草紙』は予言の書か?【280年前に書かれた古文書の謎】(原田)
「おわりに」(本城)
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いつも楽しませてもらっている虚構新聞社の『虚構新聞』(http://kyoko-np.net/)のサイトに以下の〝記事〟が載っていましたので、紹介します。言わずもがなですが、「嘘ニュース」ですので、良い子の皆さんは信じてはいけません。
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【http://kyoko-np.net/2010020901.html】
『セミに「ありがとう」 平均寿命の4倍長生き これは嘘ニュースです』
「ありがとう」「大好き」など、セミの幼虫に毎日肯定的な言葉で呼びかけると、普通のセミの4倍以上長生きすることが、千葉電波大学・日暮和義教授(昆虫学)の研究で明らかになった。論文は英科学誌「フェノメノン」3月増刊号(電子版)に掲載される。
日暮教授は1981年、ニイニイゼミの幼虫2匹をそれぞれ自然界の環境を再現した大型飼育ケースに1匹ずつ入れて飼育。その際、一方のケースには「ありがとう」「好き」「がんばって」など肯定的な言葉を書いた紙を、もう一方のケースには「死ね」「バカ」「消えろ」など否定的な言葉を書いた紙をそれぞれ貼り付けた。また同様にして、一方には「がんばれ」、もう一方には「死ね」と、飼育ケースに向かって毎日同じ時刻に声をかけた。
その結果、否定的な言葉を投げかけたセミの幼虫は7年後の1988年、地上に出て羽化。そのまま脱皮して成虫に育った。体長や外見などは普通のセミと変わらず、羽化後8日目に死亡した。
一方、肯定的な言葉をかけて育てたセミの幼虫は飼育開始から30年近く経った2010年現在もまだ地上に出ておらず、幼虫の状態が続いていると考えられる。生存が確かなら、否定的な言葉で育ったセミの4倍以上土の中で生き続けていることになる。
日暮教授は、セミがこの先何年生き続けるか分からないため、研究の中間報告というかたちで研究論文を執筆。論文では「セミAはすでに30年近く土の中にいることから、肯定的な言葉に含まれる波動の意志がセミの寿命に働きかけを行っているのは明白である」とし、「今後はこの成果を日常に応用することで、寿命におけるメリットだけでなく、教育・道徳的にも有用な効果が期待される」と結んでいる。
「セミの生存は確認できているのか」という本紙の取材に対し、日暮教授は「飼育ケース内の環境を維持するため、実際に土を掘って確認することはできないが、私にはセミの生命力の波動が毎日ひしひしと伝わってきている」と話し、セミの生存を確信しているとの認識を示した。
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はい、「水伝(みずでん)」(「水からの伝言」)のパロディーです。元々の虚構(ニセ科学・似非科学・疑似科学)を、こういう〝記事〟にできる虚構新聞〝記者〟の発想(以前、麻生元首相のおちょくり〝記事〟を紹介しました)に、いつもながら、大層感心しています。「肯定的な言葉に含まれる波動」や「生命力の波動が毎日ひしひし」といった部分の味わい深さ。某所で言いましたが、国歌を聞かせたらどうなるのでしょうね、氷の結晶の形は?「教育・道徳的にも有用な効果が期待」など、ポエムとしての「水伝」の罪深さ・・・。
3月に読了。『信じぬ者は救われる』、香山リカ×菊池誠。かもがわ出版、2008年3月刊。タイトルは『信じぬ者は救われる』。基本的には対談本は買わない主義ですが、これは例外。
「・・・・・・『水からの伝言』。これを使って ・・・・・・ 授業をしましたっていうホームページを 発見したんですね。・・・・・・ ちょっとこれはまずいなと思ったんです。・・・・・・ 永久機関みたいな話をとくとくと教えている理科の先生とか」(pp.24-25)。「永久機関」の話が某誌にも出てて、ギョッとしました。『水伝(みずでん)』