新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

王子を歩き回った(その3)

2012-03-04 09:34:41 | タウンウオッチング

先週日曜日の王子探訪、一番のお目当ては「飛鳥山 3つの博物館」でした。
この「3つの美術館」とは、「紙の博物館」「北区飛鳥山博物館」「渋沢史料館」の3館で、飛鳥山公園の南西に見事に一列に並んでいます。

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3館とも入館料は300円で統一しているし、かなりお得な共通券720円)があるし、共同企画があるしと、かなり良好な関係が築けているように見受けられます。

私も当然のように共通券を購入したのですが、自宅に帰ったときの共通券はこんな具合でした。

120304_1_03 渋沢史料館だけパスしたのです。
この共通券は3か月有効ですから、渋沢史料館はまた後日、という趣向。
時間が足りなくなったというわけではなくて、渋沢史料館をパスした理由はこちら

120304_1_04 渋沢史料館の附属施設になっている晩香廬(ばんこうろ)と青淵文庫は、土曜日の午後だけ内部公開されているんです
私が王子に出かけたのは先週の日曜日でしたから、当然、重要文化財に指定されているこの2棟の内部を拝見することは叶いませんでした
と、なれば、日を改めて、土曜日に飛鳥山を再訪して渋沢史料館晩香廬青淵文庫を観覧しようと考えるのは、至極自然な流れだと思います。
なにせ、自宅から王子へは電車賃210円で行けてしまうような環境なのですから

それでも、せっかくですから、(その2)で書いたように旧澁澤庭園にある古墳のほか、1945年4月の空襲で焼けてしまった茶室などの跡や、晩香廬・青淵文庫外観だけを見物してきました。

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こちら渋沢栄一さんの喜寿を祝って、清水組(今の清水建設)の4代目当主・清水満之助(二代目)さんから贈られた洋風茶室というかバンガローのような晩香廬(竣工:1917年)。

そして、こちら青淵文庫

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どちらも、外観を見るためだけでも飛鳥山に出かける価値はありそうです。

   

と、ここまでは先週のお話。

いつでも行けると思うと、その機会を逃すもの」というわけで、さっそく昨日(3月3日)、リターンマッチとして王子を再訪しました。

昨日のルートは下図のとおり。

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ここまで順不動となれば、先にこちらを紹介してしまいます。

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お札と切手の博物館(国立印刷局博物館)です。

120304_1_09 先週の王子探訪の際に入手したフライヤー(右の画像)、お札と切手の博物館で開催中の特別展「珠玉の偽造防止技術」3月4日までということを知ったもので、ドタバタと観てきたというわけ。

お札と切手の博物館は常設展・特別展とも入場無料ですが、入口で入場票に住居地(都道府県)と人数の記入を求められます。
この仕組みは、小樽の金融資料館(訪問記はこちら)と同じ。

国立印刷局造幣局日本銀行の関係とか、お札硬貨の関係とか、ややこしい話がありますが、それは別の機会にとっておきまして、お札と切手の博物館の展示、入場無料が申し訳ないくらい楽しめました

かなり金融資料館の展示とダブっている感はありましたが、日本のお札だけでなく、世界の珍しいお札、金箔が貼られたお札とか、ぱっと見「0」がいくつ書かれているのか判らないハイパーインフレ対応のお札とかが見られたし、プラスチック(ポリマー)製のお札に触れられたしで、満足です。

特別展の偽造防止技術(ここで「珠玉」は違和感あり)も、既に知っていた内容が多かったものの、自分が持っているお札を拡大してマイクロ文字を見たり、紫外線を当てて特殊発光インキの効果を見たりすることができるのは体験型の見学としてかなり楽しい
もちろん、私の持っていたお札は真札(しんさつ)でした

残念ながらお札と切手の博物館にはミュージアムグッズはありません。でも、A4×8ページの特別展「珠玉の偽造防止技術」の立派なリーフレットを無料でいただけるとはありがたいことです(その費用をたどれば税金なんだけど…)。

このリーフレットに偽札の発見枚数のデータが載っていました。

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そして、リーフレットでの説明は、

上記のように、日本が諸外国に比べて改刷間隔が長く、偽造紙幣の発券枚数も非常に少ないは何によるものなのか。
日本では紙幣用紙も印刷局製である。日本特有の原料を使用しており、独特の風合いを持つ。世界に類例をみない紙質であり、再現は不可能である。また、、

と、胸を張っています

日本の紙幣用紙は、日本特産である「ミツマタ」の樹皮を主原料として、「マニラ麻」の葉が加えられているのだそうで、お札と切手の博物館の前にその「ミツマタ」が植えられていました。

120304_1_11 う~む、、夕陽をまともに浴びて、うまく撮れていない…

飛鳥山の紙の博物館の前にあった鉢植えのミツマタの写真を載せましょう。

120304_1_12 私が初めてミツマタを見たのは、虎ノ門界隈の職場にいた頃。近所にある国立印刷局虎の門工場の前に植えられているのを見て、本当に枝が三つ叉になっていることに小さな感動を覚えたものでした。

でも、ミツマタにも例外があるようで、紙の博物館の前のミツマタにはこんな枝が…

120304_1_13 特別展「珠玉の偽造防止技術」は、本日(3月4日)17:00までです。
興味を持たれた方はお急ぎください

   

昨日の王子再探訪の〆は、王子焼きならぬ玉子焼き

扇屋さんの玉子焼きを買ってきました。

120304_1_14 私にとっては、ちょいと甘めでしたが、大変おいしくいただきました

   

足かけ2週にわたる王子探訪記はまだ続きますヨン

なんたって「順不動」ですから

つづき:2012/03/05 王子を歩き回った(その4)

コメント
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