OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっぱり真理ちゃん♪

2014-05-26 16:31:54 | 歌謡曲

夕陽のスケッチ / 天地真理 (CBSソニー)

浅田美代子岸本加代子と書いてくれば、次は天地真理というのが避けては通れない道筋というものでしょう。

だって天地真理は件の二人が注目されるきっかけとなった、例のTBS水曜劇場「時間ですよ」における「隣の真理ちゃん」ですからねぇ~~~♪

もちろん真理ちゃんにしても、そこからブレイクしたわけで、明るい笑顔と屈託の無い存在感は忽ちお茶の間の人気者となり、しかも基礎がしっかりしていた歌唱力がありましたから、昭和41(1971)年秋のデビュー曲「水色の恋」から大ヒットを連発し、テレビでは歌番組はもちろん、自らの芸名を冠にしたバラエティ番組の高視聴率、そしてキャラクター商品も次々に発売されるほどで、所謂国民的アイドルスタアになっていたのですが……。

当然ながら、そうなってみると世の中の常として、裏側のあれこれが虚実入り乱れて報道され、それが様々な憶測を伴って良からぬ噂となったり、ついには真理ちゃん本人がハードスケジュールやプレッシャーの果てに健康を害するという芸能界残酷物語を演じてしまった顛末は、今更説明不要と思います。

さて、そんな真理ちゃんに対するサイケおやじの立場は、決して彼女に夢中になっていたわけではなく、周囲の狂騒を妙に羨ましく思えた程度ではありましたが、「天地真理」ではなく、あえて「真理ちゃん」と呼ぶことに吝かではありませんでした。

つまりアイドルスタアとしての彼女には、その楽曲の完成度の高さ共々、やはり素敵なものを否定は出来なかったのです。

しかし所詮は天の邪鬼のサイケおやじですから、全盛期よりは幾分人気が落ちて来た頃の歌が好きということで、本日掲載のシングル盤は、ちょうどそんな時期の昭和50(1975)年末に発売された、これが歌謡フォーク調の哀愁ソングの決定版として、A面曲「夕陽のスケッチ」にグッと惹きつけられてしまったんですねぇ~~♪

それは作曲:筒美京平&編曲:萩田光雄というお馴染みのソングライターコンビが十八番の流行解釈を提示したところに成功の秘訣があるんでしょうが、作詞にクレジットされている宮中雲子は、童謡や児童向けの作品で有名な詩人と同一人物なんでしょうか?

とにかくシンプルでストレートな純愛フィーリングを綴った言葉とメロディラインのジャストミート感は、特にサビの入り方やリズムアレンジの上手さとは無関係ではないでしょう。

ちょい聞きには地味な印象の曲だと思いますが、件のサビの展開や演奏パートの深淵な企み(?)は、聴くほどにクセになりますよ♪♪~♪

それともうひとつ、特筆しておきたいのが、ジャケ写に登場している真理ちゃんの美しさ♪♪~♪

既に第一線のアイドルと言うよりは、スタアとしての佇まいが不思議な愁いを滲ませているあたりに、当時の真理ちゃんの状況が……、と思うのは、後世の歴史を知っている者ばかりの気持ではないと思われますが、いかがなものでしょうか。

ということで、例え真理ちゃんに何があったとしても、彼女が残してくれた思い出や記憶は、昭和40年代後半から青春時代を過ごした皆様にとっても、決して忘れられるものではないはずです。

ご存じのとおり、真理ちゃんは小柳ルミ子、南沙織と並んでの三人娘として華々しい活躍がありましたが、小柳ルミ子が正統派歌謡曲、南沙織が歌謡ポップスであったという一般論(?)からすれば、真理ちゃんは歌謡フォークが一番似合っていたと思いますし、前述したテレビドラマ「時間ですよ」の劇中でもギターを弾きながら、フォークアレンジの「恋は水色 / L'Amour Est Blue」等々を歌っていましたからねぇ~~。

あぁ、白いギターを抱え、ジーパン姿の真理ちゃんが眩しく思えるのでした。

コメント (6)
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