OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ザ・バーズと言っても双子の姉妹

2010-08-19 16:39:07 | 歌謡曲

或る夜の出来事 / ザ・バーズ (テイチクユニオン)

昭和の芸能界で、特に女性歌手には双子のデュオが幾組も登場していますが、こまどり姉妹やザ・ピーナッツの大ブレイクによるところが、これは大きいんでしょうねぇ。

本日ご紹介のザ・バーズも、豊田順子と豊田礼子の実力派として、先日のレモンレモンズと同じ頃に活躍していました。

そして何んと言っても大ヒットしたのは、本家スチュワーデス物語のテレビドラマ「アテンション・ブリーズ(昭和45年・TBS)」の主題歌でしょうが、他にも侮れないシングル盤を数枚残しています。

中でも、昭和44年11月に発売された「或る夜の出来事」は、一般的なヒットにはなりませんでしたが、後の所謂廃盤アワーでは決定的な人気を得た隠れ名曲・名唱! 一度聴いたら忘れられないリズムとコブシ、そして躍動的な曲メロと些か女の狡さが滲み出た歌詞がジャストミートしています。

そこにはイントロ前のSEとして豪快にプッ飛ばす車のエンジン音が使われ、次いでフェードインする昭和歌謡曲どっぷりの演奏が始まり、さらに彼女達がコブシを効かせまくった歌い回しで、男と女が夜のドライブに行ったあれこれを物語るんですから、たまりません♪♪~♪

当然ながら、それは女の視点であって、しかも「真っ赤なスポーツカー」とか「玉川あたり」とか、妙に具体的な描写や男女の台詞と感情の機微が歌詞のほとんどを占めています。おまけに最後には「後は言えない、幸せすぎて」という、実に妄想を刺激するオチまで歌われるんですよねぇ~♪

もちろん、ザ・バーズのふたりはユニゾンから上手いコーラスワークを駆使♪♪~♪ 殊更にキワドイ部分をハモったりするという、う~ん、これって放送禁止ギリギリじゃなかったですかねぇ~?

またバックのカラオケパートでは、この時代特有の硬質にドライブするエレキベースやセカンドライン気味のブーガールドラミングが素晴らしいですよ。もちろんホーンアレンジも膨らみのある響きになっています。

さて、しかし残念ながら、サイケおやじはこの素晴らしいシングル盤を、ど~してもでゲットすることが出来ず、友人からのカセットコピーで長い間、我慢の子でした。

ところがついに先頃、某オークションで落札に成功♪♪~♪

なんと扱っていたのが海外のディーラーだったというのにも驚きましたが、掲載したジャケ写真は連絡メールに添付されていたものを流用してはいるものの、状態はかなり良好みたいなんですよ。

あぁ、早く手元に届かないかなぁ~~~♪

そんな気持で現物も未だ手元に無いフライング状態で、本日のプログを綴っているというわけですが、実際、それほど素敵なレコードだと、ご理解願えれば幸いです。

ちなみにジャケットに写るふたりの衣装が、既にしてスッチー風というのも、以降の大ヒットを予感させますよね♪♪~♪

ちょっと余談になりますが、昭和の我国風俗関係の営業では、スッチーのコスプレが異常人気だったことがありましたですよね。今はどうなっているんでしょう。

ということで、ザ・バーズの音源もまた、全てを復刻するべきでしょう。

ただしCD1枚分がキツイのであれば、双子の女性デュオだけの編集盤とか、様々に楽しい企画があると思いますよ。

拙稿をご一読されました業界の皆様、ぜひともお願い致します。

コメント (1)
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