山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

小池百合子氏の無責任と踊った人々

2017年11月15日 22時57分32秒 | Weblog
 希望の党の小池百合子代表が2017・11・14辞任した。9月25日、若狭氏らが準備をしてきたのを「リセットして」(ひっくり返して)「私自身が立ち上げる」といって、自分勝手につくった希望の党。一気に政局の焦点に。2日後に、結党記者会見で「日本をリセットする」「しがらみのない政治」をうちだす(しかしリセットとしがらみくらいしか中身がない)。29日、前原民進党代表と協議し、有頂天のなかで、記者に「「民進党出身者)全員を受け入れることはさらさらない」「排除いたします」と歯切れのいいことばを吐く。本心が命取りに。一気に過半数を取って、天下取りもと夢想したが、状況は急転回し50議席にとどまる。その後、責任論が噴出するなかでも、「創業者の責任」だから代表は続けると言ってきた。
 しかし、13日(月)開票の東京都葛飾区議選(定数40)で、都民ファーストは5人を立て、4人が落選した。定数40で1人しか当選しなかったのだ。7月都議選のフィーバーとの落差はあまりに大きい。小池ファーストの信頼はほぼゼロだ。これで辞任をせざるを得なくなったのだろう。
 小池氏は、核武装まで主張した右翼政治家で鳴らしたが、去年の都知事選以来、本質を覆い隠し、さわやかな改革派をみごとに演じてきた。だが政策は不明瞭、やっと語ったかと思ったら、再稼働推進しながら原発ゼロ?、9条改憲などと12のゼロ。受動喫煙ゼロ、満員電車ゼロ、花粉症ゼロ、電柱ゼロ。ゼロになればいいが、なんやそれという代物。半日か、一日ででっち上げたような政策。結局、9条改憲推進、安保法制推進の排除路線だけは知れわたった。
 一番近い人をもないがしろにして、勝手にでっち上げ、うまくいかないとなったら、勝手に投げ出す。初めから終わりまで手法は同じ。民主的手続きなし。あっと驚くような振る舞いが、腰の据わらない人には魅力的に映るのか、踊らされた人が多い。その最右翼が前原氏かと思っていたが、この人物実はもっと罪深い。いい加減な合流口約束で民進党を解党に引きずり込んだだけではない。前原劇場にはもっと裏があった。
 前原氏は、先頭切って4月に民進党を脱退した長島昭久氏と新党結成へ話し合いを続けていたことが明らかになった(『赤旗』11月15日付けでの長島講演記事)。裏切者が党員をだましてまんまと代表の座を奪い、小池氏と組むことで民進解党、新党結成へと大芝居を打ったのだ。前原氏は踊らされたのではなく、民進解体の思惑を持って代表になり、思いを遂げたのだ。この問題は、もっと究明しなければならない。
コメント (1)
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