ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

地底の住人 5

2006-10-07 18:06:38 | 地底の住人
5.
 サトの青い皮膚の人種はとても古い魂で、地球中心部には太陽系第10番目の惑星に太古に住んでいた人々が監禁されているというのです。そして青色人種はある目的から地球の深部で働いているのだとサトは語りました。その太陽系第10番目の惑星に住んでいた人々とは、肉体を持たず血を好み、人間の間に入って否定、消極、悪そのものの存在で、太古に地球人をまったく奴隷状態で支配していた。その奴隷状態は″光の子″の大聖者(マスター)たちが来て彼らを捕らえ地球中心部に幽閉するまで続いた。しかし、その幽閉から免れている存在がいるのだとサトは語りました。

「なぜ、この世からまったくの悪をなくさないの?そんな力のある大聖者だったら、可能ではないの?」 ジーン・ウールは不思議に思いました。
「・・もし悪が全くなくなったら、心の葛藤もなくなって不安も憎しみも怒りも何も存在しないとしたら、悔いる人生もないわけだ。人生をやり直す必要もなくなったら・・それは、素晴らしいことかい」
「・・・・素晴らしいと思うわ」ジーン・ウールは答えました。
「では、人間生まれ変わる必要もないわけさ。悪がなければ理想的で完全な人生を歩むことが出来るんだからね」サトはジーン・ウールの頭の中に語りかけました。
「理想的な一度きりの人生を、人は望むものよ。一度きりだと思うから、素晴らしい人生にしたいと思って努力するのよ。誰も苦労する人生など選ばないと思うわ」ジーン・ウールはつぶやきました。
「人は何のために生まれて、どこへ向かおうとしているのか、考えたことがあるかい?」
「・・・・・・・・・」ジーン・ウールは沈黙しました。これこそがジーン・ウールの目下の主題だったのです。

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