絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

1クラスを4人の教師が担当するというのはどういうことですか?(No.1112)

2022年05月17日 09時14分07秒 | 受験・学校

他のお受験教室ではクラスを1人の先生が担当します。ウエルストリームではクラスを4人の教師が担当するとのことですが、どういうことですか?

他のお受験教室が採用している担当教師1人制というのは、そもそも本当に良いやり方なのでしょうか。はなはだ疑問があります。

疑問1点目

 我が子をその教室に入れても、実績ある先生が担当してくれる保証がありません。それどころか1年目の新人教師が担当するクラスになるかもしれません。お受験教室(塾)の売り物は実績ある先生の授業ですから、実績のない先生のクラスに入ったのではまったく意味がありません。また、実績ある先生のクラスへ変更を希望してもそれは通りません。皆さんがその実績ある先生のクラスを希望しているからです。

 つまり、同じ月謝で同じ教室に通っているのに、クラスによって先生が違うので授業の質が違い、結果、クラスによって合格率が大きく違ってきます。同じお受験教室に通っていても、運が良いとイイ先生のクラスになり、無事合格出来るかもしれません。しかし、運が悪いと教師力の低い先生のクラスになり、結果、不合格となるかもしれません。これでは受験が「賭」になってしまいます。

疑問2点目

 一人の先生だけが担当すると、お子様との相性が悪いと大変です。その先生しか教えないのですから、お子様は先生が嫌いになるだけでなく、その先生が教えるお勉強まで嫌いになるかも知れません。このように教師一人だけで担当すると相性の問題が発生する可能性があります。また、教師自身もお子様に対する見方が固定化し、最悪偏見を持つようになるかもしれません。

疑問3点目

 一人の先生が担当し、1回60~80分授業というのは、お子様の合格のためというよりも、お受験教室の都合(経営効率)を優先しているのではないでしょうか。

★そこで、私達ウエルストリームではこれらの問題点を解消し、さらに高みを目指すために科目担任制をとり、週1回コース(年少・年中)では4人の先生が毎週お子様の授業を担当します。(ちなみに年長は週2回なので8人の先生が担当します。)

具体的には15:00~17:15の時間帯に30分を1コマとして、1日4コマの授業をお子様は受講します。

例えば、年中水曜コースのある日のAクラス授業は1コマ目「数の分割」井澤先生、2コマ目「点つなぎ」鈴木先生、3コマ目「言葉の音数」田中先生、4コマ目「造形」小田先生という具合です。

Bクラスは1コマ目が田中先生で2コマ目が井澤先生、3コマ目が鈴木先生という具合です。つまり、どちらのクラスにも塾長の井澤先生が入り、どちらのクラスにも10年以上経験のある鈴木先生がはいり、4年目の田中先生が入ります。

だから、ABどちらのクラスになっても教師レベルは同じになるのです。

 このクラスごとの教師レベルをそろえ、「どのクラスになっても志望校に合格出来る実力がつく」というのは、中学受験指導塾や高校受験指導塾では昔から常識です。

   そして、4人の先生それぞれがお子様の長所を発見し、その長所を高く評価し、認めること(アクナレッジメントを与えること)からお子様を伸ばしていきます。いわば4方向から光をあて(交差光線をあて)そこに浮かび上がった実像を偏見を持たずに正しく評価するのです。だから、ウエルストリームに入るとお子様が大きく伸びるのです。

 さらに、相性の問題というのは人間であれば必ずおこりえますが、個性的な先生が4人もいるので、お子様は4人の先生の誰かしらと相性が合いますよ。

 事実「ぼくは鈴木先生が大好き!」、「私は田中先生が好き!」「ぼくは井澤先生が好きだよ。」というふうに、各教師にファンがいますから。

 そして、「先生が好きだから、その先生の科目が大好き」というぐあいに成長していきます。ここから良循環が始まるのです。

さらに、この30分ごとに教師がかわり、お勉強の内容もガラリと変わるというのは、「幼児心」と「入試制度」にもあっています。

 というのは、ふつう幼児は高校生のように60~80分も集中できないからです。どんなにイイ先生がおしえていても、同じ先生が60~80分も担当していると飽きてきて、集中できなくなりがちです。それに、苦手な分野を延々と教わったとしても心が先に負けて(嫌になって)余計に理解出来なくなりがちです。

 それに実際の私立小学校の入学試験でも60分~80分も休憩なしで実施する学校はないと思います。だいたい1科目30分前後で試験を実施し、休憩を入れて、3~4コマ繰り返すのが実際の入試です。

 ですから、1日1コマ30分を4コマ受講するというのは実際の入試に近い状態ですし、どうしても飽きやすい「幼児心」にぴったり合っているのです。それに実際の入試の日が30分1コマを3~4回やるなら、その準備をする塾でもほぼ同じスケージュールで毎週練習したほうが、子供達も慣れます。

 そういうわけで30分授業を4コマ毎週やると、いっそう合格しやすくなるのです。

 そうは言っても、この1日に4人の先生が5名1クラスを教え、1コマ30分×4コマ授業という制度はそれが良いのはわかるけれど、他のお受験教室からみたら、経営効率が悪すぎるそうです。1日に1教室を1クラスしか使用出来ませんし、少ない生徒でも教師を毎週4人も出勤させなければいけせん。家賃は増えるし、人件費もかかります。経済合理性がないです。だから他のお受験教室はこのやり方を採用しないと思います。

 それなのに、なぜウエルストリームはやっているのでしょうか?

 私はこのように考えています。

 塾の経営効率を上げ、利益を増やしたとしても、目の前の生徒さんが合格しなければ意味がないと思います。生徒さん・御父母様は合格するために毎週ウエルストリームにかよっているのです。生徒みんなが合格して、はじめてウエルストリームの社会的存在意義を果たせたと言えると考えているからです。つまり、「経営効率よりも合格のために一番良いことをやるべきなのです。」

 言うまでもなくウエルストリームは塾ですから、御父母様からいただくお月謝だけで運営しています。だから、安定した運営をするためには適正利潤は必要です。しかし、他のお受験教室ほど利益率は高くなくてもいいのです。

 

 


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