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暇人のストレス解消

稲刈り作業

2010-10-12 22:13:36 | 水田
稲刈り作業真っ最中です。
今年は稲作農家にとって最低・最悪の年でした。
 春先の播種期の異常低温。雪まで降りました。その後の長雨で田んぼがぬかるんでしまい、ブロードキャスターでの肥料散布が出来なかったのと
 続いての作業、田耕い(たうない)も泥んこの・代掻き状態での耕起でした。
更には田植え後の低温で活着が遅れたのと除草剤の効きが悪くなり雑草も生えてしまいました。
 その後幼穂形成期頃になり一転して猛暑となり稲の背丈が伸び過ぎてしまったのと併せ、猛暑時に水を切らすわけには行かない為潅水していたら
 今度はいきなり長雨になってしまい、オールバック並に倒伏してしまいました。
 (地盤を乾かし有る程度固めておかないと根が踏ん張れず、雨の重みで倒れてしまう。)



幸い私の所は少苗・粗植でしたので倒伏までは行きませんでしたがかなり乱れてしまいました。



 根元には空間が有りますので穂は地面に着きませんでした。
 
 地面を乾かす暇も無く長雨になってしまい、稲姿が乱れてしまいましたので風が入らず、収穫時期になっても
 地面が硬くならずコンバインが代掻き時のトラクターみたいです。手も顔も泥だらけの収穫作業となりました。
 これで米が高く売れれば苦労も苦にならないのですが豊作との事で生産コストを大きく下回った買取価格となってしまいました。

 前回コストについて載せましたが今年の農協の買い取り価格は労働費を全部つぎ込んでも足りません。農薬代・肥料代が払えません。
 やはり年金から支払いにまわすしかないので農業は年金をもらっている高齢者でないと続けられないようです。
 泥んこの中で刈り取り作業をしますとコンバインを傷めます。足回り・刈刃の破損、スタッグ・藁の詰まりによるベルト切れ等で
 機械屋さんも大忙しでした。
 ぬかって倒伏してしまった田んぼ等は火を付けて燃やしてしまったほうが機械の損傷を考えるとなんぼか得と思いました。

 

 幸いこの田んぼはこれくらいの泥濘で済みました。

 後で、よその田んぼですが泥海状態になり収穫を中断してしまった所が有りますので、写真をアップしたいと思います。

 今年は豊作による低価格ですので、来年がもし不作でも、在庫が残りますから価格の高騰は望めません。 
 ですので2~3年は苦しい生活が続きそうですし、この間に農業の形態・環境は大きく変わると思います。
  キノコのやま~とか、ススキの原とか、竪穴式住居が見られるかも知れません。
 
農政が良くわかりません。
 経営規模を拡大して大規模農家になりなさいと言われても耕作面積の半分は減反しなさいと言いますので、
 50haの耕地を集めても25haしか耕作できません。残り25haもの土地を畑にしても面倒見切れませんし、
 小作料だけがまともにとられるだけです。
 民主党の言う個別所得補償制度もこの減反を守らないと受けられないし、耕作面積の半分に対しての補償で、その補償額も僅かです。
 これでは人間らしい生活は送れません。
 個別所得補償等と言わず、個別生活補償として頂きたいです。