カメさん日記

趣味のカメさん日記です。レア種で情報が少ない種を中心に書いていきます。

カメの長寿化と飼育者の変化

2018-02-03 07:49:30 | 飼育論

おはようございます。

ブラジルヘビクビガメ♂

ブラジルヘビクビガメ♀

ベテランやプロの方ならばお分かりだと思います。

彼らの状態の良さが。

目ヂカラがすごいです!

別に私の飼育技術を自慢している訳ではありません。

こんな飼育困難種でも状態良く飼える時代なのです。

今は熱意があれば、生息地の気候、環境、水質、湿度、通気性までイメージすることが出来る時代です。

また海外のスーパーマニアのサイトで飼育情報を得ることも可能です。

加えて驚くほど進化した飼育機材の各種。

飼育情報の敷衍とコミュニティーの活発化も手伝いカメの長期飼育が珍しいことではなくなりました。

そして新たな問題です。

そう、飼い主より彼らは長生きするのです。

長い飼育期間を要求される時代になりました。

そんな中、様々な理由で飼い続けられない飼い主も出てきているようです。

私は安易にカメの飼育を始めることに強く反対する立場ですが、やはり安易な飼育開始はいい加減な飼育方法を助長し、破滅的に拙い観察力と相まって、お決まりの飼育放棄に帰結すると信じております。

飼育されるカメにとってはこれほど不幸な事はないでしょう。

勘違い飼育者もよくいますね。

とにかくエサを沢山食べれば調子がいいと思い込んでいる飼育者。

高温、大量給餌、狭いケージ。

間違いなくオーバーワークで早死にしますよ…

飼育者はカメによかれと考えているだけに悲惨です。

あるいはシェルターへの配慮不足。

これなどもカメのストレスを増やし、寿命を削ります。

カメは野生下では、基本隠蔽されたシェルターで多くの時間をジッと過ごしています。

シェルター形状や設置場所に拘り、3年も経てばカメも飼育されることに慣れ、飼育者とのコミュニケーションもきちんととれるようになります。

飽きたからといって我流の飼育方法でケアされたカメを安易にトレードする行為は厳に慎むべきだと思います。

どうしてもカメを飼うと決めたのなら、最後まで飼いきる覚悟を持つべきです。

覚悟を決めた飼育は、勤勉であり、極めて緊張感のある観察となるはずです。

飼い主とカメの緊張感ある距離感、これも状態良くカメを飼うコツだろうと私は思います。

もちろんカメの飼育も自由経済の一部分であり、安価なカメの需要も分かりますが、私個人としては、やはり高価で飼育難易度の高いカメに対象を絞っています。

高い価格と死ぬリスクが高いカメを飼うとなれば、必然的に飼育それ自体に慎重にならざるを得ませんからね。

経験的に飼育困難種へのチャレンジは飛躍的に飼育スキルを上げることを実感しています。

次はコウホソナガクビガメにチャレンジしたいと考えています。