赫（あか～い）

　「ゆずの宿」からの帰り道。久し振りに見た綺麗な夕焼け。



　元々高知家は、日本国でも有数の日照時間が長いくで、しかもこの時季は日が長ぅなっちゅうきに、まぁまぁ大体１９時半ばぁでやっとこんな感じになってくるがよ。



　車を海岸線まで奔らぃちょいて、大急ぎでパシャパシャ。



　街の灯りやら、薄闇に佇む漁船やら、デジカメのモードをいじくりまわしもって…パシャパシャ。



　実は、夕陽が赤いがぁは、空が青いがぁと関係があるがぜよ。そもそも太陽光は、波長のみぞい青いがぁから波長の長い赤いがぁまで、様々な色の光があわさって出来ちゅうがやけんど、それらぁが大気圏を通る時、青いがぁが大気とぶつかって散らばるがょ…。空が青いがぁは、散らばってあちゃこちゃから届く青い光を見ゆうきながです。ほんで今度は、夕方になって日が傾いたら、太陽光が大気中を時間をかけて通るきに、青い光は散らばりきってしもうて、赤い光ばぁが残るきに、夕陽は赫うに見えるがやと。



　高知家の年間日照時間は、まぁ大体２，１５０時間ばぁやきに、一年３６５日×２４時間で８，７６０時間のうち、四分の一ばぁは日が照りゆうことになるがよ。けんど高知家は降水量も全国上位やに、ちっくと不思議やね。



　さてほいたら、マジックアワーも過ぎて陽がとっぷりと落ちたきに、いんで一杯呑ろぅかねや。

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