匿うしくみ

　ちくと商談で来た香南市のショッピングセンターは、ただもん平らな造りでだだっ広い！



　「ゆずの宿」の商談も目出度く纏ったきに、ちくと見学。このひろびろ感は…何だかアメリ感？



　店内にスーパーらしからぬ生簀があったり、子供が思わず身を乗り出してしまうばぁのアイス屋さんがあったりで、なかなか目出度いつくりのお店ぜよ。



　「大当り出ました！」の看板につられてジャンボ宝くじを買うた！売り場のお姐さんの「当たりますように」がいつもより溌剌として聞こえたがァは、きっと気のせいやないと思う…。こりゃあへんしも家へ持っていんで匿うちょこう。



　「匿う」いうたら、帰り道でちくと遠回りして、南国市の掩体壕を見にいってみたぜよ。掩体壕（えんたいごう）は、航空機を敵の攻撃から守るための格納庫で、掩体・掩蔽壕（えんぺいごう）・掩壕とも言うがぢゃ。今見ゆうがァは、コンクリート製で、少ない資材で大きな強度が得られるように、かまぼこ型をしちょって、内部に航空機を収納する…つまり「匿う」ようになっちゅうがぢゃ。



　実際に使われよった戦時中にゃあ、こんな立派なコンクリートから始まって、天井のない壁だけのが、木でできたが、それらぁあわせて４０ばぁあったがやと…。現存しちゅうがぁはコンクリート製のものが７基だけやけんど…、忌まわしい過去を洗い流したみたいに、清々しゅうに田園風景に溶け込んぢゅう…。



　私はこの景色を見るたんびに、「天空の城ラピュタ」に登場する自律式ロボット兵器の「やさしい方（ラピュタで小鳥と暮らしよった方）」を思い出して、青空が目にしみるがです。今は小動物とか農機具とか…何を匿いゆうがやろ～かね。

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きそう～レース～

　「第三回中岡慎太郎向学の道マラソン大会」のストックネタ放出～。



　先ずは地元の若者が選手宣誓！和やかやった会場にちよっとだけ出た本気汁！やっぱりレースやきに競わんといかんろう。



　スタート位置につくランナーさんらぁにも緊張が…。めいめい時計を気にしたり、深呼吸したり…。



　号砲一発！きれいなスタートぢゃ！むかし健脚で有名やった中岡慎太郎さんが駆け抜けた「向学の道」を６００人のランナーが辿るぜよ。



　人口１，４００余りの村に６００人のランナーが来てくれたっちゅうだけぢゃち凄いに、更に大会を盛上げてくれるコスプレランナーさん！後で知ったことやけんど「ゴールデンボンバー樽美酒さん」と「モンローちゃん」は、私の娘の同級生Ｎ岡くんとその母上やったいうきに、またたまげたちや。



　北川村の美しい景色にみるみる溶け込んでいくランナーさんらぁを見よったら、何か自分も駆け出しとうなってくるがやけんど、我慢我慢…。



　ゴールの先にゃあ北川村の可愛らしい乙女らぁが、とびっきりの笑顔で待ち構えてくれゆうきに、皆ァそこそこ頑張って早いとこ戻んてきいよ～。



　走って疲れた身体を癒すがァはもちろん温泉「ゆずの宿」ぢゃあこぢゃんとえい湯を沸かして待ちゆうきに早いとこ来にゃあいかんぞね～。

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煌めく磯の幸

　暫くぶりのお湿りは、結構まとまった量で「ゆずの宿」の付近にゃあ、御覧の通りガスが立ち込めちょった。



　この日は発売後一年半近く…ご好評をいただきゆう「ゆず山弁当１，５８０円」のリニューアル。ど～ぜよ！なかなかえいと思わんかよ！



　昼イチバンには、暫くぶりに進路を東にとって室戸方面へ。この時季この地区は何と言うたち「やまぶき色」のこれ！



　瑞々しゅうて凄く美味いけんど、「ムカデ注意」のビワは子どもの頃にそこいらの木から勝手にもいで食べよったこともあるがやけんど…、その時にゃあムカデのことらぁは、まるで知らんかったがよ。



　ここへやってきたがァは、仕入れのためやけんど…、それだけぢゃあ勿体無いきに、「キラメッセ室戸」へ偵察に…。クジラの尾びれを模った看板が素敵やね～！



　ここいらは室戸市吉良川町やきに、そこを文字って「キラメッセ」みたいなことで…、やっぱ晴れの日の煌めく海がウリやと思うがやけんど…。



　どっこいみつけた子どもの日の名残は、生憎の雨の中でもしっかり存在感あるし、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されちゅう町並みも見応え抜群ぜよ。



　寄り道はこれっぱぁにしちょいて、本題の仕入れに。こんなレトロで昭和中期のにおいがする古風なスーパーマーケットやけんど…、まだまだ現役で「ここでしか買えんもん」も結構あるがよ。



　「ゆずの宿」から片道３０分以上もかけて「わざわざ」仕入れにきたがは、「室戸獲れながれこ」ぜよ。まあこんまいアワビみたいな感じやけんど、流れが速い室戸の磯で育ったもんは、こぢゃんと美味いがよ！８月一杯は何とか切らさんように頑張るきに、食べに来てよ～！

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ゆずれない願い

　奈半利駅にお客様のお迎えに行っちょったら、またまたこんな風流な立看板が！いいねぇ～～～ェ（フジテレビドラマ「家族ゲーム」の櫻井翔さん風に）！！！



　お客様をお送りした後、まだ日没まで時間があるし、可動橋が降りてきちゅう時間帯やったきに、ヤシィパークから海岸沿いの道へ…。



　手結港可動橋の内側は古風な内港で、承応２年(１６５３年)に土佐藩家老の野中兼山さんが、わが国最初の本格的「堀り込み港」として造らせたがやと…。歴史的遺産といえるこの港は、その規模も江戸時代初期のものとしちゃあ最大級で「日本築港史」にゃあ南北約１１２ｍ、東西約４９ｍと記されちゅう。　



　橋の外側は、土佐湾ぢゃあありふれた景色みたいに見えるけんど、これっぱあかっぱり開けたくは、そうないがやないろうか？



　日の暮れが近付いてきゆう港で釣りをしゆう微笑ましい親子の図…。その上空をス～ッと横切っていく東京からの便り…。



　最近何かと足を運びとうなる「我が家の想い出の渚」は、変わらずそこに在っていつも目にしみる。



　とまらない未来をめざして　ゆずれない願いを抱きしめて
　色褪せない心の地図　光にかざそう
　「ゆずれない願い」　ｂｙ　田村直美



　子供が小さかった頃によく聞いた歌のフレーズを思い出しもって、「ゆずの宿」への帰り道を急ぐ私にも、まだまだ「ゆずれない願い」はあるきにもうひと頑張りぢゃ！

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第三回中岡慎太郎向学の道マラソン

　朝方パラリときたきに、ちっくとしんぱいしたがやけんど、「第三回中岡慎太郎向学の道マラソン」は晴天に恵まれて、初夏の汗ばむ陽気の中で無事に開催されたぜよ。



　とっかかりからこぢゃんとつまづいたワリにゃあ…、まあまあウマイことすすんで胸を撫で下ろしたちや。



　課題はぎょうさんあるけんど…、何よりわざわざおいでてくれたランナーさんに「良かった！来年も来る！」と言うてもらうがァが一番大事で嬉しいことながぢゃ。



　良ぅに言うたら「自由」、悪ぅに言うたら「締まりが無い」セレモニーも愛嬌で、コスプレランナーさんや現役国会議員ランナーさんらぁが、ようけ花を添えてくれて、笑顔が絶えんえい空気になっちよった。



　一斉に準備体操をする頃にゃあ会場に一体感がうまれて、こぢゃんと盛り上がってきたぜよ！



　そして…、皆ァ待ちに待ちよった号砲が北川村に鳴り響いてスタートぢゃ!



　老若男女…コスプレさん…、色んな人が北川村の美しい景色の中を軽快に駆け抜けてきたぜよ。



　特にこの最高齢ランナーさんは、ごっつい！敵わんなぁ。



　ゴールした後にも色々楽しみが待ちゆうがも、なかなかえいろう！特にマッサージコーナーは大人気やったぜよ。



　前の晩から「ゆずの宿」へ泊まってくれちょったお客様も、そうやない人も、みんなぁ無事に戻んてきて良かったちや。来年もまた前の晩から来てつかぁさいよ～

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雨の匂ひ

　そろそろ高知県も入梅が怪しゅうなってきた。もしかしたら入梅前の最後の土日となるかもしれん五月の日、ヤシイパークは朝から大繁盛で「業者買い」も長い列に並ばんといかんかった。



　いよいよ明日にひかえた「第三回中岡慎太郎向学の道マラソン」は、なんとか天気に恵まれそうや…。



　「モネ…」もお天気のウチに訪れようというお客様で賑うちゅう！



　これから暫くは何種類もある「バラ」が見頃やけんど、勿論「紫陽花」も「睡蓮」もなかなかぢゃきに、雨の日もまたおつなもんぜよ。



　別に私ゃあ、暇でアブラを売りに来たワケぢゃあないきに、お客様をお迎えして「ゆずの宿」へ。



　勿論「ゆずの宿」の周りにもいろいろ花は咲いちゅうし、こんまい青玉が育ち始めた「ゆず」が可愛らしいぜよ。



　誰かさんが村営バスの時刻表につないだかっこえい自転車は、俄かに掻き曇った空に不安そうな面持ち…。アレルギー性鼻炎がおさまって敏感さを取り戻しつつある私の鼻腔に雨の匂ひが漂うてきた。



　程なく降り始めた雨は「ペトリコール」だか「ジオスミン」だか…、独特の匂いを連れてやってきた。入梅したら薄れる匂いを暫しテイスティングしちょいて、マラソン大会の晴天をお願いしちょこうかね～。

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想い出のあとさき

　休日のウォーキングももうすぐ辛くなりそうな暑さで、市街地のウォーキングコースにも、いきものが溢れちゅう。



　芝生の中にしっかりと咲いたこんまい花やら、かなり力強い花やら…。



　青々とした早苗がそだちゆう田の中にゃあ、音符さんがどっさり孵って…、これが全部カエルになったらここらへんの住民は不眠症になるかもしれん…。



　もうすぐ本格的な出番がやってくる紫陽花にゃあ、やっぱりお湿りが良う似合う。



　目が覚めて　夢のあと
　長い影が　夜にのびて
　星屑の空へ
　夢はつまり　想い出のあとさき
　「少年時代」井上陽水作詞・作曲


　ふと口をついて出てきたがァは、どういてか初夏というよりゃあ夏の終わりの唄やった…。天空の山羊さんに仲間が増えて…子羊！まるで志村けんさんみたいな鳴き声がたまらんばぁキュートぜよ。色鮮やかな蜥蜴さんもえいけんど、この時季はやっぱり薔薇ぢゃ！



　まあ何かとごじゃごじゃ書いたけんど、「ゆずの宿」近辺にゃあもっともっといきものが溢れちゅうきに、懐かしい「想い出のあとさき」をさがしに来てみんかよ～。

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ふと気がつけば…優秀店

　ふと気がつけば…。こんな表示が出ちょった。まずは目出度しとしようか。

yuzunoyadoさん『茹でガツオ』

紹介された記事：茹でガツオ

　この春、花を咲かせれんかった安芸社宅裏の桜の木に異変が！



　青々とした葉っぱのなかに控えめに咲いた花がポツリポツリ。やっぱり順序が狂うても一定の手順は省けんがやないかと思い…、ちくと感心したぜよ。



　さて、この日は夕方から安芸市内のホテルで会合があったきに、駄目なりに頑張る桜を横目に歩いて会場入り…。なかなかどういて予約が結構入っちょって羨ましいちや。



　食品衛生協会から次々と表彰される方々！まあ狭い田舎のことやきに知り合いばっかりやけんどね～。



　因みに「ゆずの宿」も飲食店のはしくれやきに、「優秀店」の紋所はしっかりいただいてきたぜよ。



　こりゃあ紋所に恥じんように精出さんといかん！ちゅうワケで、六月からの新しい会席料理をやってみたぜよ。



　これから暑うなるきに清涼感と喉ごしの良さを考えもって、旬感素材にゃあ「室戸荒磯獲れながれこ」や「友釣り新物鮎」などなどを厳選しちょいて、手間を省かんと一生懸命に仕上げたぜよ。



　オマケに当館の「ＥＣＯひいきメンバー」様には、このお料理がついた宿泊プランを２，０００円引きで使えるキャンペーンをやりますきに、へんしも（出来れば二～三日うちに）「ゆずの宿」からメンバー登録しちゃってよ～

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先人の足跡

　一年ばぁ前に…、こんなことを書いちょった。

鉄人の足跡

　いよいよ日食当日…。今のところお天気が微妙で、どう転ぶかわからん状態やけんど…、この日を目指して他県から「わざわざ」お越し下さったお客様がようけ居るきに…、これから晴れたらえいが...

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　最後の会場になった吉川村（現香南市）から、ちくと東へふったら…、これまたえいレース会場になりそうな手結の浜。



　一年前に「何とか存続できるように応援したいと思いよりますきに…、皆ぁ何とかしようや～。」と書かいて貰うた「中岡慎太郎向学の道マラソン」も三日後の５月２６日に開催の運びになっちょって…、目出度し目出度し。



　北川村の偉大なる先人の名を冠して、その先人の足跡を辿るコース設定のマラソンやきに…、こりゃあどいたちうまいこと仕上げて、他所から「わざわざ」走りに来てくれたようけのお客様らぁに「やっぱり北川村へ来て良かった！また来年も！」と言うて貰えるように頑張らんといかん！



　そりゃそうと…、「ゆずの宿」へも大先輩ご一行様が大挙しておいでてくれちょりました！どうも有難うございました



　社会人初日みたいな若者も、大切なお客様に喜んでいただこうと一所懸命に働きよります。いつの日にかこのお店の顔になれるばぁしっかり勤めて欲しいねや。



　先人の足跡は大きゅうてなかなか追いつくがァはしんどいかもしれんけんど…、めいめいが自分の歩幅で着実に進めるようにしたいと思いよります。　

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良心市～正しい心が支えるお店～

　最近は「直販所」に押され気味で勢力が弱まっちゅう感じの「良心市」やけんど、その起源が高知県やというきに凄いがやないが～！



　「良心市」たぁ、道路脇に設置されちゅう無人市で、農家の方らぁが農協で引き取って貰えん規格外商品（おおかたその日の朝採れ品で品質が良ぅて、多少形が悪い程度）の野菜や果物や生花らぁを良心的な価格（市価の三分の一から四分の一ばぁ）で並べ、買い手は自分の良心に従い料金箱に料金を入れるっちゅうもんぜよ。



　歴史民俗学者の研究ぢゃあ、高知の中山間地域が発祥の地という説が有力で、数十年前に「良心市」のシステムに賛同した全国の方々が広めたがやけんど、残念なことに料金箱ごと盗られたり、代金を払わんと商品ばぁ持って行くみたいなことが横行したり、また安全衛生の観点から無人が嫌われて、激減したっちゅう歴史があるがぢゃ。



　発祥地の高知でもその数は年々減ってきゆうがやけんど、他県と比べたらまだまだ圧倒的に多いがやと…、そうやとしたらそこから高知県人の「良心」が感じ取られるきに、お国（ふるさと）自慢の一つにならんこともないねや。けんどちょくちょく「苦情」の張り紙も見るがよね～。



　私が良う利用させて貰いゆう「海の漁心市」は名前こそ「良心市」のモジりやけんど、中身は完全な直販所みたいなことで、安全衛生面もバッチリぜよ。



　最近は直販所も頑張ってお得なお値段をつけちゅうし、レシートが出んと仕入にゃあ使いにくぅなるきに…、私の場合は専ら直販所通いで、多いときは日に５軒ばぁはしごすることもある…。



　言うたち良心市が嫌いなワケでもないし、良心が無いワケでもないきに…、誤解せんといてよ～。



　「ゆずの宿」のエントランスにもちょっとした良心市があるきに、見に来てよ～！

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