行列で行水

　ここんとこ一貫してトロピカル路線で攻めゆう「ゆずの宿」のカウンター周辺。



　特に夏は極彩色が濃密な感じでえいねや。



　仕入れに行ったち、そこいら中に夏の野菜やら果物らぁが行列になっちゅう。



　オマケに手結のビーチバレーコート前でも、何やら行列！



　ビーチバレー高校選手権って…、なんか目茶目茶楽しそうで、馬やらしいちや。



　はぢける汗と砂にまみれた後は、サッパリと行水やろうけんど…、この人数やと行水の前に行列やろうね～。今の日本ぢゃあ行水は昔のもんになってしもうて、垣根越しにちらちら見え隠れする浴衣美人みたいな風流も無うなっちゅうみたいや…。



　ところで、一周年がきた北川産地のお台所は、８月末までは毎週日曜日に「ゆずの宿」のロビーでやりよります。ぼちぼち超プレミアの天然うなぎが出るかもやきに、要チェックぜよ！

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黄色いオーディエンス

　ここんとこ「ゆずの宿」の前の川に長期滞在しゆう風なアオサギ（？）さんは、なっかなか警戒心が強うてあんまり近くへは寄れん。



　種蒔きからもうじき二ヶ月、赤鉄橋下の向日葵畑に嬉しい兆しが！



　大輪の黄色い花がボチボチ開きはぢめて、蕾の準備状況からみたち、あと一週間ばぁで満開になりそうぢゃ。



　畑の日当たりがイマイチやきに、早く咲いた子らぁは、ちっくと戸惑い気味で向きが一定とは云えんけんど…。



　山と畑の緑、鉄橋の赤、それに加わった黄色いオーディエンスたちは、補色調和の効果もあって想像通りの美しさぜよ。



　ちっとずつ膨らみもって様子を窺いゆう青玉も黄色いオーディエンスで大入満員になるがァを心待ちにしゆう。



　ぼっちり満開になっちゅうばぁの八月九日にゃあ、向日葵畑周辺でイヴェントもやる予定ですきに、みんなぁ麦藁帽子で集合してよ～。

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ＫＡＢ１６

　はぢめての靴…。この感慨はマリワナ海溝よりまっと深いかも…。



　たしか四半世紀前に娘がはぢめて履いた靴も「ｍｉｋｉｈｏｕｓｅ」やなかったろ～か。



　この会社、優に３０年以上も子供服のトップブランドに君臨しちょって、スポーツ振興にも力を注ぎゆうきに、エライもんぢゃ。



　もうあと何回かわからんけんど、いつものルートで仕入れをしもって出勤しよったら、ごっつい気になる感じの看板めっけ。なんか妖艶を通り越したようなお店の人が出てきそう…。



　夏休みに入ったきに、「たのえき～や」で、旬もんの川蝦（テナガエビ）を仕入れて、久々の水槽でディスプレイぢゃ。



　アイドル界のトップブランド「ＡＫＢ４８」を文字って「ＫＡＢ１６（カワエビ１６匹）」と勝手に名付けてみたら、その日から連日大入り満員！こりゃあなっかなかご利益があるちや。



　勿論「ゆずの宿」のレストランで活きたがぁをサッと唐揚にして喰べれますきに、ビールと一緒にどうぜよ～。

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アイスキャンデー

　い゛ゃあ゛～。どいたち夏やきに暑いねや。



　「ゆず」に「しょうが」。「焼きいも」に「いちご」。



　けんどけんど…、そりゃあ「焼きナス」やろ～がよ。



　「黒糖」？に「お茶」？！に「ミルク」。若かった頃は、こんなん別腹で、なんぼぢゃ～ち喰べれたがやけんど…、今は残念なことにアイス喰うても腹が張るぜよ。



　ともかく身体がポッカポカに温もる「ゆずの宿」やきに、冬でもアイスは大人気ながやけんど、夏が来たらまった格別ながよね～。



　実はこれらのアイスにもカテゴリー（種類別）があって、「氷菓」「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」みたいな感じで細こうに分れちょって、所謂「棒アイス」を和製英語で「アイスキャンデー」と云うて、「アイスキャンデー」→「氷菓子」→「高利貸し」っちゅう隠語の原にもなっちゅうがよ。



　さぁて、ようだいを云いゆう間にアイスクリーム充填１２０％！ジャンジャンバリバリと喰べて夏を楽しゅう乗り切ろうやいか！

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ＥＮＤＥＡＶＯＵＲ（エンデバー）～ながい旅路～

　直販所にもらしい果物が並んで、夏本番や。



　うだる暑さの中を寒い国ロシアから高知家奈半利港へやってきたロシア船、その名も「ＥＮＤＥＡＶＯＵＲ（エンデバー）」って？なんか聞いたような…。



　そうそうアメリカのスペースシャトルで２０年ばぁの間に２０回以上も宇宙へ往き来した船の名前ぢゃいか！けんどどういてロシアの漁船に？



　なんでもエンデバー云うたら、かのキャプテン・クックが南太平洋探検に乗った船の名前らしゅうて、コトバの意味は「努力」みたいなことで、このほかにも色んな船からなにかにの名前になっちゅうがやと。



　４０年ばぁ前の日本の３００トンクラスの遠洋鰹船から、ロシアの蟹漁船にコンバートされたらしい船は、歴戦の古傷でボロボロ…。ベーリング海から奈半利港までのながい旅路は、さぞかし大変やったろう…。



　このＥＮＤＥＡＶＯＵＲ号が、月夜の室戸岬を通ったときは、慎太郎さんもたいちゃあ驚いたがやなかろぅか？



　長旅の疲れも「ゆずの宿」で温泉に浸かって向日葵でも見たら結構癒されると思うきに、まぁのんびりしていきや～。

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ひとしずく

　ちりめんじゃこがみてちょったきに、朝急遽貰いに行っちょった。



　子どもの頃から、おじゃこが大好きやきに、今までに何億匹喰べたかわからん…。



　まぁけんど…、この広～い海からしたら、とるに足らんことやと思う。まさに「大海の一滴」や。



　同じようなコトバで「大河の一滴」云うがァもあって、こりゃあ五木寛之さんの随筆で、映画化もされちゅうメジャーなもんぢゃ。してそのココロは「人が生まれてから死ぬまで」みたいなことらしい。



　私が「ゆずの宿」で働いた三年あまりは、その「一滴（ひとしずく）」のうちのまたまた小さな滴かもしれんけんど、そこにゃあまたどっさりの「人滴（ひとしずく）」が…。



　どっさりの「人滴（ひとしずく）」に支えられて、ここまでやってこれたがやきに、ここから先もまた小さな滴を繋げるようにしもって頑張らんといかん。



　もうじき咲く向日葵の大輪も、畑全体から見たら、ほんの一滴ばぁやけんど…、ようけの人滴が見に来てくれたら嬉しいねや。

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無限ループ

　今月上旬に公開された「All You Need Is Kill」っちゅう映画がなっかなかの評判ながやと。



　あらすじは、近未来世界を舞台に、へたれな兵士の主人公が戦死しては死ぬ前日の朝に戻るっちゅう無限ループに捕らえられもって、リフレインプレイヤーとして経験を積み成長するっちゅう「ループもの」で、原作者は日本の桜坂洋さんやって。



　「ループもの」「セカイ系」「パラレルワールド」らぁは、ＳＦで良ぅ使われる手法で、これらの概念が複合した作品も珍しゅうない。人間の空想として入りやすいテーマやし、多分に願望もあるがやと思うぜよ。



　もしかしたら…、この深い霧を抜けて出たくに、三年前の「ゆずの宿」へ続く道があったりするかも…。



　同じような話で堂本剛さんやら仲間由紀恵さんやらがリフレインプレイヤーになっちょった「君といた未来のために 〜I'll be back〜」っちゅうがもあったけんど、「I'll be back」はやっぱシュワちゃんやろ。



　油断したらじっきに玄関先で寝ゆうニャンコ…、油断したらじっきに売れて霜だらけになるアイス…、油断したらじっきにクルクル回ってしまう新高知家…、もしかしたらこんなくにも「無限ループ」のスイッチがあるかも…。

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うみのカフェー

　カミさんが娘と孫にかかりっきりやきに、ずぼら飯の極みぢゃ。



　そのぶん、翌朝は張り込んで久々の「岩屋」へ。生憎、快晴とはいかず、水平線もぼやけちょったけんど、そこは営業上手の癒し猫が、お腹を出してしっかりカバー。



　実はすんぐ近くにも何軒か海が見えるお店はあるがやけんど…、私はここの高さと距離からくる、この臨場感が大好きながよ。



　大好きなこの「うみのカフェー」の中でも、「お冷の向こうの水平線」と「コーヒーサイフォンに虜まれた海」が特にお気に入り。この環境の中で読めば、難解な「海辺のカフカ（村上春樹さん著）」やち、すらすら～っと頭に入るかもしれん。



　ようだいを並べよったら、Ａセット５８０円が出てきた。このクォリティで、このコーヒーカップ！ここでも何度か書かいて貰うたけんど、景色と併せて…げにまっこと破格の安さぜよ。



　幸い私は「ゆずの宿」への通い道で、ほぼ毎日のように傍を通るきに、その気になったらいつぢゃ～ち寄れる。



　ついでがあったら無論、ついでがのうたちわざわざ。時間とガソリンをたんまり使うたち、寄る値打アリやと思うぜよ。

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とりあえずはいかん！

　フジテレビ月９に１３年ぶりに「ＨＥＲＯ」が戻んてきたがよ。



　思い起こしたら前回１３年前の放送の時は、東京へ単身赴任する直前で、私の髪型はオールバックやったがやけんど…、今ぢゃあ「あるよ～」のマスターと同じになってしもぅた…。



　７月１４日放送分では、「とりあえず…」が悪いキーワードになっちょって「とりあえず起訴」やとか「とりあえずビール」やとかが、飛び交う中で妥協せん主人公が、なっかなか良かったぜよ。



　かくいう私も去年の五月末くらいから「とりあえず…」がＮＧで、「とりあえずビールでいい」らぁ云うたら、まっこといかんがぢゃ！



　この場合はやっぱり「先ずはぢめはビールがえいです」と、ハッキリ意思が伝わる云い方の方が、格段に感じがえいろう。



　神奈川県からわざわざ「ゆずの宿」まで来てくれた、カミさんの友達ご夫婦もなにかにハッキリしちょって仲がえい。



　猛暑を演出しよったお日様も、ようよう陰ってきて、自然の風が気持ちえい。「とりあえずクーラー」らぁ云わんと、網戸越しの川風を愉しんでみようや。

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一個前の一万円の鳥～けんもほろろ～

　考え事をしもって通勤しゆう中で、思いがけず撮れたナイスショット！



　ところで、「ゆずの宿」のレストランにある超値打ものの欄間は、百年以上前に造られたもんやと推定されるがですけんど、立体感といい、ディテールといい、まっこと凄い代物ぢゃ。



　見事な「透かし彫り」の技法で造形されちゅう鶯に鴨（それとも雁？まぁ鴨居と云うばぁやきに鴨でえいろう）は、今にも飛んでいきそうにイキイキと刻まれちゅう。このモチーフの由来は、やっぱり鳥信仰やろうかね～。



　鳥信仰かどうか知らんけんど、お札の図案にも「鳳凰」「燕」「雉子」「丹頂鶴」と色々登場するがよ。中でも「雉子」は日本の国鳥で、一個まえの一万円札に仲睦まじいつがいが描かれちょったがよ。



　無愛想で取り付く島もないことを「けんもほろろ」と云うて、語源は「ケーンケーン」という泣き声と「ほろろ」という羽音で、その何れもが雉子から来たもんながやと。



　なんか無愛想の極みみたいにされちゅう雉子さんやけんど、意外と人懐っこいとこもあって、散歩の途中で至近距離まで寄っても、それ程は逃げん。



　時期的にぼっちり子育てしゆう頃やけんど、残念ながら雛の姿はよう見んかった。ゆずの青玉もだいぶふとりゆうきに、ちっくと散歩にでも来てみんかよ～。

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