遠く遠く

　空には十字架…。ピンと張ったビーチバレーのネットや可動橋の向うの山桜が春本番を念押ししゆう。



　業者買いのカゴの中身も、出来たばっかりのちりめん工場も暖かな陽射しの中で…、こりゃあまっこと絶好の営業日和ぢゃ！



　遠く遠く離れていても　僕のことがわかるように
　力いっぱい　輝ける日を　この街で迎えたい



　この日は夕方から安芸市と香南市方面に出掛けて、「ゆずの宿」のパンフレットやら「土佐遊湯連」のスタンプゆラリ～やらを置いて貰えるようにお願いしよりました。



　同窓会の案内状　欠席に丸をつけた
　「元気かどうか心配です。」と　手紙をくれるみんなに…



　まぁ…昔っから「殺しても死なん」と言われよったばぁぢゃきに…、あんまり心配する人も居らんろぅし、今はＳＮＳとかで簡単に近況がわかるきに、何処に居ってもどうってこたぁない。それても一応…。

　遠く遠く離れた街で　元気に暮らせているんだ
　大事なのは「変わってくこと」「変わらずにいること」



　桜と夕陽と水平線…。こんな景色が見られる場所に居れるがァは幸せなことやね～。

　僕の夢をかなえる場所は　この街と決めたから
　（作詞・作曲：槇原敬之）　

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遷ろう街

　２０１３年３月は「東急東横線渋谷駅の地下移転」と「下北沢駅の地下移転」が相次いだもんやきに、私は３０年余りタイムスリップしたような気分で感傷にひたることしきりながよ…。



　んなコトを考えもって歩く我が街は、粗大ゴミの収集日でそこいら中想い出の詰まったもんで一杯やった…。青空に向ぅて伸びる新芽の脇でひっそりと収集車を待つ想い出のかけら達を見よったら、古びた時計の針が逆回りして想い出が蘇ってくるがァです。



　偶然みつけた謎の壁画もノスタルジックな気分を更に盛り上げてくれゆうぜよ。



　渋谷駅でイチバンの想い出云うたら…、ガード下の焼き鳥屋さん。お店の名前は「鳥定（とりさだ）」で、場所は昔の「井の頭線」のガード下。私が１９歳の頃から数年間ほぼ毎日のように百円玉を何枚か握りしめて通い詰めたお店で「ホッピー」と「煮込み」があったら他は何ちゃあ要らんかった…。２００２年に東京勤務になって訪ねてみたら、すっかり新しゅうになっちょって昔の面影がなかったがに愕然としたがァは、今でもよう忘れんぜよ。



　２００２年当時、下北沢は昔とあんまり変わらず独特な空気が漂い続けゆう街やったがやけんど…、これからどうなっていくがやろ～か？大学生やった１９８０年代の下北（片仮名でシモキタと書かんとこがミソ）で一番の想い出はやっぱり「餃子の王将」いわゆる「京都王将」のことやけんど、大学生やった頃に定期乗車券の途中下車で何百回「餃子定食」を喰ぅたことか！確か２８０円とかで、焼餃子１２個と胡瓜の一本漬けに大盛ライスと味噌汁がついちょって貧乏学生にゃあこぢゃんと有難いお店やったぜよ！



　やさしく時は流れ過ぎて　ひとり振り返る～
　地下生活を継続中のこの方も…もしかしたら渋谷と下北の想い出に浸りゆうがかも？けんど地下生活を始めたふたつの駅と違ぅて、もうじき青空へ飛立つときがくる筈ぢゃ！　



　想い出は美しすぎて　それは悲しいほどに
　もう二度と手の届かない　あなた遠い人
　（作詞・作曲：八神純子）
　「ゆずの宿」でも大切な想い出を守りもって、「遷ろう街」の景色を忘れんように（例えば、温泉が出来るまえにゃあ小学校が在ったとか…）しちょきたいと思うぜよ。



　さて、ようだいはこれっぱぁにしちょいて、晩酌のお供は小振りやけんど久々の「ウメイロ」にしよう！刺身にお汁、新物の筍ご飯をつけたら…、こりゃあもう完璧ぢゃ！

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オズはじまりの戦い

　鼻炎を患うもんにとっちゃあ恵みの雨！けんど…ウォーキングは出来ンきに、気になっちょった映画を観に行ったぜよ。



　先月見た「パイ…」に続いて映像美が話題の「オズはじまりの戦い」もちろん３Ｄぜよ！有名な「オズの魔法使い」の前段としてつくられた話で、魔法使いじゃない只の手品師オズが悪い魔女からエメラルドシティを救うっちゅう筋書やった。「オズの魔法使い」言うたら…、ちくとマイナーかもしれんけんど1974年にショーン・コネリーさん主演の英映画「未来惑星ザルドス（Wizard of Oz）」ちゅうスピンオフがあって、難解なテーマに頭を悩ませもって観た覚えがあるがよ…。



　悩んだ挙句のお昼ごはんは北野グリルに決定！このお店はベーシックな洋食メニューが丁寧に作りこまれちょって質実剛健に美味いきに、「あたりまえ」なメニューを頼むがァがえいね～。食事前に「ツルダン」したきに「３Ｄメガネ」装着の画像がチョイ恐いけんど勘弁しちゃってや～。



　いよいよ始まった！アッという間の145分で愉しい時間はホンマに駆け足で過ぎていったがやけんど…、詳しいことは観てのお愉しみにしちょきます。私的にゃあコスパは充分やったぜよ！



　この映画の監督が私と同世代のサム・ライミで、所謂「カルト」出のチョイ変人やきに共感するくが多いがァかもしれん…。ちくと言わして貰うと、この監督は「スパイダーマン」を撮った人やきに「オズはじまりの戦い」も私的にはむ似た感じがしたけんど…どっちも良かったぜよ。南の魔女グリンダの台詞で「でも貴方はここに来た。それには必ず理由（わけ）があるのよ」というがは琴線に触れたぜよ。私が「ゆずの宿」に来たがァにも必ず理由があると思うて頑張らんといかんねや！



　実はこの日にホワイトデイのお返しも買うつもりで居ったがやけんど…、結局よう買わんかった…。素敵なハート型のお煎餅をくれた娘にゃあ悪いけんど…近々埋め合わせはするきに、堪忍してや～。

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春の椿事

　大事件ぜよ！高知県のヒーローアンパンマンが幽閉されちゅう！ついにバイキンマンの天下がくるがやろぅか？



　ゴルちゃんのお家には、乗り手が不明のブランコが！なんか心配そうな眼差しで見つめる先には、春のしるしがどっさり。



　葉牡丹は花みたいに見えるところが文字通り葉で、春の訪れとともにそこから可愛らしい菜の花みたいながァが出てくるがです。



　ご存知「ブックオフ」も看板を塗り直して春モード全開ぢゃ！



　久々に登ってみた高台から眺める浦戸湾も足許の蒲公英（タンポポ）も、ごくごく普通な感じで特に変わった様子はないぜよ。



　プーさんをくわえて意気込むラブくんも、キョトンとしちゅうコーちゃんも、普段通りな感じやきに、特に悪の手が迫って来ゆう様子はないみたいや。



　春らしいメッセージが張られた鉢植えを横目に、漁港から浦戸湾を見たら霞む山々…。そうか！悪の手は大陸から飛んできた砂埃らぁやったか！そりゃそうと…、またまた塗り直した看板を発見！「ゆずの宿」の看板も古いがばっかりやきに考えんといかんね～。



　早咲きの花が終わった木でこんな可憐な果実をみつけたぜよ！いかんいかん、ようだいばぁ言いもって歩きよったらクシャミが止まらんなってきた。さっきのアンパンマンみたいにならんウチに退散ぢゃ！

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スタンプゆラリ～

　朝食で餅を食べようとして醤油を注いだら何やら面白い形に！こりゃあ何かえいことがあるかも知れん！



　お陰さまでここんところ忙しい日が続きよったきに、頑張ってくれゆう皆にささやかなおやつを買ぅて「ゆずの宿」へ出勤ぢゃ。



　玄関のモネの庭良心市も春らしいお花が久々に揃うたきに、なかなかえい感じ。



　そこから庭へ出たらお池に映った桜花爛漫！私的にゃあ散り始めが一番綺麗やと思うぜよ。



　さてこの日は久々の団体様が入っちょって、歓迎札で湯魂注入～！エライ遠いところからわざわざ有難うございますこぢゃんとゆっくりして行ってや～！　



　さてここで耳寄りなおトク情報！マジメな高知の温泉宿でつくった「土佐遊湯連」
でこぢゃんとふといスタンプラリー「スタンプゆラリー」を始めたぜよ！割引特典やら、スタンプ集め～の特典やら…儲け話満載ぢゃきに、先ずはこのスタンプリーフレットをゲットして、片っ端から温泉三昧しとおせよ～。リーフレットは頑張ってそこいら中にばら撒いちょくきね～！



　因みに「ゆずの宿」は参加施設で一番東やきに、日の出に倣うて真っ先に来てよ～！

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思えば遠くへ来たもんだ

　ここのところ毎週末１０時からオープンしゆう「なはり漁師の駅」もだいぶ安定してえい魚が出ゆう！またまた元気に業者買いぢゃ！出来たらこの調子でず～っと続けて欲しいねや。



　「ゆずの宿」付近の桜もぼっちり見頃…。けんど「花の命は…」と言うきに、へんしも見に来んといかんぜよ。



　はるばる北海道からおいでてくれたクルマの脇では、最近なかなか安定してきて、すっかり景色に溶け込んぢゅう燻製づくりぜよ。



　大皿盛の宴会料理もバッチリ決まって歌の文句やないけんど、悩み続けた日々がまるでウソのように…



　おかげさまで「花見弁当1,580円」も好評で館内も春爛漫ぜよ。



　「ゆずの宿」ぢゃあ、遠方から「わざわざ」来てくれゆうお客様や、忙しゅうて昼間によう来んお客様のために庭の桜をライトアップして夜桜も楽しめるようにかまえちょりますきに…。是非是非～



　思えば遠くへ来たもんだこの先どこまで行くのやら

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サクラ属

　今年は全国的に桜の開花が早ぅて、普段やったらちくと届かん感じの卒業式に間に合うてなかなかムードが出ちゅう。



　サクラ属は、植物界バラ目バラ科の属で、日本で言う桜はその中のサクラ亜属にあたるがやと…。一年の内ごく短期間咲き、散ってしまうこの花は日本人にとっては特別なもんで、いつ開花するかが大きな話題になり、皆ぁが一喜一憂するがぜよ。



　サクラ属にゃあ、ウメ・モモ・プラム・アーモンドらぁも含まれちょって花だけやのうて実も種も大事ながぜよ。



　桜は開花だけやのうて、散っていく儚さや潔さも、愛でられる対象となっちゅう。古くから桜は、諸行無常みたいな感覚に例えられちょって、パッと咲いてサッと散る姿が儚い人生や潔い武士道を投影して、見る人の心を打つがです。



　近くの公園にある野球場の桜は、まだ四～五日はかかりそう…。実はこれよりもうチョイえいばぁの球場を「ゆずの宿」の近所につくっちゃおと考えてみゆうがやけんど…どうやろ～か！



　更に半時間ばぁ歩いたくにある「さくら台」は、流石に名前だけあって見事な咲き具合やった。ここの団地も「高台ブーム」でジワジワと家が建ちよります。



　この日は高知市内の小学校ぜんぶ卒業式やった。早いもんでウチの娘が卒業してからもう１２年…。毎年毎年色々なことがあるけんど…、サクラ属は毎年毎年なんちゃあ無かったみたいに花を咲かせゆうぜよ。



　浦戸湾越しに「ゆずの宿」の方を見たら、対岸の山に見事に咲いた山桜が綺麗やった。北川村の山桜が咲くがァはもうチョイ先になるけんど…、ビックリするばぁ綺麗やきに、まぁいっぺん見に来てつかぁさい



　早咲きのサクラ属にゃあ可愛い果実をつけはじめたもんもある…。「ゆずの宿」でも実りの喜びを信じて、せっせと美味いもんを仕入れるぜよ！

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横森良造さんを偲んで

　「北川村観光びらき2013」このネタを一日（ひいとい）や二日で済ますがァは忍びなかったきに、続編その二ぜよ。



　はじまりはいつものように「親戚オンパレード」でなんか…やけんど。



　有名私立高校の吹奏楽部やらコーラスやら…、ハイレベルな演目は定番化してもやっぱりえいがよ。そんな中でひときわメイン会場のモネの庭の情景に合うちょったがぁが…、この横森さんたち…。　



　横森良造さん言うたら、私の知る限りぢゃあ日本で一番有名なアコーディオン奏者で、その自在なテンポ対応とか哀愁溢れる音色に聞き惚れた人も少のうないと思うぜよ…。昨年八月に亡くなってから、言われてみればアコーディオンの音色を聞いちゃあせんかったような…。



　特にこの開放的なテラスでの演奏は良かったね～。もしかまんかったら毎日でも演ってほしいばぁハマっちょりました。



　まぁえい事ばぁでものうて…、ちくと残念なこともやっぱりあって…。ホンマに遠いとこを「わざわざ」有難うございました。時間があったら「ゆずの宿」でトロットロのお湯に浸かっていかんかね～。



　「観光びらき」は夕方に終わっても、イヴェントはまだまだ続く！満開の花の下で「おひなさま」のフィナーレがスタンバイしちょります。ホンマは続けて見ていきたいがやけんど、そうもいかんろうきに盛会を祈りもっておさらばぜよ。

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県庁おもてなし課

　この前テレビで見たがやけんど…、86年間渋谷駅で頑張り続けた東急東横駅が相互乗入のために地下へ移転したがやと！大學から駅に向かう下り坂の向うにず～っと見えよった駅がのうなったと聞いただけでもかなり感慨深いがやけんど…、現場を見たらどんなもんやろうか？



　2000年々末にオープンしてから13年目の大リニューアル工事中のイオンモール高知も、ところどころ先行オープンが始まっちょって、観光パンフレットコーナーにもなかなかえい棚が！ありがたやありがたや



　シネコン横の「足つぼ」さんも、えい感じに改装済みで、なんか良ぅ疲れがとれそうぢゃ。



　さて、この春も邦画の話題作が目白押しながやけんど…、ここ高知県の話題と言うたらやっぱり「県庁おもてなし課」ぜよ。これは高知県出身の人気ライトノベル作家有川浩さんが書き、高知新聞で連載された同名の作品を映画化したもんで、県内のいろんなくでロケしちゅうきに、ＧＷ明けの公開が楽しみながぢゃ。



　シネコンのロビィに専用のコーナーが設けられちょったり、予告が頻繁に流されよったり…、もう既にだいぶ盛りあがっちゅう。



　私の手許にもこんな名刺があって…、「県庁おもてなし課」はホンマに在って主に外から来られる方のおもてなしに日々奔走してくれゆうがです。



　「ゆずの宿」の庭でもささやかなおもてなしを…。レストランで食事をしよって庭先に可愛いお客様が来てくれたら、えい癒しになると思うてのことやきに、期待しちゅうぜよ。

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菜種梅雨（なたねづゆ）

　最近「ゆずの宿」の売店コーナーに集まった可愛らしいフクロウ（不苦労）の親子連れは、サポーターの方からのいただきもので、大人気ぜよ！



　それから不苦労の下の棚にある小洒落た「ゆずシロップ」は、当館サポーターのＨＹＳ田さんくのゆずを絞って作ったもんやと！パッケージも味もえいきに要チェックぢゃ！



　さて「メイストーム」みたいな嵐の翌日に、私の姪がお友達と一緒に泊まりに来てくれた！なんか華やいだ空気になったきに、便乗してお料理も華々しい感じにまとめてみたぜよ。



　目一杯の華やかさに地味が持ち味の「ゆずの宿」はちくとたじたじ…。んなこたぁない！さあさあどんどん食べて呑んでよ～！



　温泉と料理で寛いで貰うた翌日は周辺観光を愉しんで…、と思いよったがやけんど…、生憎また雨でなんか菜種梅雨みたいな感じ…。だいたい季節の変わり目にゃあ前線が停滞しやすぅなって、梅雨みたいな感じになりやすいがやけんど、特に春先の菜種梅雨は寒暖の差が激しゅうなって「満開の桜に雪」みたいなことも珍しゅうないがです。思えば娘が中学に進学する春に家族で東京へ行ったがやけんど…、エイプリルフールの日にまさかの大雪に見舞われてブルブルふるいもって原宿を歩いたことがあった…。けんどまぁこの二日ばぁは気温が上がって汗ばむばぁやきに、咲きはじめた桜の心配だけしよったらえいかね～。



　娘を持つ親の気持ちは複雑で「家に居って欲しい」がやけんど「頃合を逃さずに結婚して欲しい」みたいなことで…、おひなさまを片付けるタイミングも微妙ながよ…。



　見ての通り「ゆずの宿」のおひなさまは偶然の産物でえい感じのデコレーションがされちゅうきに、旧暦のお節句まで置いちょこうかね～。

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