遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

続 海峡の「守り人」 佐々木生治さん

2015-01-03 23:45:21 | my notice
 「海峡の「守り人」 佐々木生治さん」というタイトルで、2007年12月に、マラッカ海峡の航海の安全を18年にわたって(当時)守っている日本人の話題をアップさせていただきました。
 今日の産経で、この佐々木さんのことを取り上げている記事に接し、今でもお元気に海峡の安全を守り続けておられる様子の報道に接し、懐かしくなり再度アップさせていただきます。
 

標識泥棒、マラッカ海峡荒らす 日本が設置支援、座礁の危険 (1/3 産経)

 
アジアのシーレーン(海上交通路)の要衝であるマラッカ海峡で近年、航路標識の設備が窃盗被害にあうケースが多発している。太陽電池やバッテリーなどが取り去られて明かりや信号が消え、航行の安全を脅かしている。点検と修繕にあたるインドネシア政府の設標船「ジャダヤ」号(900トン)に同乗した。(マラッカ海峡沖 吉村英輝)

 マラッカ海峡に接続するシンガポール海峡の入り口は曲がっている上に幅が狭く、海運界では屈指の難所として知られる。見通しのきく時間帯に通過しようと、大型タンカーが日の出と同時に朝もやの向こうから続々と入ってきた。
 「スタンバイ…レット・ゴー」-。午前7時、設標船上で船長が拡声器で号令をかけた。直径5メートル、重さ10トンの鉄製ブイ(灯浮標)を海面に浮かべた後、ブイにつないだ計8トンの重りを海中に投下。鎖が轟音(ごうおん)とともに海面に吸い込まれていく。
 前日、シンガポール側から夜間の点滅灯が消えているとの連絡を受け、このブイをクレーンで引き揚げた。船上でバッテリーを交換。周囲に付着したフジツボをそぎ落とし、ペンキも塗り直す。バッテリーを収めたフタは溶接された。盗難被害を防ぐためだ。
 
年2回の標識点検・修繕に約25年間立ち会い続けている、公益財団法人「マラッカ海峡協議会」の佐々木生治さん(63)によると、金属類の価格が高騰した頃はステンレス製の手すりなどがよく盗まれたが、数年前からはバッテリーや太陽電池パネルの被害が増えたという。「手口が大胆かつ巧妙
になっており、防犯対策はいたちごっこ」という。夜間に漁船などで乗り付け、組織的に犯行を繰り返しているらしい。
 両海峡では約500キロにわたり、浅瀬などの位置を知らせるブイや灯台など、約50基の重要な標識がある。イギリスやオランダが100年以上前に設置したものもあるが
全体の6割は日本の支援で1970年から設置されてきた。


 船舶の当て逃げなどによる標識損壊が続き、
81年から同協議会がインドネシア、マレーシア政府と一緒に見回りを行っている。約30人が乗り組む設標船も、日本が2003年に建造しインドネシアに政府に寄贈した。
 この海域では1999年と2005年、日本人船長らが乗った船が乗っ取られるなどしたが、警戒や連絡体制が強化され深刻な海賊被害は年数件程度に減少した。その一方で、犯罪の標的は無人の航路標識などにシフトしている。
 大型タンカーが通れる水深23メートル以上の航路は、狭いところでは幅約800メートルと、船の全長の2倍程度にすぎない。バッテリー盗難で明かりや信号が消えた標識が座礁事故につながれば、石油の8割を中東に依存する日本を含め世界経済の「動脈」が切断されかねず、対策の強化が求められている。


 海峡の「守り人」 佐々木生治さん - 遊爺雑記帳

 シーレーンの難所の浅瀬などの位置を知らせるブイや灯台など、約50基の重要な標識は、イギリスやオランダが100年以上前に設置したものもあるが全体の6割は日本の支援で1970年から設置されてきたものなのですね。
 公益財団法人「マラッカ海峡協議会」が、81年からインドネシア、マレーシア政府と一緒に見回りをしていて、設標船も、日本が2003年に建造しインドネシアに政府に寄贈。目立たないのですが、しっかり海域の諸国に貢献しつづけていただいてするのですね。
 
 シーレーンの安全確保は、日本や沿岸国だけでなく、中国も含めた多くの国々に欠かせないことですが、日本が大きく貢献しているのですね。
 武力で海洋進出し、領海だと勝手に宣言し国際法を無視する国家とは、全くことなる、札束だけ手もない貢献をしている日本です。
 それを、長年、今もなを支え続けていただいているのが、佐々木さん。
 心から感謝申し上げます。



 # 冒頭の画像は、日本財団がインドネシア政府に寄贈した設標船「ジャダヤ号」での標識の投入作業




  この花の名前は、モチツツジ




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ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)




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