峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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手間隙【てまひま】をかける

2008年03月23日 | 町内会長
きょう、町内会の19年度の締めくくりである総会を開催した。

昨日の午前中に副会長さんと会計さんの協力を得、前日にようやく印刷し終えた総会資料の製本作業を済ませた。その作業が済むや否や、くるみさんの合格者登校に付き添い、帰宅したのが夕方6時半頃だった。
帰宅すると待ち構えていたかのように町内会の方がお見えになり、お話をうかがう。さらに翌日の総会のために生花を活けましょうかとの申し出をいただき、公民館へ出かけた。
花を活けていただいている間、公民館内の片付けをしていると、福岡からいったん帰宅した後、有紀さんを大村の友人宅まで送り届け、とんぼ返りで帰宅したばかりの女房どのから、町内会の方の訃報【ふほう】が入ったとのメールが届く。
すぐさま家に戻り、通夜・告別式等の日時を確認し、再び公民館に戻り、有線放送で案内をかけた。
こうして、ようやく我が家の玄関に戻れたのが午後7時半頃、翌日の準備が多少残っていたが総会は午後1時から、役員・班長の集合でも正午だ。残りの仕事は明朝やることにし、スイッチをオフモードに切り替えた。

そして今日。早朝4時半頃に起床、残っている仕事に取り組み始めた。結局、昼食をとる時間も惜しみ入念に準備をし、正午15分前に公民館へ向かった。
ぽつぽつと集まって来られる役員さん、班長さんと共に会場作りにかかる。12時半頃になり、玄関ホールに設けた受付所で班長さん方に受付る手順を説明する。
12時45分頃から役員と議長をお願いしている豊村さん、役員選考委員長の下利さんと進行の打ち合わせを行う。
やがて正午。出席者の人数と委任状の枚数の確認を副会長に頼む。結果、出席71名、委任状21通、総世帯116だから出席率61%、委任状を合わせると79%で総会は成立、審議等へと入っていった。

町内会総会は年に1度、みんなが集まり、その年度に集められた町内会費が総額いくらで、それがどのように使われたのか。また、どのような補助金・助成金が出ていて、それらはどのように使われているのか。また、どのような活動が町内会にとって必要、かつ重要なのか。そこからどのような町内会の在り方が望ましいのか、そのためには1人ひとりがどんなふうに在ればいいのか等々をじっくり語り合うべき場だと考えるが、これまで総意を得られていない。きょうも、影響力を持つ方が議事を速く進行するよう提言された。それが善意から出ているのが分かるだけに逆らうのは辛い。笑ってそれに沿った。少しずつ理解を求めていこう。

みなさん忙しいのは分かるし、面倒くさいのも分かる。私も同じだ。しかし、執行部はよくやっている。異議なし。あなたたちにお任せするといった、どこか、お上任せの、あなた任せの私たちの思考回路が今日の企業・役所のずさんで不正が横行する体質を作り上げてきているということを考えたい。
社会保険庁の問題、役所の裏金問題、政治化と企業の利権構造等々、それらを生み出したのは外でもない私たち自身なのだ。
私たちは自分のことばかり、自分の都合だけ、自分の利益だけを最優先して考え行動してきた。しかし、皮肉にもそれが私たち自身を苦しめる大本となっている。

それが工業製品であれ農産物であれ、手間隙をかけなければ良い物は出来上がらないだろう。人の育ちにも同じようなことがいえるかもしれない。
先日、ある方からこんな話をうかがった。その方はご子息が高校時代、毎日手作りの弁当を持たせたという。やがて彼は卒業、進学し今では社会人である。最近、そのご子息がブログを始めた。あるとき、その方は、ご子息が当時を振り返り、母親が毎日弁当を作ってくれたことをとても感謝している旨、ブログに記してあるのをご覧になり、あの頃、毎日欠かさず弁当を作るのは大変だったけれど、あぁよかったなと思ったというのだ。

一事が万事、よりよい社会をつくり上げていくためには手間隙かけることを惜しんではならないと思う。
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