峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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とこちゃんは どこ

2018年05月17日 | 父親と子

絵本作家の加古 里子(かこ さとし)さんが今月2日に92歳で永眠されたと加古さんの公式サイトが7日に伝えた。

同サイトによると加古さんはこの9年あまり、持病の加療をしながらも「からすのパンやさん」の続編や「だるまちゃんシリーズ」の新作、また92歳を記念しての「遊びの四季」「過去六年間を顧みて」を出版なさるなど、亡くなられる数か月前まで意欲的に創作活動に励んでおられたという。

「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「とこちゃんはどこ」など、我が家の子供たちも、加古さんの絵本にはずいぶんとお世話になった。
中でも、幼い頃の子供たちにせがまれて繰り返し繰り返し、読み聞かせたのが「とこちゃんはどこ」だった。

赤い帽子と青い半ズボンの好奇心旺盛な男の子「とこちゃん」、お父さんやお母さんと出かけても、お父さん・お母さんがちょっと目を離すと、すぐにとことこ駆け出して、どこかへ行ってしまうのだ。

「とこちゃんは どこかへ いってしまいました」
「どこへ いったのでしょう?」

子供たちは、もう何度となくその絵を見ているのに、大勢の人ごみの中に紛れ込んでいる赤い帽子と青い半ズボン姿のとこちゃんを、それはもう実に楽しそうに見つけるのだった。

そして今は、娘たちが彼女の子らに加古さんの絵本を読み聞かせている。

ここに謹んで加古里子さんのご冥福をお祈りする。
楽しい絵本を有難うございました。

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