峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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新しい社会の個

2017年03月21日 | 佐々町町内会連合会長

先週土曜日、「佐々町地域交流センター」の落成記念式典が盛大に挙行され、光栄にも住民代表という形で祝辞を述べさせていただく機会を得た。
その祝辞の反響が思いの外あったので、敢えて記してみることにする。

 私たちの国の急速に進む人口減少化は、社会の様々な場面に暗い影を落としつつあります。それに伴い、働き方の見直しや、地域における支え合いの新しい仕組み作りが急務となっています。
 そんな中、全国の自治体は、政府の進める地方創生の号令一下、生き残りをかけての新たな町づくりに取り組み始めています。
 私たちの町・佐々町においても、他所から佐々町へ移り住んでいただき、地元住民と交流しながら、健康で活動的な生活を送り、必要に応じて医療や介護を受けることが出来るような地域づくり、すなわち「佐々町生涯活躍のまち」構想の実現に向けて、その取り組みを始めているところです。
 しかし、ひとくちに移住を促進するといっても、それはそう容易でないことは言うまでもありません。他所から私たちの町に移り住んでいただくためには、私たちの町・佐々町が魅力的な町でなければなりません。
 魅力的な町とは単に交通の便が良いとか、自然が美しいとか、食べ物が美味しいとか、というだけではなく、何より、そこに暮らす人々がいかに心豊かに幸せな日常をすごしているのかが大切な要素であるように思われます。
 個々人が心豊かで幸せであるためには、それぞれが成熟した自立している個人であることが前提となるでしょう。それは、例えば町づくりに関し、それを行政や議会の皆さんたちだけに任せ、ただただ文句を言うだけの存在ではなく、それぞれがそれぞれの立場で、町づくりに主体的に関わり、応分の役割を担うことの出来るような人を指します。今、時代はそんな市民を求めています。
 では、そのような新しい社会の個を確立するために、私たちはどう在ればいいのでしょう。それは情報を始め、より多くを知ること。また、私たちの町のことを始め、よりたくさん学ぶこと・そして、世代を超え、立場を超えてより活発に意見を交換することから始まるのだと考えます。
 その時、「地域交流センター」は、まさに、知の拠点・学びの拠点・コミュニケーションの拠点としてその機能を十分に発揮するに違いありません。
 心豊かで幸せに生きる佐々町民、そんな人々が暮らす魅力的な町・佐々町、今日がその新たな町づくりの第一歩となることを願い、「地域交流センター」の落成を皆様方と共に喜びたいと存じます。
 結びに、本日ご臨席の皆様方のご健勝・ご多幸を祈念すると共に、私たちの町・佐々町の益々の発展を願い、お祝いの言葉といたします。
 平成二十九年三月十八日
 佐々町町内会長連絡協議会会長 峰野裕二郎

このような機会を与えていただいた教育長、そして町長に深く感謝する。

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