峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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岡田甲子男記念奨学財団

2015年06月09日 | 家族

佐々町内に「アリアケジャパン」という企業の「九州第二工場」がある。
「アリアケ」は、一般の消費者にはほとんど知られていないが、天然調味料(インスタントラーメンのスープの元に入っている鶏や豚のエキスなど、味のベースになる調味料)業界のリーディングカンパニーとして国内はもとよりアメリカ・フランス・中国などに進出し、そこを拠点に国境を越えてブランドの確立を目指す成長企業だ。
この「アリアケジャパン」の創業者である長崎県出身の現会長・岡田甲子男(おかだきねお)さんにより、公益財団法人「岡田甲子男記念奨学財団」が平成9年に設立されている。

くるみさんは、大学院進学に際しこの奨学財団からの奨学金の貸与を受けることになった。おかげでアルバイトをせずに存分に研究に邁進できる環境が整った。
その「奨学生決定通知書授与式」が一昨々日の土曜日午前10時より我が家から車で数分の「九州第二工場」で行われ、女房どの共々参列した。

大島洋太郎理事長の式辞の後、採用された奨学生100名を代表する栄誉を担い、くるみさんが「決意の言葉」を述べた。

 この度は、岡田甲子男記念奨学財団の奨学生として採用していただき、ありがとうございました。奨学生を代表して感謝申し上げます。
 私は、現在、アルツハイマー型認知症についての記憶力の低下を改善するメカニズムの研究に取り組んでいます。
 近年、脳の研究は盛んに行われていますが、まだまだ未解明なことが多いのが現状です。
 私は、脳機能を研究することで精神神経疾患などの病態解明や治療法開発に貢献したいと考えています。
 自らが学びたいことを学べる環境に身を置けることは本当に幸せなことです。家族や岡田甲子男記念奨学財団様を始め、私たちを支えてくださる方々に感謝し、日々それぞれの道で精一杯努力していきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。

その後、理事長から一人ひとりに決定通知書が手渡された。
式後、希望者には工場見学が行われた。そして、一同揃っての会食。食事の後は、奨学生一人ひとりが順番に立ち(司会者の指名ではあったが)、それぞれが入学後からこの日までの心境であったり、院生から大学生への学生生活へのアドバイスであったり、これからの抱負であったりとかを語ってくれた。

独立行政法人「日本学生支援機構」の第二種奨学金は年利3%を上限とする利息付きだ。「奨学金」ではなく、単なる学生向けの貸付金に他ならない。

教育は国家の根幹をなす。安倍総理が進めるべきは、衆院憲法審査会に参考人として出席した憲法学者がこぞって「違憲」と明言した「他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認」、ひいては軍備拡張ではなく、一つは奨学金制度の充実であろう。

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