峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

礼節

2008年03月24日 | 私塾
総会の前日、田淵さんが亡くなられた。小柄で愛らしいおばあちゃんだった。

総会を終え、後片付けをして帰宅したのが午後3時頃、遅い昼食をとりコタツで横になると、いつの間にか眠ってしまっていた。女房どのに声をかけられ目を覚ますと午後6時半、お通夜の開始時刻6時半をとうに過ぎていた。
翌日の告別式だけに出席しようかとも思ったが、思い直し喪服に着替え佐々メモリアルホールに出かけた。

式場でご遺族にお悔やみを述べ、故人と対面し、さて帰ろうとすると「先生!」と子供を抱いたご婦人に声をかけられた。声をかけられなければ気付かなかったが、真由美さんだ。中学生の3年間塾に通って来てくれた。聞けば29歳になるという。かれこれ15年前後の月日が流れていることになる。「こんばんは」隣に妹の裕子さんも現れた。彼女も6ヶ月の女の子のお母さんになっていた。
真由美さん・裕子さんが私の元に通ってきてくれている頃は田淵のおばあちゃんのことは知らなかった。彼女らが私の元を巣立ってしばらくして田淵のおばあちゃんとご縁ができた。町内会が異なっていたので結びつかなかったが、ご縁があったのだ。

きょう、正午から告別式に参列した際、裕子さんがご主人を紹介してくれた。明るく爽やかな印象の青年だった。
「いい人をお嫁さんにしたね」と言うと、彼は照れながらも「しっかりしています」と答えてくれた。
「これからもよろしくね」と言うと「こちらこそよろしくお願いします。きょうは有難うございましたと」返してくれた。
こちらは、裕子さんをよろしくお願いしますと言うつもりだったのだが…。でも、そんなことはどうでもよかった。ただ、礼儀正しい青年と言葉を交わせたことが妙に嬉しかった。
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