デリーに到着した。
6月のインドは雨季に入る前の暑季。連日が42~45度位と聞いていた。
空港を出た途端にどっと汗が噴き出て、クラクラした。
デリー市街へ向かう道のり、光景。全く違和感がない。
写真や映画でインドの光景をよく見ているせいなのか。
一人で来ている事で冷静なのか。それともこのインドと何かの縁があるのか。
海外旅行という興奮状態は無く、冴えていた。
デリーのホテルに到着。部屋に一人、色々考えざる得ない状況だった。
自然とインド行きを支えてくれた方々に感謝で一杯になった。
孤独感はなく、むしろ自分が沢山の人に支えられて生きている事を
既に再確認出来た事が嬉しかった。
中国といいインドといい、急速に発展する都市では朝も夜も、夜中も
関係なく街中で工事が行われる。騒音であまり寝付けなかった。
翌朝、リシュケシュへ向かった。
ニューデリーの駅のホームへ着くと、とても温かなエネルギーに包まれた。
6月はヒンドゥーの巡礼の時期、且つ5月~7月はインドでは夏休みシーズン。
巡礼へと向かう多くの家族連れ、美しいサリーに身を包んだ人、
Tシャツに短パンに大きなリュックの外国人バックパッカー、
荷物を頭に載せて運ぶ人、物売り・・・
このインドならではの活気と光景を肌で感じられた事で、映画やドキュメンタリー
番組ではない、リアルなインドなんだ、、と気付かされ、目が覚めた。
6:50発のShadubi Expressにて、リシュケシュを目指す。
車内は、沢山の人で埋め尽くされた。自分もインド人なんじゃないか?
そんな錯覚を覚える位に全く違和感が無くその空間に馴染んだ。
車内には既に用意されたミネラルウォーターと紙コップ。
紙コップにはヒンドゥー語で「あなたの旅が素晴らしいものになりますように・・」
こういう物に出会った時、私の心は興奮するらしい。
車窓から見える景色を楽しみ、車内のはしゃぐ子供たちの光景を楽しむ。
インド人は話好き。降車駅のハリドワールまで、4時間半の間、車内はずっと騒がしく、賑わっていた。
私は移動中同行してくれたガイドと、インドについて沢山の話をした。
家族、人生、将来の夢、語学、仕事、友達、現代の日本。
インド人ならではの生死や宗教、食べ物についての考え。
国が違うからこそ、お互いの考えを肯定するわけでも否定するわけでもなく、ただ理解し合うことで、自分の世界が広がったように感じた。
ハリドワール駅へ到着。
目的地リシュケシュまでは、ここから約1時間の車での移動が続く。
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