夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「アンコール!!」〈2012年 イギリス映画〉

2024-03-18 19:48:45 | 映画

 

老夫婦 妻は車椅子を使い介護が必要な状態

物語が進むと 妻はかつて重病にかかり・・・・・だからこそ人生を大切に生きているのだとわかる

前向きな妻のマリオン〈ヴァネッサ・レッドグレイブ〉の楽しみは 若い女性エリザベス〈ジェマ・アータートン〉が指導してくれる高齢者ばかりが参加する合唱団その名も年金ズに通うこと

夫のアーサー〈テレンス・スタンプ〉は送り迎えはしてくれるけれど練習場には入ってこない

いつも外で待っている

息子のジェームズ〈クリストファー・エクルストン〉とも アーサーはうまくいっていないようだ

孫娘のことは可愛がっているのだが

不器用で頑固なアーサー それゆえに人から誤解され 息子からも理解されない

アーサーがその優しさ 人間的な温かさを素直に見せるのは 妻に対してだけ

同じベッドで眠りにつく前 マリオンはアーサーに言う

毎夜のしきたりのように 「これが最後のキスになるかもしれないから キスして」

重い病気を患ったことがあるマリオン

そう言って彼女は夫に甘え 夫は妻の願いにこたえてキスする

 

おそれていたことが起きる

マリオンの病気が再発してしまったのだ

高齢ゆえに・・・積極的な治療はできない

マリオンを心配してくれている年金ズの人々にすら 怒鳴ってしまうアーサー

けれどマリオンが願ったから アーサーは謝罪する

マリオンはソロも与えられて 集まりの中で歌う

その歌はアーサーに向けた愛の言葉

息子と孫娘も聴いている

それから間もなく マリオンは眠るように息を引き取り

アーサーの悲しみは深く 深すぎて

息子も悲しんでいることに気づけない

 

自分みたいな人間からは離れているほうが息子の幸せなのではないか

自分の性格ゆえに息子を今以上に傷つけることをおそれる

 

明るいマリオンが自分の妻となり幸福を与えてくれたことは奇跡のようなことだった

だけど もうマリオンはいない

話し相手もなく日々マリオンの墓に向かって これが今日自分のやることだーなどと話しかける

マリオンは自分にとっての太陽 天使のような存在だったから

マリオンの死後 アーサーはベッドで眠れず ソファーでやすんでいる

 

気にかけるエリザベスはアーサーの様子を見にきてくれるが

そんなエリザベスが恋人にふられたとき 夜に訪ねたのはアーサー

かつてマリオンが言ってくれた言葉を教えるアーサー・・・エリザベスは笑顔を取り戻す

エリザベスは アーサーが歌えることも知るのだ

マリオンには歌っていたと

それからエリザベスの働きかけもあり アーサーは年金ズに参加するようになる

ジェームズにも最悪の父親であっただろうと反省する言葉も

ジェームズは父親に認めてほしくて どんなに頑張ってもダメだった

 

アーサーは他人には自慢の息子だと話していたと

ジェームズは直接ほめてほしかったのだ

「よくやった」の一言がほしかった

 

合唱団のコンクール会場で年金ズは規格外・・・だから出場できないと言われてしまった

帰りのバスに乗ったけど みんながっかり 張り切っていたのに

エリザベスもしょんぼり 

そこでアーサーは バスのドアを開けろ 降りるぞ

会場で歌うのだと

年金ズのみんなも揃って舞台へ

追い出すのは無理と見た進行側が 司会者に「紹介して」

そこで年金ズは歌い始め

アーサーもソロで歌う

現在〈いま〉はここにいない亡き妻マリオンに捧げるような 語りかけるような曲を

会場では息子も孫娘も聴いている

 

帰り道 アーサーはみんなと一緒にバスには乗らず 息子の車で 息子や孫娘たちと話しながらの帰宅

年金ズのみんなはバスの中で 3位入賞をトロフィーを抱えて歓びに湧いている

 

自宅で穏やかな表情で眠るアーサー

おやじはもう寝てるだろうけどーと 嬉しそうな声でジェームズからの電話が留守電に録音されている

帰りの車の中でいっぱい話せて嬉しかったよーと

 

孫娘さんも素直な性格で愛らしかったです

どっか おしゃまさんで

 

 

老夫婦メインの物語 少し若い頃なら見向きもしなかったかもしれません

テレンス・スタンプさん

「血と怒りの河」のブルー〈ならず者に育てられ それでも守る側になり命を落とす〉

「コレクター」異常な殺す人

「スーパーマン」の悪役

なんかね 印象的な役柄を多くこなしてきたお方

詳しく知りたい方はこちらへ↓

テレンス・スタンプ - Wikipedia

 

お若い頃は二枚目っぽい役もなさっていたお方

こういう普通のおじいさんを演じるようにもなられたのだわと

エキセントリックな役柄が印象に強いからでしょうか

 

 

そして妻のマリオンを演じたヴァネッサ・レッドグレイブさんはこちらも名女優

勿論 若く美しい時代もありました

そうそうたる俳優さんと浮名を流したことも

女優としての情報はこちらで↓

ヴァネッサ・レッドグレイヴ - Wikipedia

 

女優 続けておられたのだなあと

 

映画でね 年金ズのメンバーが みんな陽気で

圧倒されるようなパワー

 

派手さはないかもしれません

観る世代や その人の性格でも評価はわかれるでしょう

家族の介護や 家族を看取った経験ある人なら・・・こう胸に来るものがあるのではないでしょうか

 

 

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