日本映画「七人の侍」から西部劇「荒野の七人」が生まれ
その「荒野の七人」から この映画ができました
オマージュかリメイクか
困っている人々がいる
迫害されている無力な存在
迫害者を退治するのに守って代わりに戦ってくれる人間を捜す
大抵は金などにつられて集まった人間のはずが それが守る為に命を喪う
話の形式は決まっていて
どういう人間が集められるか それぞれの個性 集まり方に興味をひかれる
1879年ローズクリーク
教会に人々は集まっています
入植し彼らが開拓した場所なのに強欲なバーソロミュー・ホーグ(ピーター・サースガード)により追いたてをくらっているのです
金鉱で働く人々も酷い扱いを受けています
バーソロミューは金と暴力で保安官すら言いなり
雇われたブラックストーン警備会社はバーソロミューの意のまま
つまりは悪の手下です
今後のことを話し合う人々集まる教会に手下引き連れ姿を現わしたバーソロミュー
人々を教会から追い出し 教会に火をつけます
止めようとする牧師様は暴力を受け あまりにもひどいと止めようとした勇気ある男性マシュー・カレン(マット・ボマー)は射殺されるのです
住民に恐怖を植え付けるバーソロミュー
抵抗したら刃向かったら殺されると
土地を惜しんで命を奪われるか 追い出されてしまうのか
夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は自分の全財産投げ出し 町を守ってくれるー夫の敵を討ってくれる人間を見つけようとします
青年テデイ(ルーク・グライムス)と町を出てたどり着いたアマトールシティで やっと頼りになりそうな人間に出会いました
七つの州の委任執行官サム・チザム(デンゼル・ワシントン)
サムは酒場で目をつけていたギャンブラーのジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)のカタに取り上げられていた馬を買い戻し 仲間に加えました
抜け目ない目つきーどっか裏切りそうで信用できなさそうな空気も最初はたたえていらっしゃるんですけどね この御方
サムはテディとジョシュに「死の天使」ことグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)を連れてくるように告げ 自分はエマとある男を見つけにいきます
本当なら捕まえる予定だった賞金首のバスケス(マヌエル・ガルシア)
つかまえないことを条件に仲間に入らせます
グッドナイトは東洋人のビリー・ロックス(イ・ビョンホン)と組んで行動していました
それから熊の毛皮をまとったジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)
最後に加わったのはコマンチ族のレッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)
部族の長老に「お前の道は違う」と言われ部族を離れ放浪していたが サムと認め合い参加
彼らは町を恐怖支配していたバーソロミューの手下たちを斃します
そしてバーソロミューの意のままに動いていた保安官のバッジを外させ「解任だ」とし
バーソロミュ―への伝言を届けさせます
サムはバーソロミューが人を揃えて襲ってくるまで一週間と踏んでいました
その間に戦う術を知らない住人たちを訓練しなくてはなりません
それに武器も必要でした
バーソロミューが暴力と恐怖で人を働かせている金鉱へ出向いたサム達は 彼らを解放し共に戦う人間の希望者も募ります
そして作業用の爆薬なども手に入れるのでした
元北軍の騎兵隊にいたサム
元南軍にいたロビショー 彼はリンチされていてサムに救われた経験あり サムの家族のことも知っているようです
サムがこの命知らずな仕事を引き受けた動機にも勘づいているよう
もしもサムの妹が生きていたら エマくらいの年恰好だなと
そんな言葉もあります
兵士であった経験から 敵を斃す為の仕掛けもほどこし 人々の訓練やその工作 作業にも参加する彼ら
人々の戦う腕が未熟すぎてジョシュはいつもイライラ
子供達は額に汗し働く彼らに 水を配ってくれます
偵察に出ていたレッドは バーソロミューが近付いてきていることを知らせに戻りました
死の天使とも呼ばれるグッドナイトですが 実は人間が撃てなくなっていました
今度人を殺したら恐ろしい死に方をすると
一度は去ってしまうグッドナイト
戦い前夜
サムは男達に言います「去りたいなら今のうちだ 去っても誰も恨みはしない」
ジャック「人の役に立てるんだ (仲間を見ながら)尊敬できるお前たちと
これ以上の望みはない」
こんないい場面なのにね これまで部族の言葉でしか話さなかったレッドが言うんです「腹減った」
なんだ こいつ白人の言葉も話せるんじゃないかと嬉しそうな表情になるジャック
「やまほど話があるんだ おいおいそっぽむくな」
相棒組んでいたグッドナイトが居なくなりビリーは一人で酒を呑んでいます
人々への訓練でビリーは得意のナイフ使いを教えようとしたのですが その技が凄すぎてね
教えを乞う人はいなくなりました
ビリーは真面目に教えていたのに かわいそうに
生徒にやる気がありませなんだ
この時代 東洋人は白人からは下に見られていて迫害―いじめられ不当な扱いを受けることも多かったんです
年上のグッドナイトを身内のようにビリーは思っていたのかも
エマは一人射撃の練習をずっと続けていました
サムは怪我をした片腕を吊ったままの牧師とも話します
牧師「一言お礼を言いたかった こんなに楽しい夜を過ごしたのは久しぶりです
奴等と戦おうと立ち上がってくれたあなたがたに感謝します」
エマとも話すサム
その脳裏には家族の墓が見えるのかー
バーソロミューによって殺された家族 自身も殺されかけ生き残り
これは自身の復讐の為でもありました
エマから敵がバーソロミューと聞いた時
ずっと追っていた敵でした
サムには報酬など必要なかったのです
一方バーソロミューは伝言を届けた元保安官を殺していました
「サム・チザムだ この町も谷もいただいた
来なけりゃ腰抜け」
煽る言葉
それを聞いて相手の人数を訊ね 7人と答えられ
バーソロミュー「たったの7人で腕利き22人を殺したのか
そうなのか」
それは不意打ちだったからだろうと 元保安官を射殺
「ローズクリークは歴史に残らない もうすぐ消える
欲しい土地があれば奪う
軍団を集めろ 町に行く」とのバーソロミューさんでした
その悪い方々が襲ってくる前に 女子供は地下室へ避難
準備して悪い方々を待つ彼ら
ジャックは祈ります「主よ わたしに力を」
登場場面こそ どんな暴れん坊かと思わせたジャックでしたが あったかな心の持ち主であることが伝わります
そんなジャックさん死にました
頑張って頑張って だけど敵側のインディアンに射られてね
とうとう動かなくなってしまいました
待ち構えるサムはずっと黒っぽい服装なのですが
ここで思ってしまった
(ごめん デンゼル・ワシントン でもね やっぱりユル・ブリナー様の方が素敵なの)
あくまで個人の感想です
いっぱいいる悪い方々の戦闘要員ですが サム側の作戦が当たり どんどん減ってーお亡くなりになっていかれます
そこで焦ったバーソロミュー
まだまだ隠し玉があるとばっかりに「あれを持ってこい」
そこで運ばれてきたのが悪魔の銃と呼ばれるガトリング銃
ほら「るろうに剣心」で武田観柳斎かがね 自分のお屋敷がどんどん壊れるのに嬉しそうに撃ちまくったあの武器ね
回る蓮根みたいな形のとこからどんどん弾丸出てくるの
もう迷惑きわまりない
でも主役でなくて悪役さんだからー 主役さんに喧嘩売ってはねいけないんですよ
このガトリングの為に大きな犠牲が
こいつを何とかしようと 既に撃たれて出血中のジョシュが援護射撃を頼んで馬に乗り ガトリング銃に近づこうとし
バンバン撃たれ
援護射撃中の戻ってきていたグッドナイトもビリーも ガトリングの攻撃で落命
ぼろぼろになってガトリングの近くに倒れ込んだジョシュ 最期の煙草を喫おうとして死んだと見せかけ
煙草の火で隠し持っていたダイナマイトに点火し投げました
「俺は最後は必ず勝つんだ」
ガトリングと共にご臨終です
ジョシュを演じたクリス・プラットさん 「ジュラシック・ワールド」でも死ななかったのに・・・・・
負傷した人間を庇っていたエマ 敵のインディアンに遭遇 銃を構えるも弾切れか
そこにレッド登場 ジャックの敵でもあるインディアンと戦い勝利
「インディアンの恥だ」
残りも僅かになってきたバーソロミュー その手下引き連れ町に乗り込み 累々たる死者の数にあざ笑い
けれどその僅かだった手下さんも殺されました
サムと1対1
バーソロミュー「何者なんだ」
サム「お前を殺す者だ」
バーソロミュー「会ったのか 何処かで」
サム「1867年 10月 元南軍兵士を雇いカンサスで土地を奪わせたろう」
バーソロミュー「入植者か」
サム「善人だった この町の連中のようにな」
バーソロミュー「神が彼らを生かす気だったら 弱い人間にはしなかった」
サムの母親はバーソロミューが雇った手下に犯されて殺された
二人の妹も
サム「思い出したか」
かつて自分が火をつけた焼け残りの教会に逃げ込み命乞いしながら隠し持った銃でサムを殺そうとするバーソロミュー
しかし教会の入り口に現れたエマに撃たれる
彼女は夫の敵を討ったのだ
(あのね サム ちょっと詰めが甘すぎると思うの 自分の側が絶対有利だからって油断しちゃ駄目だよ)
レッド サム バスケス 雇われた7人のうち生き残ったのはこの3人
馬に乗って町を去っていきます
住人たちは口々に
「心より感謝します」
それからエマの声で
ー何者であったにせよ 最後はここで
彼らは勇気と名誉と共に立ち上がり 自ら戦えぬ人々の為に戦い
そして命も落とした
彼らのものではない何かの為に
彼らは崇高なる男達ー
順々に墓が映ります
ビリー・ロックス
グッドナイト・ロビショー
ジョシュ・ファラデー
ジャック・ホーン
最初はさして仲も良くなかった男達
南軍だ北軍だの メキシコ人だの
アラモ砦で戦った人間達の敵と味方の子孫同士だのーなどとね
それが打ち解けバカ話もするようになって
背中合わせに敵と戦う場面もあり
いつか人々を守ろう 子供達を守ってやらにゃーと
心が変わり その為に死んでも惜しい命ではないと
これまでの人生も決して恵まれたものではなくて
むしろきついしんどい思いのほうが多かった人間ばかしであったのに
何かを護り抜く為に死んでいった男達
その姿が尊いからこそ 繰り返しリメイクやオマージュした作品がつくられるのかもしれません
この映画の詳しい情報あるサイトです↓
『マグニフィセント・セブン』感想(ネタバレ)…7人には意味がある | シネマンドレイク:映画感想&レビュー (cinemandrake.com)
感想『マグニフィセント・セブン』イケてるオジサンたちが渋くキャッキャウフフして散っていく高揚感といったら - ジゴワットレポート (jigowatt121.com)
なので、まぁアクションのキレはさすがに現代的で見せ場は多いですが・・・あっ、これ以上いうと文句になってしまうので(^^;)
ひとりひとりのキャラの魅力 個性
「荒野の七人」は際立っていたと思います
味がありましたよね
元の映画が「荒野の七人」と思わなければ そこそこ楽しめる出来でしたが
それでも正統派の西部劇であってくれたなと