夢見るババアの雑談室

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ほぼ身辺雑記です

「バトルロワイアル2 鎮魂歌」(2003年 日本映画)

2010-08-09 11:25:01 | 映画

前作から3年後 七原秋也(藤原竜也)は三村(千葉真一)の形見のカラシコフを手に大人たちへの抵抗を示しテロの中に身を置いている

仲間も増えた

その彼がたてこもる島へ 拉致され生き残る為には七原を殺すしかない生徒達が送りこまれてくる

彼らは・・・スキー合宿へ向かうバスから連れ去られ・・・・出席番号が同じ相手から一定距離を離れても爆死する首輪をはめられている

また出席番号が同じ片方が死ねば・・・もう片方も死んでしまうのだ

狂ったような教師(竹内力) クライマックスで自分で「竹内力です」と名乗るー彼はかつては娘を可愛がる優しい顔つきの父親だった

しかし七原の起こしたテロで・・・娘は死んでしまう

彼は変わった もしかしたら敵になるかもしれない子供達へ・・・憎しみを抱いていたかもしれないし 娘の命を奪うテロを起こした七原のことは憎かっただろう

七原がいる島へ生徒達を送り込むとき 「仲間とは戦えない」と抵抗する男子生徒を死に至らしめる

それは政府の命令に従ったことでもあったが

総理大臣(津川雅彦)は 軍に非情な命令を出していた

船で島へ向かう途中も死んでいく生徒達

島へ上陸してからも弾丸は降ってくる

一人が死ねば もう一人も死ぬ

生徒達はどんどん死んでいく

七原と共に戦うメンバーたちは 攻めてきた生徒達の生き残りを連行し 大人たちが生徒につけた首輪を外す

キタノシオリ(前田愛)は 3年前の七原と中川だけが生き残った事件の時に生き残りの生徒から殺された教師・キタノの娘だった

戦うことに何の意味があるのか

七原も答えは持っていない ただ死んでいった者を忘れないでいることだ

彼が見てきた多くの死

子供達の笑顔

大人の事情で奪われてはならない命

国家の為に・・・・そんなことで殺されてはたまらない

世の中を少しでもいい方へ変えられたら

そのためには・・生きのびねばならない・・・・

何があっても生き続ける

断固とした意志

生徒の一人・桜井晴哉(勝地涼)はテロリスト達の中に離れ離れだった姉(加藤夏希)を見つける

だが姉は人違いだと言う 彼女は仲間からサキと呼ばれていた

クリスマス 七原は話し出す

子供達の笑顔のこと 世界のこと

そうして大人たちに「あえて」宣戦布告をするのだった

七原の話は・・・・教師(竹内)の心にも響いた

総理大臣の島ごと抹殺命令に・・・・彼は気付く 彼の娘の命を奪った本当の敵に

彼は・・・心の底では教師であり子供たちをいとしく思う人間だったのだ

彼の憎悪からの狂気は浄化された

総理大臣の命令を拒否する

だが軍はそうはいかない

続々と上陸し新手が攻めてくる

七原はみつけておいた抜け道から生き残っている生徒やテロリストの幼い子供達を逃がそうとするが キタノシオリは残って「見届ける」のだと言う

死んだテロリスト・・いや大人への抵抗軍の女性から赤ん坊を託された女生徒も力強く逃避行を始める

だが

逃げる途中 青井は 戦うために戻る 他の男子生徒も そうして一人の男子生徒は好きだった女生徒に叫ぶ 自分を忘れないでくれ 好きでした

女生徒は励ましの餞の言葉をかけた

彼は・・その声を胸に・・戦って死ぬ

武器でも数でも負ける圧倒的に不利な戦いの中 七原の片腕のような存在の左海貢(石垣佑磨)も死ぬ

「戦いはまだ始まったばかりだよな」

優しい女戦士だった早田マキ(真木ようこ)も・・撃たれ サキも全身ずたずたに銃の乱射を浴び壮烈な死を遂げる

生き残りのキタノシオリ・七原・青井の前に教師竹内が姿を見せる 彼はあの爆発する首輪をはめていた

彼は言う「いけ!」と生き延びろと そのために自分は爆死というタッチダウンを決めるのだ

教師の仕事は生徒をまもることだから

彼はいつだって生徒達と笑っていたかったのだ

キタノシオリ・七原・青井拓馬(忍成修吾)の三人は助け合いながら果敢に戦っていたが ついにシオリが死ぬ

彼女は七原に自分の素性を明かした それゆえ・・・・

最後の武器を手に取り 青井と七原は突撃する

その後

七原は生死不明として・・・記録されている

先に島から抜け道で逃げ出した女生徒達は異国の風景の中に立っている

そこには七原と共に生き残った中川典子(前田亜季)の姿もあった

車が走ってくる

降り立ったのは青井と七原

彼らは生きていたのだ

再会を喜ぶみんな 仲間だのだ

七原は三村形見の銃を託した少年から 銃を返してもらう

彼は典子に言う「今回も自分は何もできなかったよ」

典子は季節はめぐる・・・と希望の響きある言葉を告げる

命さえあれば・・・生き続けていればこそ

少ない登場ですがさすがに千葉真一さん 圧倒的な存在感と説得力があります

そこにいるだけで歴戦の勇者

あと生き残る生徒役の酒井彩名さん 目をひきます

サキを演じた加藤夏希さん

マキを演じた真木ようこさん

どちらも現在とは違う魅力がありました

回想場面のみ出てくる教師キタノ(ビートたけし)

希望を持てる終わり方で 途中の残酷な死は中和されています

この終わり方でなければ救いのないだけの映画になってしまっていたでしょう

ではウィキペディアさんより 出演者などコピーさせていただきます↓

スタッフ [編集]

キャスト [編集]

主要キャスト [編集]

鹿之砦中学校3年B組 男子 [編集]

鹿之砦中学校3年B組 女子 [編集]

反BR法組織「ワイルドセブン」 [編集]

その他 [編集]

↓こちらは「バトルロワイアル」について書いたものです 宜しかったら♪ 読んでいただけると嬉しいです

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20100801


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2 コメント

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正直な感想は、平成版『仁義なき戦い』です。 (つかさ)
2010-08-10 23:50:13
希望など、どこにも感じませんでした。

何の解決もなく、彼らがさらに生き延びるためには、新たな、無意味な暴力しかないのだ、と、わたくしは思いました。

これが、深作親子の限界であり、かつ、世界に蔓延る「体勢VS反体制」の現実なのでしょう。
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こんにちは つかさ様 (夢見)
2010-08-11 10:22:21
中途の死は残虐で無意味ですが
戦いは何も生まない・・・・・

そんな祈りも込められていたように感じました

だからこそ どうにかしてこの世界を変えていかなくてはいけないのだと
それが託された赤ん坊であり 助かった子供達・・・・ではないかしらと

きっかけで人はいいようにも悪いほうにも変わるのだと
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